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原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

東海第2原発で火災=ケーブル焦げ痕、「外部に影響なし」-茨城

2011-12-27 23:30:51 | 未分類

東海第2原発で火災=ケーブル焦げ痕、「外部に影響なし」-茨城

27日午後3時5分ごろ、茨城県東海村にある日本原子力発電東海第2原発の作業員から「取水ポンプエリア内のケーブルに焦げた痕がある」と119番があった。発見時、既に火や煙は出ていなかったが、消防が火災と認定した。けが人はなく、日本原電は作業員の被ばくや放射性物質の外部漏えいはないとしている。
 日本原電によると、焦げたのは原子炉建屋内の機器冷却水を冷やすためのポンプに設置されている圧力計の凍結防止用ケーブル。原因は調査中という。
 東海第2原発は、東日本大震災の影響で運転を停止し、5月から定期検査に入っていた。同原発では、7月にも放射性廃棄物を処理する建屋で火災が起きている。

(時事ドットコム 2011/12/27-19:35)

http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011122700818


禁じ手の「粉飾決算」でごまかす来年度予算案②

2011-12-27 12:38:31 | 未分類

大盤振る舞いの先にある大増税


 また、医療行為や薬の価格である診療報酬も、わずか2年前に大幅なプラス改定を行ったにもかかわらず、今回もプラス改定で決着してしまった(全体で+0.004%、医師の人件費などに当たる「診療報酬本体」分は+1.379%)。

 さらに、介護サービスの価格である介護報酬も、+1.2%ものプラス改定となった。下記のブログで紹介したように、介護職員に適切な分配もせずに内部留保を2兆円も貯め込む特別養護老人ホームなどの介護施設についても、+0.2%のプラス改定である。

出た!特別養護老人ホームの内部留保は「2兆円」!
http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859/35789142.html

 野田政権は、社会保障の維持可能性を高めると言いながら、このように社会保障費で大盤振る舞いを続けているのである。また、先日決定した4次補正予算でも、せっかく予定外の税収が発生した財源を、緊急性の低いエコカー補助金復活や、TPPを始めてもいないのにTPP対策の農業補助金、中小企業の資金繰り対策などに、クリスマスプレゼントのごとく、バラマいてしまう。

 バラマキや大盤振る舞いによる大膨張予算を続け、粉飾決算という禁じ手にまで踏み込んだ野田政権が、一体何を目指しているのかと言うと、もちろん消費税5%引上げである。「消費税の5%引き上げをするか、さもなくば財政破綻や年金破綻に突き進むぞ」という「チキンレース」を行っているのである。

 このような危険なチキンレースに国民を巻き込み、消費税引き上げの「押し売り販売」を行うような政権に、我々は本当に国の運営を任せていてよいのだろうか。もちろん、このような大膨張予算を続ける限り、消費税5%引上げ分の財源は既に「支払い予定済み」であるから、財源不足は一向に解消しない。この大膨張予算を認める結果、国民はその後に何度も連続して続くであろう、消費税の大増税を受け入れざるを得なくなるのである。

 また、今回用いられた「粉飾決算」の会計操作という「イノベーション」は、結局、一時しのぎで、自分の首を絞めていることに早く気づくべきである。このような粉飾決算で、際限なき財政膨張への道を広げれば、今後もこれが多用されて、財政再建目標(中期財政フレーム)は有名無実化する。国際的にも、粉飾決算を用いるようでは、いずれ信用されなくなるだろう。「どじょう」は、「どじょう」らしく、賢いが近視眼的な財務官僚のウルトラC技を借りずに、愚直で正直な財政運営に徹した方がよいのではないか。Honesty is the best policyである。

(BLOGOS 2011年12月24日)

http://blogos.com/article/27701/


禁じ手の「粉飾決算」でごまかす来年度予算案①

2011-12-27 12:37:15 | 未分類

禁じ手の「粉飾決算」でごまかす来年度予算案

来年度(2012年度)の一般会計・当初予算案の歳出規模は90兆3339億円と、今年度当初予算の92兆4116億円を、約2兆円近くも下回る形で閣議決定した。当初予算案が前年度予算を下回ったのは実に6年ぶりのことである。

