ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

「とうしゃく」ってご存じですか

2008-10-29 13:47:40 | ときのまにまに
今日は久しぶりの秋空に誘われて、近くの田んぼに出かけました。先日(10月21日付け)紹介した「今時のお百姓さん」にお会いし、稲刈り後の田んぼを拝見し、「とうしゃく」を見るためである。福島君によると、現在ではほとんど見られなくなったが、昔ながらの藁の保存技術で、今は見られない「風物詩」である。ぜひ、下記のブログを見てください。

http://blog.100sho.net/

田んぼに行くと、福島君と彼の祖父と祖母とが稲刈り後の田んぼに座り込んで、藁の束を作っていた。すぐ側を通る道路では自動車が絶え間なく走り抜ける。さらに、遠くにはマンションやモダンな住宅が立ち並び、隣には大型家電ショップ「デオデオ」が派手な色で自己主張している。

       
しかし、彼ら3人は田んぼの真ん中で、伝統的な技法で米を作っている。周りには、刈りたての稲穂が「掛け干し」されていた。「とうしゃく」は彼らの務めを終えた藁が最後の安住の地を得たように静かに夕日を浴びていた。まるで、別世界である。
福島君によると、「このほうが実に栄養が最後まで行き渡り、乾燥も徐々に行われるためにおいしくなる」とのことである。
福島君は、今年の春、東海大学農学部を卒業し、先祖伝来の農業に新しい息吹を注ぎ込むことを自分自身の生涯の「職業」として「百姓」を名乗っている。
<彼の主張:百姓は単なる農業従事者ではない>

       

「変わり者」と言えば、変わり者であるかもしれないが、むしろ彼こそが「正統派百姓」であろう。お祖母さんが、稲の掛け干しを見て、「初めてにしてはよくできている」と目を細めていたのが印象的であった。
その日の夕方、テレビでスズメバチの駆除をする大学生のグループのことが紹介されていたが、それが東海大学農学部の「ファーマーズクラブ」で、学生時代は彼もこのクラブに所属していたとのこと、久しぶりに「これからの農業」を支える若者に出会い、うれしくなった。

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1 コメント

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どうもありがとうございます^^ (福島)
2008-10-29 22:30:24
いろいろ書いていただいて、ありがとうございます。当の本人がコメントするのもなんだかこっぱずかしいものですね。
スズメバチのテレビ、見たかったんですけど自分みるの忘れてました!
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