out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

晴天の雨飾山 #2

2020-08-27 23:11:37 | 山登り in 長野県
2020年8月19日(水)
雨飾山山頂北峰から後立山連峰を望む
 
ようやく笹平に到着。( 9:20 )
ここまでの登りで帽子を通して頭に強い日差しを感じ、軽くクラッとするような感じもした。
こんな風に感じたことは初めてだと思い、水分補給をして、深呼吸をして、さらにゆっくり進むようにした。
もうゴールは目の前だからゆっくり、慎重に。
 
笹原も長く歩きそうだし、最後の登りも堪えそうだ。
と思っていると右手に日本海が見えた! あの辺が糸魚川か!
 
雨飾温泉からの登山道と合流。
 
お花が咲く笹原を歩き
 
進んでゆくと
 
とうとう山頂直下。
 
最後の登り、しんどそうだなぁ~、と思っていると、
なんとトレイル両側は素晴らしい花園!
 
あふれるほどにお花が咲いており、なかなか先に進まない。
 
というか、こんなにお花が見られたら、山頂に着かなくてもいいか、
と登りたくない言い訳にしたりして。
 
もうお花を撮りながらゆっくり、ゆっくり。
 
登りたくないと言っても山頂はもうあと少し。
 
もちろん登らないわけはないのだ。
 
はぁ~、と思いつつ登ってきたトレイルを振り返ると、
女神さまだ! 笹原に女神さまの横顔。
お会いできて良かった~!!
 
ほどなく山頂に到着。( 10:10 )
素晴らしい眺めだぁ~!!
直後に到着された方と記念撮影をし合い、
「お天気良くて眺めが最高ですね~!」と喜び合う。
 
「あれ? 双耳峰のもう一方はどこ?」と思ったら、後方にあった。
 
まずは到着した北峰から後立山連峰を眺める。
ちょうど中央一番高い頂が白馬岳。 右の方に高いのが雪倉岳、さらに右に丸く高いのが朝日岳。
 
白馬岳をアップで。
左に雲が掛かっているのが杓子岳、白馬鑓ヶ岳ケ岳。
白馬岳左手前辺りが乗鞍岳だそう。 右の高いピークが雪倉岳。
 
白馬岳左方は左から鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳。
唐松岳右後方には立山がのぞいている。
 
鹿島槍ヶ岳より左方には爺ヶ岳。
少し離れた左方に槍ヶ岳。
さらに左方には穂高連峰、大天井岳、東天井岳、常念岳などが続いているようだ。
 
もう一度白馬岳から日本海へ続く山並み。
 
南方向には大きくそびえる乙妻山、高妻山、その右方奥に戸隠の山々。
さらに奥の方に見えるのは南アルプスの山々らしい。
 
充分休憩をして、お昼ご飯も食べ、南峰に行ってみる。
南峰左奥には手前に裏金山、金山、天狗原山かな。
そしてその左奥に焼山、火打山の頂。
 
南峰から後立山連峰。
 
南峰から北峰と日本海を望む。
 
糸魚川市方面。 田んぼの間には姫川が日本海まで流れている。
雨飾山の双耳峰は「猫の耳」と呼ばれている。 小谷村の各所からその姿が見られ、
古来から山頂に祭壇を祀り雨ごい祈願をした神の山だ。
糸魚川の漁師たちは漁に出るとこの二つの頂を目標にしたそう。
あの向こうの田んぼから、日本海から、雨飾山を見るのも良いだろうな。
 
雨飾山の女神様は高志国(こしのくに=越国)の女王、
翡翠で祭事を行った女神、奴奈川姫(ぬなかわひめ)様なのかな。
 
そろそろお別れをして下山する。
 
山頂では素晴らしい景色を眺め、おかげで色々な方と山の話をしたりして、
1時間半くらい滞在してしまったようだ。
 
せっかく早朝から登り、こんなに美しい場所にたどり着いたのだから、
そんな過ごし方も良いだろう。
 
既に写真もたくさん撮り、急な下りを慎重に下山するため、
もう写真はあまり撮らなかった。
荒菅沢ではザックを降ろし、帽子を取って顔を洗い、頭にも水を掛けた。
サケを採るクマのように水の中でバシャバシャしたかった程、だった。
 
