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☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『バケモノの子』(2015)

2016年07月27日 | 邦画(1990年以降)
『バケモノの子』(2015)

監督/脚本/原作:細田守
声優:役所広司、宮崎あおい、染谷将太

【作品概要】
『サマーウォーズ』などの細田守が監督を務め、人間界とバケモノ界が存在するパラレルワールドを舞台に孤独な少年とバケモノの交流を描くアニメーション。人間界「渋谷」で一人ぼっちの少年と、バケモノ界「渋天街」で孤独なバケモノ。本来出会うはずのない彼らが繰り広げる修行と冒険を映す。(Yahoo!映画より)

【感想レビュー】
実は絵柄がちょっと苦手なのですがなんだかんだ近年の主な4作品は観ています

リアリティーとファンタジーのバランスが面白くて、妙に説得力があってジワっとさせられるという印象があります

『バケモノの子』も渋谷が舞台で、身近な景色と、あの雑多な空気感がアニメながら伝わってくるという徹底ぶり。
現実世界のどこかで異空間にワープしてしまう、これはアニメの醍醐味で分かっていてもやはりワクワクしてしまいます

ただ、今作は全体的に通り一遍な感じもしてしまったかなぁと…。
逆に言うと『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』が凄すぎたのかもしれない。

アニメの主人公の心の“闇”を描くあたり、ジブリの『ゲド戦記』や『思い出のマーニー』などが思わず浮かびますが、これはもう現代社会のリアルな闇だから致し方ないのでしょうね…。あぁ、なんだか本当に切なすぎる…

『バケモノの子』は、主人公以外の二人の人間の闇を台詞で説明するシーンが多くて閉口気味に観てしまう時間帯もありましたが…。
心に剣を持つという発想とくだりは良かったです。
結局、自分の闇は自分で消化して、昇華していくしかないし…うむ
物語の中では唐突な描かれ方な気もしたけど……。


などとあれこれ思いましたが、冒頭のリアルな渋谷の街と異界へ迷い込むシーンは、スリリングで心に残りました