out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

北海道三世代の旅 ~美瑛、小樽そして支笏湖~

2019-08-25 22:26:15 | travel
 
8月11日(日)
大雪山朝日岳 散策路に咲くミヤマリンドウ
 
 8/10に東京を出発し、富良野でお花や畑の美しい丘を見て、大雪山系十勝岳の麓白金温泉で一泊。 翌朝 8/11は美瑛川の白ひげの滝、青い池を観た。 その後私たちが向かったのは。
 
私の下見だ。(ぇw
半ばそのような意図もあり。
だが、せっかく北海道に来たのだからロープウェイに乗って標高の高い所に上がり、
平地では見られない自然の花や、運が良ければシマリス、ナキウサギ、キツネ、ヒグマ(!?)、
本当は素晴らしい山の景色をみんなで見たかったのだけど。
 この日もどんよりした空なのでお花だけでも見られるかな、と。
 
 ロープウェイを上がった姿見駅の前にはウッドデッキ。 
そこから木道が伸び目の前にはこの池。 周囲にはお花がたくさん。
 
 木道に沿って歩いてゆくとすぐに観られたのがミヤマリンドウ。
 
 青色が濃くとても上品。
 
 少しゴロゴロとしたトレイルに階段。
よく整備されているのだがこの辺りでも母には歩くのが大変なので、この上の第一展望台まで一緒に行った。
その後少し休んで景色を眺め、コーヒーショップもある姿見駅で待っている、と下山。
階段を少し手伝って私や娘は先に進む。 幸い時折陽も射すので寒くはなく、急いで登ると汗ばむくらい。
 
 第一展望台付近でもチングルマの花穂がたくさん見られる。
咲いているときはきれいだろう。
 
主役は秋の花、リンドウやミヤマアキノキリンソウなどに移り変わっている。 
 
シラネニンジン
けれど、まだチングルマの花を見られる場所もあった。 
 
 私が母と少し戻ったり、花を撮っている間に娘たちは第三展望台。
 
まぁ、それぞれゆっくりと。 
 
 鏡池。 右側のトレイルのさらに右に擂鉢池があり、合わせて夫婦池と呼ばれている。
池の斜面には小さなお花がいっぱい。 本当なら奥には雄大な旭岳が望めるのだろう。
 
 と、この辺でイワブクロ。
あとで娘が「近くの人がタル何とかって言ってたよ。」と。 ふ~む。
 
 おぉ。 あの紫の群生は?
 
 エゾオヤマリンドウ。
既に花の一部が茶色く変色している物が多かったのだが、
ここには本当にたくさん咲いていた。
 
 夫婦池を振り返る。
 
娘たちはどこだろう、と探しているが見当たらない。
第4展望台まで来てしまい、母を待たせていることが心配だったが、この景色!
全く見えないだろうと思っていた旭岳の噴火口 が見えてきた。
この先に姿見の池があり、グルッとまわって姿見駅に戻ることもできるが、
来た道を戻るほうが早そうだったので、ここで駅にもどった。
 
娘たちは噴火口近くまで行っていたそうで、後からこのような動画を見せてくれた。
私も行きたかったけど、次の機会だ。w
 
旭岳
 
ロープウェイで下ってきた時間が 12:00を過ぎていた。
 この日はここから小樽に向かってゆく。 時間は2時間半ほどかかる予定。
途中でお昼ご飯を食べようということなのだが。
 
なんだかまた昨日と同じような。w
 
 近くには大昔のCMロケで使われた「ケンとメリーの木」や「セブンスターの木」などがあるらしい。
食堂は小さく40分程待つということなので、少しお花を見て回り時間を過ごした。
お昼ご飯を食べたら、道央自動車道を札幌を越え小樽へ。
 
18:00前ごろホテルに到着。 少し休んでから夕飯に向かった。
上の娘の知り合いお勧めのお寿司屋さんで北の海の幸。 美味しかった~。
 
 夕飯後はお決まりの小樽運河散策。 昼間山も歩いたのに、母もよく歩いた。
 
そして最終日、8/12。
この日も天気は良くなかったが、みんな支笏湖に行きたいというので行ってみた。
新千歳空港にも近いのでいい所。
 
天気が良くなくても船底から湖の底が見える船に乗りたい、と言うので行ってみた。
湖底に柱状節理などが見られるらしい。
が、風が強く波が高い。 これでは私はムリ。 もちろん母も。
ところがそれ以前にこの先2便の船が既に満席。 娘たちも諦めて散歩へ。
向こうには雲の中に風不死岳(ふっぷしだけ)と樽前山(たるまえやま)。
 
