このところ毎日電車のトラブルに会っている。
昨日はひどかった。東海道線が数時間不通となった。
大船駅の車内で、何時までも動かない電車にいらいらしながら車内アナウンスの説明を待っていた時だった。
前の席に3歳ぐらいの女の子がちょこんと座っていた。
隣にはお母さん。
「パン食べる―」と女の子がお母さんの手にしていた袋をつかんだ。
「電車の中ではだめ、あそこの椅子に行く?」とホームのベンチを指さした。
少し考えてから女の子は首を振った。電車が何時動き出すのかわからない。
パンを食べたいけど、早くお家にも帰りたい・・・、そんな顔をしていた。
5、6分お母さんの膝の上によじ登ったり、パンの袋をのぞいていたりしていた女の子は、
突然ひと言、きっと乗客の誰もが言いたいことを叫んだ。
「ハヤクウコカシテ!」
その一言で、車内は途端に和やかになった。
子どもって、いいなー!