 民主党への政権交代後、鳩山政権、菅政権と、まさに前代未聞の大膨張予算が続いてきたが、その反省に立って財政規律確保を主張してきた野田政権としては、面目躍如の予算編成を行ったかのように見える。

 しかし、これは単に「粉飾決算」と呼ぶべき「会計操作」を行った結果であり、その内実は火の車、実際には過去最大の大膨張予算なのである。

会計操作の数々


 第1の会計操作は、毎年この時期になると、財源となる埋蔵金探しで大騒ぎをしなければならなかった基礎年金の国庫負担引上げ分(2009年度に国庫負担率を1/3から1/2に引き上げた際に生じた財源不足)の2.6兆円を、年金交付国債という巧妙な手で簿外に隠したことである。
 年金交付国債とは、特別会計にある年金積立金(厚生年金+国民年金積立金)を取り崩して調達するものであるため、国の一般会計に計上する必要がない。今年度末に111.7兆円(第1回社会保障審議会年金部会資料の112.9兆円に、第3次補正で戻した分と7-9月期の運用損を加味したもの)まで取り崩される年金積立金は、これにより、来年度は109.1兆円からスタートすることになる。

 5年前の2006年度にちょうど149.1兆円の年金積立金であったことを考えると、このわずかな期間でちょうど40兆円もの積立金取り崩しを行ったことになる。よくよく思い出してみれば、100年安心プランの計画ではこの期間は、2006年度の171.4兆円(厚生年金代行分を含む)から2011年度には170.3兆円とほぼ横ばいになっていなければならなかった。また、2009年の財政検証でも2009年度の144.4兆円から2011年度の141.6兆円とわずかな取り崩しで済む予定であった。

 現在のような取り崩しのペースは、全く想定外であり、100年安心プランなど維持されていないことは明らかである。そこへきて、この年金交付国債による取り崩しは大ダメージである。年金交付国債は、消費税引き上げ分の財源を担保として発行されるものであるから、消費税引き上げが行われない限り、事実上の年金積立金取り崩しが今後もずっと続けられることになる。

 また、年金交付国債は、赤字国債や建設国債でもない特殊な国債であるために、「中期財政フレーム」の財政再建目標である約44兆円の新規国債発行限度額にも含まれないという大変な優れ物である。しかし、年金交付国債分を正直に含めれば、来年度一般会計の歳出規模は92.9兆円と過去最大、国債発行額も限度額を超えるというのが、来年度予算の実態なのである。

 第2の会計操作は、東日本大震災の復興予算3.8兆円を特別会計にして、やはり簿外に隠したことである。復興予算のための財政拡大が行われることはやむを得ない面があるが、かといって財政拡大であることは事実なのであるから、きちんと一般会計に計上して見えるようにするのが本来の形である。

 第3の会計操作は、おそらくは今後行われる補正予算の活用であろう。今年度のように第4次補正まで補正予算が作られるようでは、もはや当初予算はあまり重要な意味を持たない。当初予算の規模を小さくしおいて、後で、補正予算の形で財政拡大を図ることができるからである。震災復興をうたえば、今後もこのような補正予算はいくらでも正当化できるだろう。3.8兆円という中途半端な復興予算は、今後の補正予算を予告しているようなものだ。

 復興予算を除いても、実際には過去最大の当初予算となった最大の原因は、先日取りまとめられた「社会保障と税の一体改革」の社会保障部分の素案が、歳出削減や負担増にまったく踏み込まず、相変わらずのバラマキだらけのものとなったことである。既に下記のブログで述べたように、民主党がムキになって宣伝している「年金の特例水準解消」も、実際にはバラマキである。

年金もらいすぎ(特例水準)解消は、実はバラマキである
http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859/35841170.html

転載元:http://blogos.com/article/27701/


恐ろしいほどのプロ精神欠如:福島原発事故調報告

2011-12-27 12:35:42 | 未分類

恐ろしいほどのプロ精神欠如:福島原発事故調報告

福島第一原発事故について政府の事故調査・検証委が26日、中間報告書を公表しました。夕方、伝えられている情報を見る限りで一言にまとめれば「恐ろしいほどのプロ精神欠如」です。事故前の想定の甘さ、事故対応・作業の不手際を取り上げればきりがないほどであり、そこに一貫して見えるのは取り返しが付かない重大事故を起こし得る原発に対する謙虚さの欠如です。私の原発取材は関西電力がメインでしたが、伝えられる東京電力の仕事ぶりに比べればずっと真摯だった記憶があります。