千歳川を越えて向こう岸へ。
この鉄道鉄橋のような橋は、実際電車が走っていました。
「山線鉄橋」で知られていますが、もともとは北海道官設鉄道上川線の空知川 に架けられていた。
その後王子製紙株式会社が千歳川に発電所を建設するため、その資材輸送を目的にこの橋を払い下げ移設した、
という経緯があるそう。 この橋、鉄道のおかげで資材輸送のみならず、
旅行者の輸送も行われ、支笏湖周辺の発展に寄与してきたということだ。
 
 支笏湖北側には恵庭岳。 頭をちょこっと出してくれた。
いやぁ~、山景色見たかったなぁ~。
 
 
お昼ご飯は名物のヒメマス、チップを頂く。
ヒメマスをチップと呼ぶのはアイヌ語から。 そして6~8月にしか頂けない旬の魚だ。
「頭から食べられますから。」と言われかぶりつくと、本当に柔らかでおいしぃ~。
 
もう少し時間があったのでビジターセンターへ。 チップも泳いでいる。
色々な展示物を見ているうちに旭岳での謎、「タル何とか」が解けた。
樽前山にはイワブクロがたくさん咲き、タルマエソウとも呼ばれているのだそうだ。
 おぉぉ~。
 
 千歳川沿いに新千歳空港へ向かう道もとても素敵な感じだ。 そして、空港まで1時間もかからずに(30分くらい?)到着するのだからすごい! 早く着いてしまいそうなのでちょっと寄り道。 「道の駅 サーモンパーク千歳」へ。 こちらでは美味しそうなお土産も買えそうだし、美味しそうなものも食べられそう。 更には隣に「サケのふるさと 千歳水族館」もある。 ただお土産も食事ももうそれ程必要ではないし、水族館を見る時間もない。 なんとなく時間つぶしのような感じだったが、隣に流れる千歳川にはサケを捕獲する「インディアン水車」が設置されており、とても興味深い場所だった。 こんな街中にサケが遡上してくるなんて、それだけでもビックリだ。 水族館、観たかったな。 新千歳空港からは車で10分となっているので、本当に最後の観光にはぴったり。
 
 その後レンタカーを返し、飛行機は時間通り新千歳空港を離陸。 曇り空だが快適なフライトで羽田空港に到着。 空港からは自宅近くの駅までリムジンバスに乗り楽々帰宅だった。
 
 今回企画したのが1か月前。 それでも自宅で検索して旅行できるのだから便利になったものだと思った。 しかも、ツアーに比べたら割高なのかも知れないが、旅行比較サイトで飛行機、レンタカー、宿、全て好みの物をチョイスできる。 母がいるから、娘たち若者がいるから、と色々私たちの都合に合わせて場所や時間を調整できるのは、やはり便利でその分楽しみも倍増。 天気は良くなかったが、良い旅ができたと思う。 もちろん私の「下見」にも十分役立った。(*^。^*)
 
 北海道はやはり広くて大きくて、曇り空だから雄大な山の景色を観てはいないが、やっぱり雄大なものを感じた。 旭岳ロープウェイ乗り場で、支笏湖ビジターセンターで見たPVのような素晴らしい景色を見に、また絶対に訪れたいと思う。

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北海道三世代の旅 ~富良野から美瑛~

2019-08-23 09:26:47 | travel
2019年8月11日(日)
美瑛町白金 青い池
 
 この夏、下の娘も帰ってくるのでどこかゆっくり温泉でもと思っていたが、珍しいことに上の娘も下の娘も2泊3日くらい出かけても大丈夫だと言う。 ただし 8/10~12 の三連休。 言われたのはひと月ほど前。 「北海道なんかいいよね~。」と自由に言ってくれるが飛行機も宿もとれるわけないだろ。 でもそう言われると調べてしまう。 コースはどうする? 到着の飛行場は? 時間は? ごちゃごちゃと考え調べているうちに、新千歳行きであればまだ良い時間に到着する飛行機の空きがある。 宿も適当な所を見つけられた。 レンタカーもOK。 飛行機もレンタカーもネットで時間、価格を比較、選んで予約できるなんて本当に便利になったものだ。 
 
 
 というわけで、8月10日、無事羽田空港。 今回も母が一緒。 母は戦後北海道の親せきに預けられていたり、脚を悪くする前はよくゴルフで訪れていたので、北海道にまた行きたい気持ちがあったことは知っていた。 孫と一緒ならなおさらうれしいだろう。 上の娘は高校の修学旅行で一回。 下の娘は初めて。 私は小学生の時の家族旅行以来? いずれも楽しみな北海道旅行だ。
 
