ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

奈良県立奈良高校の卒業式

2008-03-06 15:16:15 | ときのまにまに
「創造」のある人生こそ、最高の人生である。この言葉は奈良県立奈良高校の廊下に貼られていたポスターに書かれていました。これは奈良高のモットーとのこと、なかなか味わい深いものがあります。
今春、孫が高校を卒業するので、久しぶりに高校の卒業式に出席してきました。考えてみると、息子や娘の卒業式にも出席したことがないので、自分の卒業式以来のことなので、「久しぶり」という言い方もおかしいな感じがいたします。
ともかく、卒業式は盛大で、保護者も大勢出席しており、広い講堂も立錐の余地もないほどでした。厳粛な中、在校生の吹奏楽の演奏に導かれて、整然と卒業生が入場し、電気系統のトラブルでスポットライトが消えたりしましたが、それにも関わらず、静粛に式は進行いたしました。
何もかもがとても「お行儀が良い」という印象でした。学校長式辞も来賓祝辞も在校生送辞も、卒業生答辞もすべてが「昔のまま」で、しかし、決して「型にはまった」という印象はなく、それぞれの「立場」を十分にわきまえ、その中で、それぞれの役割を創造的に、自主的に果たすという姿は清々しささえ感じました。これが伝統の力というべきなのでしょうか。特に、卒業生の答辞は心がこもり、参加者全員に感銘を与える内容でした。
式後、校内を歩いているときに、上に掲げたポスターを見かけ、なるほどと思いました。奈良高の庭には、「竪義(りゅうぎ)の庭」があります。そこに「アテネの学堂」と呼ばれる「プラトンとアリストテレス」が対話をしている姿を象った立像があり、周囲で卒業生や在校生たちが楽しそうに遊んでいました。これは今からちょうど30年前に創立50周年を記念して建造されたもので、訪れる人々の目を惹きます。

   

奈良高は今年創立80周年とのこと。これからも、この校風を大切にして発展することを心からお祈りいたします。

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