 500ページを超す報告書。今のところオリジナルデータが豊富なのは中日新聞で《福島第1原発 政府事故調の中間報告(上)》《福島第1原発 政府事故調の中間報告(下)》で、ほぼ全体像がつかめます。

 最初に爆発した1号機で電源喪失後に残る最後の安全装置「非常用復水器(IC)」について「1号機の全運転員はIC作動の経験がなかった」との報告にはまさかと思い、目が点になりました。発電所幹部はICが順調に作動していると思いこんで「1号機の海水注入が遅れた一因はICの作動状態の誤認識にある。1号機のベント(蒸気を放出して圧力を下げる措置)に時間がかかったのは、ICの作動状態の誤認に起因すると考えられる」としています。しかし、最後の頼みの綱である安全装置起動が運転訓練に組み込まれていない東電の運転員養成態勢は異常すぎます。3号機で安全装置を運転員が勝手な判断で停止した件と合わせて、人災による事故拡大が確定しました。

(BLOGOS 2011年12月26日)

http://blogos.com/article/27853/


福島原発出稼ぎ作業員「骨まで被曝、体が急にだるうになる」

2011-12-27 12:31:54 | 未分類

福島原発出稼ぎ作業員「骨まで被曝、体が急にだるうになる」

福島県いわき市。震災から9か月、復興バブルは瞬時に去り、作業員宿舎のある温泉街、ソープランドから、賑わいの灯は消えた。いま、事故の後処理に従事する作業員たちは、どんな日常を送っているのか。作家の山藤章一郎氏が報告する。

* * *
夜7時15分。朝方、第一原発から40キロ地点のいわき市湯本の旅館を出発した作業員たちが戻ってきた。55歳の佐賀県氏、32歳の福岡県氏から、旅館駐車場に停めた車の中で話を聞く。佐賀県氏は従業員20人の会社に勤めていた。

社長に「1日5万、どうね。原発やけん、ちぃとは危険もあるかもしれんばってん」と頼まれた。「ほんで、延々と車で九州から来たとよ。着いて、ごく普通の健康診断やって〈放射線管理手帳〉=〈ホウカン〉渡されよった。

東電は、第一原発を〈1F〉と呼びよりますが、わしらは、逆さに〈F1〉って。〈F1〉にゃ、大林、竹中以外の大手ゼネコンから中堅、わしら下請け、孫請けまで、3000人ぐらい来とるけえ。

みんな、〈免震棟〉に着いたら、またつなぎの防護服〈タイベック〉に着替えるとよ。これでん、暑いのなんのって」

原子力発電とは、いわば巨大なヤカンで蒸気をつくって発電機をまわす施設である。その燃料が核である。熱が出る。冷ますのに、11日562万トン、丸ビル21杯の冷却水がいる。

佐賀県氏の作業は多岐にわたる。建屋の壁を解体し、がれきを運び、人が通れる、換気ができる配管をつくり、さらに原液と水を攪拌して、解体時に飛び散る粉塵を固める液をつくる。32歳の福岡県氏。

「建屋は超高温、湿度100%。たまらん暑さと湿度やもんねえ。しかし、アゴ、アシ、ドヤ付きで、1か月30万円ちょこの出づら(日当)やけん、文句はいえんが、『そゲなもんの片づけして、あんたらせいぜい働いて死ね』いうことかと、毎日思うとよ。

われわれジャンパーと呼ばれとりまして。危険なとこでも飛び込んで行きよる、ジャンピングしよる〈ジャンパー〉。

アラーム鳴りっぱなし、体が急にだるうになるのは、しょっちゅう。内部被曝も外部被曝もありゃせんで。骨まで全面被曝じゃもん。しかしまあ、われわれ、地獄の釜這いずりまわる人間ですき、いたしかたなかよ。

メルトダウンを聞かされたのも後になってからやけねえ。3号機の前通ると、線量計がひと桁上がる。死ぬくさと思うとです。そんでも、カネと欲の道連れでこんな割のええ仕事やめられんとですよ」