 
 東京が良いお天気になり始めた10日だったが、わざわざ天気の良くない北海道へ来た感じ。w
 新千歳空港到着後(9:05)、予約しておいたレンタカー会社のデスクへ。 そこから送迎バスで少し離れたショップに向かう。 新千歳空港のそばには広大な敷地に何社ものレンタカーショップが集約されており、一大レンタカー基地のようになっている。 こんなにレンタカーを借りる人がいるのかとビックリ! 外国からの観光客もとても多い。
 
 そこから道東自動車道にのって占冠IC(しむかっぷ)で下り、富良野方面へ。 2時間半ほどかかりお腹も空いてきた。 美味しい海の幸は後日頂くとして、何を食べたい? 肉? ジンギスカンだ~! と検索したのが「富良野ジンギスカン ひつじの丘」 人気店で混んでいるようだが、小雨も降ってきてあちこち行きたい雰囲気でもないので、美味しいものを頂ければOK。 
 
 来ました~! 車はたくさん来ていますが、建物の向こうはキャンプ場なので、駐車場も広々。
富良野岳の麓なので、お天気が良ければ十勝岳ほか大雪山系の山々や、
富良野の美しい丘風景を眺められるようだが、まぁ、仕方ない。
それにしても寒いくらい! 気温16度ほどだったようだ。 東京とは20度差。w
避暑という意味では大成功。
 
 
      
待ち時間が長くても、ウサギ小屋の可愛いウサギたちと遊んだり、
 ヒツジとお話して時間を過ごすことができる。

とは言え、30分も待たずに席に案内された。
3種類のお肉があるがすべて注文してみた。 どれもとても柔らかくて美味しい!!
ラム肉の香りが好きであれば物足りないほどの味。
けれどしっかりした肉質と良い味付けで、みんな大満足! 本当に美味しかったなぁ~。
 
 幸い雨は上がってきたので、「麓郷展望台」に来てみた。
ラベンダーの季節は終わっているので、それでも花がきれいそうな所と思って来たが。。。
もちろんこちらも天気が良ければ見晴らし抜群。
この近辺にはドラマ「北の国から」の撮影に使用された「五郎の石の家」などもある。
結局行かなかったが。
 
 麓郷展望台は「ふらのジャム園」の敷地内にあるようだ。
ジャム工房があり美味しいジャムやお土産が買えるほか、なぜかアンパンマンショップもある。
この花壇はアンパンマンなのかな? 目の部分は水道の蓋かなにか。
 
 もっとお花の丘を見たいので、「ファーム富田」に向かう。 遅咲きのラベンダーもあるかもしれないということで。
途中広大な畑をたくさん見るが、ここは一面のタマネギ畑。 タマネギってこうしておくの!?
それにしてもこのような畑があちこちにあるのだから、「どんだけタマネギ食べてるんだ!」ってビックリした。
 
 水田も結構見た。 稲が小ぶりだと思った。
早く寒くなるから、小さく育てて、サッサと収穫するのかな。
 
「ファーム富田」とうちゃく~。 
 富良野でもトップクラスの人気商業施設になっているので、お花の管理もすごい。
 
ラベンダーは少ないながらも咲いていた。 が、既に終わったものは花部分をどんどん刈り取るらしい。
ドライフラワーや香料などにするのかな。 
 
 お花畑の隣には「とみたメロンハウス」もあり、すごく大玉の
素晴らしいメロンを発送したり、
 
      
その場で頂くこともできる。
たくさんの種類のケーキやソフトクリーム、ドリンクなどにもメロンが使われており、
見ているだけでも楽しいが、もちろんいただきました。w
ファーム富田のすぐ近くにはJR富良野線臨時駅、その名も「ラベンダー畑駅」がある。
写真は撮らなかったが可愛らしい電車が停車しているのを見た。
ラベンダー畑や大雪山系の山々をバックに撮影したらよい雰囲気だろうな。
 
時間も 16:30頃になったため、この日宿泊の白金温泉へ向かう。
白樺街道の先、十勝岳の麓に位置する白金温泉でも遠望を望むことができなかったのは残念だが、
深さを感じる森の中を走り抜け、宿では北海道の味覚を味わい、温泉に浸かる。 安らぎのひと時だ。
朝早かったため、早い時間からぐっすりと眠った。
が、翌朝はしっかり 5:30に起き、母ともうひとっ風呂浴びてきた。
 
