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葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

80代からのインターネット入門。

2014-03-27 21:40:40 | 本のひと言

 「80代からのインターネット入門」という書名は脇の名前で真ん中の名前は

『豆炭とパソコン』 という。Amazonで検索したら、以下に。

 お分かりのように著者は糸井重里さん、糸井さんが80代というわけでなく

糸井さんの産みの母。この本の舞台になっている時期は1999年だから

いまは90代なか頃の御婦人。

 糸井さんの話によると、重里さんが誕生して間もなく両親が離婚、実母と

初めて会ったのは20代の終わり頃。それから10回くらいしか会っていない

「お母さん」にある日いきなりパソコンを送ることになったのです。

 そこからこの話ははじまるのです。どんな話か?私も読んでいないから

分からないのですが、パソコン・インターネットを80歳の御婦人が使いこ

なしていく様子が書かれているみたいです。それが出来ていく過程で、今

まで無縁だった人たちのネットワークがつくられていく様子も。

 

 古本屋で100円で買ったきたもので、定価は1400円、Amazonでは

1円のなっていました。

 

 


共産党にアレルギーを持っている人にもお勧め。

2014-03-24 21:04:16 | 本のひと言

この「つぶやき」の2014-02-20 と 2014-02-24 で紹介しました 『日

本共産党の深層』 についての書評が昨日の「しんぶん赤旗」の「読書」欄

に出ていました、これです。

 評者は落語家の立川談之助、落語家立川談志が参議院議員であったとき

の私設秘書を務めていたそうです。談之助師匠はこんな風に評しています。

≪去年の参院選では共産党が改選議席を3議席から8議席に増やした時に、

テレビの解説でも新聞の論評でも “自共対決” という言葉が自然に聞かれて

いた。時代を見る目が人一倍敏感な著者がこれに時代の変化を感じたとして

も何の不思議ではない。≫

≪……、共産党の第一線で活躍している方たちの熱意と人柄がにじみ出るよう

な丁寧なルポの部分と、日本共産党の歴史と政策を、本当にわかりやすく解説

している章からなっている。

 読みやすく、著者の共産党に対する期待がよく伝わってくる本なので、共産党

にアレルギーを持っている人にもぜひお勧めしたい。≫

 

 なお、amazonの全書籍ランキングで2月20日では298位でした、先ほど見ま

したら247位です。この順位は1時間毎に集計されますので全部で数百万種のな

かでの300位内を保っているのはベストセラーに間違いありません。

 因みに現時点(3月24日21時)で1位は村上春樹の 『女のいない男たち』です。

 


よりよい表現のためにー俳句と写真。

2014-03-20 20:43:57 | 本のひと言

 『「生活」とは何か』 という本に写真家・土門拳さんの言葉が紹介されてい

ました。アマチュアの人たちのスランプ克服策についてのアドバイスです。

 

≪「思想の行き詰まりによるもの」については(略)「時代・社会・人間につい

ての新しい見方を自分の中につちかう必要がある。(略) 一言にしていえ

ば、“むずかしいものを読んだり聞いたりする必要がある” ということになる。

いわゆるベスト・セラー的な、通俗的な、やさしいものからは、何の発見も得

られないであろう。」

 「表現技術の行き詰まりによるもの」については「絵を見ることのほうが、

写真をみることのほうよりも、もっと新しい強い刺激を得られることがしばし

ばあるものである。ただ絵も、絵なら何でもいいというわけにはいかない。

やはり本もの、つまり実際の油絵そのものを見なくては、だめなのである。

 (略)なによりもいい音楽を聞くことが一番ではないかと思う。それもでき

れば優れた音楽家のなまの演奏会を聞くのが一番いいだろう。(略)ただ

娯楽的な、気安め(原文ママ)に終る音楽では無駄である。

 (略)スランプがもし思想と技術の両方の行き詰まりからきているならば、

以上に上げた二つの打開のための努力を、あわせしなければならないだ

ろう」≫

 この一文は土門さんの 『写真作法』(ダヴィット社・1969年) からの引用

で、≪≫内の「略」は引用文にあるままです。

 

