観光通訳 対 医療通訳、徹底的比較

2009-10-27 22:28:06 | Weblog
観光通訳 対 医療通訳、徹底比較

≪観光通訳の現状と未来≫
現状・・・極めて暗い。その理由は、下記のものにほぼ同じ。
未来・・・これまでの推移を見ていると、海外からの訪日客数は、景気や天候の動きに影響されやすく、伝染性の病気の流行、テロや戦争の勃発など、多様な理由によって大きく増減し、それに応じて観光通訳ガイドへの仕事発注も出入りが激しくて不安定であった。そこで、どう考えても、この先の持続的な成長や安定推移などは期待しにくい。
更に、日本の社会は他国に比べて安全性が高く、町や村の清潔度も高く、多くの人たちが親切でおもてなしの心にも富み、しかも英語を理解し、日常会話の堪能な人も目立って増えてきていますが、これら外国人客をもてなすのに本来は良き理由の数々が、皮肉なことに通訳ガイドなしに観光地を訪問できる理由となっています。
同時に、社会的な現象としての観光地などでのボランティア・ガイドの増加と共に、有償で外国人を案内できるはずの国家資格・通訳ガイドへの仕事発注が大きく減少してきています。
有償の国家資格・通訳ガイドが、平素より何事につけ良く勉強していて、同じガイド同士の比較ならボランティア・ガイドよりも、質的なサービス度合いが勝ることは確かでしょうが、単なる観光レジャーとしてのツアーに、有償のガイドを付けてまで勉強する必要性を感じない外国人は年々増えているかのように見えます。
特に自主性が強く冒険心旺盛な若い人たちは、旅行ガイド片手に歩くのが好きであり、生命や身体への危険性の少ない安全社会の日本では、たとえ少々分からないことがあっても、道に迷っても、むしろそれらを旅の楽しみぐらいに感じて悠々と行きかいする姿を良く見かけるようになりました。
太平洋戦争後の貧しい国民生活の時代における語学達人の優位性は、経済社会の発展に伴う国民一般の学力の向上と共に次第に薄れ、むしろ一般国民の教養や趣味としての語学の勉強や日本文化や歴史の学習の進展などと共に、国家資格・通訳ガイドのみが、外国人向け観光案内を排他的に独占する状態は、憲法で保障する職業選択の自由権にも抵触するのではないか?という疑念を、一般国民の間に起こさせる要因となってきています。
本質的に、観光通訳ガイドの国家資格制度は、数十年前のその制定の当初に於いては、日本の文化や歴史を正しく外国人に伝えるためであったのでしょうが、その後の国民一般の知識力や教養・語学力一般の劇的な向上と共に、日本の文化や歴史などを正確かつ上手に教えることができる人たちは、ボランティア・ガイドの中にも顕著に増加してきたのでしょう。一口にボランティア・ガイドとはいえ、地域や観光地によっては、それなりの訓練や勉強等を繰り返し行い、技能の向上に励む人たちも少なくはなく、彼らを一概にノンライセンスの違法ガイドとしては排斥できない実情が生じてきているのではないでしょうか?
そうであるならば、今後は、有資格ガイドとノンライセンス・ボランティアとの共存共栄を図っていく工夫が必要になってくるでしょう。
それは、最近の社会的実体の追認でもあるでしょうが、有償の有資格ガイドを選択するか無償のボランティア・ガイドを選択するかは、有資格ガイドに依頼の場合の時間単価等の報酬の面も含めて外国人客自身の自由な選択と交渉に任せて良いという制度なのではないでしょうか?
税務申告にしろ、行政書類の作成にしろ、いや裁判所での訴訟行為にしろ、国民自身が自ら行っても全く違法ではありません。税理士・司法行政書士・弁護士等の専門の代理人に依頼する場合に比べて、国民一般には時として技能や知識に多少の足りないこともあって、時間や労力が多めに掛かる可能性がありますが、その不便を忍べばそれで済むだけのことなのです。
庭の見える奥座敷付きの高級料理店で贅沢な和食を楽しもうと、街角の立ち食いそば屋で軽く済まそうと、それは人の自由であるというのと変わりはありません。
ただ、問題は、日本の事情を良くは知らない外国人向けのガイドであるという特性を見つめるならば、不案内で無防備な外国人に経済的損害や心身上の危害を加える恐れが無いぐらいの保証は必要であり、ボランティア・ガイドにも、最少限の教育と資格付与の機会を与え、義務付けるべきではないでしょうか?
わが国の最近の目標である訪日観光客2000万人獲得を追うならば、外国人向けの経済性(経費の節約志向)と安全性との双方のバランスを取った合理的な制度枠組みを創設し、外国人からの信頼を獲得し永く運用される制度と為すべきでしょう。