8月11日(日)
この日も空はどんより。 雨さえ降らなければいいが、くらいの気持ち。
宿から歩いて行けるブルーリバー、美瑛川に向けて散歩。
橋から覗くと見えるのが、 
 
滝の水は岩の間から染み出し流れ出た地下水だ。
十勝岳火山群の活動により、30万年前に流れてきた土石流の上に、
17万年前の平ヶ岳溶岩が乗っている地質になっており、その境目から水が流れ出しているのだそう。
 
 この流れ出た水の中にアルミニウムが含まれており、川の水にコロイドを生成。
太陽光が拡散し水が青く見えるのだそう。
その水が少し下流の火山砂防工事の堰堤脇にたまったのが、
 
Apple社OSの壁紙にも採用された写真の地だ。
青空でなくてもこんなに青く見えた。
 
場所によって色は変わって見える。
9時前に見ることができたので、大混雑は避けられた。 
 
運よく青空も見えるほどの空。
次の目的地は標高の高い所なので、期待をもって向かう。
 
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男体山 2019 ~the tenth~

2019-08-19 13:52:27 | 山登り / 男体山
 
2019年8月6日(火) 4:53a.m.
男体山山頂からのご来光に万歳三唱
 
 今回で10回目となる男体山登山は、かねてより夜間登拝で実行したいと思っていた。 平素、男体山の登山は限られた期間(今年から 4/25~11/11) 、朝6時に登拝門が開門され、社務所にて受付後(登拝料 500円)登頂できることになっている。 それが 7/31~8/7 は「男体山登拝大祭」として夜中の12時に登拝門が開門されて登山開始することができ、登山者は山頂にてご来光(4:40頃)を拝むことができる、ということになっている。 「祈りの霊山」なので、これも修験道の一環、なのだろう。 私も色々な祈りや決意を込めて登らせていただきたい、という気持ちだった。
 
 登拝祭は1週間と期間が短いため、自分の都合や天気を見ているとなかなか実行が難しい。 私は夏休み中なので他の方よりはずっとチャンスが多いのだが、深夜登ることを考えると特に、体調を整え、天気が良く、ご来光を望める日に登りたいものだ。 今年は男体山には既に4月に一度登っているので、無理することなく来年に持ち越しても良かったのだが、この 8/5~6 はこの上ない良い機会となりそうだったので、勇んで決行した。
 
 登山開始前に仮眠をした方が良いと思い、よく眠るために昼間は軽く戦場ヶ原を散策。 夕ご飯は幸いにも yukoさんのお宅で大変美味しく、楽しくいただくことができた。 大変にありがたいことだった。 8時過ぎに二荒山神社中宮寺に向かうと第二駐車場には既に車が停まっていたので「第一駐車場は満車?」と思ったがなんと一台目。 平日とはいえちょっと意外。 23:30から受付が始まるとのことなので仮眠をしたが、第一駐車場は本当に真っ暗で、車道からも離れているためグッスリと快眠。 普段はどうかわからないが、この日はそれ程暑くなかったことも幸いだった。 起きた時間にも満車状態ではなかったような気がする。
 
 
 23:30過ぎに境内に向かい手続きを済ませる。 普段は 500円の入山料だがこの日は 1,000円。 普段は白いお守りだが、この日は金色。 その他に記念品と「登拝之証(神橋拝観券、中宮祠宝物館拝観券付き)」を頂ける。
 23:50くらいになると登山者は上の拝殿前にお呼びがかかり、お祓いを受けることができる。
 
 その後、太鼓の音と共に登拝門をくぐって登拝開始、という具合である。
 
さて、私も参ります!(0:08)
 
  と、この後登山中の写真はありません。 私のことだから撮れそうな場所では撮ったと思うのだが、きっと撮れそうもない程暗かったのでしょう。 「でしょう」というのは、周囲を撮るには暗かったでしょうが、歩く範囲は心配になるほど暗くはなく、ヘッドランプが問題なく有効だったということだ。 これは2年ほど前?に購入した 220ルーメンの物だが、一番明るいレベルにもしていなかった。 また、登山者はそれほど多くはなかったが、大抵前後見える範囲で人がいる、という状態ではあった。 何度か人の気配もない状況になったが、長い時間ではないし、一本道の男体山だから困ったことにはならなかった。 6合目の先から8合目途中までのガレ場ではどの岩を登るか、右か左か、あたりで慎重に見極める必要はある。(ルートを示すマークはあるのだが。。。)
 混雑する日には自分のペースで休む場所を見つけることができるか(得に岩場)、上から石が落ちてきたりしたらイヤだな、と思ったりもした。 夜間登拝はヘルメット持参が良かったかも、と思った。
 
