out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

奥日光だよ、おっ母さん #1 

2018-08-30 23:36:44 | travel

2018年8月25日(土)
明智平展望台からの眺め

 8月25日(土)~26日(日)で奥日光に行ってきました。 今回は山登りではなく "travel"カテゴリー。 もともと次女が帰国しており、ひと仕事終えたところで濃い温泉にでも連れて行ってやろうか、と思っていた。 どうせ行くなら次女と私の母が一緒に旅行するのも久しぶりなので、と誘う。 どうせなら長女も、私の姉も。。。と言っているうちに姉の息子二人も加わり、総勢7名での奥日光旅行。
 母や姉は以前「いろは坂で酔いそうだから。」と言っていたので、この組み合わせはないと思っていたのにどうしたことか。 久しぶりの、そして今後またいつ揃うかわからないこのメンバー。 せっかくだから存分に楽しみましょう。


奥日光は初めて、久しぶり or 数十年ぶり、という人たちなので今回はベッタべたの奥日光観光。
まぁ、私も久しぶりの奥日光だ。
雲は多めでも奥日光周辺は見渡せそうなので、明智平ロープウェイに乗ってみる。
レストハウスはすっかり取り壊されていたけど、昔のケーブルカーの跡は見やすくなったのかな。
上からの風景は一枚目の写真です。

続いて行くのはもちろん華厳の滝。 けど、「駐車場どこだっけ」って感じ。 そんなに行かないものねぇ。


無料観瀑台付近から滝を覗く。 やっぱりすごい迫力だなぁ。
さて、有料の観瀑台、エレベーターに乗ろう、と進んでゆくと。


兄ちゃん、もう買い食い。w いいねぇ~、観光らしくて。w


飛沫がかかるほどの観瀑台からの眺めはやっぱり迫力が違う。


日本を代表する名瀑だなぁ、と本当に感じる。 きっとみんなもそう思ってくれたと思うよ。

滝を見終わって11時ごろ。 やっぱりなかなかさっさとは進まないので、この後お昼までどうしようかと。。。
どこを見るにも中途半端な時間。
けれど前日に届いたお取り寄せの美味しいトウモロコシをゆでてきた。 秩父に出かけて買ってきたブドウがある。
と言うので、景色の良い所で小腹を満たし、もう少し歩いてからお昼ご飯にしましょうか、ということで。


立木観音前の駐車場でモグモグタイム~。
トウモロコシもブドウも美味しかった!


奥白根も見えてきたよ。
ベンチに座って、景色を眺めながらゆっくり時間を過ごすのもいいね。


そしてここに来たら外せない、二荒山神社中宮祠へ参拝。
奥宮へも今季中に行きたいけれど。。。とりあえずみんなで参拝して、登拝門近くを散策。
先ほど買い食いの兄ちゃんは「カワラケ割り」をやる!、と勇んで投げましたが。。。


「厄」はあまり破壊されなかったみたい。w
しばらくは苦労が多いかもしれないが、がんばれ!

その後「新月」さんでお蕎麦をいただき、龍頭の滝へ。


滝上Pでみんなを降ろし、運転手以外は歩いて下る、というはずでしたが。
駐車場が空いていたので、みんな降りてみた。
川の流れが心地よい。


ダイモンジソウがまだあちこちに咲いていた。


滝上からの風景は、既に木々の色が抜け始め、赤っぽくなった葉も見える。


その後、結局みんなで車で滝下まで下りると、車もすんなり停められた。


モグモグタイム多すぎ。w けど、ここのコーヒー美味しいよね。


ゆっくりなので、既に戦場ヶ原を歩くには時間がないので、湯滝に向かいます。


いつ見ても美しさと迫力を兼ね備えた滝です。


岩肌を撫でて流れる、このちりめんのような水模様が好きです。

        
2018年集合写真            1964年集合写真
この記事を書いたのがもう約3年前か。 なんだか感慨深いなぁ。。。


その後湯元に向かい。。。


湯ノ湖を少し散歩してから、「奥日光小西ホテル」にチェックイン。
ここに親族で来るとは思ってもみなかった。w


お風呂に入って、夕飯を頂いた後には夜の散歩に出かけ、


投扇興にも挑戦した。 楽しいひととき。
寝る前にもう一度温泉に入って、ぐっすりと眠りました。


 雲が多いながらも時折青空が見え、奥日光にしては暑い感じもしましたが、東京に比べればずっと気温は低い。 日影に入れば涼しい程。 夕方には一回ザッと雨が降り、木々の瑞々しさを感じる。 山には登れないのだけど、やっぱりとても楽しい。 さて、翌日はどうなりますか。


