鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

老人社会

2017年07月03日 | 日記

数日前、駅の構内でトラブルに見舞われた。

朝の仕事場に向かう人の波の中で、突然前の人が立ち止りかがみこんだ。

とっさのことで私はその女性にからだがぶっかり立ち止まった。

「すみません」と自然に謝った。謝ってしまった。

「なにすんだよう!」連れの男性が叫んだ。二人は70代と思えた、

意味が解らない、私は普通に歩いていた、

前の女性は「距離見ればわかるでしょう!」とこれも意味不明なことをいう。

よく見ると女性は足が不自由のようだ。

靴が大きすぎるようで脱げしゃがみこんだようだ。

「私は何もしていませんよ」と静かに。二人の目を見ていった。

怒りは収まらない様子の二人に、私はかまっている時間はなかった。

「でも、謝っていますよ、取り敢えず、ぶつかりましたから」

静かに、でもきっぱりと続けた。

「それ以上どうしたらよろしいですか、仕事場に遅れる訳にはいかないのです」

「気オ付けろー」

捨て台詞を吐き二人は立ち去った。

次の日の朝も、鎌倉で老人にお寺の場所を聞かれお供をした。

炎天下、全く正反対に歩いてきた男性はケイタイもメモの類も無く

「こうそく寺」とつぶやくだけだった。

鎌倉には同名のお寺が二つある、いくつかの質問をして

電車に押し込んだ。心なしか、手にしていた花がしぼんで見えた。

あと5,6年もしたらこんなことは日常茶飯事に、

いやもうその状況に入っているのかもしれない。

老人が街に溢れ、何よりも、私もその一人で、誰かに迷惑をかけていて・・・、

イヤダ、考えたくない。

ちゃんとする、します。

私はちゃんとしたいです・・・。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年07月03日 | 日記
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする