前回「潰瘍性大腸炎」の治療について書きましたが、本日は「便秘」についてです。
大腸関係の不調は下痢と便秘が多いわけですが、東洋医学では問診の際に「二便を問う。」のが基本となります。
排便作用はただ消化した食物のカスを排泄するだけでなく身体の「気」の巡りの良し悪しを見る重要な情報であり身体の「気力」を測る目安となります。
便意はあるが排便無力で大便が硬または軟である者は「気虚」による便秘であることが多く、便秘に四肢の冷えと夜間の頻尿などを伴うものは「腎陽虚」による便秘であることが多いとされます。
「気力」を補うためには当院では「積聚治療」の基本治療を丁寧に行い、補助治療として仙骨部の督脈の経穴にお灸をします。
必要に応じて澤田流「神門」・木下便通穴や大横・章門・腹結の経穴を使用することがあります。
治療すると翌日にお通じがあることが多いようです。