乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組
[映画] 全国ロードーショー中
6月6日(土)から イオンシネマ板橋ほか各地の映画館 『アイズ』
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
[AM] 日曜夜8時5分
6月7日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』
福島県田村市文化センターからの公開生放送。中元日芽香の出演回で、乃木坂ゲストは生駒里奈。「命は美しい」の個別握手会がパシフィコ横浜で開催され、中元生駒は第4部午後6時まで参加するので、番組への登場はいつも通り、午後9時以降になるかと。
『らじらー!』の番組公式サイト
[AM] 日曜夜8時30分
[AM] 6月7日(日) 20 : 30 ~ 21 : 00 文化放送『乃木坂の「の」』
星野みなみMCで、今回のゲストは生田絵梨花と堀未央奈!
『乃木坂の「の」』番組公式サイト
[地デ] 日曜深夜0時
毎週日曜 24 : 00 ~ 24 : 30 テレビ東京『乃木坂工事中』
中止になった先週分の放送。生駒里奈のフィーチャー回。
テレビ愛知の『乃木坂工事中』番組公式サイト
乃木坂公式サイトの関連記事
[地デ] 月曜深夜1時29分
6月8日(月) 25 : 29 ~ 25 : 59 日テレ『NOGIBINGO!4』
メンバーの自宅を一部公開する企画のようです。星野みなみの「熱湯風呂」って何でしょう?、気になりますね(笑)。
『NOGIBINGO!4』の番組公式サイト
[地デ] 火曜夜7時56分
6月9日(火) 19 : 56 ~ 日テレ『踊る! さんま御殿!!』
松村沙友理と高山一実が出演。この番組に乃木坂が登場するのは、生駒里奈と白石麻衣以来の、2回目かと思います。さゆりんとかずみんは、バラエティ力の高いメンバーなので、何とか爪痕を残して、再度呼ばれることを目指して欲しいっす。さんまは、リアクションの弱い出演者には、話を振らなくなるので(笑)、最初から派手にいった方が良いかもしれない。
TBSチャンネル公式の番組紹介サイト
上記以外の乃木坂出演番組については、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
昨日の公開初日、映画『アイズ』をイオンシネマ板橋で観てきました。
いや~、良かったです。
『乃木坂って、どこ?』の企画で、教壇に立った橋本奈々未が子どもたちに向かって、「今生きているこの世界が地獄かもしれない」と言い放ったことがあるけど、『アイズ』は、それを地で行くような世界で、「家族という名の地獄」を堪能させて頂きました(笑)。
最初に、これからの記事中、物語に関する「ネタばれ」はありませんが、感想を述べるため、映画のテーマや描写手法に触れている箇所があります。
まだ映画を観ておらず、まっさらな状態で鑑賞したいと考えている場合は、このブログは後で読まれた方が良いかもしれないので、ご注意下さい。
鈴木光司氏原作のホラー映画は、『リング』にせよ、『仄暗い水の底から』にせよ、「死者の怨念」による超常現象を主軸にしながらも、物語全体に「家族愛」が色濃く滲み出ていて、それがジャパニーズホラー特有の湿っぽさを醸し出している部分がある。
映画『アイズ』は、メインディッシュである「怨念」と、その背景にある「愛」が、これまでの作品以上に密接に交わり、愛こそホラーというレベルにまで至っている印象を受けました。
話の前半部分は、通常のホラーと同じような展開なんですが、後半に入って、徐々に真実が明かされ始めると、親が子を思う気持ち、姉が弟を思う気持ちなど、本来美しい筈の感情が、おぞましい狂気を宿していることに気づかされ、違ったタイプの恐怖を掻き立てられていきます。
こういった恐怖の質的変化が、巧妙な物語展開によって、「えっ?」と驚くような形で提示されるため、ホラーというよりサスペンスと感じる人が多いのかもしれません。
確かに、「死者の怨念がビデオに宿って、観たものを次々に呪い殺す」といったオカルト的要素が、『アイズ』にあるのかどうか、私にも分かりません。
ホラー映画の鑑賞者は、物語世界に入り込むとき、常識を超えた超自然現象が存在するという前提を受け入れ、作品を理解するのが普通です。
