ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

やっぱりおかしな「聖火リレー」

2008-04-11 20:04:08 | ときのまにまに
4月1日付のブログで「おかしな『聖火リレー』」というタイトルで述べていたことがいよいよ現実的になってきた。やっぱりおかしい。あれでは聖火リレーではない。そんなことは、チベット問題の支持者たちが「暴力的に」聖火リレーを妨害する以前の問題である。
トーチに火をつけたり、消したりしてを持って走り回っているあれは、「聖火リレー」ではなく、ただ単なる北京オリンピックの宣伝キャラバンにすぎないのであるから、そのお先棒を担いで大騒ぎするほどのことでもない。従って、トーチの火を消そうと、バスで運ぼうと何にも問題ではない。それなら一層のこと街宣車でも調達して、中国国歌でも鳴らしながら日本中を走り回ればいい。
ロンドンやパリ、サンフランシスコで起こっている、あの騒ぎは、弾圧されているチベットの人々が、チベットの状況を世界に知らせるための苦肉の策である。彼らにとっては、世界の目が中国に向けられる北京オリンピックは千載一遇のチャンスである。このチャンスを逃したら、弾圧の日々はこれからも続く。騒ぎの真の原因は、チベットには問題があるという立場と、何にも問題はないという立場との対立である。ここには「話し合い」は成立しない。ダライラマ14世はニコニコと世界を回り、「チベットの現状を見に来てください」というメッセージだけを世界に向かって語っている。このメッセージは注意深く聞かねばならない。わたしには、チベット問題は昔日本が中国東北地区で行った「満州問題」と重なって見える。<参照:3月16日付ブログ「自治区という名の植民地」>
さぁ、いよいよおかしな「聖火リレー」が日本でも始まる。日本政府をはじめ、オリンピック関係者はどういう態度を示すのだろうか。

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