 降るような星空の中を登ってゆけるのは素晴らしかった! なかなか良いペースで登っていたが、7合目辺りからは疲れと眠気も出てきて、座れそうな岩があると座って休んでいた。 それ程食欲はなかったが、必ず飲み物と少しの食べ物を口にしていた。 さらには目を閉じて少し眠っていたかもしれない。 ぐっすり眠ることはなく、少しの間でも目を閉じて休むと回復して、また歩き出せたのは良かった。 ただ、もちろんこの辺で辛さは感じていた。 陽が無いのは幸いで、暑さは感じなかったが、登りでは汗もかいていた。 辛くても9合目を過ぎたザレ場に来れば「あと少し!」と頑張ることができた。
 
 こんな調子で、 4:11山頂到着。 写真を撮っていないが、普段と変わらないタイムで登ることができた。 日の出に間に合って良かった。 
 山頂に着くとそのまま奥宮に参拝。 山頂もそれ程混雑していなかったので、空いている所にザックを置きダウンとレインウェア上着を着た。 気温は寒くはなかったが、私は汗をかいていたので汗冷え防止のためだ。 若者は半そでショートパンツのままの人もいた。 さすがに神剣の周りには人が多く見えたので、そちらには行かず、少し休んでから撮影をする。
 
日の出前。(4:25)
 
 左下の明かりが日光市街地。
 
 左奥が日光白根山。 右奥に燧ケ岳。
 
 4:43 雲が紅く輝いてきた。
 
4:48 水平線の雲の中からご来光。 
 
陽の光が輝き始めると奥宮神職の方が 拡声器片手に神剣の方まで来られ、
万歳三唱の音頭を取ってくださった。 この瞬間に立ち会うことができ感無量。
 
 その後も少し写真を撮ったり、コーヒーを入れてパンを食べたりして休憩。
 
 ひとつ上の写真からこの写真を撮るまで一時間もたっている。
何していたんだろう? 寝ていたわけではない。
 
 山頂奥宮はこの時期山頂限定のお守りやバッジ、飲み物やみそ汁なども売っているようだ。
私も限定お守り、バッジを購入した。
 
奥宮も扉が開かれ、6時にはお供えがされる。 
 
 早朝に拝見する二荒山大神様。
 
そして影男体。 
 
男体山ファミリー。 
 
 太郎山神社にも参拝する。
 
早朝の景色を目に焼き付け、そろそろ下山する。 
なんと2時間も山頂に滞在した。
 
後は下るだけだが、安全に。(6:23)
 
 こんな時間に下るなんて不思議だ。
 
 コバノイチヤクソウ。 茎は紅いのだが。。。
 
ミヤマアキノキリンソウ 
 
 リンドウ。準備開始。
 
上の方に富士山が見えるのだが。。。 
 
 奥の方に浅間山、榛名山が見えているのだが。。。いや、肉眼では本当に見えていたのだけど。
 
 ヤマハハコもつぼみ。
 
これから登る人、暑いだろうな。 
 
 タマガワホトトギスがあちこちで咲いていた。
 
 9:40  無事下山。
登りはあれ程眠くなったのに、下りはさほど眠さを感じなかった。
やはり太陽の威力だろうか。
 
下山後、ザックを車に置いてから再び本殿社務所に向かい、10回登頂を記念して番付札を奉納させていただいた。
10回目だと言うと、記念の升もいただけた。  ありがとうございます。
 
 
 家への帰路も外環道などの渋滞を考え、沼田IC から関越道で戻った。 途中片品村の「花咲の湯」に寄り入浴、1時間強睡眠(枕、毛布が用意されている)、花豆アイスを頂き、たくさんの地元野菜を購入して帰路に着いた。
 
 今まで登頂した10回のお守りと、今回購入した奥宮限定バッジ、お守り。
 
 10回目の男体山登頂を無事夜間登拝で終えることができ、とても嬉しい。 思えば登山が好きになったきっかけは奥日光に来るようになったこと。 始めは美しい森、湖、川、湿原、花を撮影することで喜びを感じ、満足していた。 が、その美しい風景を形作った源は火山。 奥日光の父とも呼ばれる男体山に登ることは夢のような話だったが、こうして6年の歳月をかけ10回も登れたことは本当にうれしい。
 
