東京通訳アカデミー・医療通訳士講座課題(10月)

2009-10-11 11:45:56 | Weblog
東京通訳アカデミー

★「医療通訳入門」編において、いよいよ最重要な課題の学習に入ります。
そこで、先ずその課題全体(テキストp109~p130)を通して学び、全体像を体系的に把握した後に、各④~⑦回(2週間・4回分)の課題に小分けしながら、各回のつながりにも配慮しながら回答してください。かなり難度の高い学習課題となっていますので、しっかりと気を引き締めて全力で取り組んでください。
各位のご健闘を祈ります。

⑦10月第4週第2回(10/23)「医療通訳入門」編より(テキストp.125~p.130)
10月23日・金曜日
東京通訳アカデミー
貴方が前回作成した問診票中の項目につき、なぜその項目が必要と考えたのかをポイントを押さえながら項目ごとに説明してください。
A4サイズ2枚以内で答えてください。


⑥10月第4週第1回(10/20)「医療通訳入門」編より(テキストp.121~p.125)
10月20日・火曜日
東京通訳アカデミー
()確定診断後の「病状説明」の内容について、内科での例を参考に順序良くかつ具体的に説明してください。A4サイズ1枚以内で答えてください。

()神奈川県国際交流協会の優れた問診票の実際例を参考にしながら、貴方が望ましいと考える問診票を作成してください。
項目列挙だけでもOKです、また書式サイズは自由です。


⑤10月第3週第2回(10/16)「医療通訳入門」編より(テキストp.115~p.120)
10月16日・金曜日
東京通訳アカデミー
前回の学習事項を、今回から3回連続で「内科」を通して具体的かつ詳細に学びます。第一回は、診断の現場に於いて医療通訳者に求められる語学力や知識・技能等を獲得していく上で大切なステップを、内科での診療をベースにしながら具体的に述べてください。
A4サイズ2枚以内で答えてください。


④10月第3週第1回(10/13)「医療通訳入門」編より(テキストP.109~P.114)
10月13日・火曜日
東京通訳アカデミー
いよいよ診察編に入りましたね。
「医師の診察」の項目は、患者と向かい合った医師が病状を把握し、治療法を確定していく過程を極めて簡潔に説明しながらも、その間における医療通訳の役割の大事さを説いています。
そこで、医療通訳が、患者と医師のそのような期待を担って職務を遂行していく上で特に配慮しなければならない事柄は何でしょうか?
A4サイズ1枚以内で答えてください。


③10月第2週第2回(10/9)「医療通訳入門」編より
(テキストの105ページ・参考文献よりの抜粋)
Friday, October 09, 2009
東京通訳アカデミー
課題:オーストラリアの翻訳・通訳向け教育と訓練についての次の英文を日本語に翻訳してください。
ただし、原則としてワン・センテンス単位で翻訳し、作業時間は1時間のみです。

Education and training for translators and interpreters

Educational and training options for translators and interpreters in Australia have shown
great variation over time.

In some ways, Australia has been one of the front runners in the world in terms of providing training for community interpreters and translators - in many countries around the word, little such training is provided, and training efforts are still largely the preserve of conference interpreting and technical translation.

The founding of NAATI (the National Accreditation Authority for Translators and
Interpreters) in 1977 was the major step taken in Australia to turn interpreting and
translating into a professional field and to overcome the largely ad hoc and unqualified
nature of T&I practice up to that time.

NAATI in its beginning years foresaw that, together with accreditation by NAATI tests
and recognition of overseas qualifications, training would be the third way in which
accreditation could be achieved, and it was enthusiastically claimed that eventually
training would become the normal mode of entry to the profession, similar to other
professional fields.

Yet, despite this positive view of training, for a number of reasons there has been a
shortage of training opportunities in Australia, and in many cases aspiring interpreters or
translators have had limited training opportunities.

While Australia has seen admirable advances in accreditation, standard-setting and some aspects of professionalisation, training has often been the 'missing link'.

The rise and fall of training

Even before the advent of NAATI, sporadic training efforts had begun, with RMIT in
Melbourne leading with a course that was eventually to become the first Level 3 course
in Australia.

The establishment of NAATI and the possibility of running NAATI approved courses gave an important focus to the profession and educators, and courses soon developed in other cities.

By the mid-1980s, Level 3 courses had been established in Melbourne, Sydney, Adelaide, Perth and (briefly) Canberra, and level 2 courses in all these cities plus Brisbane and Wollongong.

Courses in Aboriginal languages have been
run occasionally in the Northern Territory and Western Australia. A Level 4 course in
Japanese was also established at the University of Queensland.

