鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

香り その2

2016年01月30日 | 日記

もう何十年前の話だ。

近所に工場経営者の御嬢さんがいました。

下町では珍しく、ファッションの勉強にパリに留学していました。

20歳を少し超えたぐらいの、「エリさん」

我が家とそんな親しい付き合いはしてなかったと思うのですが

パリから戻ったお土産にミニチュアの香水のセットを、

それも私に、とくれました。

細長い箱に並べられた6種類の美しいミニボトルは、

まるで宝石のようでした。

私はおそらく10歳ぐらいで、母の化粧水の匂いぐらいしか知らず、

そっと栓をあけた一本の、その芳しい香りに、名前しか知らない「パリ」を思い描きました。

勿論、その香水の名前は記憶にはありません。

でも、もしあの香りに今出会ったら「これ!」と言い当てる事が出来そうです。

半世紀前の香りの記憶・・・、

ロンドンから、超高速列車ユーロスターに乗ってパリに行きたい。

 

 

 

 

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