週刊ポスト2012年1月1・6日号

http://www.news-postseven.com/archives/20111227_77244.html

 


再処理工場が試運転を再開へ

2011-12-27 12:29:10 | 未分類

再処理工場が試運転を再開へ

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、青森県内にある原子力施設で行われた安全対策について、三村知事は、内容が妥当だとする考えを示し、これを受けて、使用済み核燃料の再処理工場は、試運転が来月にもおよそ3年ぶりに再開される見通しとなりました。

青森県六ヶ所村にある再処理工場は、原発の使用済み核燃料から燃料に使うプルトニウムなどを取り出す施設で、一部の装置でトラブルが相次いだほか、福島第一原発の事故の影響で、平成20年12月から試運転が中断しています。こうしたなか青森県の三村知事は、26日、記者会見し、福島第一原発の事故のあと、県内にある原子力施設で行われた安全対策について、内容が妥当だとする考えを示しました。これを受けて再処理工場は、試運転が、およそ3年ぶりに再開される見通しとなり、事業者の日本原燃は、来月はじめにも再開したいとしています。青森県内では、建設が中断している大間原発も、事業者の電源開発が工事を今後再開するとみられ、一方、東北電力の東通原発は、運転を再開するまでに新たな安全評価「ストレステスト」の国の審査を受けなければならず、見通しは立っていません。

(NHK 2011年12月27日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111227/k10014929111000.html


(神奈川西部)異常のある妊産婦が多く、ベッドが足りず、廊下に寝かされていた人もいた

2011-12-27 12:28:03 | 未分類

神奈川西部)異常のある妊産婦が多く、

ベッドが足りず、廊下に寝かされていた人もいた

神奈川西部、身のまわりで相次ぐ健康被害。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/4bc348efda71f36de4f81cda0efae49d より
2011-12-27 木下黄太のブログ

親族の母親が、脳梗塞で具合が悪いときに、その近隣の大学病院に入院したいと希望したのですが満床のため、断られてしまい、町医者へ行くように、という信じられない対応をされたとのことです。

重症患者がどれだけ多いのかということを裏付けていると思います。

死産のときに入院していたのも同じ大学病院なんですが、大量輸血をしたので、しばらく入院といわれていたにもかかわらず、その後すぐに退院させられてしまいました。

彼女の話では、異常のある妊産婦が多く、ベッドが足りず、廊下に寝かされていた人もいたらしいです。

やはり満床のため、産み終わっているということで、実質追い出されてしまったのではないか、ということでした。


また余談かもしれませんが私の友達で最近おじいさんがなくなった方の話です。
その方のおじいさんは東京西部あたりのようですが
亡くなってから1週間後まで火葬場がいっぱいのため葬儀が出せないという話でした。

最近寒いからぽっくりいく人がたくさんいるみたいよ、と話していましたが
私はそうじゃなくて放射能のせいで持病が出る人が多く結果亡くなる人が多いのではないかと思います。
邪推でしょうか。
親族の亡くなった赤ちゃんの火葬もすぐには出来ず5日ほど待ったようです。

(引用終了)

 


===関連記事===

<神奈川県大和市で、葬儀場が大混雑>
 「昨日も葬式だった。先週も葬式だった。もう葬式貧乏だよ!」
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/e88b6fd7f545addc6b0c74d0a5a85675



神奈川で!小児病棟が白血病児で万床
 ”1歳前後の赤ちゃんの白血病も増えてる”
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/f20e5f9b79a04a2e9005510744244964



(東京と神奈川の友人、体調不良が酷い)何人かは短期入院。
もはや”移住の体力も気力も残ってない”ようです
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/af5fb86f1dc5761ef66a92caa77bfceb



<悲報 愕然>東京のFB友からメッセが来た
「息子さんの友達が心不全(享年14歳)、家族は突然の悲劇に呆然」
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/ee8f68df1e79c647bf3339817e45b47f より
東京葛飾区 

室内:0.17μsv/h 

雨に濡れた服:0.6μsv/h

雨に濡れた乳児の頭:0.43μsv/h



東京 <一家4人中、3人が心筋梗塞で突然死!!>
3人とも高齢ではない人で、最も高齢だった人が残されたのが衝撃的
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/96f84ae6f954c0753a51c85471deb8ab より
2014-03-12
★首都圏各地、千葉県松戸市で火葬場が大混雑、お葬式10日待ち