As a result of a number of factors, many of these courses unfortunately folded. By 2002
the Queensland Level 4 (Advanced Interpreter) course continued to exist, as did the Level
3 (Interpreter level) courses in Melbourne and Sydney.

Level 2 (Paraprofessional Interpreter) courses continue to exist in Melbourne, Sydney, Adelaide and Perth and more sporadically in Brisbane, and in Aboriginal languages through Batchelor College and other institutions.

There was no one reason for this decline of training. Contributing factors included
• university funding and internal administration changes that worked against small,
skills-building courses

• problems in meeting needs in the newer range of languages, which often had few
candidates capable of passing intake tests.

These languages also presented problems of finding suitable staff as teachers.
• the continuation of NAATI testing even in cities and languages in which courses were
well established.

Other problems of training included issues of curriculum design (for the curriculum had
to be literally invented from scratch), and some unevenness of standards between course
outcomes and NAATI tests, as shown through NAATI monitoring of final examinations
in courses.

The academic context in which courses have been offered has also varied greatly.

Generally, Level 3 courses have been offered either as a BA(Interpreting & Translating)
or as a Graduate Diploma (Interpreting/Translating).

However, since RMIT University
took over professional level training in Melbourne after the closing of the Deakin
University course in 1998, professional level training has been offered in the TAFE
sector - as an Advanced Diploma.

This means that graduates do not have a recognized tertiary qualification, and staff are not expected to do research. Other TAFE colleges are now following this trend. The University of Western Sydney and University of Queensland continue to offer tertiary-level programs, and their staff are engaged in research and publication.

The languages covered in these courses steadily expanded in line with Australia's
changing language needs, but training institutions have always struggled to keep up with
newer and rarer languages.

At the professional level, the leader had been Melbourne's
Deakin University that over time presented courses in 13 languages; RMIT University
has now followed this tradition since the end of Deakin course.


②2009年10月6日・第2週第1回:「医療通訳入門」編より
平成21年10月6日 火曜日
東京通訳アカデミー・学院長
今日は、大手旅行業者さんを訪問し、医療ツーリズムへの準備の進行具合を尋ねてきました。明日は、観光庁で学識者を集めての医療ツーリズム開始に向けての準備協議会第2回目が開催されます。私は傍聴人で参加します。
これらの動きより、巷の旅行業者さんや病院は、中国人受け入れに向けてもっと早く動いています。
医療ツーリズムは、アジアからの入国のみならず、英語圏をも含んだ世界中からの訪日を目論んでいます。
しかし、その時、医療通訳士への期待や任務は大変に重く、私たちは、心を一層引き締めて勉学に励まなければなりませんね。
そこで、オーストラリアでの医療通訳者養成の制度の歴史や概要を紹介する記事を読んでみて、その制度の当否を論じてください。もちろん貴方の個人的な見解・理想論を遠慮なくご披露ください。
分量は、A41ページ以内で纏めてください。
以上

① 2009年10月2日・第1週第1回:「医療通訳入門」編より
平成21年10月2日 金曜日
東京通訳アカデミー・学院長

★医療通訳の費用をだれが負担するべきか等の諸点についての次の意見の当否について、貴方自身の意見を(A4サイズ1枚以内の範囲で)述べなさい。

意見:この問題の考察に当たっては、医療通訳によって誰が利益を受けるのかという視点を欠かせない。
先ずは患者と医者(=病院)である。
次いで、医療が適切に行われることによって、国民の健康維持や回復が迅速・安全・低コストで行われれば、現代の福祉型国家制度の重要性から考えて、国家も国民に対するその政治的社会的責任を果たすことができる。
外国人に対しても、友愛や国際親善推進、人道上の観点からして、いづれの国家も国民と[外国人・日本語が不自由な日本滞在者]との間に、とりわけ生命・身体の安全に関する事柄については重大な差別を設けるべきではない。
そこで、患者と医師と国家の3者が均等に分担し合って医療通訳士の労働報酬を支払うべきであると考える。
(その三者均等負担の原則において、医療通訳士の労働の対価を具体的には,いつどんな手続き・形態で支払うかなどの実施上の細則は、大きな問題ではない。)
かくて、医療通訳士は、三者のために誠意をもって全力を尽くすべきことになります。
しかし、ここで例えば、中国人でも米国人でも、日本で又は母国で購入した民間医療保険を持っていれば、日本での病気治療に於いて保険金の給付を受けられる制度の創設が必要である。
病院への国際的なレベル評価システム(例:JCI認証)において高い評価の病院に於いての受診や治療に限定して外国保険の適用を認めていくのも、国内病院のレベルアップへの間接的刺激にはなるでしょうが、厳密な規準を設けるのではなくもうすこし幅の広い門戸開放を行うことが、保険会社・保険購入者への利便性向上になり、また受け入れ病院側への利益にもなっていくでしょう。
結論として、医療の国際化問題に限らず、医療の関わる問題は、常に患者と医師(病院)と国家(又は地方政府)の三者間での原則的な損益の均等分坦を持って解決策を探るべきである。
                                   以上