 登山を始めようなどとはまったく思っていなかったころ、そんな森や花を、興味があったスノーシュートレッキングを、一から教えてくれたのはベー太さんだった。 「男体山に登ってみたら?」と背中を押してくれたのもベー太さんだった。 今思えばガイドさんにきちんと自然の中での歩き方、接し方を教わってから山に登り始めたことは、とても良いステップを踏んでいたのだと感じる。
 更にはベー太さんのツアーや自身の blog活動などをきっかけに、山登りが好きでたくさんの知識を持ち、共有してくれる仲間と知り合うことができた。 その皆さんから教えていただいたこと、一緒に歩いてきた山での経験、は今となってはかけがえのないものだ。
 最近は諸所の事情などからあまりご一緒することが無くなってきているが、感謝の気持ちは変わらない。 今後も時にはご一緒させていただきたいと思っている。
 
 色々見たり、調べたりしていると、登りたい山は数多く、撮影したい風景、出合いたい花も留まることはない。 しかし進みゆく年齢を止めることはできず、限界を感じる事も多いこの頃。 だが、できる努力は惜しまず、健康に注意して、今後も登山を、撮影を続けてゆきたいと思う。 健康、体力のバロメーターとして、きっとまた男体山に登るだろう。
 
コメント (4)
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奥日光 ~快眠のための戦場ヶ原散策~

2019-08-15 11:37:59 | 山登り in 栃木県
2019年8月5日(月)
金精トンネル入り口付近から望む湯ノ湖と男体山
 
 長かった梅雨空の後、天気は再び不安定になるかと思いきや随分と安定してきた。 続く好天の中、お盆休み前にもう一度山小屋泊で遠くに行きたい気持ちもあったが、今年はそれ以上にやりたいことが。
 あと一回登れば10回目となる男体山登頂。 これを是非夜間登拝で行いたい、とは以前から思っていたこと。 深夜0時から歩き、山頂でご来光を拝み下山してくるのだから、体調を整え、天候も心配なく、できれば晴天でご来光を拝みたいというもの。 この 8/5~6はどうやらそれが叶いそうだ。
 
 8月5日深夜から歩き始めるにあたり、5日はどのようなスケジュールで奥日光入りしようかと考えた。 あまり早い時間から頑張りすぎず、ゆったりとした時間で奥日光に入り、昼間のうちに軽く戦場ヶ原を歩いて、早目の夕飯を食べてから車で仮眠して登拝に挑む、という計画。 遅い時間に日光に向かうので外環道などの渋滞を避け関越道沼田ICから金精峠越えで向かうことにした。
 昼間軽く歩くにはもったいない程の素晴らしい天気の中、沼田ICから先、金精峠越えのドライブは青空に緑濃く、この上なく美しかった。
 
軽く歩くつもりだったが、もう歩きたくて、歩きたくて。
赤沼駐車場からも奥白根山が良く見えている。
 
 今までこの時期に来たことが無かったのか。 駐車場脇の道路沿いにはこんなにたくさんのクサレダマが満開。
 
 本当に久しぶりの戦場ヶ原だ。 この入口の風景にワクワクする。
 
ワタスゲデッキから見る男体山ファミリー。
先日 8/12のNHK 「にっぽん百名山」では萩原編集長がここを歩いていた。(*^_^*)
編集長は栃木県出身なので、ここから見える山はみんな歩いたのだろうなぁ。
某ネイチャーガイドさんが湯元源泉を紹介しているシーンも見た。w
 
これはヤマニガナ? 
 
湯川沿いのホザキシモツケ。 もう茶色い部分が目立ってきている。 
 
 ベンチでひと休み。 だが、木道下のチェックも欠かさない。 
 
 コバギボウシ
 
 ハクサンフウロ
 
 アザミもたくさん。
 
一見みどり一面に見える戦場ヶ原もよく見ればたくさんのお花が潜んでいる。 
 
遠くにミズチドリ。 
 
アケボノソウも咲き始めていた。 
 
 ベニシジミとホザキシモツケ
 
 ホソバノキソチドリ?
 
 青木橋
 
 この辺りもアザミ、コオニユリ、イブキトラノオ、ワレモコウなどたくさん。
 
 クサレダマもあちこちで良く咲いていた。
 
 バイケイソウ
 
この後泉門池に行こうかと思ったがやめて、小田代原へ向かう。
 
 マイヅルソウの実
 
 気持ちが良い。 いっぱい空気を吸い込む。
 
 キオン
 
トンボ 
 
アキノウナギツカミ 
 
 アキカラマツ
 
 ?
 
