原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

『原爆被爆者と一般人の罹病率(グラフ)』腰痛3.6倍,目の病気5倍,神経痛と筋肉リウマチ4.7倍・・・

2014-08-02 16:54:06 | 被ばく症状(資料)

『原爆被爆者と一般人の罹病率(グラフ)』

腰痛3.6倍,目の病気5倍,神経痛と筋肉リウマチ4.7倍・・・

チェルノブイリ原発事故:国際原子力共同体の危機
ミハイル・V・マリコ
ベラルーシ科学アカデミー・物理化学放射線問題研究所(ベラルーシ
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Malko96A-j.html より引用

 ここで,大変興味深い事実に触れておく.チェルノブイリ事故被災住民に一般的な病気の発生率が有意に増加していることに対して疑問を呈する専門家たちは,そのような影響が1945年8月の広島・長崎原爆被爆者の中には見られていないと,大変しばしば述べている.しかしながら,それは正しくない.そのことは,阪南中央病院(大阪府)の専門家によって示されている33.彼らは,1985年から90年にかけて,1232人の原爆被爆者を調べた.その結果,「腰痛は3.6倍,高血圧は1.7倍,目の病気は5倍,神経痛と筋肉リウマチは4.7倍に増えており,胃痛・胃炎などでも同じ傾向である33.」

 日本の専門家のデータを図1に示す.著者らによれば,日本の厚生省の「国民保健統計」には,歯の病気,頭痛,関節炎,体力低下,頸部脊椎炎が含まれていなかったとのことで33,図1には一般公衆についてはそうした病気のデータが示されていない.チェルノブイリ事故被災者と,広島・長崎被爆生存者との間に見られるデータの一致は,ベラルーシ,ロシア,ウクライナにおける一般的病気の発生率の増加が,単に心理的な要因によるものではなく,事故によって引き起こされたとの仮説を強く支持するものとなっている.このことは,チェルノブイリ事故によるすべてのカテゴリーの被災者で一般的な病気の発生率が増加しているという現象に関し,現段階では,国際原子力共同体によってしばしば表明されてきた疑問のすべてが客観的な根拠をもっていないことを示している.

図1 日本の原爆被爆生存者と一般住民の罹病率と比較(%)33

 (引用終了)


===『健康被害』に関する過去記事===

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/96f84ae6f954c0753a51c85471deb8ab より

@Lulu__19
私は東京都武蔵野市から福岡に避難しました。
ひどい腰痛だった母は、避難してすぐに痛みが無くなった。
私の下痢も頭痛も不眠も無くなった。
東京の瓦礫焼却始まって知人は一家4人中3人心筋梗塞で突然死、
友人の会社の課の中で2人突然死。これは全て真実です。

・・・・・

@Cisibasi
現在、某医療機関に潜入取材中ですが、入院患者が多数、
心筋梗塞を誘うような症状で、入院症状とは明らかに違う
セシウム摂取によると思われる、急性の心不全で、
集中治療室に、カテーテル手術を受けています。あまりに多いため、
看護師シフトや医者の診察シフトにも影響が出ている
2013年1月26日

・・・・・

@tokaiama
放射能汚染で日本人がバタバタ死んでいる状態
これを政府は完全沈黙、マスコミ各社は一切報道しない
何事もないかのような世論が作られ、
洗脳されたロボットのような大多数の国民は、
時代が普通に過ぎてると信じてる
いつまで、この壮大なウソが隠し続けられるのだ!

 

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/63c3777d44717d98f497ddf91c9f8c31 より

放射能の怖さは、このようにしてジワジワと
本人の自覚のないままに健康を蝕んでいくところにあります。
 
年齢が20才であっても関係なく同様の症状が出ます。
 
放射能にやられた場合、この症状が一度出たら、
改善することはありません。重度化していくだけなのです。

脳の障害、心臓疾患、抵抗力の低下による結膜炎や手足口病・
インフルエンザ、腰痛、喉の違和感などの被曝初期症状を引き起こします。

放射能の健康被害のピークは4年後です。
まだ2年半もありますが、すでに日本の場合には、
顕著な形で症状が出てきているようです。

私の知る限りでは酷い状況です。

  

関東在住。体調と対策についての詳細な記録。2012-03-02
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/2196689897d8e07c1f8887ffec70aa8d より
ここまでの対策で、
・ひどい倦怠感
・だるさ
・極度の鬱
・胃の痛み
・腰痛
まではずいぶん軽くなりました。
 
 残りの症状は
・胸骨の痛み
・めまい
・記憶力の低下
などです。 
 
 残っている症状の中で、強いのは胸部の痛みでした。(正確に言うと、胸骨の中央がしびれるように痛い)ここだけは、むしろ、やや悪化したような感じがありました。

 

福島の子どもに高血圧症 中1年生で9倍に増加

<日本人間ドッグ学会が、高血圧と判断する基準を引き上げ>
変更前の基準では、多くの子供たちが高血圧と判断されたとしても、
変更後は、140mmHg超えも高血圧との判断がされなくなる可能性があります。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c93631062a6ded073e07afae7c4be67b

 

どうもおかしい。体調が狂い始める隣人が増えている。
放射能は真っ先に目・鼻・口を直撃する。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/2f4fa5e44499122c441b4371c857de51 より

<チェルノブイリ症候群>
友人が送ってくれたチェルノブイリ症候群は、

特定非営利法人「チェルノブイリへのかけはしの公式サイトブログである。
それによると、甲状腺がんの多発ばかりではない。
さまざまな症状が出る。個人の弱いところ、持病の悪化である。
「頭痛・めまい・ぼうっとする・考えがまとまらない・ハイとうつになる・
ノイローゼ・てんかん・知性に異常」
3・11以後の症状にこうしたことが起きていないかどうか。