コメント (4)
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8/16 御岳山 レンゲショウマなど

2018-08-29 15:33:44 | 山登り in 東京都

2018年8月16日(木)
お盆ですが、時間が取れたのでサクッと御岳山訪れレンゲショウマを見たり、
涼しげな水辺歩きも七代の滝~ロックガーデン~綾広の滝と回って楽しんできました。


タマアジサイ


マツカゼソウ


レンゲショウマ











センニンソウ


茅葺屋根がすっかり新しく出来上がっていた。


ツユクサ


ツリガネニンジン


ミヤマヤブタバコ?


七代の滝





フシグロセンノウ








綾広の滝





タマゴタケ


キンミズヒキ




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あの頃登れなかった櫛形山へ

2018-08-28 20:00:00 | 山登り in 山梨県

2018年8月5日(日)
櫛形山・裸山から望む農鳥岳~間ノ岳~北岳


 ピレネー山脈に出かけていたこの夏。 帰って来たのは8月1日。 その後お盆までには中学三年生の夏期講習なども控えており、それを終えたらさすがに自分もお盆中に出て歩くわけにもいかず。 お盆が明ければ2学期開始と言うわけで、行けるときに行っておきましょう、と8月5日に櫛形山に行って参りました。 元気だったなぁ。w

 ここ数年「いつか行こう」と思いつつ行けてなかった山。 この夏休み中に終わらせたい宿題みたいだった。 この山の中腹にある平林という村は富士山が見える棚田で有名。 そんな棚田の田んぼでお米を作ってみたかった。 田んぼに入って稲の世話をしながらカエルやトンボを見て、写真を撮って。。。と言うことを数年前本当にやってみました。 それは今につながる大切なひと時でした。

 その頃「この山の上にはアヤメがたくさん咲いていたんだよ。でもシカに食べられてみんな無くなっちゃったの。」という話を聞きました。 「山の上にアヤメ?」 アヤメとかショウブとか、当時はお城の堀やお寺の庭園に咲いている物しか思い浮かばなかった。 そもそも山の上の花園など見たこともなかったのですから、まったく信じがたい話で、「見てみたいなぁ。」と思ったのですが、「シカに食べられてもう無いなら行ってもしょうがないよね。」と思ったのでした。
 また、村にあったビジターセンターのような施設主催の櫛形山登山もあったのですが全く登れる自信はなく、山の上のお花畑は夢の話となったのでした。

 が近年、櫛形山の植物の保護活動が成功してお花がたくさん見られるようになっている、という話を読み「絶対に行ってみたい!」と強く思うようになりました。 「行くのならアヤメが咲いている時期に」と思っていたらどんどん時期を外し、今回「いつでも良いからいっておこう!」となったわけです。 どんなお花が見られるのか、全く見られないかもしれないけど、それはそれでいいや、と言う気持ちで向かったのですが、そんな私の考えを大きく外してくれた櫛形山でした。


富士川大橋から望む櫛形山。 ほぼ見えないけど。w 櫛のようになだらかな丸みをおびた山頂の一部が雲の上に少し見えます。
写真中央付近濃い山並みの上に少し白っぽく見える辺りが平林です。
山裾の辺りの黄緑色も全て棚田です。


