Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-24 14:58:11 | 日記

 ホテル内に入ると、私達はほっとしました。何だか一難去った感じでした。私達は出た時と同じ入口から入りましたが、この時、私は入って直ぐの左手方向に土産物屋がある事に気付きました。私達が帰って来た時間にはもう閉まっていました。私はこれは良いものを見つけたと嬉しくなりました。ここでお土産を買えばホテルから全く出る必要がありません、とても安全に思えました。直ぐにこの土産物屋の営業時間を調べました。運よくお店前に営業時間が書いてあったのです。

 いよいよ明日は帰国する日です。予定ではホテル出発は10時でした。幸い開店時間はその前でしたから、朝食後の朝一番で買い物に来ようと決めました。翌朝の品物を選ぶ手間を省き、時間を節約するため私は窓越しに中を覗き込むと、ジロジロと眺めてそこにある商品を物色し、その日の内に予め欲しい品物を選んでおきました。

 いよいよ帰国の日です。ロンドン滞在8日目、研修旅行の最終日、7月21日(金)の朝となりました。

この日のスケジュールは、

 「ホテルにて朝食後、10時出発、専用バスにてヒースロー空港へ。

  13:25出発 BA005  ブリティッシュエアウェイズにて空路成田空港へ」

です。

 私は小ざっぱりした感じで身支度を整えるとホテルで朝食を済ませ、一目散にホテルの1階にある土産物店へとやって来ました。時間通りに開店していました。覗くと若い男性が一人で店番をしていました。私は早速テキパキと予め選んでおいたお土産の品を集めます。それらをレジに持って行って清算することにしました。

 レジに来た私はこの時、土産物を送り相手毎に小分けにする袋が幾つか欲しいと思いました。私はせっせと英語で言ってみますが、これが店員さんに全く通じませんでした。「shoppjng bag」のような言葉でよかったようですが、当時の私は全く知りませんでした。前に泊まったホテルで貴重品袋をお願いしたところ、boxという言葉が使われていたので、I want some boxes for present.と言ってみましたが、全然駄目でした。Noとさえ言われた感じでした。それで私は、イギリスではお土産用に小分けの袋を付けてくれないのかな、と思いました。それでも諦めずに、結構あれこれと英単語を並べて粘ってみます。これは私にしては珍しい事でした。

 結局、全然埒が明かないと諦めて、How much?と再び言うと、金額を聞いて支払いを済ませました。商品を包装してもらう間、送り先の事を考えながら店員さんの手元を見ていると、幾つか袋を入れてくれます。あれっと思いました。通じてないと思っていたのに、ちゃんと小分けの袋をつけてくれたのです。私はもしかすると最初から小袋は付くことになっていて、自分のあれこれと言った努力は必要の無い無駄なものだったのかなと、僅かな説明の時間でしたが、徒労に終わった自分の努力を空しく感じるのでした。商品を渡されて、内心げんなりと気落ちしながらも,、私はにこやかに定番の Thank you very much.を言ってお土産屋さんを後にしました。気落ちしている暇はありません。次は日本に向けて、記念用に何ヵ所か葉書を送る手配をしなければなりませんでした。

 


牧歌の郷

2017-10-24 11:50:28 | 日記

 ホテルまでの道を、私達は徒歩で帰ることになりました。この距離なら歩いてもそう遠くないからという事でした。皆Fさんに付いて歩いて行きます。ロンドンの街を歩く事になるとは思いませんでした。こんな世界的に有名な大都会を歩くなんて、私は歩きながら半分は上の空と言った感じでした。

 記憶に残っているのは、横断歩道を渡っている時に、直ぐ左手に地下鉄の出口があった事です。出口を出ると直ぐに車道です。歩行者がいれば青信号ですが、赤信号で車が走っている時に地上に出ると危なくないのでしょうか?交通安全を考えると不思議な気がしました。車が地下鉄の出口に突っ込むことは滅多に無いでしょうが、道の真ん中に地下鉄の出口があると知らないで地上に出た人は、ちょっと横に出ただけで車に轢かれる事もあるのではないか、そう思うと、知らない所は歩けない、知らない所へは行かない方が良いと、『何事にも先達はあらまほしきものなり』の言葉を思い浮かべるのでした。何事にもその道の先生や指導者はいて欲しい物である。本当にそうだと思いました。

 ホテルが近づくとほっとしました。歩き始めた時には皆顔にだるそうな疲労の色を浮かべていましたが、緊張が緩んでにこやかな笑顔になりま舌。ついつい話も弾みます。出発した時買おうとした飲料の出店の場所まで戻ってきました。

「買って行きましょう。」

と、行きでさえ喉の渇きを思えていた私は、帰りは尚更に喉の渇きを覚えて、初めの言葉通りに買おうとFさんを誘いました。が、Fさんは困った感じで沈黙していました。そしてそれよりと、直ぐ横の靴下のお店を覗きましょうと、屋台のすぐ前にあった靴下専門店にさっさと入って行きました。屋台の物は買わない方がいいという事を小声で言われたようです。そうか、と私は納得しました。衛生面の問題があるのでしょうね。やはり知らない土地では案内の人は必要です。何にでも手を出さない方が良いですね。