☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『蟹工船』(2009)

2013年10月31日 | 西島秀俊さん☆映画
『蟹工船』(2009)

SABU監督、松田龍平(漁夫・新庄)、
西島秀俊(浅川監督)、高良健吾さん(雑夫・根本)、新井浩文さん(漁夫・塩田)、柄本時生(雑夫・清水)出演。


【STORY】
映画が撮られた当時、格差社会が問題視され、小林多喜二の同名小説が売上を伸ばした。
過酷な条件での労働を強いられた人々の苦悩と怒りを描く人間ドラマ。

【感想レビュー】
久しぶりに浅川監督を観たくなって、借りてきました

シビアなテーマですが、コミカルだったり、シュールなシーンもけっこうあって、そのバランスが好きな作品です。

冒頭の画面いっぱいの、常軌を逸した血走った両目のアップは…、スクリーンで観たらショックなシーンだったろうなぁ…と思いました。
他にもスクリーンで観てみたらもっと格好良い画なんだろうなぁというシーンやカットがたくさんあります。


船内という事と、過酷な労働環境がより強調されるように、画面が暗い上に、漁夫達の衣装も黒いので、本当に全体的に暗くて黒いです…
なので、浅川監督の汚れた白い衣装が印象的に映ります。

当時観た時は、西島さんの、人を大声で罵倒したり、暴行する役とその演技に驚愕したのを覚えています

大声や怒鳴る…という役や演技が、それまではあまりなかったように思います。
当時、『休暇』に引き続きビックリした記念すべき作品だったのです

改めて観ると、映像がやっぱり格好良いなぁと思いましたし、面白かったです

『麦秋』(1951)

2013年10月30日 | 邦画(クラシック)
『麦秋』(1951)

小津安二郎監督、菅井一郎さん(間宮周吉)、東山千栄子さん(しげ)、笠智衆さん(康一)、三宅邦子さん(史子)、原節子さん(紀子)出演。


【STORY】
鎌倉に暮らすとある家族の物語。
タイトルの「麦秋」とは、麦の収穫期で季節的には初夏に当たる時期を指す。
小津の監督作品において、原節子が「紀子」という名の役(同一人物ではない)を3作品にわたって演じた、いわゆる「紀子三部作」の2本目にあたる作品である。1949年の『晩春』に引き続き、父と娘の関係や娘の結婚問題を主なテーマにしているが、本作ではそれがより多彩な人間関係の中で展開されている。(Wikipediaより)

【感想レビュー】
ついに!観ました

西島さんが以前、セイジの撮影合宿中に森山未來さんにお勧めしたとの事で…

気づくとと口角が上がって、自然にニコニコしながら観ていました

作品に流れている空気も、音も、声や台詞も、精神も…!全てがしっくりとくるし、なんだか愛おしくて…。

そういえば、台詞が本当に皆さん早いです。
小さい頃からそれを不思議に思っていたのを思い出しました。テレビで、東京オリンピックや天皇皇后殿下の御結婚セレモニーなど、昔の映像が流れるたびに、そのナレーションがとっても早かったので、幼いながらに疑問に感じていたのですが。
なぜか勝手に、昔のフィルムだからだと思い込んでいたのですが、ジブリの鈴木プロデューサーが台詞が早いというお話をなさっていてるのを聞いて、やっぱり実際に早いのか…と思ったのでした

日本語が美しいのも印象的で、清々しい心地になりました


笠智衆さん、素敵でした…
原節子さんの艶やかなお顔立ちと、お声と…、あ、髪型がスカーレット・オハラみたいで可愛らしかった…

素晴らしい作品に出会えました!
西島さん、ありがとうございます←また勝手に…


『ダウンタウン・シャドー』(1997)

2013年10月30日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ダウンタウン・シャドー』(1997)

陳徳森監督、金城武さん、ジョーダン・チャンさん、チャーリー・ヤンさん出演。


【STORY】
国際スパイとして暗躍する若者たちと国家機関の悪者の対決を描いたスパイアクション。

【感想レビュー】
爽快で、ユーモアもありの、純粋に楽しめるアクション娯楽作品でした

動きのキレが

バイクを使ったアクションや近距離で殴るだの蹴るだのの格闘のシーンも、ビックリするアングルのカットが入ったりするので、スピード感もあって、観ていて飽きさせない作品でした

金城武さん、格好良いですね
黒髪がたまりません

『ブエノスアイレス』(1997)

2013年10月29日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ブエノスアイレス』(1997)

ウォン・カーウァイ監督、レスリー・チャンさん、トニー・レオンさん、チャン・チェンさん出演。


【STORY】
同性愛がテーマ。90年代を代表する映画作家、「欲望の翼」「天使の涙」のウォン・カーウァイが、南米はブエノスアイレスを舞台に、さすらうゲイの男二人の人生模様を鮮烈に綴った一編。

【感想レビュー】
タンゴのBGMに彩られて、色を抑えた映像が素敵でした

正直、ストーリーや登場人物達には共感は出来なかったのですが、それはきっと同性愛がテーマだから、とかでは無く…ガッツリな恋愛ものにときめかなかったんじゃ……と自分にショックを受けております(枯れたのか…、それとも撃ち合いとかアクションにはあんなにテンションが上がったので…心が少年なのか)。

1997年に、同性愛をテーマにした作品を発表することは、センセーショナルだったと思います。
そしてやっぱり、2人にしか分からない、何か磁石のようなものを感じました。
N極とS極だったら惹き寄せ合うけども、ひとたび同じ極になれば、近くまで来てプイと逸れてしまうような痛み。

『2/デュオ』みたいですね、

あ!トニーさんの推定白ブリーフがあったんだった!
色を抑えた画像だったけど、推定白ブリーフでした

これもまた、映画を愛するお方のお心遣いで拝見する事が出来ました!
ありがとうございました

『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(1992)

2013年10月29日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(1992)

ジョン・ウー監督、チョウ・ユンファさん、トニー・レオンさん、テレサ・モーさん、フィリップ・チャンさん、ボウイ・ラムさん、アンソニー・ウォンさん、國村隼さん、ジョン・ウーさん出演。

【STORY】
巨人密輸組織を相手に闘う警官と裏刑事の姿を描くアクション。

【感想レビュー】
面白かったですっ

怒涛のアクションが…!!!!
しかも冒頭の殺し屋役に國村さん出てました~
異彩を放っていらっしゃいました

國村さん、お目目が独特のくりくりなのに、顎が尖っていて、やっぱり独特ですね

そして!
チョウ・ユンファさん、やっぱり劇団ひとりさんと似てます

劇団ひとりさんがマネしたくなるのも分かります…。そもそも私は、そのモノマネの方を先に観ていたのですが、香港スターのマネという事しか分かっていなかったので、なるほど!と思いました…。

若き日のトニーさんも

人が簡単に死んでしまうし、血もピューですけど…。
ちゃんと、人と人の心がずっと通っていたので、そこがとっても良かったです。

個人的には、アンソニー・ウォンさん役側の殺し屋が、越えてはいけない一線があると言う台詞のくだりから、最期に至るまでのシーンにシビレました。
誇り高き殺し屋、なんですね。

インファナル・アフェアの前進といった趣きがありました

これも、映画を愛している方のお心遣いのおかげで拝見する事が出来ました!ありがとうございました