平林の村を抜け、林道に入りさらにグネグネと山を上ってゆくと池の茶屋登山口。
途中林道は細くなったりもしますが、思った以上に良い道でした。


登山口の駐車場奥には休憩所?もあり、トイレもあります。
櫛形山山頂(奥仙重)への最短ルートは建物横に見える階段を上がって進みます。


反対の端(駐車場入り口付近)にこの「櫛形山トレッキングコース入口」がありますが、
こちらに行くと櫛形山山頂へはグルッとかなり遠回りになります。

私は先の登山口から櫛形山~裸山~アヤメ平~裸山のコル~もみじ沢~北岳展望デッキ、を経てこの登山口に戻りました。

富士川大橋から見た櫛形山は雲に覆われていましたが、車で林道を上がっている頃には青空が広がっていました。
櫛形山と言えば富士山や白峰三山の大展望でも有名。
お花が無くてもこちらが見られれば、と言う気持ちもありました。
駐車場から急な斜面を登っていると、


富士山が見えました~!
雲が多め逆光ではありますが、バイケイソウの咲く中、良い景色です。
更に登ってゆくと、


こちらはスッキリ! 農鳥岳~間ノ岳~北岳。


北岳の奥には鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳も。
いやぁ~、もうこれでオッケー、オッケー!(*^▽^*)
ただこれ登り始めて30分程ですから、まだ帰るわけにはいきませんよ。w

急な斜面を登りきるとあとはなだらかな稜線歩きです。
櫛形山の山頂には奥仙重、裸山、唐松岳などの頂上が連なり、比較的フラットな稜線歩きが3~4kmほど楽しめます。


櫛形山山頂~! と言いたい所ですが、この手前にテープに「奥仙重」と書かれ巻かれた木と、三角点がありました。
地図を見ると三角点の方を櫛形山としているようですのでなんかびみょ~。w


裸山を目指して進みます。 木々にサルオガセがたくさんついています。
これも櫛形山名物のひとつです。
そんな木々を眺め歩いていると。。。


おぉ~っ!! コウリンカ!!


裸山近くに来るとフィールドがこのように厳重に網で覆われています。
これが櫛形山の植物の保護活動です。
少し興ざめする気がしましたが、無くなってしまった植物を再生するにはこのくらいの設備が必要なのでしょう。


ありがたいことに観察、撮影用に穴もあけてあります。
これがあるのは知っていたので望遠レンズを持ってくるはずだったのに忘れた。(;´・ω・)


そして網の中は。。。


興ざめなんて大変失礼でした!! この花園を前に望遠レンズがないことを悔やみつつ、
夢中になってシャッターを切ってしまいました。


オレンジ色に見えるのはすべてコウリンカです。
見たかったコウリンカをここでこんなに大量にみられるだなんて、本当に来て良かった!!


この日も保護活動の方がネットの補修にきていらっしゃいました。


その様な活動の賜ですねぇ。 ありがたい。

写真を撮りながら裸山の山頂に到着。
到着してすぐは北岳など見えていたのですが、あっという間に厚い雲の中に入ってしまいました。
ベンチに座ってお茶とおやつをいただいていると一人の方が来て「憧れの北岳が見えないなぁ~。」と。
5分ぐらい待っていらっしゃいましたが、ついに現れずその方が山頂を離れると。。。


すみません。 出てきましたよ。w
一番上の写真もその時の物です。


休憩したのでアヤメ平に向かいます。


軽いアップダウンを繰り返し、


森歩き、という感じ。


かわいいお花をたくさん見て、


アヤメ平に到着。
こちらもいろいろなお花が咲き誇っていました。 こんどは是非アヤメの頃に来てみよう。
ベンチでお昼ご飯を頂き、来た道ではなく、北岳展望デッキを通る「トレッキングコース」で戻ります。


あふれんばかりのお花たち。


サルオガセとお花。


たくさん見られて大満足のコウリンカ。


林床がすっきりしていますが、これは動物の食害?


