Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-21 16:49:56 | 日記

 ホテルに戻って、夕食前であったか夕食後であったかはっきりとは言えませんが、私は部屋に戻る途中のエレベーターの中でお誘いを受けました。通信講座企業から派遣された、この研修旅行への同行員の方、日本での出発からずーっと団体と共に旅をしてこられた方が1名ありました、若い女性の方でした、その方からからお誘いを受けたのです。多分、この方とはこの時に初めてお話をしました。この方をFさんとします。

 「一緒に○○へ行きませんか、オリバープリントの生地で有名なお店なんですが、地図で見るとバスで3つ目の停車場で行けて、ここから近いようなんです。」

そのお店に行きたいという人が1人いて、若い子なんですが、人数が多い方が安心なものですから。というお誘いでした。この時私は部屋でゆっくりと休むつもりでいましたから、微笑みながらも断ろうと思いました。

「2階建てバスに乗るんです。イギリスの思い出に、乗って帰りませんか。行かれるなら、バス代の1£コインを用意しておいてくださいね。無ければホテル前に両替所がありますから、そこで交換出来ますよ。」

そう言われると、私もバスに乗ってみたい気が起こりました。それでOKしました。2階建てバスはロンドン名物でしたからね。今でもそうでしょうね。誘ってくださったFさんも見るからに確りした感じで、口調もテキパキした方でしたから万事お任せしておいて大丈夫だと思いました。私は若い方達のほんの付け足しで、買い物にお付き合いする程度のつもりで行く事に決めました。

 Fさんと分かれてから財布を覗くと、あいにく1£コインがありませんでした。実は、覗かなくてもその日の買い物具合で手持ちに持ち合わせが無い事は知っていました。両替所ですね、私はホテルを出て探す事にしました。一旦部屋に戻り荷物を置いて出直しです。

 部屋に戻ってほっと一息吐いていると、Bさんが戻って来ました。彼女は私の目の前をバタバタと忙しなく、誰かと予定をしたから出かけてきますとだけ一言いうと、すかさず準備をしてそそくさと出かけて行ってしまいました。遠出するようでした。この時彼女は遅くなるような事を言っていたような気がします、先に寝ていてくださいというような事です。私がFさんと行く予定のお店にAさんを誘う前に、もう彼女には出掛ける予定が組んであったので、彼女に出掛けるお店の話はせず仕舞いでした。部屋に1人になった私は、私の待ち合わせ時間に合わせて準備をする事にしました。

 早速、エレベータで1階に下りました。ホテルを出て、ホテルの角を曲がると、向かい側に両替所の看板が見えました。そこを目指してホテル沿いに歩道を歩いていると、こちらに面したホテル入り口前で中から出てきたCさんに出会いました(ホテルには何か所か各方面に入口がありました、私は自分の出た入り口とは違う入り口でCさんに出会いました。)。

 お互いに、あらっ、偶然ねという具合で、彼女にどこへ行くのかと聞かれました。私が両替所に行くと答えると、彼女も買い物でコンビニに行くから、1人では心細いと思っていたところなのだという事でした。それで、付き合って欲しいと頼まれました。

 Cさんは先ず私の用件の両替所を先にして下さり、換金した私達はホテル前のコンビニに入りました。そこでCさんが用を済ませるのを待つ間に、私は色々な商品を眺めていました。レジのすぐ側にハイチューがあったと思います。日本のお菓子が売られている事に興味がそそられて、私は思わず微笑むと、買いたい誘惑に駆られてじーっと眺めてしまいました。

 次回はバスに乗って買い物の話です。

(やっぱりCさんは確りしていますね。勝手の分からない旅先では誰かと共になるのが安全です。単独行動は控えるのが得策です。)