2014-02-20 に紹介しました 『日本共産党の深層』 が手に入りました。
「2月15日 初版第1刷」と奥付にありますので、初版本の最後の一冊という
感じで本屋の棚にありました。
あわせて買った雑誌「前衛3月号」の不破さんの連載「スターリン秘史⑭」
は「ベルリン会議の深層」と題していました。偶然ですが「ふたつの深層」が
ここに揃いました。
まず、『日本共産党の深層』 から。
この本をAmazonで検索すると幾つかのレビューが載っていて面白い、そのひとつ
はこんな書き出し。
「私は横浜在住の生活の党党員です。2012年秋から国会前ファミリーエリアに毎週
きてくれる吉良よし子さんを知り、いつしか友達となりました。気がついたら吉良さんは
共産党員、なんと参院選に出馬すると知り、個人的に全力で応援。」
この人(澤田石 順)の書かれたものを全文読んでいただくと、この本の魅力がよく分
かるのです。そして澤田石さんの言葉 「日本国の今後のあり方を考えるために100万
人(せめて10万人)に読んで欲しいと願います」 ということに同感します。
「深層」という意味では「赤旗日曜版」の山本豊彦氏の「事件記者」ぶりは印象に残りま
す。「平成十八年十二月十日の日曜版にスクープ報道」された「政商といわれた水谷建設
元会長から石原慎太郎東京都知事(当時)親子(三男・宏高衆議院員)への500万円ヤミ
献金問題」。これを耳打ちしてくれたのは10年以上ゼネコン問題を追ってきた山本記者の
人脈のひとりだという。
山本記者は福岡県出身で以前から付き合いのあった古賀誠元自民党幹事長のインタビュ
-記事「九十六条改憲に大反対」を平成二五年六月二日号に載せた。この記事がきっかけと
なり、マスコミ各社も安倍首相と対立する自民党議員のことを取り上げるようになったという。
そして、七月七日の「日曜版」トップに「自民党がゼネコン業界に政治資金四億七千百万円
の“請求書”を出していた」の記事が出、原発建設費をめぐり「原発建設費十三兆円 ゼネコン
大もうけの裏側」(平23年9月18日)、「ゼネコン独占 危険手当もピンハネ 除染利権」(平
25年2月17日)などが寄せられた情報をもとに記事になっていきます。これは彼の長年の取
材を通じて培ってきた人脈と日本共産党と「しんぶん赤旗」への信頼、「ありのままをきちんと
書いてくれる」という安心感だという。
「つぶやき」の終わりに、この本の「はじめに」の部分
≪結党九一年、日本共産党は、治安警察法下の大正11年7月、東京・渋谷で非合法政党とし
て産声をあげた。国内最古参の政党として、戦前 ・戦後から、時の権力に抗して主権在民と
反戦の旗を掲げてきた歴史を持つ日本共産党の現在、「反原発、ブラック企業告発、九条堅持」
の砦として活気に満ちている。≫
次は「本文の最終」の部分
≪その状況が進めば進むほど、共産党が政権に近くなる。共産党から総理大臣が出るには、時
間がかかると思うが、ここ20年から30年の間に閣僚を出すことも夢ではないという。≫
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