≪医療通訳の現状と未来≫
現状・・・後掲の資料参照
未来・・・明るい
その理由の第一は、医療自体が、人間の生存や健康維持にとって不可欠であるという事実です。その医療の大切さが、それに関わる仕事の不可欠性を導いてきます。
経済や文化・社会制度等の発達に伴い、人間の究極の願いである健康で長寿の全うという理想は益々大切にされていきます。
しかも、交通機関やインターネット技術などの発達による人と情報・荷物等の国境を越えての行き来は、もはやあらゆる分野で不可逆的であり、国境を越えての健康と生命を守る医療機関への需要の高まりは極めて容易に推測できます。
となれば、医療分野での仕事獲得ほどにその可能性や成長度が高く、生涯を通して安定的な生活実現を図れる分野はないと言えます。しかも、医学の間口の広さや奥行きの深さには計り知れないものがあり、たとえ一部に関わったにしても、それは大宇宙の構造と仕組みを解明しようと試みるに等しいほどの大きな作業と研究への努力と成果をもたらすでしょう。
医学を勉強するに従い、やがては自分自身や家族友人の健康管理にも今まで以上に気を遣うようになり、結果として、自分のみならず自分が関わる周辺社会にも大きな福音をもたらすことは明らかです。
しかも、そのような重要な医療分野での仕事の一つとしての医療通訳士の仕事は、医療施設内での外国人患者と病院スタッフ間の言葉の橋渡し役ではありますが、診察室内や検査室内で交わされる言葉や会話自体が患者の生命・健康に直接かかわる内容であるだけに、極めて慎重でかつ知恵と深い知識に裏づけられた言葉や態度での橋渡しが必要とされています。
それは緊張を要する作業であり、全精力と注意力を傾けての作業ではあるけれども、逆にいえば、それだけに遣り甲斐のある高尚な仕事と言えるでしょう。
医療通訳士は、医師や看護師などのスタッフと共に、患者の早期の健康回復に努め・協力し、その職責を全うするために、資格を取得する前の情熱的な学習はもちろん、資格取得後も絶えず自己の能力の範囲や程度の向上を目指して研鑽を積まなければならないでしょう。
そのような研修の重要機関として、はたまた医療通訳士の社会的地位や経済力の向上のための相互扶助機関としての機能をも果たすため、東京通訳アカデミーでは、多くの有志の皆さんと共に協議を重ねた結果、「一般社団法人日本メディカルツーリズム協会」を創設する準備を進めています。
かくて、医療通訳士は、常日頃のそういう日々の努力によってこそ、益々社会の負託に応え、患者の健康と幸福の増進に寄与することができるのです。このような努力と結果良しの好循環こそ、益々医療通訳士のプロフェッショナル性を高め、その深い知識と高度な技能故に、ボランティアの医療通訳者とは決定的に大きな差をつけることができるでしょう。
以上より、私は、多くの皆さん方が(民間資格ながらも)「医療通訳士」の資格取得を目指されて勉強されること、そしてその資格取得後に社会で大いに活躍されることを期待します。
以上

