Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-13 21:42:35 | 日記

 申し訳ありません。素敵なロマンスを書く事が出来なくて。公園で私に近寄ってきた男性は、いかにも私の事を知っているらしく親し気な表情で笑いかけて来ました。そして、私に近付いて、微笑みながらもきょとんとしている私の顔を間近で見ると、ハッとした感じでそれでも笑顔を崩さずに、人違いと知りながら

「みつこ」

と私に話しかけて来ました。と言うよりも、口から言葉が漏れたのでしょうね、半信半疑だけれど、私がそのみつこと言う名の女性なら良いのにというような雰囲気でした。

「え?みつこ?」

当然私の名前ではないので、微笑したまま(パニックで笑い顔だったとしか言えません)私もそれは私では無いという感じで言葉を返しました。やはり彼はそのみつこさんに会いたかったのでしょうね、がっかりしたような感じでした。それでも人違いしたことを申し訳ないというように私に軽く会釈して戻って行きました。

 私がそれとなく観察したその彼の様子は、普段着らしい服装でした。学生だったのかもしれません。若い茶色っぽい髪の男性でした。勿論異国の人です。何日か前のバスを見送っていたイタリア軍の男性と似ていない事もありませんでしたが、髪の色や顔付が微妙に違う気がしました。戻って来たBさんに知っている人かと聞かれましたが、全然、知らない人だと答えました。事実、知らない人だし、私の名前もみつこではありません。

 さて、このような顛末で私とBさんだけの早朝の公園見学は終わりました。いよいよロンドンの街へ、キュー王立植物園へと出発です。愛想のない話で申し訳の無い事です。

 (キュー王立植物園内にいた鳥。名称不詳。私は知らない鳥です。)

 


牧歌の郷

2017-10-13 18:16:25 | 日記

  渡航7日目7月20日になりました。イギリスにいるのも今日を含めて後2日です。今日の日程はどうなっているのでしょうか。

「9時、専用バスで出発。ホテルにて朝食後、ロンドン近郊観光。

 キュー王立植物園、テムズ川河畔に立地する約300エーカーの広大な植物園。

 ハーブショップ・カルペパー見学とショッピングをお楽しみください。

 ロンドン市内観光及びショッピング。

 ホテル到着。夕食は市内レストランにて。」

以上のスケジュールです。

  メモによると、時間と予定の記入が反対になっていましたが、多分6時半モーニングコール、7時半朝食です。出発は予定通り9時になっています。私とBさんは8時には朝食を済ませてしまいました。バス出発までに1時間の余裕がありました。そこでBさんに近くの公園に行きましょうと誘われました。ハイドパークとか、私もその公園名は聞いた事がありました。それで興味が湧いて行くことにしました。

「見せたい物が有るんです。」

と、Bさん。私が見て置くとよい物だとか。何でしょうか?

 公園に行く途中、エレベーターで同じツアーの女性の方1人と出会いました。私達が今から近くのハイドパークに行くというと、一緒に行きたいという事になりました。女性3人でホテルを出発です。

 ホテルの入り口を出ると右に歩いて行きます。直ぐにBさんがあそこですよと指さしました。交差点の向こう、反対側の通りのビルの頭上後方に大木の木々の緑が覗いています。ここからならかなり近いようです。3人で交差点を渡り、地下道の階段を下りて、ここで私とBさんは遅れて歩いて来るツアーの女性を振り返りました。

 Bさんは私にちょっと待っていてくださいと言うと、後からくる女性の所まで足早に戻って行き、地下道で彼女に向かって何か言っていましたが、少し険悪な様子になりどうやらもう1人を追い返してしまったようでした。

「そんななら来なくていい。」

そんなことを言うBさんの声が地上にいる私の所へも聞こえて来ました。私が戻りかけたところへ、Bさんは1人で地下道の階段を上って来ました。私が何かあったのかと聞くと、特に何もない、彼女は来ないそうです、行きましょうと促されました。何だか私も戻りたい雰囲気です。

 ただ、本当に公園はもうすぐ目の前でした。通りを渡れば向かい側、公園の入り口と、公園の敷地の土の色が見えて、向かい側と近いだけに公園の中の様子も覗う事が出来ました。ごく普通の、何処にでもあるような公園と違わないような様子でした。

