近頃大きな問題となっている、給食費を払えるのに払わないという給食費不払い問題。
このニュースを目にする度、私はいつも高校時代同じクラスだったYちゃんを思い出す。
彼女はとても遠くからバスで通っていて、
いつも朝1番に登校し教室で朝食代わりの菓子パンをかじっていた。
彼女は学校を休みがちだった為、席が近く話も合った私は頼まれてよくノートを貸していた。
病弱という訳ではなく、かと言ってグレているという訳でもなく、突っ込んで聞く意味もないので、時々休みたくなる時もあるのだろうとその程度に思ってそのまま卒業した。
連絡を取るほどの仲でもなかったのでその後会うこともなかったけれど、
20代半ば頃にその頃の友達5人ほどで温泉で一泊しよう!という話が出て
その時に初めて彼女が学校を休みたくて休んでいたわけではなく、
来たくてもこれなかったのだということを知った。
彼女の父親という人は彼女曰く「その日食べる米を買うお金がないのに、借金をしてでもお酒を買う人間」で彼女の一家はお金に大変な困窮をしていたのだという。
本当は定期を買った方がずっと安いのにその定期を買うだけのまとまったお金が出来ず、
その日工面できるだけのバス賃で学校に通い、母親が朝近所の親戚に数百円のお金を借りに行き、それでもどうしても工面出来ない日に学校を休んでいたのだ。
でも彼女はそんなことは別によかったのだという。
彼女が何よりも気にかかっていたのは当時中学生だった妹さんの給食費だった。
当時は給食費を払わない家庭などほとんど無かったし、まして田舎であればあるほど他人の口にものぼるだろう・・・。
妹にだけはそんな惨めな思いはさせたくない。
だから妹の給食費だけは毎月きちんと払ってやりたかったその一心だったという。
うちの学校はバイトが禁止されていたので、バイトを始めるとどこの誰かが学校に通報し、
先生も彼女の家庭の事情はよくわかっていて本当は見逃してやりたいのだけど通報がきたものを放っておくわけにもいかないのだと、彼女はバイトを止めるしかなかった。
上手にバイトをしている子はたくさんいたのにどうして自分だけ、遊ぶお金が欲しいわけじゃない、ただ給食費を払いたいだけなのに自分は働くことさえ出来ないのかととても悔しかったそうです。
高校を卒業し、就職してやっと自分でお金を稼げるようになったら、
会社の前で消費者金融から待ち伏せされ、事務所に連れ込まれて、いったいいくら借りたのかいつまで返さなければならないのか、何一つわからないまま父親の借金の肩代わりを約束させられ、自分は海外に売られるのではないかと思ったという。
そして、そんな不安定な状況の中で様々な困難をくぐり抜けて、温泉旅館で彼女と会った時
彼女はすでに1度の離婚を経験し、その後優しい旦那さんと巡り合い3人の子供さんに恵まれていた。
でも彼女の偉いところは、そんな父親でも自分にとってはただ一人の父親であり、結局自分はファザコンなのだと、旦那さんの助けを受けながらも生活力のない父親の為にアパートを借り、なにかあれば後始末に頭を下げ、彼女一人が父親の面倒を見ていたことだ。
その時、彼女達の卒業までまってご両親はすでに離婚をし、その後お母さんは再婚。
妹さんには苦労をかけたくなかった。
彼女にはお兄ちゃんもいたが早くに家を出たお兄ちゃんの気持ちもよくわかった。
ご両親は出来ちゃった婚で、お兄ちゃんは母親から「あんたさえ出来なければこんな人と結婚しなかったのに。」とずっとそう言われ続けて育ったのだそうだ。
そんな風に言われたらどんなに傷つくことでしょうね・・・。
彼女達が今どうしているかは全くわからないけれど、
彼女も妹さんもお兄ちゃんもそれぞれが皆幸せに暮らしていて欲しいと思う。
今の時代だったら、今の時代だったなら
彼女も給食費のことであんなに悩まずに済んだだろうに・・・とふと思う。
でも彼女のことだからこんな時代でもきっと
給食費など払う気はないけどこじゃれたレストランで賑やかにランチを囲む家族の横で
給食費を払うために、ただひたすら一生懸命に働いているのだろうな・・・。
このニュースを目にする度、私はいつも高校時代同じクラスだったYちゃんを思い出す。
彼女はとても遠くからバスで通っていて、
いつも朝1番に登校し教室で朝食代わりの菓子パンをかじっていた。