★福島県の死者数は10%増(20012年6月からの1年間)

★放射能汚染で日本人がバタバタ死んでいる状態
 これを政府は完全沈黙、マスコミ各社は一切報道しない

 

関東の知り合いに体調不良や突然死が目に見えて増えてる。
この1年『知り合いで倒れた7人、死亡4人』
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/e35006a5db1f88ecba58a27cddcbe4ff
2014-06-09

 


当局と東電の深刻な対策不備を指摘―福島第1原発の事故調が中間報告

2011-12-27 12:24:08 | 未分類

当局と東電の深刻な対策不備を指摘―福島第1原発の事故調が中間報告

【東京】日本政府が委託した東京電力福島第1原発事故調査・検証委員会は26日、政府が現場近くに設置した緊急対応センターに放射能除染ができる空気洗浄装置がなかったことなど監督・規制当局の深刻な不手際を指摘する中間報告をまとめた。

 同報告はまた、原発を運営する東京電力についても、原発の運転責任者が最初に水素爆発を起こした1号機で緊急時に炉心を冷却させる仕組みを理解していなかったなど、極めて不適切だったと非難した。また3号機では、エンジニアらが事故防止に不可欠な炉心冷却水の注入装置を、他の冷却水注入法が残されているかどうかを確かめずに停止、この結果、既に過熱状態になりつつあった同機を7時間近く冷却水の流入なしの状態にしてしまった、とした。

 3月11日の東日本大震災と大津波で電源を喪失、国内で史上最悪となったこの原発事故について原因の徹底究明とその責任の所在を明確にするための公式の調査結果が報告されたのはこれが初めて。計500ページにわたるこの中間報告書は、事故に関わった456人に直接聞き取り調査などによってまとめられた。

 同報告書は、監督する政府、運営する東電の双方にこうした重大事故に対応できる体制が不備だったことを指摘しているが、これは東電が先に発表した事故直後の対応で運営上の重大な過失はなかったとした自己調査の結果と真っ向から対立する。

 中間報告を野田佳彦首相に提出後、会見に応じた同調査委の畑村洋太郎委員長は、これまで日本全体が原発事故のリスクと真剣に向き合うことを避けてきたとし、人は見たくないもの、聞きたくないもの、考えたくないもの、これら全てにふたをしてしまいがちだ。今回の事故は、人間のこうした欠点を改めて認識し、災害対応計画を作る際にこの欠点が生むリスクを計算に入れることを教えてくれたと述べた。

 同原発では津波に襲われた後の数日間で当時稼動していた原子炉3基全ての制御を失った。報告書は、その過程で東電が犯した重大なミスを詳しく描写している。

 一例を挙げると、3月11日に電源喪失で自動的に作動する「フェール・セーフ(安全確保)」システムにより、1号機に冷却水を注入する非常用復水器の注入弁が閉じた。ところが東電のエンジニアは、この注入弁の自動閉鎖を知らず、それに気付くまで相当な時間を浪費した。また気付いた後も、同原発のコントロールセンターの上司にすぐに報告することを怠っていた。一方、コントロールセンター側も冷却装置が作動していないことを示すパネル表示を見落とし、1号機の崩壊を早めてしまった可能性がある、としている。

 中間報告で実名を挙げられた数少ない人々の一人である同原発の吉田昌郎所長(当時)は聞き取り調査に対し、事故直後、洪水のように部下から報告が寄せられ「本当に重要な情報を包括的に判断することができなくなっていた」と話した。

 3月12日未明には、1号機の消火栓の場所がわからず、従業員が大勢でタービン建屋をしらみつぶしにし、施設の設計図を探し回り、2時間後、消防設備の設置担当者を探し当ててようやく消火栓のありかがわかったことも明らかになった。

 3号機では、冷却水を供給するシステムを、より信頼性の高いシステムに切り替えようと停止した。だが、その前に原子炉内の圧力を下げなければならないのにベントのバルブが開かなかったという。バッテリーがほとんど消耗し切っていたためとみられる。このため7時間近く冷却水の供給が止まってしまったという。

