昨日 「「赤旗」の文化欄に載っていたあるコラムを探していました」 と書い
たコラムが21日付文化欄 「朝の風」の「死刑について考える講演」です。
短いものですから全文ここに写しておきます。
≪日ごろ、死刑についてそれほど深く考えたことはなかった。
ところが、「’13年詩人会議平和のつどい パート36」で、高橋哲哉氏の講
演 「死刑を考えるーいま一番語りたいこと」 を聴いて、大きな刺激をうけた。
いまの日本の世論調査では死刑制度の存置を望む人が多いそうだが、現
在、法律で事実上死刑を廃止している国は140カ国。存置している国(先進
国では日本と米国)は58カ国にすぎないという。
氏は死刑廃止に賛成であり、現憲法下、死刑が合憲でいいのか、と問題提
起をした。廃止反対論の一つに 「犯罪抑止論」 があるが、死刑を廃止した国
で凶悪犯罪が激増したことはないそうだ。
また 「誤判、冤罪」 について、免田、財田川、島田、松山事件を例に、死刑
にしてしまったら取り返しがつかないとのべた。さらに「遺族の応報感情」 ほか、
さまざまな課題について内省的論理的に話し、引き込まれた。
そして 「人間が同じ人間に対して、おまえは生きる権利がない、という権利は
誰にもないだろう」 という言葉に共感をもった。
殺人、死刑という問題は、私自身が人間の生命をどう考えるかという問い
でもあり、難しい課題を背負わされた思いになった。 (樫) ≫
(ゴシックはkaeru)