☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『菜の花配達便』(1996)

2013年07月30日 | 西島秀俊さん☆映画
『菜の花配達便』(1996)

石山昭信監督、西島秀俊さん(田草川裕二郎)、小松千春さん(水野百合子)、河原崎長一郎さん(曾根崎局長)出演。



【STORY】
私設郵便局をめぐる人と人、心と心のふれあいについて語ったハートウォーミング・コメディ。

脚本はつかこうへいさんが自らの原作『菜の花郵便局』を下敷きに執筆したもの。

【感想レビュー】
とうとう観る事が出来ました!!
この1本で、今公開されている『風立ちぬ』までの54本全ての映画を観たことになります

ほのぼのとして、ユーモアもあり、でもやんわりと世相を風刺した作品です

そして、阿藤快さんが素晴らしいです。

他にも、ジミー大西さん(!)、石原良純さん、ミスターちんさん、平泉成さんなどの俳優陣が彩りを添えてらして、なかなかに面白いのです♪


1996年公開、若く可愛い西島が拝見できます
刑事の役どころです。
『さわこの恋2』や『セラフィムの夜』の頃のビジュアルです。

コミカルな演技の感じは、『さわこの恋2』をさらに可愛くした感じです

そして!

七三分けあり、
(『ラストシーン』みたいな

あ、寝ぐせもあります!
(さわ子~よりも凄いです

老けメイクあり、
(『サヨナライツカ』より良いかも…)

古ぼけたアパート?の一室で、長机に向かって、ひたすら手紙を書くシーンがあるのですが、苦悩している感じがまた…
(『真木栗ノ穴』のようで!!)

長ゼリフは圧巻でした

また、蹴りを入れるシーンや猛ダッシュするシーンが…

どうしてこんなにツボなのか、分からないのですけど、西島さんが身体を使った演技をしているシーンがとにかく好きです!!♪(*^^)o


西島さんの全ての映画を拝見出来て、とっても幸せです。

私にとって、手に入れる事の難しかった3本を、尽力くださった方々にこの場を借りて、感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!!





『監督失格』(2011)

2013年07月28日 | 邦画(1990年以降)
『監督失格』(2011)

平野勝之監督、庵野秀明(プロデュース)、林由美香さん、平野勝之さん、小栗冨美代さん、カンパニー松尾さん出演。



【STORY】
2005年に亡くなったAV女優:林由美香さんの仕事仲間で恋人でもあった平野勝之さんが、彼女を失ったことで絶望の淵に立たされ、そこから再生するまでを描く。

【感想レビュー】
また一本、凄まじい映画を観てしまいました。

当事から話題になっていた事と、さらにその後、「ジブリ汗まみれ」で西島さんが『監督失格』や平野監督についてもお話しをされていた事もあって、是非観よう!と思っていた作品です。

平野監督は、『いたいふたり』の特典映像にちょっと出演されているのですが、ひょうひょうとした語り口が印象的な方でした。


『監督失格』は、始めはなかなか内容が入ってこなかったのですが…。

やっぱり、ドキュメンタリーという事もあって、彼女のコア過ぎる部分を冒頭から見せられても、どうしても距離を感じてしまったのです。

平野監督の相変わらずひょうひょうとした語り口も合間って。


でも段々と、この人達、面白い!!…っという風に変わっていきました!

東京から北海道までの自転車旅行に出掛ける為に開かれた仲間との壮行会の席での会話…。

もう全然普通じゃない…!
(何をもって普通かも難しいですけれども…)

けれども、ずっと観ているうちに、これがものづくりのプロなんだなぁ…と思いました。
そして、とっても人間臭い、なんて魅力的な方達なのだろう!…と。

率直にそう思いました。

これは決して、平野監督の自己満足なドキュメンタリーではなく、ましてや恋人の死を商売(特典の特報にそういうくだりがあるので、あえて“商売”と)にした映画でもありません。

平野監督や林由美香さんのお母様の心のひだに、何度か触れるシーンがありました。

このドキュメンタリーは凄いです!
作品を観ている私もリアルですが、画面の奥で起きている事もすべてリアル…。

観て本当に良かったです!



『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)

2013年07月28日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)

ニコライ・アーセル監督、マッツ・ミケルセンさん、アリシア・ヴィキャンデルさん、ミッケル・フォルスガードさん出演。

【STORY】
18世紀のデンマーク王室で起きたスキャンダラスな史実を基に、国王と王妃、そして侍医の三角関係を描いた壮大なラブ・ストーリー。

【感想レビュー】@theater
とっても良かったです!!