もみじ沢まで随分下りました。 この先の登りはきつかった。w


そして北岳展望デッキ。 残念ながらもう真っ白な展望です。
少し休憩してから駐車場に戻りました。


帰りの林道でクサボタン。


フシグロセンノウもたくさん咲いていました。


そして平林まで下りてきて田んぼを一回り。
アマケロさんは一匹しか見つけられなかった。


懐かしい棚田を見下ろして、また来てみようと思ったのでした。

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ピレネー山小屋縦走 #15 ~Gracias! Espana!~

2018-08-27 12:00:00 | 2018 ピレネー山小屋縦走

2018年7月31日(火)
サグラダファミリア 生誕のファサード
イエス誕生のシーン



 フランスからスペインへと越えていったこの旅行もいよいよ最後の朝です。 トルラのホテルで山登りの道具を全てスーツケースに詰め込み、帰り支度もほぼ終わっていたので、ゆっくりと眠り、美味しい朝食をいただき、専用バスでホテルを後にする。 最後まで良い天気だ。
 この日は午前中に楽しみにしていたサグラダファミリア見学、そしてお昼ご飯を食べて空港に向かい日本へ飛び立つ。 バルセロナ空港へは一時間とかからないような場所なので、最後まで観光でゆっくりなのはなんともうれしく、得した気分。

 サグラダファミリアへ向かう前に、ホテルの目の前に見えたモンジュイックの丘へ寄ってくれた。 美術館のある見晴らしの良い所からは奥にサグラダファミリアが見える。


正面には滞在したホテルが見える。 ここがバルセロナの街。
Like a jewel in the sun
Viva Barcelona
離れがたい気持ちで、心の中で歌っていた。

バスはオリンピック施設の辺りを通り抜け、街に入ってゆく。
遠くにクレーンの乗った尖塔が見えてくるとなんだかすごくドキドキした。


少し離れた通りでバスを降り、サグラダファミリアまで歩いた。
信号の交差点の向こうに本物がそびえたっているのは何とも不思議な気持ちだった。

同時に、ここでも現地ガイドさんからスリには要注意!、のお話。
敵は入場料を払って、やる気満々で待っています。 お金を盗めば「神のご加護」と思う人たちです。
とのお話。 説得力あるわぁ~。
ザックは体の前に掛けて、カメラを両手で持ってザックを挟み込むような態勢で臨みます。


まずはガウディ広場から望むサグラダファミリア。


天気が良く水面に映った風景をついつい撮ってしまう。
逆さ〇〇が好きな日本人です。(^^;)


完成までに300年を要すると言われた建設ですが、技術の進歩などにより半分ほどに短縮され、
それでも完成予定は2026年だそうです。
しかし、2010年ローマ法王のご訪問のおかげで、礼拝堂内部は完成された姿を見ることができました。
まぁ、イメージ的にはクレーンを含めてサグラダファミリア、という感じ。


東側の入り口には「生誕のファサード」
イエス・キリストの生誕にまつわる様々な彫刻が施されています。
さらにとても細かな彫刻の一つ一つ、鳥、昆虫、木、花、実、などそれぞれに、もちろん意味があるのです。


ちょっと異質な中央の木は糸杉で、「生命の木」と呼ばれているそうです。
緑が変わることのない常緑樹の糸杉は永遠の生命の象徴、そして神に仕える白い鳩が飛び交っています。


中央一番下にイエスの誕生シーン。 その上段にはそれを祝福する天使たち。
周囲で楽器を演奏している天使たちは日本人の専任彫刻家、外尾悦郎氏が手掛けたもの。
中央上の方にはベツレヘムの星かな。 そのすぐ上に受胎告知を受けるマリア。


さらに上の方には戴冠を受けるマリア。
マリア様の周囲を縁取る岩屋のような奇妙な形の岩が生誕のファサードのあちこちに見られます。
またサグラダファミリア自体が岩山のようにも見えます。
これは私たちが前日に訪れたモンセラットにガウディが大きな影響を受けていたからだと言われています。


先ほどの楽器を演奏する天使の下には東方の三博士。

生誕のファサードから建物内部に入ると、完成された礼拝堂を見ることができます。
が、そちらは後にして礼拝堂を通り抜け、西側の出入り口に向かいます。


そこは「受難のファサード」
こちらは「生誕のファサード」とはすべてが対象的な印象。
装飾が見られず直線的。 イエスの最後の晩餐からイエスの埋葬までにまつわるシーンが見られます。