しかし、『アイズ』の場合、超常現象を仮定せずとも、出来事のすべてを解釈することが可能で、この映画がオカルト的ホラーかどうかは、観る者の考え方次第という、不思議な面がある。
あるネット記事が、この映画を「新感覚ホラー」と表現しているのは、作品構造のこういった特殊さが理由だと思います。
映画『アイズ』の特徴は、オカルトや超常現象にあまり頼らず、秀逸なサスペンス的筋立てによって、観客を物語世界に深く引き込むことですが、それを支えているのは、出演者の演技力です。
父親、母親、主人公である女子高校生、そして小さな弟、家族それぞれが、深い愛情と同時に、冷酷な打算や身勝手な自己防衛に振り回され、光と闇の二面性を抱えている。
それらは役者によって見事に表現されていますが、その中でも、伊藤万理華の演技には、目を見張るものがありました。
映画の半分以上が、万理華の表情変化や動きがアップになるシーンだけど、最初から最後まで、観ていて飽きない演技になっている。
叫んだり泣いたりという大技も(笑)、それ以外の比較的冷静な表情も、どちらも自然で、「さすがにそれはやり過ぎだろ」と観る者を醒めさせる過剰感というものが、ほとんどない。
観客は、覚めない夢の中で、伊藤万理華の気持ちにピッタリ寄り添いながら、作品を最後まで鑑賞することが出来るので、主人公が経験する感情変化が、ダイレクトにこちらに入ってきます。
生田絵梨花は、主演舞台『虹のプレリュード』において、緊迫する物語世界をステージに築き上げ、壮大な叙事詩で観るものを圧倒する演技を見せました。
我々観客は、いくちゃんが作り出す、キラキラと魅力的な人物とストーリー展開に、憧憬と畏怖を感じながら、作品を楽しむスタイルです。
圧巻の表現力と煌めく舞台センス、生田絵梨花が奏でる「虹のプレリュード」は秀逸な悲恋の叙事詩 [02Oct14]
一方、伊藤万理華は、「控えめ」とすら言っていいほど自然な演技によって、少しずつ観客を自身の内面に誘い込み、いつしか主人公の感情変化が、何のバリアもなく、鑑賞者に伝わるレベルに持ち込んでくる。
生田絵梨花とは異なるスタイルながら、「寄り添い型」とでも言うべきその表現力は、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」MVや個人PV「まりっか'17」などを通して、伊藤万理華の才能をある程度知っていたつもりの私にとっても、衝撃的にハイレベルなものでした。
『アイズ』における彼女の演技は、初めての映画出演とは、到底信じられない出来で、監督や共演者がまりっかを絶賛するのは、決して社交辞令ではないと思います。
舞台挨拶で、父親役の山田太一さんは、初めて撮影に参加したとき、まりっかの演技を一目見て、「ああ、この人は女優だ!」と迫力に圧倒されたと述べていました。
それ以来、自分は彼女を「アイドルではなく、女優だと思っています」と力強くおっしゃっていました。
まあ、観客のほとんどが「ドルオタ」なわけで、一歩間違うと「アイドル小なり女優」にも聞こえる(笑)、このスパイシーかつダイレクトな褒め言葉に、隣にいた万理華が、微妙な笑いを浮かべながら、もじもじ小さく身を捩っていて、何も言えない中、心の中で悶絶しているように見えました。
それにしても、伊藤万理華、べらぼうに可愛くて美人ですなあ~。
挨拶が終わって退場するとき、私の席の前、座ったまま握手できるくらい近くを、まりっかが通ったんですが、まあ、顔が小さいわ、スタイルが良いわ、色が白いわ、めちゃめちゃべっぴんさんだわと、もうキラッキラ光り輝いていました(笑)。
画面を通して観たまりっかは、どちらか言うと子どもっぽさが残っていて「可愛い」印象が強かったけど、実物は、むしろ「美しい」のインパクトが凄くて、19歳とは思えないほど、艶っぽい色気を漂わせていて驚きました。
憂いを帯びた瞳や少しはにかんだような表情が、セクシーな雰囲気を作り出しているのかもしれませんが、これだけオーラがあって、あれだけの演技力がある。
劇場の出口へ向かって歩いていくまりっかの後ろ姿を見ながら、「You、女優になっちゃいなよ!」と、思わず心の中で呟いてしまった(笑)。
緻密に考え込まれた筋立てと伊藤万理華を始めとする出演者の秀逸な演技。
映画『アイズ』を支える二つの柱ですが、それ以外に、作品を定義づける特徴として、「低予算」が挙げられます(笑)。