某官公庁内・国際会議室での「インバウンド医療観光」研究会第2回報告

2009-10-07 20:17:05 | Weblog
某官公庁内・国際会議室での「インバウンド医療観光」研究会第2回
(2009年10月7日)

平成21年10月7日 水曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎

★審議官意見「中国の病院自体が、日本に患者を送りこみたいという希望を持っているため、医療ツーリズムのマーケット性はあるとみています。」

★以下は、審議に参加された委員の方々の発言要旨を簡潔に編集したものです。聞き違いや記憶違いもあるかも知れませんので、当局から公式の記録発表が行われるまでの間のメモ代わりにお使いいただければ幸いです。
                 記
①医療通訳確保の件
()この調査で医療機関向けに行われるアンケートに於いては、10項目中少なくとも8項目が、明らかに医療通訳に関する項目です。
()このことからも、如何に医療通訳を確保するかという問題、また患者と医師・病院側との間での意思疎通・情報交換や医療行為を円滑・安全に行うために、医療通訳の役割が大切かが分かるでしょう。
()そこで、現在いくつかの病院施設等で患者自身の家族や友人、あるいはボランティアでの通訳が利用されていますが、彼らは専門的な訓練等を通じての医療知識や技能等を有しないため、米国などでの事例を見ても、しばしば不正確で誤った通訳をすることがあり医療過誤の原因ともなっています。とりわけ言葉の障壁が高いわが国での医療ツーリズムや医療の国際化に於いては、優良な通訳の育成と確保が、前提として絶対に欠かせません。医療ツーリズムにおいて外国人が来院する際には、通訳と旅行業者さんとが必ず一緒に来てほしい。
()韓国では、多数の言語に対応するのみならず、各国の文化や宗教・食習慣等にも通じている高度なレベルの通訳の養成に向けて国家の支援が行われている。

②医療ツーリズムにおいての前提事項・優先事項
()医療ツーリズムを実施するに際しては、前提として、アジア各国・ロシア・アラビア各国からの来日を期待できる。とりわけ、中国の医療は伝統的な漢方医療が主なため、例えば、盲腸手術に於いても1カ月程度の入院が必要なのに対し日本ではわずかに3日間ほどで良いなど、西洋医学的な医療の進歩が遅れているため、上得意客として大いに期待できる。ただし、国際間での競争となると、医療の提供側としても、質の良い医療行為を安価で提供する覚悟が必要であり、患者などが来日しやすい入国条件・滞在環境等を用意できるかどうかという点にも、その成否が掛かっています。
例えば、(a)言葉の壁をどこまで崩せるかどうか、
(b)接遇が大切=ホテルなどの施設のあり様と同時に、おもてなしの心の現れが必要、
(c)患者と病院との間でのドアーツードアーの便宜の提供を明確に打ち出すことなどが求められます。とりわけ、日本の病院や医療に関する情報は、その業界への広告規制の厳しさ故に国際比較上も極めて不足しているため、外国人向け情報の開示については、今後大幅に考え直さなければならない。ただし、インターネット上のホームページによる情報開示は、日本でもかなり認められているから、これを利用しての積極的な情報開示が望まれます。
()医療ツーリズムに於いて、優先的に売り出すべき医療行為は、
(a)医療過誤が起きにくい、定型的な治療行為で、通訳上の誤りも起こりにくい分野のものから手掛けるのが良い。例えば、外科的治療などは短期間で済む場合が多く、また入院を伴うことも多いため、このスタイルが医療ツーリズムには向いているのではないか・・・
(b)オリンパスやペンタックスなどによる世界一のシェアーを誇る内視鏡の製作や操作に関する技術など、日本人の器用さが際立つ分野があり、これなどは米国人医師でも兜を脱いでいるほどで、ましてや韓国や台湾を始めアジアなどからは長年にわたって多数の留学生を預かって育ててきたので、文字通り世界中からの患者を期待できる(=日本人医師の手先の器用さなどは欧米の医師の追随できるものではなく、内視鏡の使用等に関して圧倒的に世界一の日本の医療への期待は、世界中から極めて大きいものがある。)
(c)しかし、全体的にみれば、米国の医師は粒ぞろいで、その平均的水準が安定的であるのに対し、日本の医師の水準は概してばらつきが大きいと評価されることもあるので、亀田総合病院のJCI認証取得に倣い、より多くの病院にJCI認証を取得してほしい。
(d)医療ツーリズムに於いては、単にセカンドオピニオンを求められる程度の内容なら、極めて取り組みやすい。これに対して、重症患者の治療を受けるとなると、患者と医師や病院との間で、厚い信頼関係がなければできないが、その前提として優良な医療通訳者の介在が欠かせないであろう。
(e)心臓外科・循環器系医療に関しては、数十年前までは米国が圧倒的に優秀な技術力を持っていたが、その後日本の国の医師による技能向上が目覚ましく、今では、東南アジアからも多数の留学生が学びに来ているほどで、医療ツーリズムを始めれば、中国・韓国を含めて多数の患者等の来日を期待できる。
(f)人間ドックという医療施設は、日本ではごく一般化しているけれども、外国では、病気症状が出る前の診療などという考え方はないため、この施設には外国人を呼び込めないであろう。
(g)某大手旅行業者さんが、昨年から始めて今年で2年目を迎えた中国人富裕層向け医療ツーリズムについて内容等を公表された。今年で、未だ12件・34名のPET受検等にすぎないが、観光ともセットにして、医療に詳しい通訳案内士をつけて実施しているとのことでした。
  以上