 キツリフネ
 
 ヨツバヒヨドリ
 
 フタスジチョウとホザキシモツケ
 
 
 
 ミドリヒョウモンとホザキシモツケ
 
 雲が多くなってきたけど大丈夫かなぁ。
 
 クガイソウ
 
 トモエソウ
 
 小田代原展望台付近より貴婦人
 
 小田代原バス停のオオバクサフジ?
 
 小田代原バス停からは体力温存で 16:20発最終バスを利用。 バスを待っていた人たちは九州、東北からの人たちで自然とお話が始まった。 「小田代原散策前、千手~小田代をバスで戻ってくる途中クマを見た。」と話されていた。 北戦場に親子グマ目撃が相次ぎトレイルが一時通行止めになったのは翌日 8/6。(8/10通行止め解除) だが、今年は例年に比べクマ目撃多い気がする? クマさんたち、駆除されないように山奥に戻ってほしい。
 
 散策前、yukoさんに連絡を入れたが、お孫ちゃんたちもいらしていて忙しそうだったので、一緒に歩くことはできなかった。 散策後に寄らせてもらい、コーヒーを頂きながらたくさんお話をして、とても楽しい時を過ごすことができた。 さらには夕食までご馳走になり、夜間登拝へのエネルギーチャージが充分にできた。 これでは登頂できない言い訳が無くなってしまった。(;^ω^) というのは冗談で、yukoさん、夫っとさん、本当にありがとうございました。
 
 その後二荒山神社中宮祠第一駐車場でぐっすり眠ることができた。 ただ眠った時間は数時間。 さて、普段寝ている時間に登るってどんなだろうか。 男体山の暗闇を登頂することができるだろうか。
 
コメント (2)
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オベリスクを訪ねる #4 ~鳳凰三山縦走~

2019-08-13 14:32:28 | 山登り in 山梨県
2019年7月31日(水)
鳳凰山(観音岳)山頂直下から甲斐駒ヶ岳、赤抜沢ノ頭、地蔵岳(オベリスク)を望む
 
地蔵岳で日の出を過ごし赤抜沢ノ頭を下り観音岳に向かう。
右手(西側)には白峰三山を間近に望み、左手(東側)にうっすら見えている山はどこだろうと写真に収める。
後から調べると一番奥は瑞牆山、金峰山、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳あたりの山並み。
手前は茅ヶ岳だろう。 一番手前に濃く見えるピークが燕頭山のようだ。
 
赤抜沢ノ頭、地蔵岳を振り返る。
赤抜沢ノ頭を下りながら見た観音岳へのルートはそれ程遠く厳しいようには見えなかったのだが、
アップダウンを経て、時に登りにくい程の砂地、大きな岩場をマークのついたルートを探しながら、
少し不安な気持ちを持ちながら進んでゆくのは、なかなか大変だった。
 
それでも岩場の間に現れる美しい砂地からの絶景はそんな不安や苦労を忘れさせるほど。
 
観音岳への登り。
中央に人が立っているが、その先の登りも地蔵岳の登りほどではないが、登りにくい砂斜面。
そして、足跡の先をよく見て登ってゆかないと正規ルートから外れて体力消耗してしまう。
 
砂斜面の途中、白っぽいタカネビランジ。
疲れていたのか、ボカしてしまった。
 
観音岳山頂に近づき、振り返ると赤抜沢ノ頭背後に鋭利な山が。
あれは甲斐駒ヶ岳? となるとお隣の仙丈ケ岳は?
 
そして、地蔵岳右方には八ヶ岳。
 
先ほど見た金峰山の方向。 大分雲が湧いてきている。
 
観音岳山頂直下まで来るとこの景色。
写真左奥が仙丈ケ岳だった! やはりここから見るととても大きくて、甲斐駒ヶ岳から随分離れて見える。
さらに右にアサヨ峰も見えてきた。 その右が甲斐駒ヶ岳。
手前はアサヨ峰の手前が高嶺になるのか? その右に赤抜沢ノ頭、地蔵岳。
仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳の間には北沢峠がある。 あぁ、そこから両山に登ってみたいものだ。
 