何がびっくりしたって、舞台挨拶が終わって、場内が暗くなり、スクリーンに盗撮禁止の公共広告が出たあと、いきなり映画本編が始まったことです。
他の映画の予告編や商品CMは一切なく、配給会社のクレジット画面があり、すぐに伊藤万理華の顔がアップで映ってスタート。
余程のシネマ好きでもない限り、映画館で観るのは、かなりメジャーな作品が多く、そのためだと思いますが、本編が始まるまで、延々とCMを見せられるのが普通で、こういったロケットスタートは人生初の経験でした(笑)。
福田陽平監督自ら、ネット宣伝や街頭宣伝を行なっているようで、予算が限られているんだろうなあと思いながら観ていると、やはり随所に気づく点があって、同時に、撮影編集面での工夫が散りばめられている。
長年生活しているマンションなのに物が少ない、事故シーンは直前でカットして観客の想像力に任せる、ドラマ中あまり距離を移動しない、本来豪華である筈の内観は俯瞰にせず、場合によっては、まりっかの意識が遠のくという設定で、ぼやかして映すなどなど(笑)。
さすがに、製作費100万円ちょっとと言われる『パラノーマル・アクティビティ』よりは、お金が掛かっていると思うけど、生田絵梨花が出演したフジテレビ『残念な夫』の1話分と比べて、『アイズ』の方が高いかどうか分からない。
考えてみると、例えば、映画『リング』は、伊豆、大島、東京と、広範囲に物語が展開し、貸し別荘、自宅マンション、テレビ局、旅館、船など、さまざまな場所で撮影が行われており、相当な額の製作費を投入していると思います。
ホラーであっても、細部の描写にお金を掛ければ、物語にリアリティが出て、作品としての厚みと娯楽性が増していくのは間違いないでしょう。
一方、『アイズ』は、予算が限られているため、ロケ場所が少数になり、手の込んだCGや特撮、あるいは大掛かりなシーンがなく、派手さに欠ける面はあります。
しかし、低予算という縛りを、原作脚本の出来と伊藤万理華の演技で乗り切っているわけで、逆に、ここまでの作品に仕上げた監督と出演俳優の技量には素晴らしいものがあると思います。
「大作」ではないけど、小さいながら、非常に良く出来た逸品という感じで、見終わった後の満足度は、少なくとも私は大きかったです。
映画館で何かを観た後、がっかりして家路につくことって、正直、結構多いんですよね。
家でネット配信の作品を観るのと違って、映画館に行って帰ることに、お金と時間が掛かるので、不作だった場合のショックは大きい。
しかも、ハリウッドの話題作で、予告編がべらぼうに面白くても、本編が期待はずれは少なくない。
そんな中、『アイズ』は、「面白かった!」と素直に感じられた映画で、娯楽作品として、よく出来ているんじゃないでしょうか。
YAHOO!JAPAN映画のユーザー評価ランキングによると、現時点で、『アイズ』は、新作部門で1位、全作品でも8位に入っており、観客の多くが作品に好意的な乃木坂ファンだとしても(笑)、好調な出だしと言えます。
YAHOO!JAPANの映画評価ランキング
通常のホラーとは違うタイプの「怖さ」を追求した作品で、物語の展開と役者の演技がともに優れていて、観て損はない映画だと思うので、ご覧になっていない方には、お薦めします。
伊藤万理華は、間違いなく、演技において非凡な才能を持っていて、『アイズ』はそれを実証する第1歩になっている。
まりっかには、今後、女優として、大きく羽ばたいていって欲しい、そう強く願いたくなる作品でした。
最後に、『アイズ』を観て思い出した、個人的にかなり好きなSFサスペンスを挙げておきます。
2007年のスペイン映画『Time Crimes』です。
この作品も、「愛」する故の「狂気」というテーマが入っていて、タイムスリップというSF的仕掛けを使いながら、ホラーとは別種の「おぞましさ」や「怖さ」を表現している。
結局、生きている人間こそが一番恐ろしい、そういうことなんでしょうか。
そうそう、『アイズ』と同じく、後味の爽やかな作品ではないので(笑)、鑑賞される場合、その辺はご了承下さい。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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昨日の公開初日、映画『アイズ』をイオンシネマ板橋で観てきました。