それでも 14:30には下山できた。
帰路の荒菅沢からの登り返しは危惧したほどではなかったが、
往路山頂までの登りは大変だった~。 けれどその価値は十分にあったと思える山だった。
 
 
 ヤマスタもGetでき、うれしい。 左下のお花はサンカヨウだそう。 そうだ。 今度はサンカヨウ、キヌガサソウが咲くころにまた登ってみたい。 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴天の雨飾山 #1

2020-08-26 23:56:16 | 山登り in 長野県
2020年8月19日(水)
笹平から望む雨飾山山頂
 
 とうとう行くことができた、雨飾山。 栂池のゴンドラに乗るとボスターに「雨飾山」の文字が見られた。 白馬岳、五竜岳、唐松岳などは名前も聞いたことがあるし、既に登った山もある。 が、「雨飾山ってどこにあるのだろう?」と思い調べてみた。
 
 JR大糸線に沿ってはしる148号線を糸魚川に向かった先、後ろ立山連峰とは反対の東側に位置する山だった。 百名山の一座でもある。 花も多く景色も良い。 歴史的にも興味深いその山は、自宅からはさらに遠いのだが、登山の際ゴンドラに乗る必要がない。 それはとても高い標高に着くことは出来ないということだが、復路のタイムリミットを気にすることなく登れる。 他の方のレポを拝見すると春にはサンカヨウ、キヌガサソウ、ミズバショウなどの花も咲き、夏にはたくさんの高山植物が咲き競う。 登山の標高差や距離も無理があるようには思わなかった。 更に、見晴らしの良い日には山頂付近から女神さまに会えるらしい。 これは是非天気の良い日に登らせていただきたい、と思っていたが春~初夏には願い叶わず。 今回ようやく予定も合い出かけてきた。
 
 
 登山は全行程6時間くらいで登られる方が多いが、自分はプラス2時間は見ておきたい。 駐車場もそれ程大きくなさそうだし、自宅から長時間運転しての登山は厳しいので前泊を決めた。 8月18日(火)はゆっくり家を出て昼頃に白馬村に到着。 麓からの雄大な山々を眺め撮影したかったが、あいにくの雲。 良い場所を探し歩くだけでも、と大出公園を訪ねてみた。
 
 姫川にかかる大出の吊橋の背景には雄大な白馬の山並みが見えるのだが、ご覧の通り。 けれど場所が分かったのでいずれまた撮影に来てみよう。
 
少し歩いた下流には押込吊橋。 
 
橋からさらに下流方向を眺める。
姫川は雨飾山の麓を流れ、糸魚川まで下って日本海にそそぐ。
 
次に登山口を確認しておこうと雨飾高原キャンプ場まで来てみた。
奥に見えるのが翌日登る雨飾山だ。
 
登山口の駐車場には4~5台の車が停まっていた。
キャンプの人、登山前泊の人、などだろう。
きれいなトイレもあり助かる。
 
登山口を確認してから近くの鎌池を見に行ってみた。 鎌池(かまいけ)のすぐ隣には鉈池(なたいけ)もある。
特に秋にはフォトジェニックな場所になるようだ。
が、私は夕方近く、他に歩く人もいないスリル満点な感じだったので、弁天島まで歩き戻った。
 
水、ブナの森、小さな植物など、とてもきれいだった。
 
 登山口、鎌池周辺に至るまで道路は全て舗装道路で、アクセスはとても良く驚いた。 鎌池にも舗装の駐車場が完備されている。
 
夕飯を「道の駅 小谷」でいただいた。 山間部の道の駅には珍しくレストランが19:00(平日)まで営業している。
土、日曜日は21:00までだ。(季節により違う可能性あり。要チェック) 温泉も完備しているのでとてもありがたい。
レストラン「鬼の厨」は釜戸炊きご飯がいち推しだ。 信州そばも食べたかった私はこうなった。
おいしかった~!
 
