多摩大学 教授 真野俊樹先生のご講演決定!「グローバル化する医療」東京通訳アカデミー

2009-10-04 13:56:30 | Weblog
[東京通訳アカデミー]

多摩大学 教授 真野俊樹先生のご講演決定!
11月21日(土曜日)
「グローバル化する医療」をテーマに

平成21年9月19日 土曜日
JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
皆様のご清栄をお慶び致します。
ところで、東京通訳アカデミーでは、「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」の著書を出版された気鋭の学者:多摩大学 教授 真野俊樹先生に、ご多忙の合間を縫って下記のスケジュールでご講演を戴けることになりました。
あらゆる分野にわたり急速に展開する国際化時代を迎えた今、医療現場のみならず観光産業・国内需要喚起等の経済政策分野との関連に於いても、最も注目するべきテーマとなっている「医療の国際化」現象の最先端の状況を、ワールドワイドの角度から詳細なお話しをいただける極めて貴重な機会です。
どうか万障お繰り合わせのうえで、多数ご参加くださいますようによろしくお願いします。
なお、この講演会は、東京通訳アカデミーの開講記念行事として開催されますので、ご来場の皆さま向けの記念品を用意させていただいています。
平成21年9月19日 土曜日
東京通訳アカデミー・学院長
司法通訳士・医療通訳士技能検定協会・理事長
NPO日本通訳案内士連合(Japan Guide Consortium=J.G.C.)
理事長・岡村寛三郎

① 日時:11月21日(土曜日)午後1時開会
②挨拶:東京通訳アカデミー学院長・・・医療の国際化の最前線について
③講演:多摩大学 教授 真野俊樹先生・・・午後1時30分~3時30分(休憩含み2時間)
④講演主題「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」
⑤医療通訳士講座デモンストレーション・・・午後3時45分~4時45分
⑥閉会=午後5時
⑦募集定員60名・申し込み順・参加無料
⑧会場:オフィス東京(東京都中央区京橋1丁目6番8号☎03-3567-5577)
道順:JR東京駅八重洲口より徒歩5分
⑨参加お申し込み: JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410 Eメール:okamura3@oksemi.co.jp
真野 俊樹先生ご紹介
・学歴
1987年 名古屋大学医学部卒業
1997年 藤田保健衛生大学医学部 医学博士(内科学)
2000年 英国レスター大学大学院でMBA取得
2004年 京都大学で博士(経済学)取得
職歴
名古屋第一赤十字病院、安城更生病院、藤田保健衛生大学勤務を経て、95年9月、米国コーネル大学薬理学研究員
その後、外資系製薬企業、国内製薬企業のマネジメントに携わる。
国立医療・病院管理研究所協力研究員、昭和大学医学部公衆衛生学(病院管理学担当)専任講師、大和総研主任研究員を経て、多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授(医療リスクマネジメントセンター所長)。兼任は、藤田保健衛生大学医学部客員教授、国際医療福祉大学大学院客員教授、東京医療保健大学大学大学院客員教授など。
資格・受賞歴
内科学会認定専門医、FACP(米国内科学会専門医会上級会員)、日本医師会認定産業医、ケアマネージャー
AHA(アメリカ心臓病学会:Young Investigator Award)
吉田秀雄財団
医療科学財団
所属学会・団体
日本ベンチャー学会(医療ベンチャー研究部会 部会長)、日本病院管理学会評議員、東海病院管理研究会世話人、医療バランストスコアカード研究学会評議員、医療マネジメント学会評議員、国際疾病分類学会理事、クリニカルガバナンス研究会幹事、日米医学交流財団:日米医学交流シリーズ編集委員、日本内科学会、日本糖尿病学会、商業学会、組織学会など所属多数
(以上、インターネット記事より、部分的引用)


書評:グローバル化する医療(療ツーリズムとは何か)」多摩大学 教授 真野俊樹先生

2009-10-04 13:51:15 | Weblog
「グローバル化する医療(療ツーリズムとは何か)」
著者:多摩大学 教授 真野俊樹先生
(日経新聞:10月4日付)

近年メディカルツーリズムへの関心が高まっている。メディカルツーリズムとは、安価でより質の高い医療を求めて、海外での治療や入院を選択することだ。2006年に医療を受ける目的でアジアを訪れた外国人旅行者は180万人、市場規模は68億ドルに達する。
本書は、医療の供給側である新興国と需要側である先進国の観点から、メディカルツーリズムが増加している原因を考えている。
供給側は、産業政策の一環としてメディカルツーリズムを推進している。医療産業が発展すれば、その収益は貧困層にも還元され、国全体の健康水準が向上すると考えている。
また、タイやインドなど観光資源の多いところでは、株式会社立病院を中心にアメニティーの高い病室を用意した結果、付き添い家族の海外旅行も兼ねた入院が増え、観光収入の増加も見込まれている。
需要側の先進国では、それぞれの国の医療制度の抱える問題が、メディカルツーリズムを生み出している。アメリカでは高い保険料と医療費が、イギリスでは手術を受けるまでの長い待ち時間がその背景にある。日本では、美容整形などの保険対象外の医療を海外で受けるケースが増えているが、その規模は小さい。
メディカルツーリズムは患者の移動だが、医療従事者の国際的な移動も起こっており、それがもたらす問題も著者は論じている。途上国の優秀な医師や看護師が先進国に移動する結果、本国の医療水準が下がる可能性がる。言葉の壁が低い欧州と北アメリカでも、医師はより良い収入と待遇を求めて移動している。
日本でも今後優秀な医師の国際的な移動が起こる可能性があり、それを防ぐには、現在荷重労働になっている医師のワークライフバランスを改善することが重要であると述べている。
本書は医療を産業政策や貿易収支の観点から考えることの重要性に気付かせてくれる。既に看護職介護職の近隣諸国からの人材輸入が始まっているし、医師についてもそうした議論がある。
製造業や高等教育産業のように、医療産業も海外の需要に目を向けるべきなのかもしれない。それは国内医療の供給増加と質の向上に貢献するだろう。
[書評:筑波大学教授 吉田アツシ]