壽堂日記５月２９日「むち打ち症の急患。」

今日は午前４時半に急患の電話があり、午前５時から治療をしました。
治療院の隣に住んでおりますし、最近年のせいか朝早く目が覚めるので朝早い患者さんでも大丈夫です。
「むち打ち症」の患者さんだったのですが、『痛くて眠れない。』ということで『夜が明けるまで我慢していた。』そうです。
牽引と冷却の治療を整形外科で受けているそうですが、頸部・肩背部を診てみると筋肉が硬直していて、この状態では頸が痛いのは無理からぬ事と納得しました。
東洋医学では「不通則痛」と言い、気血の流れが悪くなると「痛み」が生ずると考えます。頸部・肩背部の筋肉が硬直することで血管が圧迫され気血の流れが悪くなったのが今回の痛みの原因でした。
頸部・肩背部に鍼とお灸をして、全身の気血の流れを調える治療をしたところ、痛みは緩和されました。
鍼灸治療は「疼痛緩和」に即効性がありますし、鎮痛剤と違い眠くなることもありませんので、御出勤前に治療を受けても仕事に差し支えが出ないのが良いですよね。今回の方は一晩痛みで眠れなかったので、午前は睡眠を取り、午後から整形外科に行くそうですが、治療方法を主治医とよく相談するようにお勧めしました。