この日の宿泊は「サンテインおたり」さん。
下山時には無料でお風呂に入れてくれた。 お風呂は地下なので露天や展望はないが、いいお湯だった。
 
 
 8月19日(水)。 4:30過ぎに宿を出発。 気温は何と19度。 途中白馬の山並みが見える場所から。 山頂に着くまで見えてくれればいいけど。 そんな気持ちはあったが、だいたい自分が山頂に着くころには雲の中に消えていることが多い。 せめて女神様だけでもお会いできれば。
 
前日に確認しておいた登山口から歩き始める。( 5:33)
幸いなことに既に歩き始めている方がいるので少し安心。
 
駐車場から少し下り、沢沿いを歩く平たんなトレイル。
 
水辺の植物が楽しい。
 
ここからが本格的な登り。
 
登り始めるとすぐにたくさんのミヤマママコナ。
 
 
 
急な登りだが平坦な個所もあり、花を撮ったりしながらゆっくり進む。
 
根曲がりブナの木が多い。 豪雪地帯だからかな。
 
モミジバハグマ
 
ヤマアジサイ
 
ブナ平到着。 ( 6:54 )
振り返って撮ったので、奥の木道から来た。
陽も高くなり気温も高くなってきたようだが、ブナ森で木陰を歩くことができ助かる。
 
ブナ平を過ぎるとすぐにトイレブース。
やはりトイレがあると安心できる。
登山口のトイレには山の汚染の問題、携帯トイレ持参促進の旨が書かれてあった。
 
トイレブースを過ぎるとその先どんどんと下り始める。
せっかく登ったのに、荒菅沢に向かってどんどん下るのだ。
帰路が思いやられる。 途中視界が開け雨飾山山頂部あたりが見えた。
尖がった岩峰を布団菱と呼ぶそうだ。
 
ジャコウソウがたくさん見られた。
 
これがクロクモソウ? こちらもたくさん咲いていた。
 
そして荒菅沢に到着。
平坦な部分もあったものの登りはきつく、ここで顔を洗い休憩。
 
さて、下ったのだからまた登る。
登るのだが、荒菅沢より先の登りは休みない急登になる。
 
急登をこらえて一歩一歩登ってゆくと段々と木々が少なくなり展望が開けてきた。
左奥大きなギザギザの山は乙妻山、高妻山。 中央奥のギザギザが戸隠の山々のようだ。
 
登りがますますハードになる。
しかも木々の日影がなくなり、直射日光は既にギラギラ刺す様だ。
 
けれどそんな岩場にはたくさんの花が咲いている。
 
クサボタン  ウツボグサ
 
ハシゴは三段。 太くてつかみにくい。
 
上り切って振り向くと。。。良く登ってきた。
 
高い所に来ると裏金山の向こうに焼山と火打山のピークスが見えてきた。
雨飾山は妙高戸隠連山国立公園に含まれている。
 
 暑さも増してきた中、急な斜面を登りに登ってようやく笹平が目前だ。 ただ、景色を眺めると笹平から先山頂への最後の登りも厳しそう。 大丈夫かなぁ~。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

登れるか? 安達太良山

2020-08-21 23:02:12 | 山登り in 東北
2020年8月12日(水)
真っ白な安達太良山山頂にて
 
 前日の磐梯山登山を終え二本松で一泊。 前日夕方の予報では朝10時くらいまでが太陽マーク。 それ以降曇り~雨マーク。 ならば早朝から歩き始め下山は降られても、くらいの気持ちで行こうかと早起きするつもりでいた。 が、その後天気予報は変わり午前10時ごろまで雨、その後曇りマーク、のようになった。
 こうなると早起きする気力がなくなり、しかしゆっくり寝て出かけてゆく度胸もなく、中途半端に5時ごろ起きた。 窓から外を見るとなんだか青空も見える。 やってしまったか。。。? とりあえず登山口まで行ってみるかと支度をして車に乗ると青空も見えるのにポツポツと雨が。
 
 近くのコンビニでコーヒーを買い出てくると雨はザーザーと降っていた。 おそらく予報通りなのだろう、と9時ごろまで観光をしてから山に向かうことにした。
 
 
 車で走っていると度々目にした「霞ヶ城公園」に行ってみた。 なにしろ朝6時から行ける所と言えば神社仏閣、公園くらいだろうと思ったのだ。 こちらの公園は駐車場も公園内もこの時間から利用できたので歩いてみることにした。
 
 「霞ヶ城公園」は「二本松城」の跡地を利用、保存するための公園だ。 中世に築城され明治維新の近世まで同じ場所に長期間存在した城は稀だそうで、国史跡に指定されている。 中世から近世の建築技術の変遷なども知ることができる重要な施設だそう。 また、戊辰戦争で落城した二本松城には二本松少年隊の悲話もある。 上の写真はその二本松少年隊とその母親の群像だ。 落城に終わった戦いで散った命は13歳からの少年たち14名。 胸が痛む。
 