「目・鼻・口・喉・声帯・性器関連の炎症・子供でも
のちのち白内障になる・声が出なくなる・口内炎・鼻血・歯茎の出血・虫歯の悪化」
「咳・痰・カラ咳・繰り返す風邪・気管支炎・肺炎・喘息」
思い当たる症状がいくつもあるようなのだ。

「下痢・軟便・食欲がない・吐き気・嘔吐・揚げ物にむかつく・胃が痛い」
「突然、襲ってくるだるさ・眠い・立っていられない」
「脱毛・徐々に抜ける」
「夜中に腎臓のあたりが痛くなる・腎臓炎・膀胱炎・おねしょ」
「中耳炎を繰り返す」
「アレルギー症状の悪化・手の皮がむける・傷が治りにくい」
「心臓が痛い・夜中に胸が痛い・血圧異常・息がきれる・突然死」
「骨の痛み・骨の異常」
「生理不順・出血異常・乳がんの増加」
「甲状腺の異常」
「リンパ節のハレ」
ドイツでは体全体の放射能汚染を測定してくれるが、

日本政府と医師会が禁じているという。
恐ろしい政府と東電の罪は計り知れない。

 


(宮城県丸森町)双葉町民と同様の健康障害が出てきている。症状や疾病の増加は、被ばくの影響

2014-05-29 12:02:08 | 被ばく症状(資料)

(宮城県丸森町)双葉町民と同様の健康障害が出てきている。

症状や疾病の増加は、被ばくの影響 

http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/661/661-01.pdf P18,P19 から(引用開始)

福島県双葉町,宮城県丸森町筆甫地区,滋賀県長浜市木之本町の3か所を調査対象地域とし,事故後1年半が経過した2012年11月に質問票調査を行った。所属する自治体を一つの曝露指標,質問票で集めた健康状態を結果指標として扱い,木之本町の住民を基準とし,双葉町や丸森町の住民の健康状態を,性・年齢・喫煙・放射性業務従事経験の有無・福島第一原子力発電所での作業経験の有無を調整したうえで,比較検討した。

多重ロジスティック解析を用いた分析結果は,主観的健康観(self-rated health)に関しては,2012年11月時点で,木之本町に比べて,双葉町で有意に悪く,逆に丸森町では有意に良かった。
更に,調査当時の体の具合の悪い所に関しては,様々な症状で双葉町の症状の割合が高くなっていた。双葉町,丸森町両地区で,多変量解析において木之本町よりも有意に多かったのは,体がだるい,頭痛,めまい,目のかすみ,鼻血,吐き気,疲れやすいなどの症状であり,鼻血に関して両地区とも高いオッズ比を示した(丸森町でオッズ比3.5(95%信頼区間:1.2,10.5),双葉町でオッズ比3.8(95%信頼区間:1.8,8.1))。

2011年3月11日以降発症した病気も双葉町では多く,オッズ比3以上では,肥満,うつ病やその他のこころの病気,パーキンソン病,その他の神経の病気,耳の病気,急性鼻咽頭炎,胃・十二指腸の病気,その他の消化器の病気,その他の皮膚の病気,閉経期又は閉経後障害,貧血などがある。

両地区とも木之本町より多かったのは,その他の消化器系の病気であった。治療中の病気も,糖尿病,目の病気,高血圧症,歯の病気,肩こりなどの病気において双葉町で多かった。更に,神経精神的症状を訴える住民が,木之本町に比べ,丸森町・双葉町において多く見られた。

今回の健康調査による結論は,震災後1年半を経過した2012年11月時点でも様々な症状が双葉町住民では多く,双葉町・丸森町ともに特に多かったのは鼻血であった。特に双葉町では様々な疾患の多発が認められ,治療中の疾患も多く医療的サポートが必要であると思われた。主観的健康観は双葉町で悪く,精神神経学的症状も双葉町・丸森町で悪くなっており,精神的なサポートも必要であると思われた。これら症状や疾病の増加が,原子力発電所の事故による避難生活又は放射線被ばくによって起きたものだと思われる。

宮城県丸森町は,福島県境に接しており,福島原発事故による放射能汚染地域であり,住民には,放射能汚染脳汚染に関するストレスがかかっており,双葉町民と同様の健康障害が出てきていると考えられる。今後は,この調査と双葉町が実施した動向調査(3月12日から3月中の避難先の記録)から外部被ばくを相対化し,被ばく量との関係を評価する予定である。

本年5月28日に,双葉町のほぼ全域が「帰還困難区域」に指定され,町民は,自宅に5年以上戻れないという宣告を受けた。避難生活が長引く中で,健康管理をどのように進めていくのか,継続して調査したり,町への支援を続けていく予定である。

(引用終了)

 


 

宮城ホットスポット0.3μSVの中で生活する子供達 

ガイガーカウンターの警報音が鳴る町は福島だけではない
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/46790dacc005a8ebf041278384949bc1
2012-10-10

★北九州市で焼却される宮城の瓦礫は、かなり汚染が酷い
★【宮城県土壌汚染】 宮城は仙台という大都市がある。
 関東首都圏に近い汚染を隠蔽している!気付いてる人が少ない。

 


<宮城県庁屋上のモニタリングポストが再開されない理由>

その辺一帯がチェルノブイリ強制移住区域相当だから
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/054cdec6d77169dd79acc82a9e2f46b5
2014-02-03

★東北労災病院のデータでは 『硝子体手術』 も激増

 

 

宮城県、土壌汚染の最大25万Bq/平方メートル。

食品100Bq超590件。0.23μSv/h超の学校29校(H24年度)
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c7e002cc6a60c4740ac56fb915f84ffb
2014-04-03