多摩大学 教授 真野俊樹先生のご講演決定!「グローバル化する医療」東京通訳アカデミー

2009-10-04 13:56:30 | Weblog
[東京通訳アカデミー]

多摩大学 教授 真野俊樹先生のご講演決定!
11月21日(土曜日)
「グローバル化する医療」をテーマに

平成21年9月19日 土曜日
JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
皆様のご清栄をお慶び致します。
ところで、東京通訳アカデミーでは、「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」の著書を出版された気鋭の学者:多摩大学 教授 真野俊樹先生に、ご多忙の合間を縫って下記のスケジュールでご講演を戴けることになりました。
あらゆる分野にわたり急速に展開する国際化時代を迎えた今、医療現場のみならず観光産業・国内需要喚起等の経済政策分野との関連に於いても、最も注目するべきテーマとなっている「医療の国際化」現象の最先端の状況を、ワールドワイドの角度から詳細なお話しをいただける極めて貴重な機会です。
どうか万障お繰り合わせのうえで、多数ご参加くださいますようによろしくお願いします。
なお、この講演会は、東京通訳アカデミーの開講記念行事として開催されますので、ご来場の皆さま向けの記念品を用意させていただいています。
平成21年9月19日 土曜日
東京通訳アカデミー・学院長
司法通訳士・医療通訳士技能検定協会・理事長
NPO日本通訳案内士連合(Japan Guide Consortium=J.G.C.)
理事長・岡村寛三郎

① 日時:11月21日(土曜日)午後1時開会
②挨拶:東京通訳アカデミー学院長・・・医療の国際化の最前線について
③講演:多摩大学 教授 真野俊樹先生・・・午後1時30分~3時30分(休憩含み2時間)
④講演主題「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」
⑤医療通訳士講座デモンストレーション・・・午後3時45分~4時45分
⑥閉会=午後5時
⑦募集定員60名・申し込み順・参加無料
⑧会場:オフィス東京(東京都中央区京橋1丁目6番8号☎03-3567-5577)
道順:JR東京駅八重洲口より徒歩5分
⑨参加お申し込み: JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410 Eメール:okamura3@oksemi.co.jp
真野 俊樹先生ご紹介
・学歴
1987年 名古屋大学医学部卒業
1997年 藤田保健衛生大学医学部 医学博士(内科学)
2000年 英国レスター大学大学院でMBA取得
2004年 京都大学で博士(経済学)取得
職歴
名古屋第一赤十字病院、安城更生病院、藤田保健衛生大学勤務を経て、95年9月、米国コーネル大学薬理学研究員
その後、外資系製薬企業、国内製薬企業のマネジメントに携わる。
国立医療・病院管理研究所協力研究員、昭和大学医学部公衆衛生学(病院管理学担当)専任講師、大和総研主任研究員を経て、多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授(医療リスクマネジメントセンター所長)。兼任は、藤田保健衛生大学医学部客員教授、国際医療福祉大学大学院客員教授、東京医療保健大学大学大学院客員教授など。
資格・受賞歴
内科学会認定専門医、FACP(米国内科学会専門医会上級会員)、日本医師会認定産業医、ケアマネージャー
AHA(アメリカ心臓病学会:Young Investigator Award)
吉田秀雄財団
医療科学財団
所属学会・団体
日本ベンチャー学会(医療ベンチャー研究部会 部会長)、日本病院管理学会評議員、東海病院管理研究会世話人、医療バランストスコアカード研究学会評議員、医療マネジメント学会評議員、国際疾病分類学会理事、クリニカルガバナンス研究会幹事、日米医学交流財団:日米医学交流シリーズ編集委員、日本内科学会、日本糖尿病学会、商業学会、組織学会など所属多数
(以上、インターネット記事より、部分的引用)