雨は降ったりやんだりだったので、本丸跡まで登ってみる。
 
本丸からの眺め。 太平洋側?は良い天気みたいなのだが。
 
安達太良山はこの通りだ。
 
まだ時間もあったので、「曹洞宗巨邦山大隣寺」を訪ねた。
二本松藩主丹羽氏の菩提寺、そして二本松少年隊の墓所がある。
 
 境内を拝見し予報を見ると10時まで雨マークだったものが11時まで雨マークになってしまった。 いったんはこのまま観光をして帰ろうかと思ったのだが、11時にロープウェイで上がれば山頂まで登れないことはない。 せっかく来たのだからなんとか登る方向で考えよう。 
 というわけで、その後は「道の駅 安達」に行き買い物。 このところ野菜が高値になっていたがナス、トマト、キュウリ、ジャガイモなどがとても安く、母の分までたくさん購入。 「さて、これで山に行くか。 まさかロープウェイは動いているよな?」とサイトを見ると、なんと「強風のため運休」。。。。CTを計算し、「もう、脚で登る!」と決めた。
 
(11:30)
 登山口に到着すると幸い雨はやんでいた。 11時から登りたかったのに、少し遅れた。 風は時折強く吹いている。 コースはくろがね小屋の方ではなく、リフトの下を登ってゆく最短コースで行く。 最初からそのコースで登り、帰りにくろがね小屋の方を周ってこようと思っていたので、近日にそのコースを登っている人たちのレポもいくつか見ていた。
 が、実際に行ってみるとゲレンデのトレイルは薄く、ゲレンデより上は薮の様に頭の上までササや木々が覆いかぶさっているような場所、大きな段差、雨が降っていたので濡れた岩、ぬかるみの斜面など、写真を撮る気にもならないコースだった。 が、火事場のばか力というか、とにかく頑張って登れた。 が、復路にここを歩くのはイヤだなぁ~。 帰りはくろがね小屋を周る? 時間が押している時に初めての道を行くのはイヤだな、そんな思いが頭をよぎっていた。
 
とりあえずホッとするようなトレイルまで来た。
相変わらず遠くの天気は良さそうだ。
 
そんなことを考えていると五葉松平だった。(12:25)
 
時折陽も射し、この後雨は降らないような感じ。
 
ノギラン? 初めて見たかも。
 
そして薬師岳到着。 難儀して登った割にはほぼCTで来ている。
中央右辺りにロープウェイ乗り場が見える。
そして、ここでロープウェイが動いているのが見えた。
「運行しているのか? 試運転か?」
「帰りに乗れるかも」という期待を裏切られるのはイヤだったので、
ここでは運行状況は確認しなかった。
 
あ。 ほんとの空?(12:46)
風はやはり強い。
 
薬師岳より先はロープウェイで来た観光客も歩きやすい木道。
 
けれど山頂を目指すならやはり登山準備はしておいた方が良い。
右上雲のかかっている辺りが山頂のようだ。 もう少しかな。
 
表登山口との分岐。(13:16)
 
五葉松平あたりからゆるやかな上りだが、なかなか山頂に着かない。
これが晴れていて時間が十分にあれば、気持ちの良い伸びやかな景色を楽しんでいる所なのだろうが。
 
けれど、これが見えた時には心から、本当にうれしくて万歳しながら歩きたかった!(13:52)
 
周囲はとうとう真っ白になり何も見えなかったが、それでも気分は上々だった。
わたしの直後に来た人と写真を撮り合い、
「登れてよかったですね~!」と喜びを分かち合った。
 
広々とした斜面も鉄山も何も見えなかったが、今回はこれで良し、とすぐに下山。
 
下山はやはりピストンにした。 この時間から知らない道を歩くのはイヤだった。
そして、どうも軽装の若者や子供連れのグループが来ている。 私はすれ違っていない。
やはりロープウェイが動いているのかもしれない。
けど、確認するのは直前にする。
 
雲が流されると時折牧歌的な美しい斜面が見える。
とてもきれいだ。 あちら側も歩きたかった。
 
コバギボウシがきれいに咲いていた。
手前にはまたオオヤマサギソウ?
 
