10月は雨続きだったので読書。
佐藤愛子特集、まだまだ続いとります。
『娘と私と娘のムスメ』佐藤愛子
『わが孫育て』佐藤愛子
愛子さんの娘さんとお孫さんを書いたエピソードが大好きで。
大正生まれの愛子さんと超今どきのお孫さんとのずれなど笑ってしまうのです。
『老兵の消灯ラッパ』佐藤愛子
『お徳用愛子の詰め合わせ』佐藤愛子
『犬たちへの詫び状』佐藤愛子
犬のお話も大好きでね。
「犬は犬らしく生きよ!」が愛子さん流ですが、よく言えば自由、悪く言えばほったらかし?
でも彼女と飼い犬の間にはしっかりと通い合っているものがあって、
その辺はうちの実家の犬ハナと母の繋がりにも似たものを感じるんです。
うちの犬も庭で放し飼いですからね
しかも予防注射に連れて行かれるのが嫌で母には絶対つかまりません。
そのくせ、母が畑に行く時は必ずついて来て母が畑にいる間草むらの中で寝ていて
時々顔をあげて母がいるかどうか様子を見る。
そして母が帰るよ~というと一緒に帰ってくる。
ベタベタでないそんな自然さもなんかいいなぁ~と思うのです(^^)
『幸福の絵』佐藤愛子
第十八回女流文学賞受賞作。
愛子さんが戦争の為やむなく最初の結婚をした時、旦那さんがモルヒネ中毒で戦争から帰って来て
結局旦那さんはそれをやめることが出来ずに離婚をしたのですが、
その時に2人の子供を婚家に置いて来ているのですが、
どのエッセイを読んでもその子供達の事にはほとんど触れられていません。
子供達はその後どうしたのかなぁ?と、
この本でちょっと触れられているようなことを何かに書いてあったので読んでみたのです。
作中、その娘さんが不意に主人公の元を訪ねてくるところから始まるのですが、
何故訪ねてきたかが最後までわからないのです。
たんに母親に会いたくて訪ねてきたのかもしれませんが、それにも何かきっかけがあるはずで
普通だったら本当はこれこれこうでみたいなことがあると思うのですが、
彼女は本当にわからなかったのだろうなぁ・・と逆に真実味を感じたのでした。
『それでもこの世は悪くなかった』佐藤愛子
今年出たばかりの新しい語り下ろしエッセイ集。
自分を形作ったもの、幸福とは、死とは・・・愛子さんの人生論。
あと、終わったものと始まったもの、お気に入りの漫画を何冊か。
『毎日かあさん 卒母編⑭』西原理恵子
毎日かあさんもついに最終巻。
最後はちょっと涙が滲みましたよ。
こうでなければいけない、こうあるべきといった常識をぶっ壊してくれるのがいつも気持ちいいです。
『ねこ色保健室①』松本ひで吉
舞台は普通の人間の中学校。
「来る者は癒し、去る者も追って癒し、来ない者はつかまえて癒す」
保健の南原(ニャンばら)先生、ウザく大活躍!
作者の「さばげぶっ!」という漫画が好きで読んでたんですが、
作者の作品はとにかく元気がいい!
ニャンばら先生、家政婦の猫村さんと同じような模様してからに(笑)
ツイッターで人気の「犬と猫どっちも飼ってると」シリーズもすごい面白いです(^m^)
『大家さんと僕』矢部太郎
お笑いカラテカの矢部太郎さん作の実話エッセイ漫画。
一戸建て二世帯住宅の二階部分に引っ越すこととなった矢部さん。
一階には87歳になる大家さんが住んでいます。
すぐに電話がかかってきたり、洗濯物が勝手に取り込まれていたり、
大家さんとの近すぎる距離感に最初は戸惑いつつも、一緒にお茶を飲んだりご飯を食べに行ったり、
大家さんの話を聞いているうちに次第に大家さんが大好きになっていく。
そんな大家さんと矢部さん、そして周囲のみなさんとのやり取りがなんともほっこり優しい気もちになる漫画です(*^^*)
なにげない大家さんの言葉がまたじーんと染みるのです。