 政府については、事故対応前線基地の空気フィルターの放射能防御能力不足以外にも計画の不備、実行上の不手際や関係各部署の意思疎通に問題があったことを指摘。首相官邸の5階の一室が今回の事故対応措置の決定を下す司令塔となっていたが、そこで下された決定が、官邸地下に集められた関係各省庁の役人に十分に伝えられず、その遂行に支障が出た、としている。

 同報告は、福島第1原発が津波に脆弱(ぜいじゃく)であるとのたび重なる警告を無視していたことなど政府の原子力安全・保安院や東電がすでに認めている過ちについても詳細に記している。

政府と東電は地震と津波、停電など多重災害の場合についての対策を十分に行っていなかった。東電は緊急用設備をいくつか設置していたが、マニュアルや訓練を適切に行っていなかったという。

 同調査委は、聞き取り調査を強要する権限は持たない。また、特定の個人を非難することはせず、責任追及の勧告もしていない。

 米国で同様の調査が行われる場合、召喚状を出す権限を持ち、企業や関係者に対し刑事・民事両面での責任追及を行うのが常だ。昨年4月にメキシコ湾で起きた原油流出事故で、米国政府は6月には民事・刑事の責任を問うための捜査を開始した。

 今回の中間報告は、菅直人前首相など政府関係者への調査が残っているとしている。来年夏までに最終報告をまとめる予定だ。

(ウォールストリートジャーナル 2011年 12月 27日)

http://jp.wsj.com/Japan/node_366256

 

 


原発事故 3億円補償 集団申し立て

2011-12-27 12:20:18 | 未分類

原発事故 3億円補償 集団申し立て

福島第一原発事故を受け、県内に避難する福島県南相馬市や双葉町など六市町の十五世帯の住民五十四人が二十六日、東京電力に補償を求める和解仲介手続きを、国の原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てた。請求総額は約三億四百三十万円。集団申し立ては東京、神奈川、群馬に続き全国四例目。原発被害救済弁護団(埼玉)の有志の弁護士が支援。休業補償などに加えて、政府の示した中間指針を上回る一人当たり月額三十五万円の慰謝料を盛り込んだ。

 福島県楢葉町から越谷市に避難する申立人代表の新妻敏夫さん(62)は「借り上げ住宅も来年三月以降、どうなるか返答がない状態。東電と政府には故郷に戻るまでしっかり補償してほしい」と話した。弁護団の海老原夕美弁護士は「いろいろ考え申し立てをためらっている人もおり、集団で声を上げる必要があった」とした。弁護団は今後も相談を受け付け、来年二月には二回目の申し立てをする予定。問い合わせは、同弁護団事務局=電048(642)3883=へ。 (池田宏之)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20111227/CK2011122702000042.html?ref=rank


保安検査官逃げ回り・東電は子会社任せ…事故調

2011-12-27 12:15:19 | 未分類

保安検査官逃げ回り・東電は子会社任せ…事故調

原発の監視を担う原子力安全・保安院の原子力保安検査官や、事故対応の責任を担う東電が、役割を十分に果たせなかった実態も、中間報告で明らかにされた。

 報告書によると、東電の事故対応を指導監督する立場の検査官は3月12日早朝、4人全員が現場を立ち去り、約5キロ離れた対策拠点のオフサイトセンターに戻っていた。放射線量の上昇により、屋外の防災車の搭載電話が使えなくなったのが理由とするが、中間報告は「東電の回線など他の手段で状況報告は可能だった」とみている。

 13日朝には、海江田経済産業相から炉心への注水状況を監視するよう指示を受け、検査官4人が原発に入った。だが、対策本部のある免震重要棟の一室に閉じこもり、東電社員から資料を受け取るだけだった。14日午前11時過ぎには、3号機が水素爆発を起こしたため、身の危険を感じ、同日午後5時頃、上司の明確な了解がないまま同センターに引き揚げた。

 菅首相が東電本店に乗り込み、東電社員に「逃げてみたって逃げ切れないぞ」とまくしたてたのは翌15日早朝。その前に検査官らは退避を終えていた。事故調関係者は「検査官は職責を果たさず逃げ回っていたも同然だ」と批判する。