 写真を趣味にしている人などを念頭においた一文ですが、俳句を詠もうとい

う人にもいいえることと思い、自分への覚え書きとしてここに記しておきます。 


ふたつの「深層」=『日本共産党の深層』

2014-02-24 23:52:15 | 本のひと言

 2014-02-20 に紹介しました 『日本共産党の深層』 が手に入りました。

「2月15日 初版第1刷」と奥付にありますので、初版本の最後の一冊という

感じで本屋の棚にありました。

 あわせて買った雑誌「前衛3月号」の不破さんの連載「スターリン秘史⑭」

は「ベルリン会議の深層」と題していました。偶然ですが「ふたつの深層」が

ここに揃いました。

  まず、『日本共産党の深層』 から。

この本をAmazonで検索すると幾つかのレビューが載っていて面白い、そのひとつ

はこんな書き出し。

「私は横浜在住の生活の党党員です。2012年秋から国会前ファミリーエリアに毎週

きてくれる吉良よし子さんを知り、いつしか友達となりました。気がついたら吉良さんは

共産党員、なんと参院選に出馬すると知り、個人的に全力で応援。」

 この人(澤田石 順)の書かれたものを全文読んでいただくと、この本の魅力がよく分

かるのです。そして澤田石さんの言葉 「日本国の今後のあり方を考えるために100万

人(せめて10万人)に読んで欲しいと願います」 ということに同感します。

 

 「深層」という意味では「赤旗日曜版」の山本豊彦氏の「事件記者」ぶりは印象に残りま

す。「平成十八年十二月十日の日曜版にスクープ報道」された「政商といわれた水谷建設

元会長から石原慎太郎東京都知事(当時)親子(三男・宏高衆議院員)への500万円ヤミ

献金問題」。これを耳打ちしてくれたのは10年以上ゼネコン問題を追ってきた山本記者の

人脈のひとりだという。

 山本記者は福岡県出身で以前から付き合いのあった古賀誠元自民党幹事長のインタビュ

-記事「九十六条改憲に大反対」を平成二五年六月二日号に載せた。この記事がきっかけと

なり、マスコミ各社も安倍首相と対立する自民党議員のことを取り上げるようになったという。

 そして、七月七日の「日曜版」トップに「自民党がゼネコン業界に政治資金四億七千百万円

の“請求書”を出していた」の記事が出、原発建設費をめぐり「原発建設費十三兆円 ゼネコン

大もうけの裏側」(平23年9月18日)、「ゼネコン独占 危険手当もピンハネ 除染利権」(平

25年2月17日)などが寄せられた情報をもとに記事になっていきます。これは彼の長年の取

材を通じて培ってきた人脈と日本共産党と「しんぶん赤旗」への信頼、「ありのままをきちんと

書いてくれる」という安心感だという。

 

 「つぶやき」の終わりに、この本の「はじめに」の部分

≪結党九一年、日本共産党は、治安警察法下の大正11年7月、東京・渋谷で非合法政党とし

て産声をあげた。国内最古参の政党として、戦前 ・戦後から、時の権力に抗して主権在民と

反戦の旗を掲げてきた歴史を持つ日本共産党の現在、「反原発、ブラック企業告発、九条堅持」

の砦として活気に満ちている。≫

次は「本文の最終」の部分

≪その状況が進めば進むほど、共産党が政権に近くなる。共産党から総理大臣が出るには、時

間がかかると思うが、ここ20年から30年の間に閣僚を出すことも夢ではないという。≫


『北越雪譜』、積雪54メートル。

2014-02-22 23:37:28 | 本のひと言

 先週の土曜日早朝、積雪の中を歩きました。膝を埋めて踏み込んだの

は、吹き溜まりの中、さすがそういう場所は至るところというわけではあり

ません、それでも貴重な経験でした。

 そんな経験したあとのこの本の「面白さ」は至るところにあり今はじっくりと

読み直しをしたいというのが感想です。

 

 降雪の高さ、まずこの数字=「雪の高さ十八丈ありしといへり」

1丈=10尺=約3m。となると「雪の高さ54mあったと言った」

となるわけです。このあとの続き、

≪此話雪国の人すら信じがたくおもへども、つらつら思量(おもいはかる)に、

十月(旧暦)の初雪より(天保五年・1834年)十二月二十五日(同)までおよそ

その日数八十日の間に五尺(1尺=約30cm)づつの雪ならば、廿四丈にいた

るべし。

  (その間除雪したり人の住んでいる所では雪は減る)我国の深山幽谷雪の深

事はかりしるべからず。天保五年は我国近年の大雪なりしゆゑ、右の話し誣(し)