 


(仙台)「机の上の空 大沼安史の個人新聞」の大沼さんが

 被爆症状を訴えている
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/d2fc342240caa058ff7edac3d2a3efec
2012-05-28

2012-05-25
今朝から両手が、電気のように細かくシビれ、視力も低下して難儀していた。
そして、たった今、午後7時過ぎ、鼻血。
右の鼻の奥から、ピンポイントで流れ落ちてくる。


2012-01-26
鼻血が断続的に続いている。今日で3日目。未明に寝ていてたらたら流れ出した。
暮れから、左半身の関節・筋肉痛がぶり返し、
左太ももの筋肉が浮き立つような痛さだった。
それでも、階段を降りられなくなったときよりはましだったが……。

 


仙台市内在住、某氏 体調不良を訴える

「喉が痛い。肺まで熱いような違和感、だるさ、胃痛など」
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/d8012d7d759e3b3d4bd1bc3dd1924efe

2012-06-17〔被曝地・仙台〕 朝、部屋の空間線量 0.17マイクロシーベルト。
喉が痛い。肺まで熱いような違和感がある。
左半身痛い。起きて目がはれぼったいような気がする。
首筋のアトピーがひどくなっている。だるさ。胃痛。

 


<宮城の放射能汚染は福島並み?!>

宮城は福島の陰に隠れて被害が見えにくいが、実際は福島並みに酷いかも
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/138376d9bf97638ba98ff73b725a9042
2013-09-24

★宮城県、土壌汚染131,000Bq/平方メートルを検出 全域で高濃度汚染判明
 かなり全域で高濃度汚染していて、仙台近辺の名取でも東京西部よりも、汚染が進んでいる。

★「無脳症の赤ちゃん、子どもの腸疾患、愛犬が心臓死」宮城県北部から主婦の報告

 

 

仙台、日に5~10回の割合で救急車に遭遇

救急出動は明らかに増加傾向
Unknown (Unknown)
2013-03-24 20:17:31

私の住む仙台でも、救急出動は明らかに増加傾向にあると思われます。

仕事柄、市内並びに近郊をぐるぐる回ってますが、

日に5~10回の割合で救急車に遭遇。

震災前には無かった事です。

最近は感覚がマヒし始めて、

救急車に遭遇しても何も感じない自分が怖いです。

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/e88b6fd7f545addc6b0c74d0a5a85675 から

 


『原爆被爆者の症状』(裁判資料から) 咽頭痛、口内炎、鼻血、白血球減少、倦怠、下痢、嘔吐、紫斑・・・

2014-05-19 12:00:05 | 被ばく症状(資料)
『原爆被爆者の症状』(裁判資料から)
咽頭痛、口内炎、鼻血、白血球減少、倦怠、下痢、嘔吐、紫斑・・・
 
(原爆症認定申請却下処分取消等請求事件)
 
(3)被爆者の放射線による症状
 
ア 急性症状
 
 被爆者には、被爆直後から発熱、下痢、喀血、吐血、下血、血尿、吐き気、嘔吐、脱毛、脱力感、倦怠、鼻出血、歯齦出血、生殖器出血、皮下出血、発熱、咽頭痛、口内炎、白血球減少、赤血球減少、無精子症、月経異常などの様々な急性症状が現れた
 
 肥田証人は、原爆投下直後から被爆者の治療にあたり、41度を超えるような高熱を発する患者を何人も診ている。熱が出ると、すぐに鼻、口の脇、目尻から出血し、紫斑・脱毛が生じる中で亡くなっていく被爆者を何人も診ることとなった(肥田尋問調書・10頁~11頁)。
 
 原告Aには、下痢、歯齦出血、悪寒、発熱、脱毛が生じた(甲B1・6~7頁)。
 
原告Dは、被爆した翌日ころから脱毛が始まり、鼻血がなかなか止まらなかった。
また、ひどい嘔吐、下痢、眩暈も生じた(甲E1・7頁)。
 
原告Fも、大量に頭髪が抜け、出血してから治るまで時間がかかった(F本人調書21~22頁)。
 
原告Gは、1週間程度、歯茎から出血が続いた(甲H1・3頁)。
 
原告Hには、ひどい下痢が生じ、また体がだるく何もやる気が起こらない状態が続いた(甲I1・5~6頁)。
 
イ 慢性症状(長期にわたる後障害)
 
 放射線被曝により、被爆者は、様々な後影響(後障害)に苦しめられることになった。当初は、がん疾患への影響が報告されていたが、現在はがん疾患以外の様々な疾患に対する影響が報告されている。
 
 放射線被曝による後障害としては、白血病を含む癌、白内障、心筋梗塞症をはじめとする心疾患、脳卒中、肺疾患、肝機能障害、消化器疾患、晩発性の白血球減少症や重症貧血などの造血機能障害、甲状腺機能低下症、慢性甲状腺炎、被爆当日に生じた外傷の治癒が遅れたことによる運動機能障害、ガラス片や異物の残存による障害を残している場合などが考えられるが、未解明の点が残されている現在、限定的に捉えられてはならない。
 
ウ 「原爆ぶらぶら病」(慢性原子爆弾症)
 
 さらに、被爆者は、被爆後原因不明の全身性疲労、体調不良状態、労働持続困難などのいわゆる「原爆ぶらぶら病」に悩まされることになった。
 
 肥田舜太郎証人は、医師として被爆者を診察し続けてきた経験をふまえて、被爆者のだるさは一般的に言われるだるさと全く異なり、働けないだるさであると表現し、男性は仕事との関係で、女性は家族の世話や性生活などで苦労を強いられたと証言している(肥田尋問調書・17~19頁)。
 
