ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

続けて~くも

2021-05-12 00:10:13 | イベントその他
海の虫探しをしていたら、転石の裏側にクモの巣が。
クモの中にも、潮が満ちると海の底となるような場所に棲んでいるものがいるのだ。今回見つけたのは、そのうちのヤマトウシオグモ。

キバがおっきくてカッコいいクモだ。見つけたのは、けっこう人里近くの浜で、あまりキレイとはいえないような海岸なのだけど、生き物的には豊かなところだ。やはり潮間帯に暮らす虫のキバナガミズギワゴミムシの仲間も多く、中にはヨコエビをくわえているものも見ることができた。


お知らせです

2021-05-12 00:05:50 | イベントその他
岩波書店6月の新刊案内に本の紹介がでた。
今月の新刊案内の表紙にもイラストを使ってもらっている。


お絵かき三昧

2021-05-11 23:44:45 | イベントその他
最近クモの絵をぼちぼち、描いている。
家のあたりでも結構、いろいろいたりする。
左側一番上はホムラハエトリ。右側上はシマササグモ、その下はオキナワアズチグモ。


長い旅の末のおはなし~そして再び旅が始まる

2021-05-10 23:22:01 | イベントその他
九州大のマルヤマさんからメール。
うみねこ博物堂の小野さん、マルヤマ研究室のリュウさんと、海のハネカクシの論文が出版されたという内容。
海のハネカクシ!
21年前。沖縄に移住したばかりの僕が探索のテーマにしていたことのひとつが、石垣島気象台の名物所長だった岩崎卓爾にまつわる生き物のこと。明治から戦前にかけて活躍した卓爾の見つけた虫たちは、その名を今に残すが、卓爾が研究者に送り出した虫の標本を求めて北大に飛び、そこでマルヤマさんと知り合った。そしてマルヤマさんが教えてくれたのが、海にすむハネカクシたちのこと。特に卓爾が在命中、そのもとを訪れた九大の昆虫研究者、江崎悌三にちなむ、エサキサンゴハネカクシという、江崎の採集後、再発見がなされていない珍虫の探索をそそのかされた。
そうして、卓爾から海の虫たちへとつながった探索は、2007年、どうぶつ社から『ゲッチョ昆虫記』として出版することができた。
そうした探索の際、マルヤマさんのもとへと送り出した海のハネカクシたちがいる。その当時は未記載だったものも含まれていて、いつかまとまった形で研究内容を発表しますとマルヤマさんには言われていた。
その結果だ。
送り出した虫たちは、役に立ったのだろうか?
そう思って論文をパラパラみていて、びっくり。今回は日本産のナギサハネカクシ属という潮間帯に生息するハネカクシを調べたところ、あらたに9種の新種が見つかり、加えてこれまで報告のあった8種も再記載する…という内容であったのだけど、そのうちの一種に僕の名がつけられていたのだ。
初めて虫に名がついた。
虫に名を遺す卓爾を追いかけていたことが、卓爾のように虫を研究者に送り出すことへとつながり、その結果、虫に名がつくという事へと結びつく。
つながりの不思議を感じる。
久しぶりに海のハネカクシを見たくなった。
ところが、ハネカクシを追いかけていたのは15年ほど前のことだし、あまりにあちこちでハネカクシ探しをしたこともあって、僕の名がついたハネカクシは、自分自身でも採集状況を覚えていない。それに、ナギサハネカクシの仲間は何れもちっこいうえに似たものが多く、捕まえたとしても種名の判定ができる自信がない。
とりあえず、何か所かで海のハネカクシはみつけたけれど、色合いからして、これはどうやら僕の名がついた種ではないことは確かだ。うみねこ博物堂のオノさんにサンプルを送ってみてもらうことにしようか。
しばらくまた、海辺での虫探しがつづきそうだ。


冬虫夏草

2021-05-10 23:15:11 | イベントその他
今年は湿気度が少なくて、あんまり冬虫夏草がでていそうにない。
それでも、ヤンバルに行った際、ちょっとよさそうな川べりが目に入ったのでよってみる。葉裏にいくつか、クモからでたアナモルフの菌が。

沖縄は梅雨入り。しばらく雨が降ってくれれば、冬虫夏草も発生するかな?