彼女は学校を休みがちだった為、席が近く話も合った私は頼まれてよくノートを貸していた。
病弱という訳ではなく、かと言ってグレているという訳でもなく、突っ込んで聞く意味もないので、時々休みたくなる時もあるのだろうとその程度に思ってそのまま卒業した。
連絡を取るほどの仲でもなかったのでその後会うこともなかったけれど、
20代半ば頃にその頃の友達5人ほどで温泉で一泊しよう!という話が出て
その時に初めて彼女が学校を休みたくて休んでいたわけではなく、
来たくてもこれなかったのだということを知った。
彼女の父親という人は彼女曰く「その日食べる米を買うお金がないのに、借金をしてでもお酒を買う人間」で彼女の一家はお金に大変な困窮をしていたのだという。
本当は定期を買った方がずっと安いのにその定期を買うだけのまとまったお金が出来ず、
その日工面できるだけのバス賃で学校に通い、母親が朝近所の親戚に数百円のお金を借りに行き、それでもどうしても工面出来ない日に学校を休んでいたのだ。
でも彼女はそんなことは別によかったのだという。
彼女が何よりも気にかかっていたのは当時中学生だった妹さんの給食費だった。
当時は給食費を払わない家庭などほとんど無かったし、まして田舎であればあるほど他人の口にものぼるだろう・・・。
妹にだけはそんな惨めな思いはさせたくない。
だから妹の給食費だけは毎月きちんと払ってやりたかったその一心だったという。
うちの学校はバイトが禁止されていたので、バイトを始めるとどこの誰かが学校に通報し、
先生も彼女の家庭の事情はよくわかっていて本当は見逃してやりたいのだけど通報がきたものを放っておくわけにもいかないのだと、彼女はバイトを止めるしかなかった。
上手にバイトをしている子はたくさんいたのにどうして自分だけ、遊ぶお金が欲しいわけじゃない、ただ給食費を払いたいだけなのに自分は働くことさえ出来ないのかととても悔しかったそうです。
高校を卒業し、就職してやっと自分でお金を稼げるようになったら、
会社の前で消費者金融から待ち伏せされ、事務所に連れ込まれて、いったいいくら借りたのかいつまで返さなければならないのか、何一つわからないまま父親の借金の肩代わりを約束させられ、自分は海外に売られるのではないかと思ったという。
そして、そんな不安定な状況の中で様々な困難をくぐり抜けて、温泉旅館で彼女と会った時
彼女はすでに1度の離婚を経験し、その後優しい旦那さんと巡り合い3人の子供さんに恵まれていた。
でも彼女の偉いところは、そんな父親でも自分にとってはただ一人の父親であり、結局自分はファザコンなのだと、旦那さんの助けを受けながらも生活力のない父親の為にアパートを借り、なにかあれば後始末に頭を下げ、彼女一人が父親の面倒を見ていたことだ。
その時、彼女達の卒業までまってご両親はすでに離婚をし、その後お母さんは再婚。
妹さんには苦労をかけたくなかった。
彼女にはお兄ちゃんもいたが早くに家を出たお兄ちゃんの気持ちもよくわかった。
ご両親は出来ちゃった婚で、お兄ちゃんは母親から「あんたさえ出来なければこんな人と結婚しなかったのに。」とずっとそう言われ続けて育ったのだそうだ。
そんな風に言われたらどんなに傷つくことでしょうね・・・。
彼女達が今どうしているかは全くわからないけれど、
彼女も妹さんもお兄ちゃんもそれぞれが皆幸せに暮らしていて欲しいと思う。
今の時代だったら、今の時代だったなら
彼女も給食費のことであんなに悩まずに済んだだろうに・・・とふと思う。
でも彼女のことだからこんな時代でもきっと
給食費など払う気はないけどこじゃれたレストランで賑やかにランチを囲む家族の横で
給食費を払うために、ただひたすら一生懸命に働いているのだろうな・・・。
経験したからこそでしかわからないコメントをよせていただき本当にありがとうございました。
大変考えさせられました。
因縁の連鎖・・・私もそれはもっとも恐れることです。
残念なことにお父さんの性質はあらたまるものではなく一生のものでしょう。その後も借金を重ねたりまたそのことで彼女自身の家庭にも影響を及ぼし、子供さん達が大きくなってきたときどう考えるのか・・。