彫刻は、イエスがゴルゴダの丘に上る際、つづら折りの道を歩んでいったことから、
正面左端から右へ→左へ→右へ、というように見てゆくとエピソードをたどれます。


写真奥にはユダがイエスに接吻して合図を送り、反イエスの兵士が今まさにイエスを捕らえようとしているシーン。
そして、入口正面中央には捕らえられたイエスがむち打ちをされるシーン。
ひとつ前の写真には、入口上部の十字架よりさらに高い所に、天に昇り神となるイエスの像が見られます。


礼拝堂内部です。
とても高い天井、空に伸びるような白い大理石の柱が印象的です。
途中で枝分かれしたこの柱は木々を現しているのだそうです。
上部には葉が生い茂るような装飾も施されています。


ガウディはこの礼拝堂内部を、自然の森の中で心安らかに祈ることができるような場所、にしたかったそうです。
建設当初資金難に苦しんだガウディは夢半ばにして交通事故で亡くなるのですが、
その時これほどまでに世界各国からこの教会を見に人々が訪れると想像していたでしょうか。


内部は美しいステンドグラスに彩られています。
陽の向きが変わるごとに、日中は緑茂る森の中にいるような光。


午後から夜には日が暮れてゆく森の中にいるような光、
が礼拝堂に射しこむよう考えられています。


その様な光が白い木々を模した柱に映りこむ姿は本当に美しく、時間を忘れるほどです。

この中で、まだまだ見るべきもの、考えるべきことはたくさんあるのですが、
観光旅行者は時間になったので次に向かいます。


バスに乗りカサ・ミラなどを眺めながら港の方に向かいます。


レストランの予約時間まで少し時間があったため、海岸の方に歩いてみます。
ここは熱海のように人工のビーチですが、たくさんの人たちが憩いと日差しを求めてやって来てます。


ピレネーから地中海までやって来ました。 一応標高0メートルの水面に触れてみる。
ご高齢のお姉さまたちもみんなビキニ。 お孫さんを両手に引いてトップレスな方も。w


さて、お昼ご飯です。 スペイン名物パエリア。 
と言っても、やはり地方に寄っていれる具材、お米の種類、サフランを入れるか、入れないか、など違いがあるそうです。
この大皿を見せてくれてから、お皿に盛ってサーブしてくれます。
魚介類がおいしいのは日本人にはうれしい。
お米はパサついていないタイプ、硬さもちょうど良くて、とても美味しくいただきました!


 食事が終わるとそのままバルセロナ空港へ。 往路と同じくドバイ~成田となりますので長旅ですが、映画をいっぱい見るのを楽しみに、あまり悲しい気持ちにならないよう、現地ガイドさんに手を振って別れました。

 2回目の山行海外旅行もこれ以上ない程のお天気と、各種状況に恵まれました。 自然の中での山行ですから、せっかく登っても霧や雲で大圏谷、大渓谷の壁が全く見えない、ローランの裂け目も見ることができずひたすら歩き、いつ国境越えしたのかすらわからない、ということだってあるのです。 それを考えれば本当に幸運な旅となりました。

 また、現地には訪ねるべき素晴らしい場所はたくさんあるでしょうが、初めてのフランス~スペインのこの旅行は私にとってどこも感動的! 移動時間、休憩時間、山行時間などの配分もとてもちょうど良かった。 都市部観光ができたのも良かった。 成田~ドバイ~バルセロナが長いのは仕方ない。 エミレーツ航空サービス良かったし、ドバイ空港は面白かった。
 ホテルは贅沢なくらいで、もう少し安宿でも良いくらいでしたが、長旅ですからシャワーでちゃんとお湯が出る、セキュリティがしっかりしている、のはやっぱり良い。 同じく山小屋も一人ひとつの布団をもらえるだけでありがたい。 景色は日本だってそうだが、山小屋に泊まって見られる景色はどこも最高だ! 食事も、私は何でも食べられるし、現地のものがいただけて、どこもとても美味しかった!