 公園の見通しがある程度きいたので、変な人や物がい無さそうな様子でした。私はBさんと通りを渡ると公園の中を確かめて安全らしいと判断すると公園の中へと入って行きました。私はきょろきょろと木々や公園の中の様子を眺めてみます。特にどうという事も無い、広い神社などの境内と同じような感じです。綺麗な落ちついた地面があり、花壇もあったかもしれません。大木が見通しよく何本か植えられていて、都心の公園らしい風景でした。木々の影にも変な人はいないようでした。

 Bさんもきょろきょろしていましたが、彼女の見たかった物はここには無かったようでした。当てが外れたという感じでおかしいなぁと言っていました。その後、こんな感じでは無かったのだけどという風に、落胆したらしい彼女は私に謝罪するのでした。

 「申し訳ないことをしてしまって。」

そんなことを言ってBさんは私に謝っていましたが、彼女はそれでも諦めきれなかったらしく、何か探し物をするように私から離れて公園の中をあちらこちら見て回っているようでした。そんなBさんの様子が分かる程に公園はそう広くなく、見通しもよくきくのでした。

 その間、私は木々を眺めながら、公園を通り過ぎていくビジネスマンらしいきちんとした身なりの男女を見送っていました。出勤時間なのでしょう、皆足早に公園を横切り、向こう側の出口から明るい歩道へと消えていきます。

 『ここで見るとしたら都会の出勤の人だけね。』私はそんな事を可笑しく思うと、特に変わった植物が有る訳ではないのに、Bさんは何を私に見せたかったのだろうと考えていました。そしてもう1度木々を眺めてみるのでした。

 と、1人の男性が私の正面から近付いてきました。それは確かに私に用があるような好意的な顔つきの人でした。『困ったわ。』私は内心困りました。話しかけられるのは英語に決まっています。

 

 (今日、20日、行く予定のキュー王立植物園。実はもう私が持参したカメラのフイルムは使いきってしまいました。Dさんからフイルムを1本譲っていただきました。予定外の公園見学でもあり、カメラは持って行かなかったかもしれません。それでなくても、この日のこの後の植物園見学の為にフイルムを無駄にはできませんでした。この記事のこの公園の写真はありません。この公園本当にハイドパークだと思いますか?)


5回

2017-10-13 11:37:04 | 日記

 私自身の引っ越しは5回です。いつも同じ引っ越し業者の方に頼みました。

最初の頃は自分んで荷造して荷解きもしたのですが(経済的ですからね)、回を重ねるごとに荷解きが億劫になってしまって、段ボールに入ったままという物も出てくるようになりました。

 最後の引っ越しでは、荷造りもお願いするようになりました。そして、2回分ぐらいの引っ越しの段ボールが箱積みなる光景を目にして、引っ越しの経験の多さと自身の老いを感じました。引っ越しするのが億劫になってしまいました。荷物を減らしたいと道具類は買い控えてしまいます。

 一番思い出に残る引っ越しはやはり最後の引っ越しです。引っ越し業者の方のアンケートに答えてプレゼント品を貰いました。プレゼント品は抽選で当たった家庭電化製品です。引っ越しから1カ月ほどの後にプレゼント品が届いた時、宅配の方の対応に出たのが生前の父でした。

 「家ではこんなもの頼んだ覚えがない。」

そんな父の声が玄関から聞こえて来たので、何だろうと私が耳を澄ますと、

「しかし、あて先はこちらです。○○子さん宛になっています。△△さんからなので、何かアンケートで当たった物じゃないですか。」

と、宅配の方の声、そして宛先の本人の方はおられませんかと言う声が聞こえて来ました。送付人の名前と私宛という事でピンと来ました。そこで急いで玄関に出て行くと、アンケートのプレゼント品が届いていたわけです。

 このプレゼント品、私が留守であったり、父の対応に私が気が付かなければ返品されている所でした。何故なら、私が玄関に向かう途中、

「本人は今居ないし、私も要らないから、あなたが持って行ったら。」

と、父が宅配の方に言う言葉が聞こえて来たからです。宅配の方も

「そういう訳には行かないので…。」

と困っていました。(もしかしたら、こんな感じで返品されたり、行方不明になってしまった抽選プレゼント品があるのかもしれないと、この時私は内心憤慨してしまいました。何しろ私宛の物でしたからね。…実話。)

 この家電製品は家族が皆大好きになり、家で長く愛用されて、生前の父も呆けていた頃には喜んで使っていました。キャラクターの焦げ目が付くトースターです。今でも壊れずに活用されています。よいプレゼント品をありがとうございました、家族皆喜んでいます。