書評:グローバル化する医療(療ツーリズムとは何か)」多摩大学 教授 真野俊樹先生

2009-10-04 13:51:15 | Weblog
「グローバル化する医療(療ツーリズムとは何か)」
著者:多摩大学 教授 真野俊樹先生
(日経新聞:10月4日付)

近年メディカルツーリズムへの関心が高まっている。メディカルツーリズムとは、安価でより質の高い医療を求めて、海外での治療や入院を選択することだ。2006年に医療を受ける目的でアジアを訪れた外国人旅行者は180万人、市場規模は68億ドルに達する。
本書は、医療の供給側である新興国と需要側である先進国の観点から、メディカルツーリズムが増加している原因を考えている。
供給側は、産業政策の一環としてメディカルツーリズムを推進している。医療産業が発展すれば、その収益は貧困層にも還元され、国全体の健康水準が向上すると考えている。
また、タイやインドなど観光資源の多いところでは、株式会社立病院を中心にアメニティーの高い病室を用意した結果、付き添い家族の海外旅行も兼ねた入院が増え、観光収入の増加も見込まれている。
需要側の先進国では、それぞれの国の医療制度の抱える問題が、メディカルツーリズムを生み出している。アメリカでは高い保険料と医療費が、イギリスでは手術を受けるまでの長い待ち時間がその背景にある。日本では、美容整形などの保険対象外の医療を海外で受けるケースが増えているが、その規模は小さい。
メディカルツーリズムは患者の移動だが、医療従事者の国際的な移動も起こっており、それがもたらす問題も著者は論じている。途上国の優秀な医師や看護師が先進国に移動する結果、本国の医療水準が下がる可能性がる。言葉の壁が低い欧州と北アメリカでも、医師はより良い収入と待遇を求めて移動している。
日本でも今後優秀な医師の国際的な移動が起こる可能性があり、それを防ぐには、現在荷重労働になっている医師のワークライフバランスを改善することが重要であると述べている。
本書は医療を産業政策や貿易収支の観点から考えることの重要性に気付かせてくれる。既に看護職介護職の近隣諸国からの人材輸入が始まっているし、医師についてもそうした議論がある。
製造業や高等教育産業のように、医療産業も海外の需要に目を向けるべきなのかもしれない。それは国内医療の供給増加と質の向上に貢献するだろう。
[書評:筑波大学教授 吉田アツシ]

官民共同で「医療通訳士」活躍のインフラ整備が進行中!

2009-10-03 12:43:25 | Weblog
「医療通訳士」活躍のインフラ整備が進行中

下記のような医療ツーリズムの研究会が官民共同で熱心に行われています。
間もなく医療ツーリズムが日本でも正式に発足します。その時期に合わせて我々も仕事を確保できるように準備しましょう。
しかし、医療通訳士の仕事は、準備なしでは、いかに語学力があっても、逆に医療に関する知識があっても、それだけでは勤まりません。
語学力と医療ツーリズムに関する知識の双方を、体系的に学習し身につけなければなりません。ただし、医師それ自体になるわけではありませんから、その知識や語学力のレベルにも一定の限界があります。その限界を知り、短期間で効率的にしかも安価な学費で指導講座を開設しているのが、東京通訳アカデミーです。
東京通訳アカデミーの医療通訳士講座は、日本初の試みであり、既に大きな評判と人気を獲得し、毎回の授業に於いても見学者や問い合わせが途切れることがありません。
英語と中国語で、通信講座と通学講座のコースを設けています。
どうかお問い合わせください。入学は随時可能ですが、早く学び始める方が来年1月31日実施の[医療通訳士技能検定試験]にも合格しやすくなります。
もちろん、普段は忙しい方のために、年末の休暇期間を利用しての[速習講座](12月26日~30日・連続5日間)も用意しています。
お問い合わせをお待ちしています。

