『愛の記念に』(1983)
モーリス・ピアラ監督、サンドリーヌ・ボネールさん、エヴリーヌ・ケールさん、ドミニク・ベズネアールさん、モーリス・ピアラさん、アンヌ=ソフィー・マイエさん、マイテ・マイエさん、クリストフ・オダンさん、ジャン=ルー・ラジョさん、シール・ボワタールさん、シリル・コラールさん出演。
【STORY】
日本で公開された初めてのピアラ作品。キャスティングを担当していた名スカウト、ドミニク・ベズネアール(本作で兄役も演じている)によって見出された新人女優サンドリーヌ・ボネールは、他の候補者を押しのけヒロイン役に抜擢され、その天才少女ぶりを発揮。また、ピアラ自身が監督・脚本のみならず、厳しくも愛情深い父親役を演じている。
シュザンヌは15歳。リュックという恋人がいるものの、他の男たちとも奔放に付き合っている。 毎晩のように男友達と連れ立って遊び歩く彼女は、家族にとっては疎ましい存在だ。 ある夜遅くに帰宅したところを父親と鉢合わせたシュザンヌ。しかし、そこで初めて2人は一対一で向き合い話をしたことで、 いつになく親しみを感じ合ったのだった。(公式サイトより)
【感想レビュー】@theater
ラスト、どんどん作品のテンションが昇って行く様は圧巻でした!!
パーセルの“ザ・コールド・ソング”の調べに乗って…
この曲、好きなのです
和声の一つ一つの変化と共に、狂おしく緊張していき、昇っていく感じ、そしてふと溶けて、救われる感じ、本当にたまらないです
そして!シュザンヌの魔性ぶり、生々しかったです。
何か実際に、男性を翻弄するかどうかは別にして、女性の中にある本質的な性とと言うか…、本能にも思えて怖かったです…
でもそれは、自分が“どうでもいい”と思っている男性、そして自分の身体しか見ていないような男性に向けて、強烈に発揮される女性性…のような。
家族の中で起きる、ヒステリックなシーンは、誇張された表現が面白かったです
父役が、監督なんですね。
ラストの方で、いきなり帰ってきて、言葉でメチャクチャにするシーン、凄かったです。
えぇっ、ここからそんなエピソード入れるの…⁈っと。
それで、バタバタとラストに向かうのですが、まだまだ息をつかせてはくれません。…えっ⁈…ってなるシュールさが残されてます
でも何もかも、パーセルの調べに乗って、浄化されて、作品が昇華されて行くようで不思議です
今回、ピアラ特集の4本を幸せな事にすべて観れました
こういう見方は違うのかもしれませんが、『愛の記念に』→『ポリス』を観た事で、その後の作品である『悪魔の陽の下に』がより分かったというか、しっくりきたように思います。
心の中に巣食う悪しき側面…。
悪魔…。
罪深さと懺悔…。
真の安らぎとは…?
やっぱり監督作品特集は、同じ監督の作品が何本か観られるので、偏った印象を持たずにいられるのが魅力です
モーリス・ピアラ監督、サンドリーヌ・ボネールさん、エヴリーヌ・ケールさん、ドミニク・ベズネアールさん、モーリス・ピアラさん、アンヌ=ソフィー・マイエさん、マイテ・マイエさん、クリストフ・オダンさん、ジャン=ルー・ラジョさん、シール・ボワタールさん、シリル・コラールさん出演。
【STORY】
日本で公開された初めてのピアラ作品。キャスティングを担当していた名スカウト、ドミニク・ベズネアール(本作で兄役も演じている)によって見出された新人女優サンドリーヌ・ボネールは、他の候補者を押しのけヒロイン役に抜擢され、その天才少女ぶりを発揮。また、ピアラ自身が監督・脚本のみならず、厳しくも愛情深い父親役を演じている。
シュザンヌは15歳。リュックという恋人がいるものの、他の男たちとも奔放に付き合っている。 毎晩のように男友達と連れ立って遊び歩く彼女は、家族にとっては疎ましい存在だ。 ある夜遅くに帰宅したところを父親と鉢合わせたシュザンヌ。しかし、そこで初めて2人は一対一で向き合い話をしたことで、 いつになく親しみを感じ合ったのだった。(公式サイトより)
【感想レビュー】@theater
ラスト、どんどん作品のテンションが昇って行く様は圧巻でした!!
パーセルの“ザ・コールド・ソング”の調べに乗って…
この曲、好きなのです
和声の一つ一つの変化と共に、狂おしく緊張していき、昇っていく感じ、そしてふと溶けて、救われる感じ、本当にたまらないです
そして!シュザンヌの魔性ぶり、生々しかったです。
何か実際に、男性を翻弄するかどうかは別にして、女性の中にある本質的な性とと言うか…、本能にも思えて怖かったです…
でもそれは、自分が“どうでもいい”と思っている男性、そして自分の身体しか見ていないような男性に向けて、強烈に発揮される女性性…のような。
家族の中で起きる、ヒステリックなシーンは、誇張された表現が面白かったです
父役が、監督なんですね。
ラストの方で、いきなり帰ってきて、言葉でメチャクチャにするシーン、凄かったです。
えぇっ、ここからそんなエピソード入れるの…⁈っと。
それで、バタバタとラストに向かうのですが、まだまだ息をつかせてはくれません。…えっ⁈…ってなるシュールさが残されてます
でも何もかも、パーセルの調べに乗って、浄化されて、作品が昇華されて行くようで不思議です
今回、ピアラ特集の4本を幸せな事にすべて観れました
こういう見方は違うのかもしれませんが、『愛の記念に』→『ポリス』を観た事で、その後の作品である『悪魔の陽の下に』がより分かったというか、しっくりきたように思います。
心の中に巣食う悪しき側面…。
悪魔…。
罪深さと懺悔…。
真の安らぎとは…?
やっぱり監督作品特集は、同じ監督の作品が何本か観られるので、偏った印象を持たずにいられるのが魅力です
outside in Tokyoのお話しも興味深く拝読致しました!
ピアラ特集は数年前に観たのでおぼろげな記憶ではありますが、『愛の記念に』では、作品そして父親を演じる監督のエネルギーに圧倒され、心がザワザワしたのを覚えています。ラストも素敵でしたね。