鳳凰三山最高峰(2840.7m、8:22)、観音岳に到着。
背後(西側)は青空だが、何しろ東~南側に随分雲が張っているので、先を急ぐ。
 
薬師岳方面(東南)には黒っぽい雲も上がってきたので「行くのを辞めて戻る?」とも思ったが、
もうそれ程の登りはなさそうだし、雷鳴も聞こえないので行くことにする。
 
薬師岳手前で富士山の姿も確認。 気持ちの良いビーチ歩きを経て。。。
 
と~ちゃ~く!! 鳳凰山(薬師岳、2780m、9:00)
周り中雲が多くなってきた中、白峰三山と鳳凰三山はずっと天気が良く、ありがたいことだった。
 
ここには薄いピンク色のタカネビランジ。
 
タカネビランジは南アルプス周辺にだけ分布する高山植物。 花期や花色が個体により変化に富んでいる、のだそう。
萼筒や茎に毛が生えるのがタカネビランジ、無いのがオオビランジ。
鳳凰小屋のHPなどを見て開花状況を見ていたが、まだ早いかもという時期だった中、たくさん見られて良かった。
 
薬師岳山頂は平らな砂地が広く、展望も良いので休憩には最適。
雲も多くなってきたが、私もここではコーヒーを沸かしておやつ休憩。
ここから夜叉神峠方向に少し下った辺りに薬師ヶ岳小屋がある。
 
薬師岳山頂ビーチにもイルカとトドがいるよ~。
 
 これで念願の鳳凰三山縦走を完歩しました。 このお天気の良い中、感無量です。 しかし、この先の下山も先は長く気を許せません。 観音岳先の分岐までピストンで戻り、鳳凰小屋まで下る。 これがパート1。 その先燕頭山までがパート2。 そこから御座石鉱泉までがパート3。 という3部構成の気持ち。 更には午後から雨も降りそうなので、急坂を下る心配もあり、早目、早目を心がける。 とはいうものの、もともと遅いのだから慎重第一。
 
下山はあまり写真を撮らないように、と思いつつヒメコゴメグサ。 コゴメグサにも色々種類があるらしい。
ヒメコゴメグサは 那須,日光,秩父,八ヶ岳,南アルプスに分布し,山地~高地の草地に生育する。
ミヤマコゴメグサと比べ、ヒメコゴメグサの方が小型で、葉が丸みを帯びている、のだそう。
周囲に見えるのはウラシマツツジの葉かな? 紅葉の時期も来てみたい。
 
 観音岳先の分岐。 ここから鳳凰小屋まで樹林帯を下る。

 ここまでの稜線歩きは変わった形の花崗岩の岩の間、白い砂地を往きと同じように戻るのだが、足跡だけをたどったり、赤いマークたどったつもりが、 気づかず X印に入り込んだりで、ルートミスをしそうになったりもした。 要注意だ。 YAMAPあって良かったというところ。

 この分岐から先はえぐれた登山道で倒木なども見られ、1時間ほどで鳳凰小屋到着。 鳳凰小屋で預けてあった荷物を引き取り、整理をしながら休憩をして、オーナーの細田さんやスタッフさんたちにお礼をしてから下山。 とても良い小屋だった。 また訪れることができたらいいなぁ。
 
 この先は往きに見た花や登山道各所を再度確認しながら下山。 写真を撮らなくても下りが不得意なので充分遅い。 燕頭山までCTより1時間以上多くかかってしまった。 とても疲れたので燕頭山で30分もおやつ休憩をし、雨を感じたのでカメラも全てザックにしまい、レインウェアジャケットを着て歩き始める。 時折降っている感じはするものの、木々のおかげで濡れることはなかった。 標高が下がると暑く感じたのでレインウェアは脱いだ。
 
 燕頭山から先もとても長く感じ、CTを随分超過したかと思ったが、30分ほどの超過だったようだ。 「YAMAPのCTは少し短い。」とお話をした登山者の方から聞いたのでご注意を。
 
 17:30 近くに御座石鉱泉駐車場に到着。 朝 3:00から長い一日だった。 ヘトヘトに疲れ「もう一度鳳凰三山は無理かな。もうこりごり。」ぐらいに感じていたのだが、駐車場で翌朝登るという方に声を掛けられ、色々質問されお話しているうちに、「いいなぁ~。楽しんできてください!」という気持ちになってしまうのだから、本当に不思議だ。w
 
 その後、随分むかし、田植えのイベントに参加した際に利用した「武川の湯」に再訪し、汗を流した。 ぐっすりと仮眠をしてからの帰宅。
 
 日がたつほどに「ホウオウシャジンやヤナギランは咲いただろうか。 紅葉の季節も良いだろうなぁ。」と思い出してしまう。 「また登れると良いなぁ。」という気持ちになる。 南アルプスは自分には難しい山が多いのだが、比較的近い山梨県から望むことができるため身近に感じてしまう。 ほかの山にも、山頂まで行けずとも足を踏み入れてみたい、そんな気持ちになった今回の山行だった。
 
コメント (4)
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