鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

複合汚染

2013年11月20日 | 日記

「複合汚染」は、いわずと知れた有吉佐和子のベストセラー小説。

小説と言うのとは、すこし違う。男女の愛も、親子の断絶もでてこない。

昨日、わたしは風邪を引いてダウン。医者に「おとなしくしてなさい」と言われ

しかたなく布団の中でに持ち込んだ本が「復号汚染」

いやな予感がした。この本が初版で出たのが昭和50年。内容はうろ覚えだった。

食品はもちろんのこと、日常的に服用する家庭薬、洗剤などが人類を破滅に向かわせる

ように、身のまわりに撒き散らされて居る現実を作者は暴いていく。

今日の工業大量生産社会が自然を破壊していく過程を文学と言う武器で丁寧に書き込

み、健康を、精神を蝕む人間を滅亡に導いている現実に叫びを上げている。

 
いやな予感はあたつた。

私は、読み終わると布団を抜け出し先ず冷蔵庫の中味をすべてだした。

ドレッシング、お味噌、お豆腐・・・、うらを返し添加物の表示を細かく追った。

次は、洗濯、台所の洗剤。そして、歯磨き粉がかなり怖い。

まぁ、どう考えても手遅れでしょう。もはや、5分の4の人生を過ごしてきた私。

そう思う片方で『今からでも遅くないから』と思う私もいるのだが・・・。

そんなことしているうちに体調もすっかり戻ってしまった。

いずれにしても、有吉佐和子の確かな目に敬服する。


有吉佐和子は、何かの著書にこうも書いていた。 「生と死の間に老いがある」
 
                   有吉佐和子 「復号汚染」 新潮文庫

  





























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極上の流転

2013年11月18日 | 日記

先月のブログにも書いた「極上の流転 堀文子の旅」

今日の徹子の部屋のゲストが堀文子だった。

美しい白髪に黒い、素材はシルクか、シックな装いは何ともエレガントだ。95歳。

本の中の、ビックリしたエピソードが披露される。

美大を出たあと、外交官と出会い「結婚する」と母親に告げると、なんと

母親は激怒する。「絵の道で生きていくと言ったのになにごとか!結婚は許さない

内縁にしなさい」というのだ。

96歳でこの世を去るまで母親は、娘の夫にただの1度も会わなかったと言う。

作家もそうだが、偉大な芸術家の影には、すさまじいエネルギーを持つ親、姉妹

などがいることが多い。

しかし、堀文子の描く名も無い野の花たち可憐な事、美しいこと!

 
堀文子のことばのはなびらより

群れると人と一緒のことをし始めます。自分流にいきることができなくなります。

群れに迷惑を掛けますから、できるだけ一人でいるようにしています。

頼ると、その人にくっついて、肩車に乗り、自分の能力以上の事をしてしまいます。

そうすると自分を失しないます。
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道中財布

2013年11月17日 | 日記

今日の午後、工房にお客様が。

「道中財布」のオーダーを頂いていた方で、お友達といらしてくださった。

何と、4っ目の道中財布とのこと!

「お財布はこれしか持ちません」と。うれしく、ありがたく、感謝です。

昨年1年間お使いくださったお財布を記念撮影させていただいた。

売り場でこのお財布は「日常使いというより、第2のお財布として」とセールスする。

お札、小銭、カードがコンパクトに納まる。普段使いのお財布が結構大型で、旅行

とかに、是非“着替え”てお持ち下さいとおすすめする。

海外旅行の時などウエストポーチに収まるのも人気のひみつです。

現在在庫なし。いつも品不足です。表地、裏地、紐、チャームすべてを組み合わせを

変え、1点物で作るのです。

根強いファンの方に支えられてきた「鎌倉今村」のロングセラーです。

月末にすこし出来上がって来ます、ご案内します。

次の催事は12月の末です。

鎌倉の紅葉は、12月に入ってからが綺麗です。相変わらずバタバタとしてますが

工房にもお立寄りくださいませ。

(材料の仕入れなどで留守が多いので、前日までにお電話いただければ幸です)




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女子会

2013年11月16日 | 日記

昼下がり、工房でビールで「乾杯~」

今日は完全Off、女子会スタート。

私は久し振りに煮物を作る。特別なお客様料理を知らない。

鎌倉に同じ頃越してきた、私が信頼している年下の友人とそのお嬢さん。

とても仲のよい親子さん。

いっぱいいっぱい話しました。飲みました。

若い人の肌の美しさ!それを眺めて飲んでいるだけで幸せ気分でした。?私

まるでおじさんのそれ・・・

「なんだかここ落ち着きますねー」ありがとうございます、嬉しいです。

仕事の材料が山積みの仕事場ですのにね、忘年会も、ぜひ!

おみやげの可愛いシクラメンありがとうございます。

楽しい1日でした。本醸造辛口賀茂鶴 中々美味しかったです。
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カレンダー

2013年11月15日 | 日記

文具店に行くと、この時期新しいカレンダーがたくさんみられる。

昔はカレンダーは買うものではなく貰うもので、暮れには居間に積まれていた。

子供心に、いろいろな職種のそれを見て、センスを比べたりしていた。  

銀行の名前の入ったミレーの「晩鐘」のカレンダーが印象に残っている。

手作りの物を贈ってくれる友人もいる。申し訳ない。

手帳もそうなのだけど「365日」を、一年の余白の未来を買い求める日は

小春日和の、満ち足りた朝と決めている。

今年も残り少なくなりました。


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