それにこんなことを言ったら本当に非常識と思われるかもしれませんが、幸いにも彼女は理解あるまじめな旦那さんに出会えたことで、それまではとても苦労したけれど、もう少し我慢してお父さんが亡くなればあとは何も心配せず自分達だけの幸せを考えて暮らせるだろうと思ったんです。
でも彼女は旦那さんの独身の2人のお兄さんの面倒まで見るつもりでいることに仰天しました。
1人のお兄さんは体に障害がありますが優しい方。もう一人のお兄さんは子供達を酷く差別し(上の子は前の旦那さんの子です)本当は嫌なのでそうです。
でも、お父さんのことで旦那さんには苦労をかけているからそう望まれれば仕方のないことだというのです。
お父さんが亡くなっても終わりじゃないことに私は酷く暗い気持ちになりました。何故そこまで・・何もかも背負ってしまうのか・・。
彼女が今どうしているかわかりませんが、子供さんはもう20歳近いと思います。何余計な心配してるのーー!?ってこうして私が思っていることが笑い話になるような、そんな幸せな暮らしであってほしいと心から思います。
とても複雑な気持ちでYちゃんのお話を読み、昔ある人に私がいわれた一言を思い出しました。
『一人一族に不幸を呼ぶ人間がいるとそれは因縁となって連鎖する。だから誰かがその因縁を断ち切らなきゃいけないんだ』と。
そのとき私は「周囲に鬼と言われても、私がその人になろう」と決心しましたが、それは今でも正解だと思っています。
もちろん、私がかつて置かれた状況はYちゃんほどひどくなかったとは思いますが、私が家を出ず、親も捨てずにいたら、もしかすると私も色々なことを背負い込み、Yちゃんのようになっていたかもしれない。
だからこそYちゃんが「偉いなぁ」とは簡単に言えず、とても哀しいです。
このままではYちゃんが背負い込んだものを、その子供達まで背負わされてしまうのではないかと。
父がかつて、再婚した相手(私の義理の母)について、私にこう言いました。
「お父さんはあの人のことはそんなに好きじゃなかったんだけど、お前達の面倒を見てほしくて結婚した」と。
だから父が自殺したときは「自分のせいだ」と思いました。
子供達のために大して好きでもない相手と結婚した父。でも結局その女はアル中で...なのに私は父を捨て家を出てしまった(私ももちろん大変な目に遭ったからですが)。自分を責めて責めまくりました。
でも、だからこそ「お前のため」「あなたのため」という言葉は卑怯だとも思う。
Yちゃんが父親を大切にするのはとても偉いけれど、捨てることでしか手に入らないものがあり、自分の子や、守るもののためには捨てることが必要なときもあると思うのです。
ただ、私はYちゃんを批判しているのではなく...
なんだかたまらない気持ちになって、書かずにはいられませんでした。
長くなってごめんなさい。
Yちゃんとその子供達の幸せを祈っています。
旦那さんとは年が離れているんですが旦那さんには独身のお兄さんが2人いて、彼女に老後の面倒を見てもらうつもりでいるらしいことも聞いたんです。
だから年上と言ってもお兄さんもまだおげんきだろうけれど、また違う苦労を彼女が背負うことになるのではないかと気がかりで仕方がないんです。
苦労を背負い込まず幸せであってほしいと願うばかりです。
自分の子の給食費を払わないなんて「恥」だとかそういった感覚はもうないのでしょうね・・・。
おかずも毎日違い栄養も考えてあってその上一食あたりのお値段にしたら市販のお弁当よりはるかに安い。
だまっててもちゃんと用意されているんですから。
これなくなったら相当大変ですよ。
どうにかなるって思ってるの?許せません~。
なんで払わないかなぁ~・・・!?
まったく理解不能です。
若いうちの子供さんなのでもう随分大きくなったと思います。
今は子供さんの力強い強力も得て幸せに暮らしていることを願います。
旦那さんがせっかく見つけてきてくれた仕事先の社長から給料の前借りをしてそのまま止めてしまうんだって・・・何故許せるのか彼女の心の強さにただ感動するばかりです。
本当に幸せであってほしいと心から思います。
それを義務教育だから?
公の機関だからと甘く見ているのでしょうか?
それで済むと思っているところが許せないです。
結局そのしわ寄せは税金として自分達に帰ってくるのに。
払えることは幸せなことであること・・・
それを理解してほしいですね・・・。
Yちゃんはどう思っているのかなぁ?