ふべからず(おおげさではない)。≫

 

 この高さは人が住んでいるところで、≪雪の下る毎に用意したる所の雪を尺

をもって量(はか)りしに≫というわけですから、「誣ふべからず」なのです。

ですから、加賀の国から来た飛脚が高田にきて、「この下に高田あり」という高

札をみた話もうなずけるわけです。

 この本の「面白さ」は雪の量だけではもちろんありません。

 雪に谷に落ちた村人が熊に助けられた話、雪のなか川に落ちて亡くなった女

性の幽霊の頼みによって髪の毛をすってやり、その髪の毛を橋のたもとに埋め

て毛塚をつくり供養した話、狐をとらえるに雪中に穴を掘り底に餌を置く、穴の周

りにも餌を播きおけば狐はつられて穴の餌を食いに頭を入れ食う、食い終わって

出ようとしても穴が小さくつくってあるため出られず、

≪雪は深夜にしたがひてますますこほり、かれがちからには穴はやぶる事もならず、

~これを見て水をくみきたりてあなに入るゝ、狐は尾を振はして水にくるしむ。人は

辺りにありてかれ将に死せんとする時かならず屁をひるを避る。狐尾をうごかさゞる

を見て溺れ死たるを知り、尾をとり大根を抜くがごとく狐を得る。≫

 

 ざっと見ただけでもこんな話が拾い読み出来るのですから、これは宝島の宝石箱

というべきでしょう。


本屋の虫。

2014-02-21 23:41:17 | 本のひと言

夕食後ひと寝入りしてしまいました。

 その眠りのなかで、実はこのブログの中身をほぼ書き終えていました。

タイトルは眠り込む前に頭に浮かんでいたことは確かで、それは一冊の本

からきています。 『本屋図鑑』、この本です。

.

 昨日紹介しました『日本共産党の深層』を周辺の本屋さん四五軒まわり

ましたがありません。ベストセラーとなった時には本屋の店頭にはない、

ということです。重版決定ということですからいずれ近いうちに見れるで

しょう。 そこで関心を他に移しましたらこの本が目に入りました。 これは

「町の本屋さん」を中心に北は稚内から南は石垣島まで65軒を紹介した

ものです。

 こういう嬉しい本を置いてるこの周辺の本屋さんは、鎌倉駅西口の「たらば

書房」です。 そのことはこの本にこう書かれていることで明らかです。

≪本の好きな人は、よく、いい本屋さんがある町で住みたいという。仕事を

終え、電車を乗り継ぎ、自宅のある駅に降りる。時間はもちろん夜である。

お腹も空いているが、その前にちょっと一軒。飲み屋さんでなく、本屋さん。

 たらば書房は、鎌倉駅西口から徒歩30秒の場所に建っている。

~本好きであれば、わー、と心の中で叫びたくなるような品ぞろいである。≫

 

