ということで、俳句系がつづきます。
今日十月八日の一句 秋風の急に寒しや分けの茶屋 虚子
「分けの茶屋」とは? 「Google 検索」すると
が出てきました。 この句は星野立子編 『虚子一日一句』 からの引用ですが、
「分けの茶屋」が志賀直哉の 『暗夜行路』 に出てくる大山に登る途中の茶屋
であったことが分かりました。
立子の句に添えて書かれた文章から
「(昭和七年)関西俳句大会が山陰松江であった。~宍道湖畔の宿で見た流
燈、八雲旧居の玄関など忘れ得ぬものが多かった。この旅で竹下しづ女に初
対面した。」
今夜はこの湘南の地でも、急に寒し、です。
秋の部の「寒」の季語を拾ってみました。
秋寒、そぞろ寒、漸(やや)寒、肌寒、うそ寒、朝寒、夜寒、雁(かりがね)寒、
本格的な冬の「寒」に至るまでに、これだけの感覚の異なる「寒さ」を詠み
わける感性が欲しいです。