東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp


第2回インバウンド医療観光に関する研究会の開催
2009/10/02
 観光庁では、訪日外国人2,000万人時代の実現へ向け、さらなる訪日外国人旅行の促進に取り組んでおります。
 海外から患者を呼び込むインバウンド医療観光は、訪日魅力の一つであり、今般、ネットワーク作り・障害の除去等受入体制整備を目的とし、課題の整理や今後の方向性の検討を行うべく、「第2回インバウンド医療観光に関する研究会」を下記のとおり開催致しますので、お知らせいたします。

1.日 時:平成21年10月7日(水) 10:00~12:00

2.場  所:中央合同庁舎2号館16F 観光庁国際会議室

3.出席者:別紙参照

4.議題(予定):
  ・論点整理
  ・モデル事業調査の進め方

(注)
 本研究会は傍聴可(事前登録要)、カメラは頭撮りのみ。
 傍聴/取材を希望される場合、別紙「傍聴/取材申込用紙」に必要事項記入の上、10月6日(火)12:00までにFAXでお申込ください。
 会場の関係から、入室人数に制限があります(先着30名様まで)のでご了承下さい。
●お問い合わせ先
観光庁 国際観光政策課
廣岡
  代表 03-5253-8111(内線 27405)
     直通 03-5253-8324



インバウンド医療観光に関する研究会
伊藤 公一 伊藤病院 院長
奥山 隆哉 社団法人日本旅行業協会 事務局長
上松瀬 勝男 日本大学 名誉教授
大徳 眞一 メッドサポートシステムズ株式会社 代表取締役社長
丁野 朗 社団法人日本観光協会 総合研究所長
中島 章智 中島宮本溝口法律事務所 弁護士
西山 利正 関西医科大学主任教授、日本渡航医学会理事長
沼口 雄治 聖路加国際病院 放射線科特別顧問
吉村 浩太郎 東京大学医学部形成外科学講座 講師
※オブザーバー
足立 成雄 トップツアー株式会社 執行役員
今西 祐介 全日本空輸株式会社 営業推進本部マーケティング企画部 主席部員
小泉 靖 株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル マーケット戦略部長
田所 俊彦 株式会社日本航空インターナショナル 旅客営業本部長
藤本 康二 経済産業省 商務情報政策局サービス産業課長
松澤 勇夫 株式会社日本旅行 国際旅行推進室長
南 安 株式会社ロイヤルパークホテル 常務取締役総支配人
山崎 佳彦 近畿日本ツーリスト株式会社 旅行事業創発本部販売推進部長
吉田 一正 日本エマージェンシーアシスタンス株式会社 代表取締役社長
若林 和彦 横浜市 経済観光局観光交流推進課担当課長
(50 音順)

★10月入学:学費, 東京通訳アカデミー・医療通訳士講座

2009-10-03 11:55:35 | Weblog
東京通訳アカデミー・医療通訳士講座

★10月入学:講座と学費

正規講座学費 132,500円(10月11日~1月31日の4ヶ月間の授業料と[技能検定試験料]
+入学金1万円+教材費1万円)
       ★一括前払い制(ただし、2~3回の分割払いも可能)
振込銀行⇒三菱東京UFJ銀行 姫路支店 普通口座 
口座番号0017123 東京通訳アカデミー(又はCoolJapanExpo株式会社)


★年末速習講座ご案内
(英語と中国語の2コース)
[12月年末速習講座]と
[技能検定試験]受験準備
普段は就学や通勤の都合で、あるいは家庭の事情などで、数カ月に及ぶ長期の勉強時間をなかなか確保できにくい人たちのために、次の要領で短期速習の特別講座を開講します。

()年末休暇を活用する短期速習型の講座を、12月26日(土)~30日(水)の5日間連続で行います⇒1日6時間・合計30時間の集中講座(午前10時~昼食休憩~午後5時)
★学習内容=①医療通訳のルール、②医療専門用語の学習とロールプレイ、③医療に関する知識
★速習講座受講料=8万円(教材費・消費税込み)

()そして、翌1月31日(日)に実施される「医療通訳士技能検定試験」受験に向けて、1月10日(日)・17日(日)・24(日)の各日曜日に3回連続の「模擬試験」を行います。
⇒合計4日間(各回午前10時~午後4時)
★模試3回(上記の速習講座で学習済みの事柄を1/3づつ順次復習)
★(本番)医療通訳士技能検定試験(2010年1月31日)
★模擬試験と本番技能検定試験の受講・受験料=3万円+教材費1万円=計4万円