いや~、良かったです。
『乃木坂って、どこ?』の企画で、教壇に立った橋本奈々未が子どもたちに向かって、「今生きているこの世界が地獄かもしれない」と言い放ったことがあるけど、『アイズ』は、それを地で行くような世界で、「家族という名の地獄」を堪能させて頂きました(笑)。
最初に、これからの記事中、物語に関する「ネタばれ」はありませんが、感想を述べるため、映画のテーマや描写手法に触れている箇所があります。
まだ映画を観ておらず、まっさらな状態で鑑賞したいと考えている場合は、このブログは後で読まれた方が良いかもしれないので、ご注意下さい。
鈴木光司氏原作のホラー映画は、『リング』にせよ、『仄暗い水の底から』にせよ、「死者の怨念」による超常現象を主軸にしながらも、物語全体に「家族愛」が色濃く滲み出ていて、それがジャパニーズホラー特有の湿っぽさを醸し出している部分がある。
映画『アイズ』は、メインディッシュである「怨念」と、その背景にある「愛」が、これまでの作品以上に密接に交わり、愛こそホラーというレベルにまで至っている印象を受けました。
話の前半部分は、通常のホラーと同じような展開なんですが、後半に入って、徐々に真実が明かされ始めると、親が子を思う気持ち、姉が弟を思う気持ちなど、本来美しい筈の感情が、おぞましい狂気を宿していることに気づかされ、違ったタイプの恐怖を掻き立てられていきます。
こういった恐怖の質的変化が、巧妙な物語展開によって、「えっ?」と驚くような形で提示されるため、ホラーというよりサスペンスと感じる人が多いのかもしれません。
確かに、「死者の怨念がビデオに宿って、観たものを次々に呪い殺す」といったオカルト的要素が、『アイズ』にあるのかどうか、私にも分かりません。
ホラー映画の鑑賞者は、物語世界に入り込むとき、常識を超えた超自然現象が存在するという前提を受け入れ、作品を理解するのが普通です。
しかし、『アイズ』の場合、超常現象を仮定せずとも、出来事のすべてを解釈することが可能で、この映画がオカルト的ホラーかどうかは、観る者の考え方次第という、不思議な面がある。
あるネット記事が、この映画を「新感覚ホラー」と表現しているのは、作品構造のこういった特殊さが理由だと思います。
映画『アイズ』の特徴は、オカルトや超常現象にあまり頼らず、秀逸なサスペンス的筋立てによって、観客を物語世界に深く引き込むことですが、それを支えているのは、出演者の演技力です。
父親、母親、主人公である女子高校生、そして小さな弟、家族それぞれが、深い愛情と同時に、冷酷な打算や身勝手な自己防衛に振り回され、光と闇の二面性を抱えている。
それらは役者によって見事に表現されていますが、その中でも、伊藤万理華の演技には、目を見張るものがありました。
映画の半分以上が、万理華の表情変化や動きがアップになるシーンだけど、最初から最後まで、観ていて飽きない演技になっている。
叫んだり泣いたりという大技も(笑)、それ以外の比較的冷静な表情も、どちらも自然で、「さすがにそれはやり過ぎだろ」と観る者を醒めさせる過剰感というものが、ほとんどない。
観客は、覚めない夢の中で、伊藤万理華の気持ちにピッタリ寄り添いながら、作品を最後まで鑑賞することが出来るので、主人公が経験する感情変化が、ダイレクトにこちらに入ってきます。
生田絵梨花は、主演舞台『虹のプレリュード』において、緊迫する物語世界をステージに築き上げ、壮大な叙事詩で観るものを圧倒する演技を見せました。
我々観客は、いくちゃんが作り出す、キラキラと魅力的な人物とストーリー展開に、憧憬と畏怖を感じながら、作品を楽しむスタイルです。
圧巻の表現力と煌めく舞台センス、生田絵梨花が奏でる「虹のプレリュード」は秀逸な悲恋の叙事詩 [02Oct14]
一方、伊藤万理華は、「控えめ」とすら言っていいほど自然な演技によって、少しずつ観客を自身の内面に誘い込み、いつしか主人公の感情変化が、何のバリアもなく、鑑賞者に伝わるレベルに持ち込んでくる。
生田絵梨花とは異なるスタイルながら、「寄り添い型」とでも言うべきその表現力は、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」MVや個人PV「まりっか'17」などを通して、伊藤万理華の才能をある程度知っていたつもりの私にとっても、衝撃的にハイレベルなものでした。
