ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

麻生新首相の所信表明演説

2008-09-29 20:09:35 | ときのまにまに
政治も経済も、国民生活も国際関係も、無茶苦茶という状況の中、日本の首相は2代も続けて国政を途中で投げ出してしまった。そんな中で、お祭り騒ぎのようにして選ばれた麻生太郎新首相の所信表明演説が行われた。ある種の期待をもって、注意深く聞いた。期待というのは、麻生首相のキャラである。こういう状況の中では、阿部、福田という「チョー真面目くさい」キャラよりは、お坊ちゃん特有の「怖いもの知らず」のキャラが生かされるかもしれないという「期待」である。就任早々に、アメリカに飛び、国連で演説をする、などということは、もちろん、就任前から決められていたスケジュールであろうが、普通の神経ではできない。少しぐらい祖父吉田茂首相の遺伝子を受けているかもしれないという期待もあった。
しかし、今日の所信表明演説に関しては、失望した。民主党を「目の敵」にしてどうなる。あなたの「敵」はそんなところにはいない。その点では、小泉元首相のように、自民党も民主党も、どちらも問題にせず、「わたしの方針に逆らうものはすべて「敵」であると言い切った方が「格好がいい」。
就任早々に、桝添大臣と口を揃えて、「高齢者医療制度を根本的に見直す」と宣言したにも関わらず自民党内のボス連から睨まれると、トーンダウンするなどということは、祖父吉田茂の孫としてはまことに恥ずかしい限りである。「バカヤロー」と怒鳴って、衆議院を解散させるぐらいの「意気が」がほしい。まぁ、首相に成り立てなのだから、そこまでは「期待」しないが、「解散・総選挙」という既定路線を、あっさりと否定し、任期満了までは「解散しない」と宣言する程度の勇気はほしい。それこそが「怖いもの知らずのお坊ちゃん首相の真骨頂であろう。解散しようと、しまいと、どっちにしたって、それは日本の政治の問題ではなく、自民党と民主党との勢力争いという「政局」の問題にすぎない。それよりも、重要かつ緊急の課題が山積している。

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