中世~18、19世紀を舞台にした映画が好きで、よく観るのですが、どうしても背景や美術の造りが白々しかったり、内容が、うーん…となる物も往往にしてあったのですが…。

そういうのが、全くありませんでした!!

遠近感を感じるシーンやカットの数々

王宮内の内装や衣装、メイク

チェンバロやフォルテピアノの音

ヘンデルの調べ♪

古典舞踏の優雅な舞

どのシーン一つとっても、素晴らしくてあっという間に作品に入り込みました


マッツ・ミケルセン演じるドイツ人医師の夢と、その果てを見ました。。

素晴らしい俳優さんですね!
今年は『偽りなき者』も公開されていましたが、行けなかったのが悔やまれます


アリシア・ヴィキャンデルさんの掠れたお声もセクシーで知的で良かったです


ミッケル・フォルスガードさん演じる国王陛下の裸の王様っぷりも、切なくて良かったです。
段々と彼に感情移入して観てしまいました。。


結局、当事者達に救いはなかったのかもしれません。

フランス革命の少し前の出来事。

でもその後、行きつ戻りつしながらも、民衆が自由を勝ち取った背景には、彼らのような生き方をした人達が居たから…そう思うと、史実として静かにそっと受け止めたい…そう思いました。









2013年 上半期に観た映画メモ

2013年07月24日 | 映画生活の徒然日記
2013年 上半期に観た映画メモ

レビューをまだ書いていない、レビューをきっと書かないだろう…の映画についてメモしたいと思います。


レ・ミゼラブル
ジャンゴ 繋がれざる者
華麗なるギャッツビー
インファナル・アフェア
インファナル・アフェア無間序曲
インファナル・アフェア終極無間
キャタピラー
ひみつのアッコちゃん
桐島、部活やめるってよ
BRAVE HEARTS 海猿
眠り姫



あと何だったか…。

まだ増えるかもしれません。








『風立ちぬ』(2013)

2013年07月24日 | 西島秀俊さん☆映画
『風立ちぬ』(2013)

宮崎駿監督、声の出演:庵野秀明さん(堀越二郎)、瀧本美織さん(里見菜穂子)、西島秀俊さん(本庄)、西村雅彦さん(黒川)。

【STORY】
ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描くアニメ。
美しい飛行機を製作したいという夢を抱く青年が成し遂げたゼロ戦の誕生、そして青年と少女との出会いと別れをつづる。

【感想レビュー】@theater
公開二日目に観に行けました
ネタばれしない程度に少しだけ

近年のジブリの中では、かなり分かりやすく、シンプルなストーリーではないかと思います。

今回は、脚色するにしろ、大正から昭和を舞台に、実在した2人の人物の半生を1人分にして描くという事で…そこまでぶっ飛んだりしないだろうな、とは思っていましたが、奇を衒うような事もなく、作品全体が誠実な作りでした。


飛行機が好きで、美しい機体を造る事に夢中…それだけなのに、自分の追求する対象が、戦争の道具になってしまうなんて、こんな皮肉はなかなか受け入れ難いだろうな…と思いました。

そして、ハウルでも確か、飛行機がこれから街を『焼く』とか『焼きに行く』みたいな表現があったと思うのですが、今回もそう言うくだりがありました。

例えば、爆撃機を『落とす』や『落としに行く』、または『落とされた』などの表現とは違って、もっと直接的な意志を感じる表現だと思うのです。

この『焼く』という言い回し、耳の奥に残って、本当にゾッとします。。


そして、今回は西島さんが本庄さんの声を担当されていて…

ジブリはいつも、公開初日か翌日には必ず観に行くほど楽しみにしているのですが、勿論今回は特別な思い入れがありましたっ

西島さん×ジブリ…夢過ぎます…

本庄さん、格好良かったです

キザで饒舌で、ちょっと皮肉屋で…友達想いで…

声質や声圧と、語尾のキレ具合に速水先生を感じました

速水先生を明るくした感じですけども。

ジブリ史上初の格好良いキャラクター、と言っても過言でないかも…

そして、お友達の二郎は天然ですから、庵野さんのお声、とっってもハマっていたと思います。


それにしても、ヒロインの里見菜穂子の健気さ、可愛げに黒川が悦ぶシーン…はてどこかで?…。


先日『西鶴一代女』を観に行った時に感じた(おじ様が多かったのです)劇場の空気でした…


また本庄さんに会いに行かなくては…!!