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原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

【汚染】川崎港と名古屋港の中古車、5μSv超え19台(うち10μSv/h超え6台、最高値58μSv/h)

2011-12-17 12:07:37 | 放射能汚染

【汚染】川崎港と名古屋港の中古車放射線量測定9月からの結果一覧、5μSv超え19台(うち10μSv/h超え6台、最高値58μSv/h)日本輸出タイヤ29個から基準値超え放射線検出

 

中古車の放射能汚染のニュースはあまり報道されませんが、実際には多数の中古車から基準値を超える放射線量が計測されています。

まず4月に富山県のニュースが2つありました。1つ目は4月12日、ロシア・ウラジオストクの現地当局は、伏木富山港から運ばれた中古車20台のうち7台からロシアの基準値0.3マイクロシーベルトを超える放射線を検出したと発表、最大で0.75マイクロシーベルトということでした。2つ目は4月27日、富山県の港からロシアのウラジオストクに輸出され中古車13台が、ロシアの基準値の0.3マイクロシーベルトを超えたということで、船便で富山港に戻されました。その他にも、6月29日に川崎港で輸出予定だった中古の乗用車から毎時62・60マイクロシーベルトの放射線量が測定されたニュースなどがありました。

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朝日新聞の10/24記事によると、8月以降、全国の港湾で全大検査が決められ、0.3マイクロシーベルト以上の車は貨物船に積めなくなり、日本湾運協会(東京)によると、全国で9月に基準値を超えたのは輸出車全体の約1%にあたる660台だったそうです。しかし、川崎港や名古屋港に運び込まれる中古車の通報基準値は毎時5マイクロシーベルトとなっています。

以下は川崎港と名古屋港の通報基準毎時5マイクロシーベルトを超えた測定結果です。川崎市と名古屋港のHPより引用します。2つの港合計で19台の中古車が毎時5マイクロシーベルトを上回り通報されています。

川崎港における基準値以上の測定結果(PDFファイル:96KB)

名古屋港における中古自動車等の放射線量の測定結果

*   *   *

ロシアでは日本からの中古車だけでなくタイアやからも基準値を数倍上回る放射線量が計測されているそうです。

以下はJSN-ロシア情報ナビより引用です。

日本輸出のタイヤ29個から基準値を超える放射線が検出

ウラジオストク海洋漁業港で、日本よりコンテナ輸送されたタイヤ29個から基準値を数倍上回る放射線が検出された。現地で放射線除染を行う有限責任会社プリムテフノポリスが同社サイトに掲載した情報を、ノーボスチ通信が12月1日付で引用して伝えた。
プリムテフノポリス社サイトによると、ウラジオストク海洋漁業港の保安職員及び消費者権利保護・福祉監督局の職員が検査したところ、ガンマ線とベータ線の 高い数値が検出された。ガンマ線の基準値は毎時0.3マイクロシーベルトだが、今回のタイヤゴム部分からは最大で毎時1.15マイクロシーベルトの数値が 表示されたという。
なお、沿海地方の消費者権利保護・福祉監督局は、現時点でノーボスチ通信からの直接の取材には応えていない(前掲ノーボスチ通信)。
ウラジオストクの中古自動車輸入業者は本誌編集部に対し、日本の中古自動車からは僅かな台数ながらも放射線が継続的に検出されており、一部ではシップバッ ク(積戻し)されているケースもあるとの現状に触れ、「今回の放射線検出も驚くには値しない」とコメント。しかしながら「日本側で船積み前の検査を改めて 徹底してもらいたい」との要望を述べた。(12/2)
(週刊ボストーク通信924号より)

http://www.jsn.co.jp/news/2011/183.html

 

(2011年12月17日 10:49)

http://savechild.net/archives/13904.html


「毎時110マイクロシーベルトの中古車」高線量の中古車 流通

2011-12-17 11:50:02 | 放射能汚染

高線量の中古車 流通

基準越え輸出できず

高い放射線量の中古車が、全国を転々としている。うわさの車を追った。中古車業者の間で広まっている、ある情報を耳にした。高い放射線量で輸出できなかった中古車が、国内で流通しているという。その車の車体番号を聞き出し、運輸支局で記録を調べた。直近の所有者は、岡山県内の輸出業者だった。その会社を訪ねた。うわさの車、「いわきナンバー」のミニバンを購入したのは7月下旬。業者が車を売買する千葉県のオークション会場で143万円だった。

東南アジアに輸出するため大阪府に運び、8月に港で放射線検査をすると、国が定めた輸出コンテナの通報基準値(毎時5マイクロシーベルト)を超える毎時110マイクロシーベルトを検出した。「検査後は何度も除染して測定したが30マイクロシーベルトまでしか下がらなかった」と業者。その後どうしたのか。「国内で売ることにしたんです。うちも損するわけにはいかないですから」運輸支局で一時抹消登録をしてナンバープレートを外し、9月に大阪市内のオークションに出品したが売れず。翌週、神戸市内のオークションで121万円で売れた。

その後、関西周辺の業者の間で「手を出してはいけない車」(別の業者)として、車体番号がマークされるようになった。かりに毎時30マイクロシーベルトを1日2時間浴びたら、年間被爆線量は国が避難を促す目安の年間20ミリシーベルトを超える。

どこで汚染されたのだろう。記録を調べると、最初の所有者として福島県の自動車販売会社の名前が出てきた。東京電力福島第一原発から40キロ離れたいわき市にある、この会社の販売店が取り扱った車だという。店長に話しを聞いた。「いわき市内の男性が3年前に購入し、震災当時は仕事で原発近くに駐車していたと聞いた。男性は7月にローンの残金を払って、別の中古車業者に売ったらしい」今、この車はどこにあるのか。今月上旬、埼玉県内のオークションに出品されたが売れず、翌週、千葉県内で落札されたのが目撃されていた。オークション会社に落札業者を聞くと、「規則上、回答できない」と断られた。それを最後に、手がかりは途絶えた。

ナンバー外し 再登録・販売

輸出できない車が国内で流通していることについて、ある輸出業者は「氷山の一角」と断言する。「高い線量が出ると除染が大変なので、規制のない国内のオークションで売りに出す」こうした車を購入した業者がナンバーを再登録すれば、他地域のナンバーが店頭に並ぶ。過去のナンバーは車検証に記載されず、運輸支局で詳細記録を調べない限り分からない。

中古車輸出の規制はより厳しくなり、国内市場に舞い戻る車はさらに増えるという。8月以降、全国の港湾で全大検査が決められ、0.3マイクロシーベルト以上の車は貨物船に積めなくなった。日本湾運協会(東京)によると、全国で9月に基準値を超えたのは輸出社全体の約1%にあたる660台だった。

福島県内では中古車の安全確保の動きがある。福島市でオークション会場を運営する「JU福島」は全車の放射線量を検査し、毎時1マイクロシーベルトを超える車の出品を断っている。高い線量が検出されなくても福島県ナンバーが避けられる「風評被害」もある。福島市の中古車業者は「福島、いわきナンバーは県外で売れないので、車検期間が残っていてもナンバーを外し、関東に出品している」と明かす。

2011年10月24日 月曜日 朝日新聞 34面より

http://savechild.net/archives/10895.html