鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

2016年06月02日 | 日記

「夏が好き」と公言していたのは若いころのお話。

あの頃は、日焼け止めなんて塗らないで焼くだけ焼いて、

海辺で転げまわっていた。

あゝ、何ということを・・・、

大体60代の自分なんて想像してなかったし、

シミ、しわ・・・、そんなことは他人事で、真っ黒い髪の艶も永遠のものと思っていた。

時は流れ、人並みに美容院でカラーリングもし、時々はコラーゲンのパックなどもする。

時々、電車の中で弾けるような肌の女性に出会うと「そのみずみずしい細胞少し頂戴」と言いたくなる。

その昔、デパートの洗面所で、見ず知らずの女性に声をかけられたことがある。

「綺麗な髪ね、なんて綺麗な黒髪・・・、大事にしてね」と。

私は戸惑い、返事もしないで鏡越しに会釈した。

目がきれいとか、足がきれいとかではなく「髪」

白髪の70代と思われたその女性の顔を、今でもぼんやり思い出す。

何故かそのあと、何故か私は涙ぐんだのだ・・・、美しい十代。

初々しく、かわいかった。(自分で言うのもなんですが)

 

コメント
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