『アイズ』における彼女の演技は、初めての映画出演とは、到底信じられない出来で、監督や共演者がまりっかを絶賛するのは、決して社交辞令ではないと思います。
舞台挨拶で、父親役の山田太一さんは、初めて撮影に参加したとき、まりっかの演技を一目見て、「ああ、この人は女優だ!」と迫力に圧倒されたと述べていました。
それ以来、自分は彼女を「アイドルではなく、女優だと思っています」と力強くおっしゃっていました。
まあ、観客のほとんどが「ドルオタ」なわけで、一歩間違うと「アイドル小なり女優」にも聞こえる(笑)、このスパイシーかつダイレクトな褒め言葉に、隣にいた万理華が、微妙な笑いを浮かべながら、もじもじ小さく身を捩っていて、何も言えない中、心の中で悶絶しているように見えました。
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挨拶が終わって退場するとき、私の席の前、座ったまま握手できるくらい近くを、まりっかが通ったんですが、まあ、顔が小さいわ、スタイルが良いわ、色が白いわ、めちゃめちゃべっぴんさんだわと、もうキラッキラ光り輝いていました(笑)。
画面を通して観たまりっかは、どちらか言うと子どもっぽさが残っていて「可愛い」印象が強かったけど、実物は、むしろ「美しい」のインパクトが凄くて、19歳とは思えないほど、艶っぽい色気を漂わせていて驚きました。
憂いを帯びた瞳や少しはにかんだような表情が、セクシーな雰囲気を作り出しているのかもしれませんが、これだけオーラがあって、あれだけの演技力がある。
劇場の出口へ向かって歩いていくまりっかの後ろ姿を見ながら、「You、女優になっちゃいなよ!」と、思わず心の中で呟いてしまった(笑)。
緻密に考え込まれた筋立てと伊藤万理華を始めとする出演者の秀逸な演技。
映画『アイズ』を支える二つの柱ですが、それ以外に、作品を定義づける特徴として、「低予算」が挙げられます(笑)。
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余程のシネマ好きでもない限り、映画館で観るのは、かなりメジャーな作品が多く、そのためだと思いますが、本編が始まるまで、延々とCMを見せられるのが普通で、こういったロケットスタートは人生初の経験でした(笑)。
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考えてみると、例えば、映画『リング』は、伊豆、大島、東京と、広範囲に物語が展開し、貸し別荘、自宅マンション、テレビ局、旅館、船など、さまざまな場所で撮影が行われており、相当な額の製作費を投入していると思います。
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しかし、低予算という縛りを、原作脚本の出来と伊藤万理華の演技で乗り切っているわけで、逆に、ここまでの作品に仕上げた監督と出演俳優の技量には素晴らしいものがあると思います。
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そんな中、『アイズ』は、「面白かった!」と素直に感じられた映画で、娯楽作品として、よく出来ているんじゃないでしょうか。
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YAHOO!JAPANの映画評価ランキング
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伊藤万理華は、間違いなく、演技において非凡な才能を持っていて、『アイズ』はそれを実証する第1歩になっている。
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最後に、『アイズ』を観て思い出した、個人的にかなり好きなSFサスペンスを挙げておきます。
2007年のスペイン映画『Time Crimes』です。
この作品も、「愛」する故の「狂気」というテーマが入っていて、タイムスリップというSF的仕掛けを使いながら、ホラーとは別種の「おぞましさ」や「怖さ」を表現している。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています