夜間ミオクローヌス症候群の患者さんが治療に見えられました。
ミオクローヌスと言うのは、突然起こる筋肉の収縮によって、体の一部がピクッと動く不随意運動のことで、横隔膜の痙攣の「しゃっくり」等が身近な症状です。
それが夜、入眠時に見られるのが夜間ミオクローヌス症候群というわけです。入眠時に何度も起こり、不眠症になると言う事で治療を受けに見えられました。
病院で入眠導入剤を処方されているそうですが、この症状が出る度に目を覚ましてしまうため不眠の症状に悩まされているそうです。
前回初めて治療に見えられ、鍉鍼で丁寧に治療をしたところ、治療中にミオクローヌスの発作が何度も起きて経絡上の刺激がミオクローヌスの発作に何らかの影響を与える事が伺えました。
※鍉鍼(ていしん)とは「刺さない鍼」の代表的なもので、中国の古代に使われていた古代九針という、今の鍼の原型となった古代の鍼の一つである「鍉鍼」(ていしん)と呼ばれる鍼です。「つぼ」などに接触させるだけで普段治療している鍼と同程度の効果を与えることが出来ます。
ミオクローヌスは、 正常から重症疾患までの疾患があり、 小脳皮質、視床などが 関連すると推定され、錐体外路系の均衡が崩れた時に起こるとされています。
前回の治療後、治療当日は夜間ミオクローヌスの発作も小さくなり、良く眠れたそうです。今回は気血の流れが改善したためか鍉鍼で治療中一度もミオクローヌスの発作が起きませんでした。
今回も良く眠れると良いですね。