out of curiosity #3

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オベリスクを訪ねる #3 ~地蔵岳へ~

2019-08-08 23:58:47 | 山登り in 山梨県
2019年7月31日(水)
夜明け直後の地蔵岳 オベリスク (5:12)
 
 
 前日、無事に鳳凰小屋にたどり着き、昼寝までしたうえ、19:45にばったりと就寝。 夜トイレに起きて見た降るような星空。 空はそのまま澄み渡っており、朝は夜明けを地蔵岳で迎えようと支度をする。 3:50には出発したかったが 4:00ちょっと過ぎになってしまった。 「真っ暗な中ヘッドランプだけで山道を歩けるだろうか」と心配だったが、今のヘッドランプは性能が良いようでとても見やすかった。 また前の方に一組、後ろの方に一組、と同じように歩いている人がいることも心強かった。
 30分ほど樹林帯を歩くと辺りも明るくなり、ポンと上のような砂地に出た。 ここからの登りが誰もが言うアリジゴク。 急登で踏ん張りのきかない砂地歩きだ。 小屋のスタッフさんは「観音岳への巻き道を行き、観音~薬師を縦走して最後に地蔵岳にしても。」とアドバイスしてくれたが、CTで短いのは地蔵岳の方なので、日の出に間に合わそうと地蔵岳の方に来たのだ。
 
 まぁ、これを登るのもこの縦走での楽しみのひとつだった?w
オベリスクに向かって登ってゆく。
 
 水平線には雲が張っていたのでなんとなく太陽が見えてきたのは 4:59ごろ。
まだ地蔵岳山頂にはついていない。
 
 砂斜面に陽が当たってきた。 観音岳斜面の脇に富士山が見える。
 
 山頂にと~ちゃ~く!(5:12) いやぁ~、大変だった。
山頂に着くとオベリスクの方から合宿の生徒さんたちがやってきた。
鳳凰小屋のテント場で過ごしていた生徒さんたちだろう。
この先もっと高い山にもどんどん登ってゆくんだろうなぁ。
 
 私も記念撮影。 念願のオベリスクだ!
 
 賽の河原のお地蔵さんたちと一緒に。
 賽の河原のお地蔵さんは「子授け地蔵」だそうだ。 子供が欲しい夫婦が一体持ち帰ると子が授かる。 お礼に二体を再びここに戻すと、子供が健やかに育つ、ということだそうだ。 一体20キロもあるお地蔵さんもいらっしゃるそうで、ここまで運び上げるのは大変だろうなぁ、それほどまでに子供が欲しい、健康に育ってほしい、という親の思いを痛感する。 この習慣は200年以上も前から続いているそうだが、現代ではなかなかこれを引き継ぐ夫婦はおらず、風雪などでお地蔵さんが減ってしまうことから、地元の山岳会の方たちが補充に担ぎ上げているそうだ。
 
 そして! お地蔵さんを見に来て驚いた、向こう側の景色!!
そうだ。 地蔵岳の向こう側は広河原。 その向こうには北岳じゃないか。
写真、向こうに見えているのは甲斐駒ヶ岳でした。
 
 左に長く伸びているのが高嶺への稜線だろうか。(たぶん早川尾根?) 素晴らしい眺めだ。
 
 オベリスクの近くにも行ってみる。 こちら側は日影になってしまうので、感動が半減。
と言いつつここで30分程過ごしてしまったので、オベリスクに登ることもせず朝食にする。
 
 鳳凰小屋で作ってくれた朝食。
漬物だけじゃなく、キノコ炒めや、煮物も入っていて美味しかった。
 
 お地蔵さんの足元にはタカネビランジ。
先を急ぎましょう。
 
 赤抜沢ノ頭にはハクサンシャクナゲ
オベリスク左には八ヶ岳。
 
 岩場にはピンク色の濃いタカネビランジ。
 
赤抜沢ノ頭から少し迷いながらマークを探して、岩場を下る。
北岳の向こうに間ノ岳、農鳥岳も見えるが、さすがにここからだとそれぞれが離れて大きく見える! 
トレイルを含めた全体の景色がレンズに入りきらず物足りないくらい。
 
 振り返り来た道。 足元は砂地だが地蔵岳の登りよりは締まっている。
 
向かう観音岳。 近くに見えるが結構遠かった。
と言うか、あれだけ寝たのにやはり体が重く、少し頭痛もしていたのだ。
 
 けれどこの清々しい景色の中、気分を上げないわけにはいかない。
そもそも3時ごろから起きて、4時ごろから歩くなんて、普段していないことをしているのだ。
多少辛くても当たり前だ。
 
 お花も景色もきれいだし。
 
 頑張って歩こう!
 
タイツリオウギ。 
 昼過ぎからは雨も降りそうなので、早く歩けるよう努力はする。
 

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