☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『海の上のピアニスト』(1999)

2013年08月24日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『海の上のピアニスト』(1999)

ジュゼッペ・トルナトーレ監督、ティム・ロスさん、プルット・テイラー・ヴィンスさん、メラニー・ティエリーさん出演。



【STORY】
豪華客船の上で生まれ育ち、一度も船を降りなかった天才ピアニストの一生を描いた感動作。

時は1900年。
多くの移民たちをアメリカに運ぶ豪華客船ヴァージニアン号。黒人機関士ダニー(ビル・ナン)は、ダンス・ホールのピアノの上に置き去りにされた赤ん坊を見つける。ダニーはその子を1900(=ナインティーン・ハンドレッド)と名付けた。ダニーが事故で死んだ後も、一度も船を下りず船底で育った。彼はある日、船内のダンスホールで音楽に魅了され、ピアノに向かい、ピアニストとしての天才的な才能を開花させた。(Movie Walkerより抜粋)

【感想レビュー】
3、4度観ているのですが、何度観ても、本当に色褪せない作品だと思います。

新天地を求めて、アメリカに渡る人々の熱気!!

機関士やバンドマンなどの、船で働く多くの人々。

上流特権階級から大部屋で寝る人達まで…。
豪華客船は社会の縮図です。

黒人機関士ダニーに育てられたユーモアたっぷりの1900

ティム・ロスさん演じる1900は、痩せ型で神経質そうなのにユーモアたっぷりで、ピアノの神様に愛されている感じがもう本当に頼もしくて、ワクワクします

プルイット・テイラー・ヴィンス演じるマックスも、温かくてちょっと気弱で…本当に愛すべきキャラで大好きです

そして何と言っても、やっぱりピアノ演奏のシーンや調べがとっても素敵です


観るといつも新鮮な気持ちでピアノに向かえます



『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)

2013年08月23日 | 西洋/中東/アジア/他(クラシック)
『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)

ジュゼッペ・トルナトーレ監督、フィリップ・ノワレさん、ジャック・ペランさん出演。



【STORY】
戦後間もないシチリアの小さな村の映画館をめぐる人々の映画への愛を描く。

1989年カンヌ映画祭審査員特別大賞受賞。後に170分の「完全オリジナル版」がビデオグラムで発表されている。

【感想レビュー】
とっっても素敵な映画でした

なんと…基本のこの作品を未見だったのでした…

映画を愛する少年が愛おしかったです
目をキラキラさせて、ワクワクして

沢山の映写機のシーンも、アルフレードとの触れ合いも、どのシーンも心に残っています

アルフレードを演じるフィリップ・ノワレさんがとっても素晴らしくて!
50リラのシーン…、最高です

3時間近くあるのに、少年→青年→その30年後の3世代の流れがとっても自然で、すっかり入り込んで観ました

映画愛が溢れていました

やっぱり観ていて、幸せな気持ちになる映画は素敵です


近々出演するイベントで、ピアノソロの一部を映画音楽にする事に決め、選曲する時に、『ニュー・シネマ・パラダイス』はどうか?というアドバイスを受け、始めの1フレーズを聞いてすぐ『海の上のピアニスト』の“愛を奏でて”を連想しました
勿論聴いた事はあったのですが、題名と繋がっていなかったのです

調べてみたら、どちらも音楽はエンニオ・モリコーネさんの作曲だという事が分かり、もうこれはどちらも弾きましょう!という事で。

クラシックの演奏会では弾く機会が無いのですが今回はイベントなので

演奏するのが楽しみになりました







『ローン・レンジャー』(2013)

2013年08月18日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ローン・レンジャー』(2013)

ゴア・ヴァービンスキー監督、ジョニー・デップさん(トント)、アーミー・ハマーさん(ジョン・リード/ローン・レンジャー)、トム・ウィルキンソンさん(レイサム・コール)出演。

【STORY】
西部開拓時代のアメリカを舞台に、黒覆面のヒーローが相棒と共に巨悪に立ち向かう姿を描き、人気を博した「ローン・レンジャー」。そんな人気作を新鋭アーミー・ハマーとジョニー・デップの主演で再度映画化したアクション大作。素顔を隠し、正義のために戦うローン・レンジャーと、相棒で復讐に燃える悪霊ハンター、トントの活躍を描く。(Movie Walkerより抜粋)

【感想レビュー】@theater
エンターテイメント大作、観て参りました

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズが好きなので(2、3作目はよく分からない感じでしたが…こっそり)、ジョニー・デップとゴア・ヴァービンスキー監督の再タッグという事で、楽しみにしていました

少し…長かった感もありましたが(追記:シリアス?なシーンでウトウトした事を告白します…劇場で寝落ちなんて中々しないのですが…)、見所&見応えはたっぷりでした!

ジョニー・デップさんは、今回は先住民役を演じているのですが、お腹周りのフォルムとか…まさにそのもので…
観る前は、ヴィジュアルがパイレーツと重なる雰囲気もあったので、どうなのかな…と思っていたのですが、完全にトントでした

アーミー・ハマーさんのビシッとスーツ姿がどんどん汚れて、終いには覆面の完璧なカウボーイに…!
白馬に跨った時のシルエットは、絵から抜け出して来たようでした
文句無しに格好良いです

ラスト11分のアクションは!
もうこれでもか!これでもか!の連続で、大迫力でした!!!