 日本被団協の「1985年原爆被害調査」においても、「風邪をひきやすい」「つかれ易い」「無理ができない」「とてもだるい」との回答が、遠距離被爆者及び入市被爆者を含めて、ほとんど50%を超えている(甲A34、なお同43・16頁も参照されたい)。
 
 また、都築正男医師は「慢性原子爆弾症」の中で、自らの臨床医としての体験をもとに、慢性原子爆弾症について以下のように詳細に検討を加え、その実態を明らかにしている(甲A119)。
 
「原子爆弾の傷害威力の一つである第一次放射能の作用によって、身体の所蔵期にそれぞれ或る程度の影響を蒙りながら、その程度が軽く、中度以下の放射線病症状を現したが、幸いにして回復し、又は放射線病の症状を現さず所謂潜在性の放射線病者として経過した人々は少なくない。これらの人々は、現在においては大体に健康となり、それぞれの業務を営んでいるが、常に疲れ易いことを訴え、業務に対する興味乃至意慾が少く記憶力の減退を訴え、しばしば感冒や胃腸障害、特に下痢に悩んでいる。いわば健康者と病者の中間に位する人々ともいえよう。これらの人々の状態を、特に臨床医学の立場から、医診又は医療の便宜上『慢性原子爆弾症』(略して「慢性原爆症」といってもよかろう)と仮称したいのである。
 
 慢性原子爆弾症の人々は、常に身体的状況の異常と精神的能力の衰頽とをかこっており、医師に診察してもらっても、他覚的には特に異常な所見は認められない。又、血液や尿その他についていろいろ詳しい診査を受けても得られる検査成績は常に正常値の範囲内である。であるから、検査した医師は異常はないと判断する。しかし彼等はそれでは満足し得ない。そして、何となく身体的或は精神的の違和を訴えて不満である。」(以上、甲A119・430頁)
 
「私は本編において、医学的には確証を掴んでいないのに拘わらず敢えて『慢性原子爆弾症』という仮称を提唱し、その診断並に治療に関してまで私見を披瀝した。勿論全くの未定稿であることは充分に承知している。しかし、夥しく多数の被爆生存者が、軽重の差こそあれ、いろいろの意味での苦悩を訴えておられる現状を注視するならば、何とかしてあげたいと思うことが我が邦臨床医学の責務ではあるまいか。」(以上、同・442頁)
 
 そして、原告らの供述からも「ぶらぶら病」の実態は明らかになっている。すなわち、原告Aの場合、夫との夫婦生活は、新婚のころから月に一回あるかないか程度であった(甲B1・13頁)。
 
原告Bには、体が疲れやすい状態がずっと続き、少し長い距離を歩いただけで、疲れてしまうような状態であった(甲C1・5頁)。
 
原告Cは、だるさが続く中しんどくても我慢していたが、あまりに具合が悪そうなので病院に連れて行かれたこともあった(甲D1・3頁)。
 
原告Gは、体がだるく仕事ができなくなることがあり、その際は連続して休まなければならないため、定職に就くことができなかった(甲H1・5頁)。
 
原告Hは、日々の生活で疲れやすい状態が続き、風邪をひいたり病気になることも多く、仕事に支障を来すことが多かった(甲I1・7頁)。
 
 この「ぶらぶら病」については、原因が解明されていなかったことから
周囲からの理解は得られず、被爆者は「怠け者」「仮病」などと非難されることとなり、
「ぶらぶら病」の症状だけでなくこれらの非難によりいっそう苦しめられることになった
 
(なお、郷地証人は、このような理解のなさなどから、「原爆ぶらぶら病」という呼び方は差別用語的な使われ方をするため、「慢性原子爆弾症」と言うべきと証言している-第15回郷地証人調書・35頁)。
 
原告Dは、だるいのを我慢して頑張っても周りから理解を得られず、長く勤務できる機会はほとんどなく30年間に10数回も転職することとなった(甲E1・8頁)。
 
原告Fは、手が抜けそうになるほどのだるさが生じていたため、夫に「横にならせてほしい」と頼んでもにらまれるだけで、ほとんど休むことはできず、つらいのを我慢して必死で生きることとなった(甲G1・5頁、なお甲A20・16頁参照)。
 
 戦争が終わり、全ての人が新たな社会へ希望を持って歩んでいる中で、被爆者は、原爆の影響を引きずりながら生きてきたのである。
 
(引用終了)
 
 

 

【東京】被爆による ”ぶらぶら病” に似てる

”トイレ行くにも疲れてしまう疲労”がある。理解できます?
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c2831a9a50e7e109caf1b2907fdbeda8
2013-11-24

 

原爆症の中で、特に辛かったのは 『 原爆ぶらぶら病 』

極度の倦怠感。あまりのつらさに、私は夜寝るときに神に祈ったこともある。

「明日の朝、目が覚めませんように」

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/6740904ed022c1add5927522c3a7ce6a から(引用開始)

東北でぶらぶら病出現か。
福島でうつ病などと診断、原発事故と関連3割超
http://onodekita.sblo.jp/article/54669454.html より一部抜粋

肥田 一番マークしなければならない症状は、「非常にだるい」「仕事ができない」「家事ができない」という、原爆症の中で一番つらかった『ぶらぶら病』だ。

-避難者の中でそういう症状が現れれば原爆病・・・。

肥田「ぶらぶら病」という概念にあたる、原因の分からない後遺症。

原爆症の中で、特に辛かったのをあげるならば、それは「原爆ぶらぶら病」ではないだろうか。

極度の倦怠感である。私の場合四六時中、何十年も続いた。

あまりのつらさに、私は夜寝るときに神に祈ったこともある、「明日の朝、めが覚めませんように」。

医師に懇願したこともある、「一日でも一時間でもいいから、さわやかで軽い身体にしてください」。

それが放射能の内部被曝によるモノだと知ったのは、ずっと後になってからであった。 

 