資料
医療ツーリズムの現状

メディカルツーリズムは、タイから始まって、今やシンガポール・マレーシア・インド・韓国などと、内需振興策の大きな柱となりつつあります。
日本では、極めて充実した医療皆保険制度のもとで、医療機関には安定した高収入が保証されてきたために、タイのように不振の国内経済を立ち直らせるための有力手段として医療の国際化が進められたという状況は有りませんでした。
しかし、日本では、少子高齢化の進行が原因で、やがて高騰する医療費を支え切れなくなるという恐れから、数年間以上も国全体の保険医療費の抑制をしてきました。そこで、高額医療費と高コストに慣れていた病院経営は、急速に窮状を増してきました。
様々な工夫を通じて収入は多少増えても、それ以上に診療設備の更新や人件費の上昇圧力が加わり、結果的には経営は赤字傾向に陥りがちとなっているようです。
このような医療分野の窮状を、例え少しでも、いや大幅に改善する手段としてメディカルツーリズムの導入が注目され始めました。
タイランドでは、国全体の窮状を救う手段として、わが国では、第一義的には医療業界そのものの窮状を救う手段として捉えられています。
しかし、わが国では、昨年のリーマンショック以降、長年の物づくりとその輸出貿易主体の経済と産業の構造に大きな赤信号を見出してきた今日、意図的にサービス産業への重点の移動を図らなければ、今後の持続的な成長を見込めないことが明確になってきました。
そのような背景がって、医療業界の窮状を救うという直接的な目的のみならず、それと観光業振興とを組み合わせて国内需要全般の振興をも図るという一石二鳥狙いのメディカルツーリズムが準備されつつあるのです。
この動きは、未だ水面下に潜んでいる事柄も多く、人々の耳目にはそれほどに頻繁に触れる動きとはなっていませんが、多面的かつ重層的に着実に進行しています。
とりわけ、東京通訳アカデミーを中心とするグループは、一瞬の休憩もなく激しく(水面下ながら)前進活動を続けています。かくて、新しい潮流は、この1~2カ月の間に必ず大きなうねりとなって人々の視界にも表れてくることを言明しておきます。
東京通訳アカデミーでは、12月までは医療知識やその専門用語などの習得のための基礎的教育を中心にすすめますが、来年1月からは同月31日に実施予定の「医療通訳士技能検定試験」に備えてのリハーサル/模試を3回行います。
こうして、検定試験に合格した優秀な医療通訳士に、希望の病院等の施設において就業していただくために、前提として外国人患者たちにメディカルツーリズムの波に乗って訪日していただくことが必要です。
そのメディカルツーリズムの波を具体的に起こすためには、外国で旅行客・患者等を募集し、日本に案内し、更に日本に到着後は、病院等の施設に健診や治療目的で案内するサービスが必要です。これらの過程を整合的・統一的に調整する専門業者が必要となります。
その一環として、具体的には様々な案内書・パンフレット類等の他言語への翻訳が必要です。とりわけ、旅行業者や観光/医療客などが、どの病院を選ぶかの参考資料となる詳細な情報の提供は極めて重要です。このとき、健診や治療目的別に推薦できる病院をリストアップした情報が必須です。高水準・高評価の病院施設ランキング表作りが、あたかも有名なミシュランの星マークによるホテル評価のごとくに求められるでしょう。
更に、病院内での診療や検査受検・入院などには、外国人患者と病院スタッフとの間をつなぎ、医師や看護師の手伝いをする医療通訳士や医療介護士などが不可欠となるでしょう。
この場合、訪日すると予測されるツーリストは、富裕な中国人主体のアジア人ばかりかと言えば、全くそうではありません。
高額過ぎる医療費を避けるために米国から、長期間かかり過ぎる診察や治療への待機時間を節約縮減するために英国から・・・というように、世界中からいわゆる「医療難民」が、安全で衛生的な社会環境の下で、健診や治療・手術などに要する医療器具の性能やそれを操る技術水準それ自体がハイレベルで、とりわけ世界的にも著名な実績のある優れた外科医が多いと言われる日本目指して入国してくるでしょう。
以上のような次第ですから、言語を問わずに医療通訳士育成の需要は高いのです。
折角盛り上がってきつつある医療の国際化の蠕動に気付かず、またそれを無駄にしてしまいかねない医療ツーリズムや医療通訳の需要への無関心は、日本の医療業界のみならず内需振興を期待する国民全体の期待や利益を裏切りかねません。
語学力や医療に関する知識などを積極的に磨き、自分の能力のレパートリーを広げ、仕事獲得に情熱を燃やす若き獅子たちの挑戦を待っています。
東京通訳アカデミーでは、通学講座のみならず通信講座でも人気を獲得しています。
無料で授業の見学体験等もできます。お問い合わせなどをお待ちしています。

東京通訳アカデミー(医療通訳士講座)
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観小川町ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp



医療ツーリズムの現状(東京通訳アカデミー)