 一方、原子炉の冷却で重要な役割を果たしたのが東電の子会社だったことも分かった。

 吉田昌郎所長(56)は3月11日夕、全電源喪失の事態を受け、1、2号機への消防車による炉内注水を検討するよう指示した。だが、消防車の活用はマニュアルになく、同原発の「発電班」「技術班」などはどこも自分の担当と考えなかった。

 同日深夜、1号機の危機的状況が分かり、12日未明、消防車による注水を準備した。しかし、消防車を操作できる東電社員はおらず、下請けの子会社に頼らざるを得なかった。東電社員の「自衛消防隊」もあったが、ホースの敷設なども当初は子会社社員だけで行った。

 放射線量が高まる中、子会社は一時、作業に難色を示したが、東電の強い要請に応じた。2、3号機でも注水作業を担い、3号機建屋の水素爆発では3人が負傷した。(肩書は当時)

2011年12月27日08時23分  読売新聞)

原発安全軽視 国と東電のもたれ合いに県民怒り

2011-12-27 12:13:38 | 未分類

原発安全軽視 国と東電のもたれ合いに県民怒り

 「原発事故の原因は、国と東京電力のもたれ合いにあったのではないのか」。政府の東京電力福島第1原発事故調査・検証委員会が26日発表した中間報告には、国と東電がともに津波による過酷事故を想定せず、原発事故への必要な対策を講じなかったとの内容が盛り込まれたほか、事故後も政権中枢と東電間などに情報共有の不備があったと指摘した。十分な対策や、事故後の対応がなされていれば、事故がここまで拡大していなかった可能性もある。原発立地地域の住民や首長は、国と東電への不信感をさらに募らせている。
 双葉郡町村会長を務める双葉町の井戸川克隆町長は、中間報告で明らかになった東京電力と原子力安全・保安院のもたれ合いの構図について「とんでもないことで、許せない」と憤慨。国が双葉郡内への設置を模索している放射性廃棄物の中間貯蔵施設について「このような国の体質では、地元の理解はない」と話し、「国に対し『今後、双葉郡では何も進まない』ことを伝えたい」と設置の受け入れを拒否する考えを明らかにした。
(2011年12月27日 福島民友ニュース)
http://www.minyu-net.com/news/news/1227/news8.html


平田のイノシシから基準値超え1万3300ベクレル

2011-12-27 12:10:12 | 放射能汚染

平田のイノシシから基準値超え1万3300ベクレル

県は26日、野生鳥獣のイノシシやキジ、ニホンジカの肉の検査結果を発表、平田村で捕獲されたイノシシから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える1万3300ベクレルの放射性セシウムが検出された。
(2011年12月27日 福島民友ニュース)
http://www.minyu-net.com/news/news/1227/news7.html


新たなセシウム除去技術を開発 チッソ事業会社

2011-12-27 12:08:56 | 未分類

新たなセシウム除去技術を開発 チッソ事業会社

 チッソ(東京)の事業会社JNCは26日、化学反応と磁石の原理を利用し、海水から放射

チッソ(東京)の事業会社JNCは26日、化学反応と磁石の原理を利用し、海水から放射性セシウムを除去・回収する技術開発に実験室レベルで成功したと発表した。同社は東京電力福島第1原発事故による汚染水浄化にも応用できるとみており、来年1月の実用化を目指す。

 同社の技術は、セシウムを含んだ汚染水に塩化鉄やアルカリ水溶液などを加えて反応させ、磁性を持つセシウム結合体に変えた後、磁石で分離させて除去・回収する。

 現在、福島第1原発の汚染水処理は、鉱物のゼオライトにセシウムを吸着させる装置を使っている。磁気分離法を使えば、処理時間が大幅に短縮され、放射性廃棄物の量も減らすことができるという。研究では、セシウム濃度10ppmの汚染水20リットルを処理した際の回収物は0・1リットルに収まり、99・5%のセシウムが除去されたという。

 同社総務部は「今後、福島第1原発事故で発生した規模の大量の汚染水を処理する技術の確立を急ぎたい」としている。

 放射性セシウムの除去技術については、国内の大学や企業で微生物や磁性微粒子を使った研究も進んでいる。(渡辺哲也)

(KUMANICHI.COM 2011年12月27日)

http://kumanichi.com/news/local/main/20111227001.shtml