証言【福島の現実】 

原因不明の、体が痛くて起きていられない症状の人があちこちで増えてる

福島イタイイタイ病が拡大。原因不明で寝たきり。
http://blog.goo.ne.jp/fukushine777/e/6584924fbe0641ef39290c34b5925f50 より
2012年11月02日

福島県内に残っている人から、

「原因不明の、体が痛くて起きていられない症状の人があちこちで増えてる」

と聞きました。

私の友人で福島から避難してきた人の中にも2人、イタイイタイ病で苦しんでいる人がいます。

そして、うつ病と合わさって、もう寝たきり状態。仕事も退職だし、どうやって生活していくのか、お先真っ暗でしょう。

 福島イタイイタイ病と呼んでいます。原因不明。それで体が辛いから精神的にも病んでいきます。病院へ行っても治りません。当たり前です。原因を知ろうとしないから。 

(引用終了)
 
 
 

<脳が破壊されたのか>

東京から訪ねてきた友人、開口一番「ボケてしまった」

慰めても会話が成り立たない
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/27d8d86c6a52195a8534f736e2681712
2014-04-09

 

友達は記憶を失っていく。

放射能で脳がダメージを受けてしまったようだ。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/92044e1a5b94226580448f9d4f2c09d3
2013-03-12

 

被曝の最大の障害は”知能低下”と”性格崩壊”、”意欲の減退”

東京でも影響が出ている。(医師の見解)

http://plaza.rakuten.co.jp/ommanipadmehum/diary/201111300000/ より(抜粋引用開始)

放射線障害を、癌と白血病だけだと思っている方が多すぎます。

被曝で、あらゆる障害が起きますが、

最も多いのは、知能障害で、程度の差だけです。

発癌も被曝障害の最大の障害ではありません。

最大の障害は、成人なら、知能低下と性格崩壊、意欲の減退です。

・・・
 
今は、何でもないかもしれませんが。

いずれ、中枢神経の機能が落ちるのは、100%確実です。

遅いか早いかだけです。

・・・
 
現在の東京でも確実に被曝の影響が出ている。
 
自覚がなくても、確実に、被曝の影響はでています。
 
恐ろしいことですが、脳の異常は、その脳が気付けないのです。
 
(抜粋引用終了)
 
 
 

チェルノブイリ原発周辺住民の急性放射線障害に関する記録

2012-06-21 00:33:05 | 被ばく症状(資料)

チェルノブイリ原発周辺住民の急性放射線障害に関する記録

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Lupan-j.html より

入院指令票に記されていた入院理由は,たとえばつぎの通りである.

  1. 第2度急性放射線障害
  2. 甲状腺からの放射線レベル-10~16ミリレントゲン/時
  3. 全身の衰弱,頭痛,腹痛,吐き気,おう吐,下肢のむくみ
  4. 汚染地域の幼児
  5. 放射線量上昇地域の滞在と血液検査値の変化(白血球数2500)のための検査入院
  6. 吐き気,おう吐,唾液分泌の増大,甲状腺からのガンマ線3000マイクロレントゲン/時以上
  7. 放射能汚染,甲状腺3000マイクロレントゲン/時以上
  8. 白血球減少:白血球数2300,頭痛
  9. 放射能汚染との結論で救護所から転送.甲状腺3ミリレントゲン/時以上,白血球数2900
  10. 事故時にチェルノブイリ原発から300mの地点に滞在,白血球数2900
  11. 放射能汚染,肝臓5~10ミリレントゲン/時,甲状腺1.5ミリレントゲン/時
  12. 顔,手首の放射線火傷
  13. 放射線障害,鼻血

 野戦病院へ送られてきた理由の記述とともに,患者の自覚症状についての記述も注目される.頭痛,急な衰弱,吐き気をともなう複合症状がもっとも多く,全体の患者の30%以上に達している.これは,自律神経失調症と呼ばれる症状である.つぎに多い複合症状は,おう吐,腹痛,めまい,食欲不振,心臓部の痛み,口内の乾きや苦みといった症状で,10%程度である.さらに,神経・循環系失調(自律神経失調+心臓部の痛み)といった症状が認められる(13%).

カルテに記されている患者の訴えを一覧にまとめると,

頭痛(30例),急な衰弱(29),おう吐(20),めまい(10),心臓部の痛み(8),吐き気(7),食欲不振(7),口の渇き・苦み(7),唾液分泌増加(3),関節痛(3),喉のがらがら(3),眠気(2),下痢(2),睡眠障害(2),右の肋骨下部(肝臓)の痛み(2).1例ずつ記録されているのはつぎの症状:高熱,便秘と排尿困難,行動の遅鈍,鼻血,出血,耳鳴,皮膚痒症,発汗,から咳.
患者たちが送られてきた居住区は以下の通りである.ホイニキ市,プリピャチ市,ボルシチェフカ村,オレビチ村,ウラーシ村・ポゴンノエ村,モロチキ村,カジュシキ村,ドゥロニキ村,フボシチェフカ村,チェムコフ村,ベリーキーボル村,ビソーカヤ村,ブドーブニク村,ノボセルキ村,ロマチ村,マレシェフ村,ノボパクロフカ村,クリビ村,アメリコフシチナ村,エラポフ村,プダコフ村,トゥリゴボチ村,ベレチン村,チェヒ村,ドゥボリシチェ村,ルドノエ村.

