kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

机上の空白

2012-10-29 19:41:38 | 詩的なつぶやき

 庭の桜の枝のかさなりを通して晴れあがった空を見ていたら、机の上の

本やノートや紙きれの重なりが気になってきました。

 夏の木々の枝や幹を覆う葉の茂りのように、わが机上は空ならぬ机の

面(つら)が見えません。秋空のように机の面を見ようと整理をはじめまし

た。 その労に報いようとされたのか(誰が?)、探していた80円切手の

シールの使い残しが出てきました。 神奈川県の最低賃金は時給で今月

から849円ですから丁度そのくらいの「稼ぎ」になりました。

 

 整理された机上で 『虚子一日一句』 を開きましたら

   十月三十日に

      朝寒の書齋の机上誰が触れし   (昭和二十五年)

 があり、星野立子さんの一文を読んでニンマリです。

 「父の机の上はいつの間にか書物や手紙などでいっぱいになってしまって、

ものを書く場所は一尺四方も残らなくなる。机の下にも何か置かれる。きれい

好きの母がそれを嫌がる。父は片づけることを厳禁する。」

 

 我が家は夫婦棲み分けで、一階は妻二階が私と境界争いがないようにして

いますので、平和共存です。私が物を無くしたり置き忘れたと騒ぐ時は越境し

て探してくれついでに片づけます、私は厳禁はしません。