さて、ここでロープウェイの運行状況を見る。。。「運行」だ!(14:56)
良かった~! あの道を下るのは正直厳しかった。
 
下山時にはこのようなお花も見られた。 案外あちこちに。
 
歩いていれば下り1時間(私ならきっともっと)の悪路を約6分で安全に下ろしてくれた。
 
   
 
ということで、百名山ヤマスタもふたつゲットでき満足。
 
 なんとかギリギリで登れた安達太良山だった。 楽しむという感じではなかったが、荷物を減らしてCT通りに歩け、山頂に到着、無事下山できたことは充実感と気持ち良さでいっぱいだった。 いずれ「ほんとの空」が見られる日に再訪したいものだ。
 下山後は「あだたら山 奥岳の湯」に浸かって汗を流した。 露天風呂がとても気持ち良かった。 そして東京までの長距離ドライブもあまり疲労感を感じることなく戻ることができた。 福島県、良かったなぁ~。 また行こう。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏磐梯 ~裏磐梯スキー場から~ #2

2020-08-20 11:30:53 | 山登り in 東北
2020年8月11日(火)
磐梯山山頂への稜線から裏磐梯方面を望む
手前に銅沼(あかぬま)、中央に桧原湖、左奥に飯豊連峰
 
 心配していた崩壊壁を登り切り、ここからは高い木もない見晴らしの良い稜線歩き。 厳しい崩壊壁を登るときは意外にも樹林帯が多く、日差しを遮ってくれるので暑いながらも良い状態だった。 ここからの稜線歩きは陽射しは受けるもののさすがに風が吹いてきて、それはそれで気持ち良かった。 つばのついた帽子をビーニーに変えて歩き始める。 本当に良い景色。 そしてここからはさらにお花が多くなってくる。
 
ハナイカリ
 
 
 
アカモノ 実
 
振り返って櫛ヶ峰。
木々のついた斜面からざっくりと切り落としたような崩壊壁。
 
崩壊壁の縁を歩いていたところから、だんだんと磐梯山側にそれてゆく。
そうすると更に花の多いフィールドが現れる。
タカネナデシコ、ミヤマシャジン、オンタデ、などでいっぱいだ。
 
キオン? ミヤマアキノキリンソウ?
 
シシウド
お花を楽しみながら登ってゆくと金剛清水。
暑さもあって顔を洗ったりしたかったが先客があったので我慢。
 
お花の斜面を登り終えると弘法清水小屋。
崩落壁を終えた後もここまで登りだったので疲れを感じ岩に座って一休み。
平日だが割と人出があった。
 
弘法清水小屋の脇を山頂へのトレイルに進むとすぐに弘法清水がある。
ここで顔を洗い、冷たい清水をいただき山頂へ。
 
最後の登りCTが35分なのだが、これがまた堪える。
さらに道幅が狭く、上り下りの人も多かったため、
バフをしっかり鼻まで上げていたのでつらい。 ときおり息継ぎ。w
休んだ広めの場所から安達太良山が見えた。
明日も晴れると良いのだけど。。。と思いながら山頂乳首を確認。
 
山頂到着!(10:29)
素晴らしい青空だ!
磐梯明神様を拝んだら景色をいただく。
 
少し霞んでいるけど、素晴らしい!!
猪苗代湖の面積は日本第4位の大きさ。 周囲の田んぼも美しい。
前日に撮影したのはどの辺りかな、などと思いながら眺める。
 
上の写真より少し右に目を移すと、白く霞んだあたりが会津若松の方かな。
 
祠は山頂の岩場一番高い所にあるが、山頂名板は少し下にあった。
岩場に座ってコーヒーをいれ、おやつ休憩。
 
記念写真を撮っていただく。
 
素晴らしい眺望に後ろ髪を引かれながら下山。
 
右下に弘法清水小屋が見える。 
その左奥に見えるトレイルがお花畑だったようだが、よくわからず歩き損ねた。
弘法清水小屋の近く、山頂へのトレイルと分岐する場所から下山。
写真で見える緑のフィールドの先は断崖絶壁の崩壊壁。 左側の縁を見るとよくわかる。
下山路はその左側の淵の左側の樹林帯を歩いて赤沼まで下る、という感じ。
 
概ねこのような樹林帯の中を歩く普通の登山道という感じ。
が、時々大きな段差はある。
 
展望のない樹林帯を進み「長いな~。」と思った所、少し開けた場所から崩壊壁のこちら側の面が見えた。
 
長い下りの最中には可愛らしい花も。
 
八方台駐車場との分岐。 私は右へ。
 
途中沢沿いを歩くが、岩が赤っぽい。
「温泉?」と思って触ったら冷たかった。
 
あら。
 
これはオオヤマサギソウ?
 