 カルテの分析の結果,60例をつぎの3グループに分類した.

 1.急性放射線症:8例

 2.放射線被曝症状:20例

 3.明瞭な臨床症状のない甲状腺からの高ガンマ線量例:32例

 以下,急性放射線症と放射線被曝症状の個々の症例について紹介する.

 

急性放射線症

1.クリチェンコ,ニコライ・アレクセイビッチ(仮名)20歳男性,ボルシチェフカ村より.

病院へ入院時期:5月1日午前2時.入院のときの訴え:何度も繰り返される嘔吐,全身衰弱,胃痛(上腹部,左側),頭痛,口渇.

経過:日光浴と魚釣りをするためボルシチェフカ村の親類宅にやってきた.4月26日27日の両日をプリピャチ河畔で過ごした.4月28日に嘔吐が生じ(1昼夜に6度),吐き気,胃痛,高熱(39度).便秘が認められた.4月30日医師の指示で解毒剤を服用.

医師の診察結果:無気力.舌の白濁.3日間便秘.体温:36.6度.ガンマ線の測定結果:衣服がひどく汚染.肝臓からのガンマ線量5~10ミリレントゲン/時,甲状腺からのガンマ線量1.5ミリレントゲン/時.

5月1日午前5時30分の診察結果:全身衰弱,吐き気,嘔吐(病院へ入院時から1度),尿閉と便秘.5月1日日中の患者の容体:会話困難.頭痛,めまい,何度も繰り返される嘔吐に対する訴え.

血液検査結果:白血球数3600,血小板数26万.尿検査結果:蛋白量4.56g/㍑.5月3日,ゴメリ州立病院に転院.

患者に関する追加情報:4月29日,民間防衛隊医療班長のV・I・コビルコが患者を村で診察.会話困難,頭痛,衰弱,何度も繰り返される嘔吐に対する訴え.村にきて,4月26日と27日プリピャチ河畔で魚釣りをしたと述べる.5月1日,地区中央病院で再びコビルコの診察をうける.重症の状態が続き,会話困難.診断:第2度または第3度急性放射線症.

 患者がやってきたボルシチェフカ村は,チェルノブイリ原発の北方17.5㎞,プリピャチ川右河畔にある.1986年1月1日の住民数は311人.

 ボルシチェフカ村の放射線量の測定:ホイニキ地区民間防衛隊のデータによると,4月28日のボルシチェフカ村の放射線レベルは120ミリレントゲン/時であった.5月20日,ボルシチェフカ村高度300mの大気中の測定は28ミリレントゲン/時,地上では50ミリレントゲン/時.ホイニキ地区衛生管理センターのデータによると,4月29日のボルシチェフカ村のガンマ線量率は60~100ミリレントゲン/時,ストロンチウム90の汚染密度は13.4Ci/km2.

筆者の見解:患者の臨床経過は,第3度急性放射線症に相当している.彼の被曝量はおそらく300レムを越えているだろう.患者が被曝したのは,主に4月26日と27日の2日間であるから,このことは,この2日間,ボルシチェフカ村周辺の放射線レベルが非常に高かったことをもの語っている.4月28日の放射線レベルが120ミリレントゲン/時であったことを考えると,非常に高いレベルの放射線をもたらしたのは,かなり短い半減期の放射能であったと結論できる.

重篤な被曝症状に至ったのは,放射線レベルが高かったことのみならず,患者が日光浴をしたこととも関連している(暑い天気が続いた).1986年4月26月と27日の両日,プリピャチ川の河畔で休暇を過ごしていたのが患者一人だけでなかったことは容易に想定できる.この両日,野外で上着を脱いで過ごし大きな被曝をうけた人々が,ホイニキ地区から遠く離れた地域に至るまで大勢いたことであろう.

2.カルテ№2505/467.(氏名略)ボルシチェフカ村住民,男性47歳,コルホーズ「5月1日」の搾乳係.5月2日2時45分,地区中央病院入院.ポゴンノエ村診療所長からの転送.入院理由:第2度急性放射線症.入院時に,吐き気,嘔吐,脱力感,胃痛に対する訴え.5月1日,上腹部の痛み,吐き気と嘔吐が生じて発病と述べる.5月2日16時30分の診察:嘔吐は繰り返されず,容体好転.胃の痛み.血液検査:白血球4700.

 5月4日,患者は無断で退院.

3.カルテ№7539/464.(氏名略)男性82歳,ボルシチェフカ村住民.5月3日,地区中央病院入院.全身衰弱,頭痛,胃の痛み,嘔吐に対する訴え.夜までに,下肢のむくみが現れた.5月4日,病院から退去.

4.カルテ№2520/476.(氏名略)女性48歳.5月3日,モロチキ村から入院.4月28日,発病の徴候.吐き気,嘔吐,激しい全身衰弱,1日4回の水っぽい便.4月30日,医師に相談.

5月3日の診察:患者は,上腹部の痛み,吐き気,嘔吐,流涎を訴える.甲状腺からの放射線3000マイクロレントゲン/時(5月7日).白血球,3500(5月9日).5月13日退院.

筆者の見解:第1度から第2度の急性放射線症を,臨床経過,放射能汚染地域への滞在,甲状腺からの放射線量ならびに白血球減少症が示している.患者の容体中,腸の障害が注目される.4月28日に急性放射線症の最初の徴候が現れたことは,彼女が4月26日と27日にかけて100レム以上の被曝をうけたことをもの語っている.患者はチェルノブイリ原発から20㎞,住民数124人のモロチキ村に住んでいた.民間防衛隊のデータによれば,4月28日のモロチキ村の放射線量は280ミリレントゲン/時(ボルシチェフカ村の2倍).衛生管理センターのデータでは,4月29日に130~190ミリレントゲン/時,4月30日は60~70ミリレントゲン/時でストロンチウムの汚染は25Ci/km2.