これは劇場の大画面で観た方が良さそうです







『二つの祖国で 日系陸軍情報部』(2012)

2013年08月16日 | 邦画(1990年以降)
『二つの祖国で 日系陸軍情報部』(2012)

すずきじゅんいち監督。

【STORY】
「アメリカ史上最強の陸軍」に続く、すずきじゅんいち監督による日系史ドキュメンタリー第3作。
米国陸軍の秘密情報機関=MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)の中心メンバーであった日系二世の元兵士たちの証言を基に、太平洋戦争時の米国極秘情報に迫る。(Movie Walkerより抜粋)

【感想レビュー】@theater
『ふじ学徒隊』と2本、昨日観て参りました。

“MIS”…この言葉は初めて聞きました。

当時、米軍は日系二世や帰米の方々を教育して、情報収集に務めさせました。
暗号の解読や日本軍の書籍類の翻訳をさせ、日本の考え方や思考回路、策戦を予測させるのです。

けれども当初は、彼らがここまで米軍にとって、重要な役割りを担うようになるとは考えなかったそうです。
人間秘密兵器と考えるようになったのは、もっと後の事だったと。

元MISの方々のインタビューが沢山続きます。

特に帰米の方々は、日本に居る時は、アメリカ人として扱われ、アメリカに戻ると、日本人として扱われた、と…。
自分は、“アメリカ人”だと考える彼らは、自国に忠義を示す為に、邁進していくのです。

もちろん、一人一人の方に、それぞれの日本との関係性や距離感があるので、一概には言えないでしょうし、このドキュメンタリー映画が、その全貌を網羅しているとは思えません。

でも、なんだか哀しかったです。
うまく言えないけれども。

私と同じ姿形をした彼ら…。
このねじれた感覚こそ、当の彼らを苦しめた感覚なのかもしれません。

彼らのアイデンティティーは、アメリカに在るのです。

二つの祖国の狭間に立ち…、それでも彼らのアイデンティティーは、アメリカに在るのです。

本作は、戦後の目覚ましい復興は、彼らの活躍なしには語れない、という事も取り上げていました。

それぞれの立場で、それぞれの戦争があったという事実を、また心に刻む事が出来ました。

観て良かったと思います。


ゼロ戦の超越した性能とその運転技術に関して、こう仰っていました。

ゼロ戦 一機に対して、米軍は四機付けなければならなかったと。

ゼロ戦は、どういうわけか、米軍の飛行機の下に潜り込み、下から攻撃する事が出来たのだと。

初期の頃のゼロ戦の操縦士は、とても優秀だったのだと。

けれども、日本に神風特攻隊の概念が生まれてからは、彼らはろくに運転技術を習得させてもらう事も無く、乗せられたのだと…。











『ふじ学徒隊』(2012)

2013年08月16日 | 邦画(1990年以降)
『ふじ学徒隊』(2012)

野村岳也監督。

【STORY】
太平洋戦争末期の沖縄戦で、学徒動員により傷病兵の看護に当たった積徳高等女学校の生徒たちの姿を記録したドキュメンタリー映画。積徳高女学徒看護隊の野戦病院実録『血と涙の記録』に基づき、激戦を潜り抜け、戦死者を3名に留めて生き抜いた彼女たちの体験を綴る。監督は「浦添ようどれ よみがえる古琉球」の野村岳也。

【感想レビュー】@theater
確か小学3年生の頃に、母に渡されて読んだ「ひめゆりの少女たち」という小説で、私は沖縄戦の事を知りました。

それは、他に読んだどんな本よりも、深く心に突き刺さったことを覚えています。
この本に書いてある事は、実話なのかと、何度も疑った程でした。

大学生の時に始めて行った沖縄は、かつてこの土地であった事に思いを馳せる旅でもありました。

ツアーの中には、戦争をご経験されたであろう御年配の男性が一人で参加されていて、一通り沖縄を周遊するプランのツアーだったので、行く先々の石碑や壕の跡地、海に向かって、手を合わせていらしたのが忘れられません。

私は何も出来ないのですが、知らなければならない、そんな風に思っています。

何も出来なくても、目を逸らさないで何があったかを知る事が課せられているように思うのです。

『ふじ学徒隊』
まだまだ少女だった時分に、凄まじいご経験をして来られて、終戦の日以降も、沖縄は戦争が続いていたわけで…、返還されてからも…、そして今もずっと…。

戦争を語り継ぐ、継がなければならない、よく耳にしますが、お話ししてくれる方々に、感謝しなければならないと感じます。

お話しすれば、また蘇ってくるわけですから、非常に辛いと思うのです。。

それを押して、お話しくださる方々に出来る事は、やっぱり積極的に耳を傾けていく事しかないように思うのです。

これからも目を逸らさないで、知る事に貪欲に居続けたいと思います。