 そのような基本的な生活面だけでなく、ツアーリーダー、現地ガイドさんたちはみな良い人たちばかりで、さらにはご一緒いただいたツアーメンバーも皆さん良い人たちばかりだった。 山行の話、普段の話も楽しく、再び山をご一緒したいくらいだ。 10日間ご一緒するので、実はここが一番楽しく過ごせた原点だったかもしれない。

 個人的には高山病や、写真撮影がどれほどできるか、遅れを取らずに歩けるか、は最も心配なことでした。 到着した日の不調を振り返ると非常にダメな出だしでしたが、到着したホテルですぐに寝て回復できたことは本当に良かった。 その後は日々の適切な睡眠、運動、食事により、本当に快調な毎日を送ることができました。 これ、本当に大事ですね。
 撮影は私にとっては最も重要なことだったのですが、このようなツアーだとすごく撮影できるかどうかはツアーリーダーにもよるのかな、と言う気がします。 おそらく、撮影好きのツアーリーダーならみんなから遅れても一緒に撮影してくれます。 ただし、その後みんなに追いつけるほどの余裕は自分で持っていなければなりません。 皆に追いつけないほど時間を掛けて撮影していることはもちろんダメです。 が、ツアーリーダーによっては決してみんなから外れないで、と言う方もいらっしゃるかもしれません。 それは安全面を考えれば妥当なことです。 今回はそういう点でもラッキーでした。

 長い夏休みがとれる仕事のおかげで、行こうと思えばこのようなツアーに参加できます。 また、現在自分を含む家族も健康面で心配のないことは本当にありがたいことです。 それなくしては家を空けられませんから。
 そしていつも言っていることですが、そういう状況がいつまで続くかわからない、という歳になっています。 日本はもちろん素晴らしい国です。 が、違う国、人種、文化、自然に触れることは、人間にとって本当に大きな影響力を持っています。 できることならまた海外に出てゆきたい、と思っています。
 近年私の所に来る小、中学生がよく「海外なんて」と言います。 確かに海外は危険なイメージが強いのですが、安全を確保したうえで、若い人たちこそ海外を見て、影響されて、色々な考えを受け入れられる、困難にも乗り越えられる、人たちになってほしいな、と思います。
 なんだか話がそれましたが、おばさんも健康に注意して、またどこか海外に飛んで行きたいです!!
コメント (2)
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ピレネー山小屋縦走 #14 ~山を離れ一転観光旅行~

2018-08-26 09:45:50 | 2018 ピレネー山小屋縦走

2018年7月30日(月)
サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂


8:00 トルラを出発です。
思い出深いオルデサ渓谷の岩壁をもう一度眺め、バスに乗り込みます。
本当に楽しく、素晴らしかったピレネーでの日々。 毎日のように良いお天気で、本当にありがとう!、と言う気持ちでいっぱいでした。


バスで出発し一時間ほどの所で、「まだ休憩には早いけどせっかくだから寄りましょう!」
とTL北島さんの提案で寄ったところはアインサと言う村。
アラゴン王国が栄えた中世の時代にできた村は石造りで趣があり、特に近年人気が出てきたようです。
美しい建物がホテルやレストランなどになっており、観光客が滞在したり楽しめるスポットになっていることも理由のひとつでしょう。


領土争いの激しい中世の時代ですから、村は天然の要塞、二つの川に挟まれた小高い丘の上にあります。
城のあった部分には高い城壁がめぐらされています。


村の部分に入ると奥には教会の塔もあります。
登ると景色が良く、ピレネーの山々も良く見えるそうです。


ここからトルラまではバスもありますし、車で行けば一時間ほどですから、
こんな雰囲気のあるホテルに滞在すれば素敵なヨーロッパ気分が味わえそうですね。


岩合さんシリーズ。


ずっと石畳なのもすごいです。


ここで生活している人もいるみたいでした。(未確認情報です)


夜にはライトアップもあるみたいです。


その後2時間も走ると既に平原の中です。


そして、バルセロナ到着の日にも見たモン・セラ。
「モン」は「山」、「セラ」は「のこぎりで引いた」と言う意味で、「天使がのこぎりで作った山々」と言われているそうです。
これからその山中にある「サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂」を訪れます。