5.(氏名略)男性35歳,ドゥロニキ村住民,ソフホーズ「オレビッチィ」で働く.5月3日,地区中央病院入院.訴え:脱力感,めまい,吐き気,嘔吐.4月28日発病.脱力感,吐き気,嘔吐が生じた.これらの症状が1週間(4月28日から5月2日まで)消えなかった.5月3日容体が悪化した.5月3日の診察:患者は行動が若干鈍化,60ラドの被曝をうけたと述べる.5月6日退院.

 ドゥロニキ村は原発から35㎞,住民数232人.民間防衛隊のデータによれば,4月28日の放射線量は30ミリレントゲン/時.衛生管理センターのデータによれば,同じ日に26~28ミリレントゲン/時,ストロンチウム90の汚染は2.7Ci/km2.

6.カルテ № 8977/438.(氏名略)男性55歳,アメリコフシチナ村住民.5月10日入院.5月4日発病.全身衰弱,胃の痛み,下痢,吐き気,嘔吐が生じた.患者の訴え:水っぽい便,胃の痛み,脱力感.血液検査:白血球3200.

7.カルテ№ 8302/602.(氏名略)女性57歳,クリビ村(原発から70㎞)住民.放射能汚染地域に滞在していたため6月11日に入院.病状が1ヶ月前から継続.訴え:右肋骨下部の痛み,吐き気,嘔吐,めまい,全身衰弱,胃,背中,頸,足の痛み.5月20日に1回嘔吐.6月10日の血液検査:白血球2500,血小板16.5万,赤血球363万,血圧210/115.

8.カルテ№7588.(氏名略)2歳7ヶ月の幼女,ポゴンノエ村.5月4日入院.入院理由:潰瘍性口内炎,高汚染地域からの子供.訴え:食事拒否,流涎.また,唇,口内,頬の腫れ・炎症.体温37.8度.5月6日,口内炎が消えない,州立こども病院に転院.

 ポゴンノエ村(住民数1503人)は,チェルノブイリ原発から27㎞.衛生管理センターのデータによれば,4月28日,放射線量は30~35ミリレントゲン/時,ストロンチウム汚染は10Ci/km2.

患者の症状に嘔吐は認められなかったが,われわれはこのケースを急性放射線症に加えた.潰瘍性口内炎はベータ線被曝による障害と解釈されるし,食物拒否,高熱,流涎は容体の深刻さを物語っている.

 以上の医療記録から以下のように言える.患者たちは1986年4月26日から汚染地域に滞在し,かなりの放射線被曝をうけた.すべての患者に,急性放射線症を特徴づける臨床状態が共通して認められる.われわれのリストの中で,患者クリチェンコの症例はきわだっており,彼のケースは,チェルノブイリ原発周辺30㎞圏内での急性放射線症の典型例と言えるであろう.

 

放射線被曝症状

放射線被曝症状はつぎに述べる臨床症状に分類される.

 1.血液像症状:血球減少症,白血球減少症

 2.自律神経失調症

 3.神経・循環系失調症

 4.咽頭部障害

 5.粘液・皮膚のベータ線障害

 

甲状腺の高レベル被曝
白血球減少症:

9.カルテ7784.(氏名略)女性65歳,アメリコフシチナ村住民.5月12日入院.入院理由:放射能汚染.5月15日の放射線測定:衣服500マイクロレントゲン/時.甲状腺1200マイクロレントゲン/時.血液検査:白血球数2200.5月20日退院.

10.カルテ8011/554.(氏名略)男性21歳,ホイニキ市住民.5月23日,「放射能高汚染地域の滞在,血液検査の変化のため検査入院」.血液検査:白血球2500.甲状腺の放射線量130マイクロレントゲン/時.第1度の急性放射線症に対応する治療:グルコン酸カルシウム,レモン酸,総合ビタミン剤,ミネラル・ウォーター,イゾフェニン,胆汁排出剤.6月2日退院.

11.カルテ№ 8318/604.(氏名略)男性41歳,運転手,ホイニキ市住民.5月13日入院.肝臓の放射線量80マイクロレントゲン/時.甲状腺35マイクロレントゲン/時.血液検査:白血球2300,血小板14.4万.訴え:頭痛.

12.カルテ №7641/318.(氏名略)女性33歳,ポゴンノエ村住民.放射能汚染地域から入院.訴え:中程度の頭痛,口渇,苦味.5月6日の血液検査:白血球2200.5月7日の甲状腺1400マイクロレントゲン/時.

 

自律神経失調症:

13.カルテ№7868/533.(氏名略)男性64歳,ウラーシ村住民.コルホーズ「新生活」労働者(5月5日ストレリチェボ村へ避難).5月20日地区中央病院入院.入院のときに全身衰弱,眠気,病気ぎみ,腰の痛みに対する訴え.病院へ送られてきた理由は,放射能汚染.居住の村は最高汚染地域.村での甲状腺放射線量は1.9~2.0ミリレントゲン/時.入院のときの甲状腺放射線量は3ミリレントゲン/時以上.5月27日の血液検査で白血球2900.6月5日退院.

 4月26日より5月5日まで患者は,4月28日に300ミリレントゲン/時が記録されているウラーシ村に居住,5月5日より15日までストレリチェボ村に滞在.