2009-10-27 19:12:16 | Weblog
医療ツーリズムの現状

メディカルツーリズムは、タイから始まって、今やシンガポール・マレーシア・インド・韓国などと、内需振興策の大きな柱となりつつあります。
日本では、極めて充実した医療皆保険制度のもとで、医療機関には安定した高収入が保証されてきたために、タイのように不振の国内経済を立ち直らせるための有力手段として医療の国際化が進められたという状況は有りませんでした。
しかし、日本では、少子高齢化の進行が原因で、やがて高騰する医療費を支え切れなくなるという恐れから、数年間以上も国全体の保険医療費の抑制をしてきました。そこで、高額医療費と高コストに慣れていた病院経営は、急速に窮状を増してきました。
様々な工夫を通じて収入は多少増えても、それ以上に診療設備の更新や人件費の上昇圧力が加わり、結果的には経営は赤字傾向に陥りがちとなっているようです。
このような医療分野の窮状を、例え少しでも、いや大幅に改善する手段としてメディカルツーリズムの導入が注目され始めました。
タイランドでは、国全体の窮状を救う手段として、わが国では、第一義的には医療業界そのものの窮状を救う手段として捉えられています。
しかし、わが国では、昨年のリーマンショック以降、長年の物づくりとその輸出貿易主体の経済と産業の構造に大きな赤信号を見出してきた今日、意図的にサービス産業への重点の移動を図らなければ、今後の持続的な成長を見込めないことが明確になってきました。
そのような背景がって、医療業界の窮状を救うという直接的な目的のみならず、それと観光業振興とを組み合わせて国内需要全般の振興をも図るという一石二鳥狙いのメディカルツーリズムが準備されつつあるのです。
この動きは、未だ水面下に潜んでいる事柄も多く、人々の耳目にはそれほどに頻繁に触れる動きとはなっていませんが、多面的かつ重層的に着実に進行しています。
とりわけ、東京通訳アカデミーを中心とするグループは、一瞬の休憩もなく激しく(水面下ながら)前進活動を続けています。かくて、新しい潮流は、この1~2カ月の間に必ず大きなうねりとなって人々の視界にも表れてくることを言明しておきます。
東京通訳アカデミーでは、12月までは医療知識やその専門用語などの習得のための基礎的教育を中心にすすめますが、来年1月からは同月31日に実施予定の「医療通訳士技能検定試験」に備えてのリハーサル/模試を3回行います。
こうして、検定試験に合格した優秀な医療通訳士に、希望の病院等の施設において就業していただくために、前提として外国人患者たちにメディカルツーリズムの波に乗って訪日していただくことが必要です。
そのメディカルツーリズムの波を具体的に起こすためには、外国で旅行客・患者等を募集し、日本に案内し、更に日本に到着後は、病院等の施設に健診や治療目的で案内するサービスが必要です。これらの過程を整合的・統一的に調整する専門業者が必要となります。
その一環として、具体的には様々な案内書・パンフレット類等の他言語への翻訳が必要です。とりわけ、旅行業者や観光/医療客などが、どの病院を選ぶかの参考資料となる詳細な情報の提供は極めて重要です。このとき、健診や治療目的別に推薦できる病院をリストアップした情報が必須です。高水準・高評価の病院施設ランキング表作りが、あたかも有名なミシュランの星マークによるホテル評価のごとくに求められるでしょう。
更に、病院内での診療や検査受検・入院などには、外国人患者と病院スタッフとの間をつなぎ、医師や看護師の手伝いをする医療通訳士や医療介護士などが不可欠となるでしょう。
この場合、訪日すると予測されるツーリストは、富裕な中国人主体のアジア人ばかりかと言えば、全くそうではありません。
高額過ぎる医療費を避けるために米国から、長期間かかり過ぎる診察や治療への待機時間を節約縮減するために英国から・・・というように、世界中からいわゆる「医療難民」が、安全で衛生的な社会環境の下で、健診や治療・手術などに要する医療器具の性能やそれを操る技術水準それ自体がハイレベルで、とりわけ世界的にも著名な実績のある優れた外科医が多いと言われる日本目指して入国してくるでしょう。
以上のような次第ですから、言語を問わずに医療通訳士育成の需要は高いのです。
折角盛り上がってきつつある医療の国際化の蠕動に気付かず、またそれを無駄にしてしまいかねない医療ツーリズムや医療通訳の需要への無関心は、日本の医療業界のみならず内需振興を期待する国民全体の期待や利益を裏切りかねません。
語学力や医療に関する知識などを積極的に磨き、自分の能力のレパートリーを広げ、仕事獲得に情熱を燃やす若き獅子たちの挑戦を待っています。
東京通訳アカデミーでは、通学講座のみならず通信講座でも人気を獲得しています。
無料で授業の見学体験等もできます。お問い合わせなどをお待ちしています。

東京通訳アカデミー(医療通訳士講座)
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観小川町ビル8階
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