そして樹林帯からポンッと出たら銅沼だった。
スノーシューツアーではこの湖面を歩いて行ったんだ。
岩肌からモクモクと水蒸気が上がっていた場所は見えなかった。
 
樹林帯で座り込むとまた虫に喰われそうだったので、ここまできてようやくお昼ご飯を食べた。
 
先の場所を離れるともう赤沼を見る場所はなく、すぐにスキー場トップに出た。(14:12)
「無事ここまで戻ってきたな~。」と嬉しさひとしお。
ここを下ったらこの日の山行も終了。 不安もあったが楽しく充実した一日だった。
 
車に乗ると道の駅裏磐梯に向かい、楽しみにしていたアイスクリーム。
 
その後桧原湖の「磐梯山眺望箇所」(ここにもあった!)に寄り撮影をして裏磐梯は終了。
翌日の安達太良山に向け、二本松の宿へ向かった。
道すがら夕焼けの空に美しい安達太良山の姿が見えた。
翌日も晴れてほしいけれど。。。予報はどんどん悪くなる。
 
【追記】
この写真右側の高いピークが磐梯山山頂。 その下の方のゲレンデが裏磐梯スキー場。 トレイルは裏磐梯スキー場を登り、左方向へ進み、櫛ヶ峰と磐梯山の鞍部一番低い辺りに見える木々が付いた部分だけをたどって稜線まで登り上げた、のだろう。 下山は磐梯山山頂から右側の樹林帯のみを下ってきた。 上手いこと考えられている。 あちこちみんなそうだが、登山道を初めに作った人って本当にすごい!
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

磐梯山 ~裏磐梯スキー場から~ #1

2020-08-17 13:16:51 | 山登り in 東北
2020年8月11日(火)
桧原湖から望む磐梯山
 
 磐梯山にはいずれ登りたいと思っていた。 何しろ百名山、宝の山だ。 それ以上に、2016年1月に山の皆とイエローフォールにスノーシューツアーに行っている。 あの時見た磐梯山の崩壊壁とその上の天を突くような櫛ヶ峰と磐梯山主峰の迫力が忘れられない。 裏磐梯から磐梯山に登るのは大変だと聞いていたが、いつかは登ってみたいと思っていた。
 
 今回磐梯山に登ろうと思った時もあまりに大変そうだったら裏磐梯からのルートはヤメにしておこうと思ったのだが、どうやら裏磐梯の八方台登山口からのルートは標高差も少なく最短ルートのようだ。 ただ、そのルートから山頂ピストンではせっかく泊りにしたのに少し物足りないかも、という感じもあり、登山計画では「八方台~磐梯山山頂~弘法清水~櫛ヶ峰分岐~火口原~銅沼~八方台」にしておいた。
 
 10日の湖沼散策の際、サイトステーションの方に登山ルートを相談した。 弘法清水小屋から下った先、櫛ヶ峰分岐~火口原辺りがYAMAPの地図では破線になっているので、わかりにくい道なのか、また火口壁はどのようなトレイルか、などを伺ったのだ。 するとトレイルは明瞭。 ただし火口壁を下るのはお勧めできないので、車なら裏磐梯スキー場からスタートし、計画の逆回り、つまり火口壁を登って磐梯山に至ったほうが良い、とのこと。 それができそうもないので八方台スタートにするつもりだったのだが、話を伺っているうちにできる気がしてきた。w とりあえずゆっくり進めるよう、何かあったら戻れる充分な時間を確保できるよう、早朝にスタートすることにした。 最初は不安だったが、みんなとリフトに乗って上がったあの斜面を足で登るのも悪くないだろう。 NHKの番組でタモリさんも銅沼まで登っていた。 何とかなるだろうと思ったらワクワクしてきた。 
 