14.カルテ№7805/496/539.(氏名略)女性63歳,ノボセルキ村.5月13日入院.入院理由:放射能汚染.放射線量:肝臓1000マイクロレントゲン/時,甲状腺3000マイクロレントゲン/時.患者は3日の間(5月10日より12日まで)原発から65㎞の野外に滞在.頭痛,吐き気,食欲不振,全身衰弱,病気ぎみ,眠気に対する訴え.5月19日の血液検査:白血球3200.5月27日退院.

15.カルテ№7795/491.(氏名略)女性59歳,ノボセルキ村住民.5月13日入院.入院理由:自律神経失調症.5月14日の衣服の放射線,700マイクロレントゲン/時.甲状腺2000マイクロレントゲン/時.頭痛,吐き気,のどのイガラに対する訴え.患者は原発から60㎞の野外で長時間を過ごした.5月21日退院.

16.カルテ№7818/495.(氏名略)女性49歳,ノボセルキ村.5月13日入院.病院へ送られてきた理由は放射能汚染.5月14日の衣服の放射線量900マイクロレントゲン/時,甲状腺3000マイクロレントゲン/時.5月10日に発病の徴候.原発から65㎞の所に滞在.衰弱,吐き気,食欲不振,頭痛に対する訴え.5月21日退院.

17.カルテ№7818/502.(氏名略)女性57歳,ノボセルキ村.5月15日入院.衣服のガンマ線量700マイクロレントゲン/時,甲状腺2600マイクロレントゲン/時.5月19日の血液検査,白血球2900.原発から65㎞の野外に滞在.自宅の家畜の牛のミルクを飲用.頭痛,衰弱,病気ぎみ,心臓部の痛みに対する訴え.

 

ベータ線による皮膚炎,やけど:

18.カルテ№7587/1060.(氏名略)男性35歳,ベリーキーボル村住民.5月4日入院.顔,手首の放射線やけどのため病院へ送られてきた.身体表面のガンマ線量300マイクロレントゲン/時,甲状腺700マイクロレントゲン/時.不快感,頭痛の訴え.

19.カルテ№7655/461.(氏名略)女性43歳,搾乳婦,ビソーカヤ村住民.5月6日23時入院.放射能による外傷(?),鼻血のため病院へ送られてくる.患者は5月1日より5日まで,チェムコフ村~ウラーシ村付近で牛の搾乳にたずさわった.5月5日,頭痛,吐き気,鼻血が出現.客観的症状:顔の皮膚,頸,手首の黒っぽい日焼け,頬が充血.血液検査:白血球3000.5月8日無断退院.

20.カルテ№7794/540.(氏名略)女性64歳,ノボセルキ村住民,5月13日入院.入院理由:放射能汚染.衣服のガンマ線1700マイクロレントゲン/時,甲状腺3000マイクロレントゲン/時以上.頭痛,吐き気,上腹部の痛みの訴え.チェルノブイリ原発から60㎞の所に居住.自宅の菜園で働いき,身体の外部に露出した部分が日焼け.5月26日の血液検査:白血球2800.5月29日退院.

 

神経・循環系失調症:

21.カルテ№8013.(氏名略)女性21歳,ホイニキ市住民.ブラーギン地区の衛生管理センターに勤務.5月23日入院.入院の1週間前から病気の兆候.患者は再三,高放射能汚染地域で働いた.頭頂部の激しい痛み,吐き気,衰弱,関節痛,心臓部の痛み,不眠,食欲欠如に対する訴え.6月2日退院.

22.カルテ№8060/550.(氏名略)女性49歳,ホイニキ市住民.5月23日入院.病気の徴候は5月3日に初めて発生.衰弱,吐き気が生じて,微熱.5月20日体温が39度に上がり,容体が悪化.頭痛,激しい衰弱,不快感,食欲欠如,吐き気,腰痛,頭頂部の痛み,口渇の訴え.

23.カルテ№7806/498.(氏名略)男性67歳,マレシェフ村(ホイニキ市のはずれ).5月14日入院.入院理由:放射能汚染.甲状腺のガンマ線量1700マイクロレントゲン/時.血液検査:白血球2400,血小板10万.衰弱,頭痛,心臓部のうずくような痛みの訴え.5月21日退院.

 

咽頭部障害:

24.カルテ№7783/512.(氏名略)男性50歳,ボルシチェフカ村.5月12日放射能汚染の理由で入院.甲状腺のガンマ線量3000マイクロレントゲン/時以上.頭痛,から咳,気管入口のイガラの訴え.検査結果:口腔・咽頭粘膜の明白な充血.5月23日退院.

25.カルテ№7785/490.(氏名略),女性47歳,ネビトフ村.5月13日入院.理由:放射能汚染.原発から65kmの所に滞在.ソフホーズで働く.身体の露出した部分が日焼け.頭痛,衰弱,皮膜のむずがゆさ,口の焼けるようなひりひりした痛み,から咳に対する訴え.甲状腺放射線量300マイクロレントゲン/時. 血液検査:白血球2800,血小板14万.

26.カルテ№ 3637/363.(氏名略)女性36歳,ポゴンノエ村.5月5日入院.血液検査:白血球3400.甲状腺放射線量1400マイクロレントゲン/時.痛み,のどのイガラ,刺激感.5月12日退院.

 

甲状腺の高レベル被曝:

27.カルテ№8239/588.(氏名略)男性57歳,ロマチ村,巡回警備員.5月14日入院.甲状腺からのガンマ線量16ミリレントゲン/時.全身衰弱,口渇,頭痛の訴え.6月14日退院.

28.カルテ№8011/554.(氏名略)男性21歳,ホイニキ市住民.5月23日,医療衛生隊救護所から「放射線レベル測定不能(?)」との理由で転送されてくる.甲状腺のガンマ線量13ミリレントゲン/時.血液検査:白血球2500.