 こういう宝島のような店が全国にかなりあるということを知ったことは、何や

ら春の便りを聞いた思いで、本の虫ならぬ蝶にでもなってとびまわってみたい

思いがします。 


1933(昭和8)年2月20日。

2014-02-20 20:24:24 | 本のひと言

 今日の「しんぶん赤旗」の「潮流」欄です。

  日本共産党員でプロレタリア作家だった小林多喜二は、81年前のきょう、特高警察の野蛮な拷問に29歳の命を奪われました。戦前、彼が書いた『蟹工船』は今も若     者の心をつかんでいます▼現在、共産党の国会対策委員長を務める穀田恵二さんも影響を受けた1人です。高校生の頃、政治や経済の仕組みと土台を勉強するようにと、父親から渡された数冊の本。なかの1冊が『蟹工船』でした。若き穀田さんは、労働者の視点に身を置くことの大切さを思い知ったといいます▼最近出版された『日本共産党の深層』で知りました。丹念な取材によって作家の大下英治さんが人物に焦点をあてながら描き出した、一 味 違う党の紹介。売れ行きはよく、早くも重版が決まりました▼昨年の躍進以来、マスメディアをはじめ共産党への注目がつづいています。本紙でも報じたように長野県や高知県では党⇨の会議に多くの報道陣が集まり、地元紙に大きく取り上げられまし た。赤旗編集局にも新聞や雑誌、テレビの取材が相次いでいます▼ほかの野党が安倍自公政権になびくほど“自共対決”を鮮明に打ち出す共産党の存在が浮き立ってくる。福岡では保守系の政治団体から初めて党に講演依頼がきました▼自共のぶつかり合い。自民党は党員拡大のノルマを国会議員に課し、下回れば罰金をとるそうです。日本の未来を切り開くため、自覚的に党員を倍加し、世代の継承にも意気高くとりくむ共産党。結党91年。多喜二らが命がけで守りぬいた、党の姿です。

  文中の『日本共産党の深層』が近くの書店にありませんでしたので、Amazonから画像を転写
しておきます。なお、Amazonの紹介文ではベストセラー1位(カテゴリー・イデオロギー)だとのことです。
 
 
 ここでは、多喜二の死に寄せられた作家・志賀直哉の言葉を記しておきます。
 
 多喜二の母に香典とともに送られた手紙から。
≪御令息御死去の趣き新聞にて承知誠に悲しく感じました。前途ある作家として
も実に惜しく、又お会ひした事は一度でありますが人間として親しい感じを持って
居ります。不自然な御死去の様子を考えアンタンたる気持ちになりました。≫
 
 志賀直哉の日記(1933年2月22日)。
≪小林多喜二捕へられ、悶死の記事あり≫
 同25日「MEMO」として
≪小林多喜二 二月二十日(余の誕生日)に捕えられて死す。警官に殺されたるらし、
実に不愉快、一度きり会はぬが自分は小林よりよき印象をうけ好きなり アンタンた
る気持ちになる、不図彼等の意図ものになるべしといふ気がする≫

68のえくぼ、>笑<。

2014-02-01 21:03:46 | 本のひと言

 アバタもえくぼとか申しますが、それは両頬にある場合で、60幾つもあっ

たら反対にえくぼもアバタに変わるでしょう。この60余のえくぼは一人の

ご婦人の顔ではなく、一冊の本のなかで(笑)と記されている所が68あ

るという意味です、この本の中に。

 暇にまかせて数えたわけではなく、面白さに魅かれてついカウントしてし

まいました。この附箋のあるページです、見開き2ページに四つの(笑)が

あったりして、それだけでも本の内容が分かるというものでしょう。

 

 周りを和ませ明るくするチエさんの存在を、定時制高校野球部の監督が

どうしても入部させたいと「図って」、2012年10月25日ーー

≪花巻東高校の大谷翔平くんと、大阪桐蔭高校の藤浪晋太郎くんの去就が

日本中の注目を集めていました。

 そして、この日こそ、私にとっても運命の日となるのです。≫

あとは、119頁からを立ち読みも含めてご覧ください。

 

 目次にある(笑)。

≪第六章 83歳 ・感激の初出場、そして「最後の夏」

 3歳寿命が縮んだ(笑)、初出場の瞬間ーー150(頁)≫

(150ページ)

≪私たちの出場する神奈川県予選は20校によるトーナメント戦で、

わが高津高校定時制野球部の初戦は、5月19日の対日々輝学園

高校神奈川校が相手です。

 (153ページ)

 11対1と大量リードのまま、試合は終盤に差しかかります。

 そのとき、中島先生(監督)に呼ばれました。

「チエさん、次の回からレフトについてください」

「えーっ!」

「いつか来るかもしれない」とは覚悟していました。しかし、いざ実際に

「そのとき」がくると、やはり、緊張のために足がすくみます。

 しかし、もはやぐずぐずしている時間はありません。

 ついに出番です。私もチームの一員としてグランドに立つのです。練

習試合ではありません。一つも負けられない公式試合に私は出場する

のです。

 私は覚悟を決めました。

「さぁチエさん、頑張っていきましょう!」

「チエさん、リラックスしてね」

「みんながついているから大丈夫ですよ、チエさん!」

 みんなが私に声をかけてくれます。その言葉を聞いて、私の中にも少し

ずつ勇気がわいてきました。≫ 以上153ページ。

154ページ以降は、ご自分の目で結果を確かめて下さい。

 