きっと顔も見たくないと思います・・・。
そのお父さんを許せる心の度量が本当にすごいと思います。
うちの親も給食があって本当にありがたいって常々言っていました(^^)
毎日作るとなったらどんなに大変なことか。
お弁当を買うとなったらもっと高くつくのに・・・。
数千円の給食費を払わないってどういうこと!?
全く理解できません。
そこに後ろめたさとかそういったものはないのでしょうね。
実際に食べているものなのに・・・。
本当に・・・どこから感覚がずれてしまったのでしょう。
何かいい方法はないものでしょうかねぇ(>~<)
なのに「ファザコン」と言い切る彼女。
なんだか読んでて切なくなっちゃいました。
それでも今は幸せに暮らしているようなので、じゅっちゃんも嬉しいですね。
給食費を払えるのに払わない親っていうのはどういうつもりなんだろってニュースで聞く度に腹が立ちますよ。
子供を育てるのは確かにお金が掛かりますけどね。
だけど子供には悲しい思い・恥ずかしい思いはさせたくないのが親だと思います。
普通の事を出来ない親に育てられちゃう子供が可哀想ですよね。
本当にどういう条件なんでしょう!?
これが毎日お弁当だったら大変だよーーーっ!
作るのも大変だし、余計お金もかかるのに・・・。
なにかいい解決策があるといいんですけどね。
友達には本当に幸せであってほしいです。
今は自分の人生を選べます。
「人生は辻褄が合うもの」・・・本当にそうあってほしいと思います。
しかし、高級外車に乗りながら給食費を払わないってどうなの!?
彼女の爪の垢を飲ませてやりたいっ(`д´)/
今の旦那さんには2人のお兄さんがいて、体に障害を持つお兄さんはとても優しい方なのだそうですが、会社を経営し社会的地位もある一方のお兄さんは、家族で会うことがあっても弟の子である下2人の子にだけお土産やおもちゃを買いあたえ、一緒にいる上の子のことは無視するのだそうです。
本当の心の豊かさとは何なのでしょうね・・・。
考えさせられました。
義務教育だからいいとか屁理屈ばかり達者で・・。
保証人をたてるというのもすごいですが、コメンテーターの方が言ってましたけど、払わない人はそもそも保証人の書類なんて提出しないだろうと・・・妙に納得してしまいました。
Yちゃんには幸せに暮らしていて欲しいです。
給食ほどありがたい物はないと思いますが・・・。。
変な世の中になりましたよね~~
お友達のY子さん、苦労された分、きっといい事があると願っています。。
同じ様な状況の殆どの人は怨み・憎しみを抱え生きているハズですよね。
変な霊能者や占術師の話を聞くより、その方の話を聞いた方がよっぽどためになりそうです。
幸せに暮らされている事を願います!
こういう事情がある人もいるのですよね。
妹のために頑張っていることを
じゅりりんさんや他のお友達はちゃんと
見ていたのですよね。
今の給食費未払いで出ている人々のことを
Yちゃんはどのように思っているでしょうか。
我が儘な人はいつの時代にもいますが
誰かが泣いているのだと思います。
肉親への憎しみから、人生感が変わってしまう人もいるのに。。。
すばらしい方だと思います。
でも、できることなら、そういう辛さを味わう子ども達が少しでも減って欲しいです。
給食費の未払いは理解できません。
お弁当を作らなくていいから、私の親はありがたがっていましたけどねぇ。
それを埋めようと努力や、我慢・忍耐を知っている。
給食費を払えるのに払わない。
その感覚が私には分からない。
今の世の中、不安になる事がいっぱいです。
本当にすごい世の中になりましたよね。
自分の子供の分なんだから
ちゃんと払って欲しいです。
じゅりりんさんのお友達はすばらしい人ですね。
いろいろなことがあった分、
幸せになってくれるといいですね。
辛い子供時代を送った人には、幸せな大人になってほしいですもの。
人生は辻褄が合っているって言いますものね。
本当に今の給食費不払いはケシカランですよ。
ちゃんと払えー!
けして無駄にはなっていないと思います。
一生懸命生きてる人はそれなりの人生を送れるはずです。
ずるして楽してもその時は良くてもいつかきと・・・そんな気がします。
このことがニュースで取り上げたとき
日本は変な世の中になったなぁって思いました。
給食費未払いで裁判、保証人を立てる。
いや、子供を学校に出してるから払ってほしいですね。
じゅりりんさんのお友達、Yちゃん
すばらしい人ですね
Yちゃんの兄弟も幸せでいてくれるといいですね。