()ただし、以上の2コースをセットで受講する場合は10万円のみ。
(理由=教材の重複分1万円を控除し、更に1万円を特別に割引サービスしますので)
()会場:〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
JR御茶ノ水駅より仲通りを、道なりに南に下って5分。「ワンゲルスポーツ店」が目印

()学費の振込先
  三菱東京UFJ銀行 姫路支店 普通口座 口座番号 0017123 東京通訳アカデミー

()お問い合わせとお申し込み
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
事務局・岡村寛三郎 Eメール:okamura3@oksemi.co.jp
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410

以上



[東京通訳アカデミー]

多摩大学 教授 真野俊樹先生のご講演決定!
11月21日(土曜日)
「グローバル化する医療」をテーマに
平成21年9月19日 土曜日
JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
皆様のご清栄をお慶び致します。
ところで、東京通訳アカデミーでは、「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」の著書を出版された気鋭の学者:多摩大学 教授 真野俊樹先生に、ご多忙の合間を縫って下記のスケジュールでご講演を戴けることになりました。
あらゆる分野にわたり急速に展開する国際化時代を迎えた今、医療現場のみならず観光産業・国内需要喚起等の経済政策分野との関連に於いても、最も注目するべきテーマとなっている「医療の国際化」現象の最先端の状況を、ワールドワイドの角度から詳細なお話しをいただける極めて貴重な機会です。
どうか万障お繰り合わせのうえで、多数ご参加くださいますようによろしくお願いします。
なお、この講演会は、東京通訳アカデミーの開講記念行事として開催されますので、ご来場の皆さま向けの記念品を用意させていただいています。
平成21年9月19日 土曜日
東京通訳アカデミー・学院長
司法通訳士・医療通訳士技能検定協会・理事長
NPO日本通訳案内士連合(Japan Guide Consortium=J.G.C.)
理事長・岡村寛三郎

① 日時:11月21日(土曜日)午後1時開会
②挨拶:東京通訳アカデミー学院長・・・医療の国際化の最前線について
③講演:多摩大学 教授 真野俊樹先生・・・午後1時30分~3時30分(休憩含み2時間)
④講演主題「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」
⑤医療通訳士講座デモンストレーション・・・午後3時45分~4時45分
⑥閉会=午後5時
⑦募集定員60名・申し込み順・参加無料
⑧会場:オフィス東京(東京都中央区京橋1丁目6番8号☎03-3567-5577)
道順:JR東京駅八重洲口より徒歩5分
⑨参加お申し込み: JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410 Eメール:okamura3@oksemi.co.jp


真野 俊樹先生ご紹介
・学歴
1987年 名古屋大学医学部卒業
1997年 藤田保健衛生大学医学部 医学博士(内科学)
2000年 英国レスター大学大学院でMBA取得
2004年 京都大学で博士(経済学)取得
職歴
名古屋第一赤十字病院、安城更生病院、藤田保健衛生大学勤務を経て、95年9月、米国コーネル大学薬理学研究員
その後、外資系製薬企業、国内製薬企業のマネジメントに携わる。
国立医療・病院管理研究所協力研究員、昭和大学医学部公衆衛生学(病院管理学担当)専任講師、大和総研主任研究員を経て、多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授(医療リスクマネジメントセンター所長)。兼任は、藤田保健衛生大学医学部客員教授、国際医療福祉大学大学院客員教授、東京医療保健大学大学大学院客員教授など。
資格・受賞歴
内科学会認定専門医、FACP(米国内科学会専門医会上級会員)、日本医師会認定産業医、ケアマネージャー
AHA(アメリカ心臓病学会:Young Investigator Award)
吉田秀雄財団
医療科学財団
所属学会・団体
日本ベンチャー学会(医療ベンチャー研究部会 部会長)、日本病院管理学会評議員、東海病院管理研究会世話人、医療バランストスコアカード研究学会評議員、医療マネジメント学会評議員、国際疾病分類学会理事、クリニカルガバナンス研究会幹事、日米医学交流財団:日米医学交流シリーズ編集委員、日本内科学会、日本糖尿病学会、商業学会、組織学会など所属多数
(以上、インターネット記事より、部分的引用)