キリスト教でもないのに教会や修道院を訪れることはどうなの?、と思うのですが。
日本でも、仏教徒でなくても世界遺産だからと輪王寺さんに行って、東照宮を見て、二荒山神社をお参りして、と。
宗教に関係なく素晴らしい建築物、歴史的に貴重なものは見てみたい、という気持ちは世界共通ですよね。


バルセロナから電車やケーブルカーを乗り継いで一時間ほどで来られるこちらには、
地元の方も観光でたくさん来ているようです。
ご覧のように見晴らしがよく、観光客用の広くてカジュアルなレストランやお土産屋さんがあり、
そして何よりこちらの修道院はガウディも影響された、地元カタルーニャの人々の心の故郷、精神的なより所としても愛されています。


その昔、スペインがナポレオンに侵略された際、地元民兵が最後まで立てこもり戦い抜いた場所、
また、独裁フランコ政権下においてカタルーニャ語を禁止されていた時代にもこちらではカタルーニャ語でミサを行っていた、
その様な理由から地元の皆さんから特別に愛されているのだそうです。


この聖堂前のパティオはパワースポットとして知られているそうです。





聖堂内です。 ここでは少年合唱団の合唱が行われ、大変な人気だそうです。
この日は夏休みで聞くことができませんでした。
聖堂正面中央部の高い所にひときわ明るい場所がありますが、
そこにはもう一つ、こちらの見どころ、「黒いマリア様」がいらっしゃいます。


そのマリア様を拝むために、長い列ができていました。
マリア様がなぜ黒いのか、これには諸説あり本当のことはよくわからないようです。
ロマネスク美術の影響を受けたマリア様は面長のお顔、色も黒いことから、どことなく仏像のイメージがありました。


こちらは黒い修道服を着るベネディクト会の修道院ですが、白い修道服のシスターが歩いていました。
見学とか研修とか、でしょうか。

なんだか少し厳かな気持ちになりました。
それぞれ神様は違っても、何か神様のような存在に守られている、ありがとうという感謝の気持ちをもって生きていきたい、
というような思いが、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
今回この旅で素晴らしい経験ができたことを、どこかにいる神様に感謝の気持ちで伝えられたような思いでした。


モンセラットの修道院からバスで一時間ほど。 バルセロナのホテルに到着しました。
バルセロナオリンピックが行われた際に使用されたスタジアムや選手村だったあたりです。
岩崎恭子さんが「今まで生きてきた中で一番幸せです。」と言ったオリンピックですよ。
ホテルの奥に見える円形の建物は、以前闘牛場だった場所、現在はショッピングモールだそうです。


ホテル正面の景色です。
写真奥に見える緑濃い場所がモンジュイックの丘。 この丘の中にバルセロナオリンピックのスタジアムなどがあります。
お城のような建物がカタルーニャ美術館です。

しばらく休憩してから、夕食のレストランに行くのにバスが迎えに来てくれて乗り込みます。


道路を走っているとコロンブスの塔が見えました。
コロンブスが指さす方向は新大陸、とも言われていますが、定かではないようです。


バスを降りて少し市街地見学のために歩きます。
とてもスリが多いので気を付けるように、と現地のガイドさんに言われきんちょ~。
「今度はコロンブスの銅像?」と思っていたらストリートパフォーマーでした。


こちらはガウディ初期の作品、レイアール広場の街灯です。


そしてグエル邸。
バルセロナはあまり観光ができないと思っていたので、少しでも歩いて見学ができて良かったです。

      
その後フラメンコのショーを見ることができるレストランに行きました。
レストランには食事の部屋とショーの部屋が別々にあり、入れ替え制で行っています。
食事終了の時間までブッフェ形式で食事をいただき、ショーの時間になると隣室へ移動です。


フラメンコは撮影禁止ですが、最後の5分くらい撮影タイムをくれます。


生演奏に迫力のダンス。 こちらも踊りだしたいような情熱的な最後の晩餐となりました。


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