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ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

町の中の自然探し

2019-07-06 21:24:25 | イベントその他
梅雨明け。
今しかないということで、大学が早めに終わった日に、首里まで駆けつける。
目当てはジーワイ。
シロアリの中に、キノコを栽培する仲間がある。沖縄には八重山に、そうした仲間のタイワンシロアリが分布している。梅雨明け、このシロアリの栽培するキノコが、地中から子実体をのびあげるのだが、地域ではこれを食用として利用してきた歴史がある。西表の「オバァ」は、このキノコのことをジーナバと呼んでいた。一度、西表でこの発生期にあたったことがあるのだが、かなりあちこちで、大量のキノコが発生していた。採集して食べると、結構、おいしい。
ところで、このシロアリの栽培するキノコ、オオシロアリタケが、なぜか首里にも分布しているというのを読んだのはずいぶん前のことだ。思い返してみるのだが、なんに、この話が書かれていたかさっぱりおぼえていない。この話を読んだときには、なんで首里にだけ分布しているの?ホンマかな?と半信半疑のおももちだった。
ところが、ひょんなことから、このオオシロアリタケを研究している、琉球大のホウジョウさんと知り合った。そのホウジョウさんの話で、本当に首里にこのキノコが分布していることを知る。あらためて調べてみると、戦前は、ジーワイと呼んで、食用としていたという文献記録も、ちょこっとだけだけど見つかった。
そこで、首里近辺の公園に出かけて探してみる。
だめ。
もう一度、ホウジョウさんに聞いてみる。あらたなポイントを教わる。
うーん、こんなとこ?という、住宅街に残された公園だ。木もはえているが、結構芝生があって、あけっぴろげなところだけど。
ところが、生えていました、オオシロアリタケ。
ひさしぶりに、頭に血がのぼった。
一カ所だけだけど、地中から長い柄をのばしたキノコが群生していた。



さっそく採って、スケッチ。そして佃煮に。
久しぶりに食べたが、やはりうまみが濃くておいしいキノコだ。

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