kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

季節の変わり目です、季語にご注目下さい。

2012-10-08 22:37:22 | 詩的なつぶやき

 ということで、俳句系がつづきます。

 今日十月八日の一句   秋風の急に寒しや分けの茶屋  虚子 

 「分けの茶屋」とは?  「Google 検索」すると 

暗夜行路~分けの茶屋~  

が出てきました。 この句は星野立子編 『虚子一日一句』 からの引用ですが、

「分けの茶屋」が志賀直哉の 『暗夜行路』 に出てくる大山に登る途中の茶屋

であったことが分かりました。

 立子の句に添えて書かれた文章から

「(昭和七年)関西俳句大会が山陰松江であった。~宍道湖畔の宿で見た流

燈、八雲旧居の玄関など忘れ得ぬものが多かった。この旅で竹下しづ女に初

対面した。」

 

 今夜はこの湘南の地でも、急に寒し、です。

 秋の部の「寒」の季語を拾ってみました。

 秋寒、そぞろ寒、漸(やや)寒、肌寒、うそ寒、朝寒、夜寒、雁(かりがね)寒、

 本格的な冬の「寒」に至るまでに、これだけの感覚の異なる「寒さ」を詠み

わける感性が欲しいです。