医療通訳士講座:2009年10月2日・第1週第1回:「医療通訳入門」編よりの課題

2009-10-02 14:13:44 | Weblog

2009年10月2日・第1週第1回:「医療通訳入門」編より

平成21年10月2日 金曜日

東京通訳アカデミー・学院長

★医療通訳の費用をだれが負担するべきか等の諸点についての次の意見の当否について、貴方自身の意見を(A4サイズ1枚以内の範囲で)述べなさい。



意見:この問題の考察に当たっては、医療通訳によって誰が利益を受けるのかという視点を欠かせない。

先ずは患者と医者(=病院)である。

次いで、医療が適切に行われることによって、国民の健康維持や回復が迅速・安全・低コストで行われれば、現代の福祉型国家制度の重要性から考えて、国家も国民に対するその政治的社会的責任を果たすことができる。

外国人に対しても、友愛や国際親善推進、人道上の観点からして、いづれの国家も国民と[外国人・日本語が不自由な日本滞在者]との間に、とりわけ生命・身体の安全に関する事柄については重大な差別を設けるべきではない。

そこで、患者と医師と国家の3者が均等に分担し合って医療通訳士の労働報酬を支払うべきであると考える。

(その三者均等負担の原則において、医療通訳士の労働の対価を具体的には,いつどんな手続き・形態で支払うかなどの実施上の細則は、大きな問題ではない。)

かくて、医療通訳士は、三者のために誠意をもって全力を尽くすべきことになります。


しかし、ここで例えば、中国人でも米国人でも、日本で又は母国で購入した民間医療保険を持っていれば、日本での病気治療に於いて保険金の給付を受けられる制度の創設が必要である。

病院への国際的なレベル評価システム(例:JCI認証)において高い評価の病院に於いての受診や治療に限定して外国保険の適用を認めていくのも、国内病院のレベルアップへの間接的刺激にはなるでしょうが、厳密な規準を設けるのではなくもうすこし幅の広い門戸開放を行うことが、保険会社・保険購入者への利便性向上になり、また受け入れ病院側への利益にもなっていくでしょう。

結論として、医療の国際化問題に限らず、医療の関わる問題は、常に患者と医師(病院)と国家(又は地方政府)の三者間での原則的な損益の均等分坦を持って解決策を探るべきである。



以上


訪日客2000万人達成の前倒し計画について

2009-10-02 07:34:49 | Weblog
訪日客2000万人達成の前倒し計画

観光庁が発足してから1年たった10月1日、国土交通大臣は、パリやローマが年間6000~7000万人もの観光客を集めているのに比較しても、自然や文化遺産に恵まれた日本で、2020年に訪日外国人数を2000万に増やす計画は甘すぎるとして、この目標を上方修正するために月内にも新たな審議会を設ける意向であることを表明した。
(日経10月2日付)
海を越えて極東に位置する日本の特殊な地理的位置関係や世界同時不況の影響が強い現時点では、ヨーロッパ大陸の内陸部に位置し、交通網も発達したパリやローマとの単純な比較はできないにしても、観光大国のフランスやイタリアの観光客誘致に向けての早くからの国を挙げての政策的努力や歴史的な遺産の良さを更に良く研究するのみならず、観光とセットにしての訪問客数の伸びが著しい東南アジアの医療ツーリズムを見習うなどの重点を絞った改善努力を行うならば、わが国でも、経済成長のスピードと規模で抜群の中国やインドなどを含めて今や世界の成長拠点となったアジアの勢いを取り込んで、訪日観光客数を大きく伸ばせる可能性があります。
そのためには、交通アクセスについての工夫・改善と、訪日客と直接に接する観光・宿泊施設や接遇スタッフの能力やスキルの改善のみならず、各観光地での住民による特に外国人観光客歓迎姿勢の洗練化・明確化・日常化・生活環境改善など、世界の諸外国や観光地の様々な努力について学ぶべき点は多いでしょう。
モノづくりと製品の輸出ばかりに集中をしてきた日本が、今回の金融危機で大きく破綻をきたして学んだ貴重な教訓は、医療や観光などのサービス部門の強化こそが、国の国際競争力を増し、国民経済のバランスのとれた持続的成長と安定化につながるということであった。社会的な安全度の高いわが国は、海外からの訪問客にも満足してもらえる基盤はできているのですから、今回の国土交通省の前倒し計画にも自信を持って取り組めば良いでしょう。
すなわち、この貴重な教訓を生かしながら苦境にあえぐ国民経済を立て直すためには、先ず必要とされる失業率の改善と消費活動の活発化を推進するために、(機械化による生産力の向上ではなく、どちらかと言えば人海戦術依存型の)人手による心のこもった丁寧なサービスをより必要とする観光や教育・医療・介護等の産業分野への大胆な人材投入を急ぐべきことになるでしょう。
以上

2009年10月2日
NPO日本通訳案内士連合(Japan Guide Consortium=J.G.C.)
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