 この話からまだ9ヵ月も経っていません。そして、上中別府チエさんは

神奈川県川崎市立高津高校定時制の高校四年生として最後の高校

生活を送っています。

 最終下校が21時50分のようですから、21時過ぎたばかりの今も部活

動に参加していることでしょう。

 野球部、書道部、華道部に参加していて、今夜はなにをやっているので

しょうか。


期待以上の83歳。

2014-01-30 23:50:02 | 本のひと言

期待される6年6カ月先、83歳。 2014-01-13 |

『83歳の女子高生球児』 はこれです!

 人間の面白さとはこういうことなんだと納得の本です。まだ半分くらいしか

読んでいませんが、今日という時間も終ってしまいそうなので、「筆をとりま

した」。 その内容を

はじめに  私が83歳の現役女子高生球児です!

第一章 80代で訪れた憧れの高校生活!

第二章 15歳 ・ 戦後の混乱期を生きて

第三章 76歳 ・ 待望の中学校進学

第四章 80歳 ・ そして、高校生に

第五章 82歳 ・ なぜか、野球部へ入部!

第六章 83歳 ・ 感激の初出場、そして「最後の夏」

第七章 83歳 ・ 最後の試合、仲間たちの涙

第八章 大好きなテエさんへ -同級生、先生の言葉

第九章 そして、私のこれから

おわりに  いつまでも、青春は続く


 表紙に著者の上中別府チエさんの履歴が載っています。

≪鹿児島県出身。15歳で太平洋戦争を体験。貧しい農家の家計を支えるた

めに畑仕事、幼い兄弟の面倒を見ているうち、まともに勉強ができなかった。

9年前に夫を見送り、「英語を勉強したい」と76歳で川崎市の夜間中学に。

その後川崎市立高津定時制へ入学し野球部へ入部。背番号は「12」。現在

同4年生。来春卒業予定。子ども2人、孫5人、ひ孫4人。≫

 文中「来春」は年明けての現在は「今春」です。

 本の帯の裏側には

≪“現役女子高生”上中別府チエさんによる元気になる知恵(チエ)は学ぶこと、

生きること、仲間のすばらしさを知るヒントがいっぱい。≫とあり、

≪学ぶ!走る1投げる! 青春はいくつになっても続く≫ とあります。

 

今夜はここまで!


黒帯白線、一本取るべし。

2014-01-26 19:34:10 | 本のひと言

 

 柔道のことは不案内であっても有段者が黒帯を締めることくらいは知ってい

ました。しかし、女子の場合その黒帯に白線が一本入っていることはこの「赤

旗日曜版」を読んではじめて知りました。

 記事の最初の部分に≪柔道の日本女子の黒帯ー。真ん中に白線が1本入っ

ています。それを表紙写真に使った著書 『性と柔ー女子柔道史から問う』 は、

強いインパクトを与えます。≫

 国際ルールでは、女性差別だということで1999年に黒一色になったが、日本

国内では白線入りのまま。昨年の女子選手への暴力行為などの背景に男性の

ムラ社会の問題があると、著者は語っています。

 (『性と柔 女子柔道史から問う』 河出書房新社刊 

 本の写真は河出書房新社のHPより HPのURLは下記)

 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309624648/

 

 溝口さんが柔道について深く考える切っ掛けは2年間フランスでコーチを経験し

たからで、日本では「先生」は絶対、選手は無条件で従うものでした。フランスで

は違い、対等な関係で練習についても言葉でかわりやすく説明しないと、指導者

として尊敬されません。

 

 五輪で負けた時のビデオを3歳の息子さんが見て「ママ、かっこういい」と言われ、

「一緒懸命やっている母親の姿は格好いいんだなと、うれしかった」。金メダル至上

の日本柔道界。「銀のトラウマがとれました」。

 記事の終わりに「(柔道の面白さは)柔よく剛を制す、小よく大を制す」。「社会的立

場の弱い女性でも声を上げれば、強い男性を制することができます。研究者として

は、まだ白帯ですが、史実を知っているスポーツ社会学者の強みをいかして研究を

続けたい」

 

 赤旗日曜版は http://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/ で。