Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-01 22:43:17 | 日記

研修旅行

 17日、渡航して4日目です。メモの少なさや写真の日付のずれもあり、私自身も疲れが出てきたこの時期なのです。この日以降の紀行文がきちんと書けないような気がしてきました。先に前もってお詫びしておきます。

 昨晩の黄昏に感激したせいか、16日夜は比較的遅くまで起きていたようです。それでも黄昏時の22時と言う時間に気付くと、24時迄には寝てしまったと思います。17日朝は、朝食前の7時にホテル前に集合でした。講師の先生と旅行者の全員で、ホテル近辺を散策予定になっていました。それでその時間に間に合わせるようにと、私は早めに7時前に身支度を整えて、ホテルの前の湖畔に出ました。

 湖畔はまだ日が入らず、湖面にはねずみ色がかった白い靄が筋のようにふんわりと下りていました。向こう岸の木々が見えます。朝の静寂の中名前の分からない水鳥が数羽、水面や空中で思い思いに活動しているのが見えました。水鳥の泳いだ後につく水面の模様、丸い波紋や、スーッと伸びていく柔らかく静かな直線の筋を、また詩的な物だなと感じ入って眺めていました。 

 と、白鳥の親子が私の方へ向きを変え、一直線に泳いで来るではありませんか。またもや私は焦りました。もちろん餌になる物など持っていません。それより、前日の船着き場のカモの時もそうでしたが、自然の動物に餌を与えて良いのかどうかを私は迷っていたのです。実はカモもこの白鳥も人には良くなれているようでした。姿をみて寄って来るくらいですから、人の手から餌を貰いたいのですよね。確り餌付けされていました。

 しかし、私は別の場所で動物と人がきちんと分かれて住み分けしている場面を体験していました。こちらでも本当はそうなのかもしれないという迷いがあったのです。余計な事をしてはいけないかもしれないと思っていました。鳥が嫌いなわけではないのです。どちらかと言うと鳥も好きな動物でした。ペットに飼っていた事もあります。唯、私は白鳥の口ばしからアヒルの口ばしを連想しました。私はアヒルに足を食いつかれたことがあり、その口ばしの痛さを知っていました。『白鳥も、啄まれると痛いんじゃないかしら。』親の白鳥の口ばしをそれとなく観察しながら、私はそれとなく白鳥の親子を避けるのでした。

 

 


牧歌の郷

2017-10-01 10:44:00 | 日記

 16日の日付の昼食後の写真はありません。メモには15時15分、レーベンスホールの文字と、メタセコイヤ(中国)、ニワトコとエルダーの文字が横に並び、矢印が出て→コーディアルになるとあります。スモークツリー、芝にバターカップー黄花、カゴ草―紫花、等と、後はよく分からない絵や文字が書かれています。芝は刈られて小さいとあるので、綺麗に刈り込まれていたようです。16日のメモもこれで終わりです。

 あとは記憶に頼るのみですが、湖水地方のホテルに入る前に街並みの自由観光をして船着き場に集合。その後船着き場でパンフレットにある、The Windermere Cruises に乗船しました。ホテルは向こう岸だという話でした。

 湖上で

「あそこが今夜泊まるホテルですって。」

と誰か言うのを聞き、私は船から岸の建物を眺めて何気なくパチリと1枚写真に撮りました。

 (その時湖上から撮った写真です。正にホテルのパンフレットと同じ建物でした。湖上では崖のようなところから湖に飛び込む水着姿の子供達を見ました。多分小学生くらいだと思います。校外学習か、林間学校、夏期合宿に来ていた一行なのでしょう。男の子が2人程飛び降りて、一呼吸置いたところで気が付いたように引率の先生の怒鳴る声が聞こえて来ました。船上から、どこにでもお調子者は居るのだなと思うと、私は微笑ましく彼等を眺めていました。日付が17日になっていますが、16日です。)

 さて、前後しましたが、ウインダミアの自由観光です。

 バスから降りると、そこには土産物のお店が沢山並んでいました。どのお店も間口は小さく2間程もあろうかという感じでした。歩道もそう広くはなく、車1台が通れるか、すり替えが出来るか程度の広さだったと思います。道は奇麗に舗装されていて、アスファルトではなく、レンガか岩の砕かれたものが奇麗に硬く敷いてある感じだったと思います。

 私はここで、確かAさんに誘われて歩き出しました。全然土地勘がない私は、同じツアーの数人が先を歩く中、彼女と共について行きました。

「ここでカーディガンを買うといいのよ。」とか、「ここの編み物は質がいいのよ。」というAさんの言葉を聞いて、この有名な土地に折角来たのだから、私も値段が折り合えばお土産にカーディガンを買おうかなと思います。この時私は、もうイギリス自体に2度とは来れないだろうと思っていました。事実、私はこの旅以降現在に至る迄、全くイギリス、及び海外旅行には行ってい無いのです。

 この日の晩、私は夕飯を済ませて同じツアーの他の人達数人と、22時近くにホテルの外へ出て行きました。勿論太陽はもう姿を消して久しい時間です。しかし、真っ暗ではなく視界が利くほの暗い感じでした。近くから遠くへ視線を移すと、ほの明るいくらいの湖の風景を眺める事が出来ました。

 未だ薄明るいその日の名残が揺蕩うように周囲に残る中、この時間まで向こう岸の木々の陰が見える事実に驚き感動していました。twilight、トワイライト、黄昏、薄明かりとはこういう状態を言うのだなと実感しました。成る程英語にこの単語が有る訳だと思い至り、この風景、この空間を満喫したいと暫し私も逍遥していました。そしてこの薄明るい大気の中、この時佇むことが出来た幸福を思っていました。

 この時の写真を載せたいのですが、私自身が風景の中に写っているのでアップしませんでした。この黄昏の中、私の写真を撮ってくださったDさんと知り合ったと思います。彼女と黄昏、twilight の話をしたような気がします。 写真はここまでが16日の物ですが、上とアップしなかった物、下のカモの写真の3枚は、日にちが17日になってしまいました。 

(16日、自由観光時、船着き場、桟橋に泳ぎよって来た水鳥。カモでいいのでしょうか?餌の持ち合わせが無かった私は内心焦ってしまいました。)