1961年公開の映画「ウエストサイド物語」は衝撃だった。
何しろこの映画はアカデミー賞11部門中10部門を独占していて、
当時のクラスのほとんどの女子は映画館に足を運び、
しばらく「ウエストサイド物語」フィーバーは続いた。
お話は単純で「ロミオとジュリエット」がベースにある。
サウンドトラックの美しさも際立っていて、若い恋人たちの恋模様を
切なく、美しく心に届けてくれた。
私がその映画の中で特に気になったのが衣装だった。
鮮やかに繰り広げられたダンスシーン、
そのスラックス、そして靴・・・、
映画の中でジーンズも見た。
ヒロインのナタリー・ウッドの白い襟の可憐なワンピース、
助演女優賞のリタ・モレノの妖艶なダンスウエアー、
役柄と衣装の密接な関係に初めて触れた映画でもあった。
後で知った話だが、ジョージ・チヤキリスのダンスシーンのスラックスは
特殊な伸縮素材で、靴は日本製のバスケットシューズということだった。
ロバート・ワイズ監督は、この映画の数年後あの名作
「サウンド・オブ・ミュージック」を撮っている。アメリカの底力のすごさ!