先日、新しくするHP作成会社の人と打ち合わせのため、人形町に出向きました。
「お待たせしました」
弾けるような笑顔で入ってらしたのは、素敵に若々しい女性のスタッフでした。
名刺交換をしてすぐに本題に入りました。
私の経歴、商品のラインナップ、仕事の方向性とHP作成の目的と求める効果等を話し合いました。
その日は私は絽の浅黄色の小紋に,麻の半幅帯のいでたちでした。
「いつもきものですか?」と聞かれたので、「きものがユニホームです」と答えました。
「実は、数日前振袖を着まして・・・」その方は、少し遠慮がちに口を開きました。
左手の指輪に目が行きました。「両家の顔合わせがあり、母の物をそっくり着ました」と。
心底嬉しさがこみあげてきて「おめでとうございます!」と大声を上げた私。
普段きものはあまり着ないということでしたが、ねだって見せて頂いたスマホの写真は
とても素敵でした。
「親孝行なさいましたね」と言ってから、おばあさん孝行もされたことに気づきました。
そのおばあさまが揃えた振袖を「孫」が大切な日に、身にまとったのですから。
此処がきもののいいところです。継承していく、と言ったら大げさですが
きものに思いを載せて、大事に家族の歴史が刻まれて行くことになります。
きもの、小物一式とてもきれいに保存されていたともおっしゃいました。
どんなお家でお育ちになられたか想像が広がります。
そのあと、しばらくきもの談義が続き、私は若い方のきもの普及もライフワークと言いました。
次は鎌倉の仕事場に来てくださるとのこと。
楽しみにしています。
素敵なℍPが出来ますよう、どうぞよろしくお願い致します。