4:30 に起き部屋から外を見ると良い色。 左の木の上に見えているのが磐梯山ピークス。
せっかく裏磐梯まで来たのだから星空を撮るとか朝景を撮るとか、その余裕はなかった。
 
裏磐梯スキー場からスタート。(5:50)
 スキー場までの道は最後舗装なしで慎重に運転する必要あり。 スキー場の夏期営業はしていないのでトイレは使えない。 主要道にはあちこちトイレ付きの駐車場があるので、そちらで済ませてくると良い。 また磐梯山では携帯トイレ持参普及を実施しており、弘法清水小屋前に仮設トイレがあった。
 
登り始めは雲が見えたが良い天気。
陽に照らされ登るのは結構きついが、景色も良いし、
こう見えても足元にはシラタマノキの実やヨツバヒヨドリ、ヤマユリなども見られる。
 
この斜面覚えている。
スノーシューの下山時、上から降りてきてこの辺で左側の森に入った。
カーブの奥辺りに。。。
 
あった。 この分岐。
ここから入ればいいのだが。。。
 
朝のうちにリフトトップの場所から景色が見たくて来た。 ここに来る道もあった。w
この辺でみんなで写真を撮ったな。 奥に見えるのが桧原湖。
 
先ほどの分岐まで戻り、火口原へ向かう。
噴火で起きた流れ山地形というのはこの辺のことか、もっと標高の低い部分まで含まれるのか。
富士山の溶岩とは違うのだろうが、ゴロゴロとした上に草や苔が生え、木々が育っていった感じは、
なんとなく青木ヶ原樹海にも似た雰囲気があると感じた。
 
ヒカゲノカズラとシラタマノキ
 
マルバフユイチゴ
 
また虫に喰われそうな樹林帯を20分程進むと火口壁が見えた。
 
そしてさらに進むと火口原。 おぉ~、こんな感じか~!
イエローフォールはどの辺だったのだろう、岩の壁面だったよなぁ。
この先は樹林帯だから、この辺ではないのかな。
 
踏み跡らしきは見にくいが、しっかりとマークがあるので助かる。
 
そして再び樹林帯に入って行った。
きっといつかパッと開けて崩壊壁をよじ登るのかもしれない、と思いつつ進む。
 
斜面が急になるとこのような手すりが現れる。 非常に助かる。
これ鶏頂山でも見たかな?
 
登るのがつらくなり振り返ると裏磐梯の景色。
そろそろ断崖絶壁に出るのかなぁ~、と恐る恐る。
 
大きな木々がなくなり、足元の岩の間に可愛らしい花が見えてきた。
 
ウメバチソウ
 
そして、周りの展望も良くなりこの景色!
左奥雪のついた山は飯豊の山々らしい。
 
崩壊壁もあと少し。
 
おぉ~、この切り立った壁の一部を登っているんだ。
 
ミヤマシャジン
 
オンタデ?
 
実がかわいい。
 
キオン?
 
ヤマハハコ
 
そして、稜線に到着! (8:32)
結局岩をよじ登ることもなく、足元にはいつも植物のある斜面だった。
眼下には通ってきた火口原、左奥の方に銅沼も見える。
下山は銅沼に下りてゆくが、下りは普通の登山道だと聞いている。
どこを降りてゆくんだろう。
 
桧原湖より右方には西吾妻山が見える。
あちらも登ってみたい。
 
左の窪んだあたりから上ってきた。
櫛ヶ峰との鞍部。 櫛ヶ峰の方にはトレイルが見えるがロープが張られている。
 
向かう磐梯山。 左の一番高いピークだ。
まだ登るなぁ。 弘法清水小屋は右の斜面平らになった辺りかな。
 
この崩壊壁は本当に迫力がある。
この脇を進んでゆく。
 
少し進むと左手には沼の平が見えてきた。
こちらの方から登るのもきれいそうだなぁ。
 
足元にコウリンカに色合いが似た花が咲いていた。
これがタカネコウリンカ? と思ったが違っていた。
 
こちらはコウリンタンポポ。
外来種の厄介者、らしい。
 
白いホタルブクロが咲いていた。
 
 心配していた崩壊壁も登り切り、天気も上々で気持ち良い! 日向は暑くヒリッとするようだったが、ここまで登ると風が気持ち良かった。 日影に入ると心地よいくらい。 山頂までもうひとがんばり。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする