原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

2月27日(月)のつぶやき

2017-02-28 02:19:47 | つぶやき

読者の皆様へ 

【フクシマ見聞録】の紹介を暫く休みます。

「つぶやき」の記事についても、暫くの間は、

毎日ではなく不定期になると思いますが、宜しくお願いします。

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【フクシマ見聞録】3・11「実は、関東圏からご契約される方が最近増えてるんです。空いてる物件がすぐ埋まってしまう状況で」 ※86回目の紹介

2017-02-28 00:26:27 | 【フクシマ見聞録】

読者の皆様へ 

【フクシマ見聞録】の紹介を暫く休みます。

「つぶやき」の記事についても、暫くの間は、

毎日ではなく不定期になると思いますが、宜しくお願いします。

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1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。86回目の紹介

【フクシマ見聞録】

3・11「実は、関東圏からご契約される方が最近増えてるんです。

空いてる物件がすぐ埋まってしまう状況で

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2014年1月27日のツイートから

 

福島行-生活するためには部屋ばかりあっても意味はなくて、
冷蔵庫、洗濯機、レンジ、布団、コンロなど要る。

加えて水道、電気、ガスの手続きもしなければならない。

もろもろ一切を含めて考えると、月ごとに契約してゆく式の
マンスリーアパート以外、払える金はなかった。
そうした生活調度品が-

 

-あらかじめ備えてあった。ネットもつながる環境だった。
その契約する際の受付をしたのはつい最近大学を卒業したような感じの若い男で、
差し向かいになると言った。

「-実は、関東圏からご契約される方が最近増えているんです。
以前ならもっと条件の良いお部屋をご紹介できたんですが、-

 

-「空いている物件がすぐ埋まっていってしまうような状況で、
ご紹介できるのはもうここしかございません。」

そう言って駅周辺の繁華街から自転車でおよそ30分ほどかかる
川原端の物件を自分に示した。物件の査定が定期的に変わるらしく、
ちょうどかなり低い賃料が設定されているとのことだった。-

 

-7万ほど。それを払うと、残りは食費としての微々たるものしか残らない。
迷わずに決めた。そうした人間の移動は福岡一帯に起こり始めていたようで、
おそらく私ども以外の場所に行っても空きを探すのはかなり難しいだろう、
そんなことを男は言った。「布団はいくつにしますか」-

 

-そう問われて”二組で。”自分は答えた。
契約後そのままその男の運転する車に乗り、那珂川の土手からすぐのところにある
白い二階建ての建物の一室に荷を運び入れた。

周囲は典型的な地方の国道沿いの風景で、いくつかの工場があり、
人家があり、小さな畑があった。東京にある量販店があった。-

 

-夕刻には介護施設から連絡があり、自分の採用を告げ、4月1日から勤務することになった。
紹介していただいたホテルの最後の晩、女から電話があった。

女は中継地のドバイから一度メールをよこし、無事大阪に入っていた。
「-アキラ、ZDfノ方カラアキラの身分紹介ヲ求メラレテイル。」女は言った-

 

-「ZDfの仕事ヲ出来ルカモシレナイヨ。ドウスル-」(ああ、やばいな-)自分は思った。
タイミングがずれている。これまで意図せずに動いていたお互いの動きを突き合わせると、
ふしぎな具合にうまくお互いを補完し、相乗するような状態になっていることが多かった。
それが意図外であったから、-

 

-自分と女は言葉にしないでもなにか特別なものを感じていたふしがあった。それがずれている。
”、、、それはとてもうれしいオファーなんだが”自分は言った。

”実は今日、紹介してもらった介護の職場で採用が決まってしまったんだ。
このことにはやはり自分のために動いてくださった方がいる。-

 

-”顔をつぶすわけにはちょっといかないよ”「『顔ヲツブス』?」”断れない、
ということだよ”「、、、コレはトクベツナ事ダヨ。ZDfと働ケルチャンスは、
フツウはアマリ得ラレナイ。、、、断ルノカ」”ドイツには本当にお世話になった。
なにか返さなければいけないとは思っている。-

 

-”だけれど、かけあってくださった方も、昔からの知り合いの縁がある。
苦しいが、むずかしい”女は声の調子を固くして「二人デ居ルコトがデキルノニ-。」
”それも、前話し合った福岡の物件を調べていて今日、マンスリーアパートの契約をしてしまった。
”「私ガコノ前、送ッタ物件ハ?」-

 

-”見てみたが、二人で分けるにしても、今の俺には金が無さすぎた-”
「、、、ソウカ。デハ、ZDfの方にはソウ伝エルガ、本当二イインダナ。メッタニ無イチャンスナノニ」
なにか高圧的なものを感じ、自分も意固地になり始めながら言った。
”ああ、伝えてくれ。”どうしても噛み合わないものを-

 

-苦く抱えながら言った。仕事がそうして大阪で見つかった以上、
しばらく大阪へ留まることにした、女は言った。事態が流動的な以上、仕方がない。
電話を切るとメールが入り、大阪のホテルの住所が書いてあった。
仕事がはじまるまで、こちらに来ないか、そう書いてあった。-

 

-自分はこれからの食費分の金を崩して、翌日、大阪へ向かうことにした。-

※次回に続く

投稿予定は、現在未定です。


2月26日(日)のつぶやき

2017-02-27 02:17:38 | つぶやき

2月25日(土)のつぶやき

2017-02-26 02:19:50 | つぶやき

2月24日(金)のつぶやき

2017-02-25 02:21:02 | つぶやき

2月23日(木)のつぶやき

2017-02-24 02:21:36 | つぶやき

【フクシマ見聞録】3・11「原発の事故が起きて、なにがおそろしいのか。被曝するから」 ※85回目の紹介

2017-02-23 22:00:16 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。85回目の紹介

【フクシマ見聞録】

3・11「原発の事故が起きて、なにがおそろしいのか。被曝するから

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2014年1月26日のツイートから

 

福島行-その頃、自分がミクシィの場所でまとめていた情報は
こんなものだった。3月25日「(テレビ非公開)録画 
3/24 原子力資料情報室会見 文科省管轄の高精度放射能飛散予測システム
「スピーディ」、このシステムはヨウ素剤配布の基準になる。
文科省、政府はこのシステムをどう使ったか」-

 

-3月26日「(テレビ非公開)録画 原子力資料情報室 
外国人特派員記者クラブ会見 フランス人記者による質問から。

「IAEA(国連原子力査察委員)は、チェルノブイリの事故を当初
「認めなかった」。認めたのは相当後のこと、
原子力推進企業の献金により事実隠蔽した」-

 

-3月27日「(転載) 厚生労働省3/17飲食物摂取制限に関する指標 
厚生労働省は3/17に、総理発布の原子力非常事態宣言に従い、
すでにこれまでの水道水放射能基準値を「ひそかに『30倍に』」に
変更している。

平常時での安全基準値を30倍したものが、現在での「安全基準値」。-

 

-「国が定めた。つまり、「国が定めた基準値内ですから。」と言った場合、
それは「いつもの基準値の30倍。」を意味する。悪質な詐術に注意。 」。

同日「(テレビ非公開)録画 原子力資料情報室会見 3/26状況について 
「1号炉3号炉で原発事故のなかで最も恐れられる『冷却材喪失事故』が-

 

-「起きた可能性があります。」(3/1 6:00あたりから)田中三彦氏
(サイエンスライター)福島第1原発事故:冷却剤喪失事故について」
同日「風向きの予想図を載せる。ノルウェー気象予報研究室」。
3月29日「(テレビ非公開)録画 3.28 原子力資料情報室対邦人会見-

 

-「この話ともう一つ、保安院が発表していた情報があった。昨日午前三時、
東電が保安院に、「1,2,3号炉のすべての圧力容器の底に穴が空いている。」
との報告をしていた。(7;00あたりから)

この事故の核心ともいえるその発表は、保安院によりただこの文言のみで処理され、-

 

-「それ以外のデータ、詳細を語られることはなかった。

元東芝の原子炉設計者が「驚愕」ということばで現状を語る。」

憑かれたようにこんなことを書いていた。
テレビではみな報じないことばかりだった。

それぞれに省略してあるが動画のリンクが書き込んである。
おそらく1時間ほどの動画の全てを見る-

 

-者は限られているだろうと思い、象徴するような部分を短く書き添えて
伝わるように願っていた。こんな情報を、アイドルがどうしたとか、
野球の結果を伝えるニュースのコメント欄に流れを無視して差し入れる。
当然、毀誉褒貶が自分に向かって飛んでくるのだが、
いずれにしろ、相手にしなかった。-

 

-(あぶねえぞ-)書き込む自分はそんな思いに憑かれていた。
(あぶねえ。みんな、このこと気づいてるのか。)気づいて欲しい-。
原発や、政治とはもっとも離れたようなスポーツ、芸能のニュースに
(実はそれは表裏のものとして一体なのだが)
なかば強引にこんな書き込みをねじこんでいた。-

 

-原発の状態に焦点が向かっていた不透明さは、形をかえはじめていた。
被曝-。原発の事故が起きて、なにがおそろしいのか。
被曝するから。この事態に際して、挙げたような対応がひそかに、
迅速に敷かれていた。その対応を敷くのは、
東京電力ではなかった。国だった。-

 

-28日に自分はそんな書き込みを行わなかった。福岡の女性に紹介された
介護の職場での面接があったのだった。桜が咲きはじめていた。
自分はそれまで使っていた携帯を新しくしていた。
肌寒さの残る外気の中、職場のすぐ近くの公園で咲き始めたその桜を
はじめて携帯の写真で収めてみた。-

 

-眼鏡をかけた女性の上司にお会いし、状況を説明した。介護での経験の有無、
その形態そんなことを聞かれた。夜勤はできるか、と聞かれ、
内側で逡巡した末に、「できますが、すこし様子を見させてください」と言った。
状況が不透明すぎた。その施設は前述したように公や社会福祉団体の運営による-

 

-ものではなくて、福岡駅周辺の土地開発会社系列の特養だった。
福岡の女性が社長を通じてかけあってくださって面通しの意味合いの強い面接だったが、
それでも採用は確かなものではないと感じていた。

採用の可否を後日連絡すると言われた。
持ち金の底がいよいよ見えてきていた。-

 

-女との件がある限り、福岡で生活の拠点を作らなければならない。
面接の際に提示された金は、時給850円。持ち金と入り金、
流出してゆく金を考えると、紹介していただいていたホテルから
出る以外なかった。

いつも食っていた駅の地下にある名代ラーメンという450円ほどのものを食うと、-

 

-自分は不動産屋をめぐった。福岡も繁華な場所から離れなければ、
家賃は東京のものとそう変わらないのが痛く思えた。
(移動手段を持っていなかった)自分の現実的に払える金で借りられる
物件があることはあったが、それらはみな寒々しい部屋ばかりだった。
女が調べるように送ってきた-

 

-外国人向けの格安(と書いてあったが)の物件の間取りの広さ、
清潔感、安定感とはくらべようもなかった。畳敷、1間、風呂なし、
築30年以上の日陰の部屋の写真。自分ひとりならば気にも留めないのだが。
結局、探し回った末に勤め人向けの貸し部屋を借りることにした。
査定が安かったのだった。-

※次回に続く

 2017/2/27(月)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】検察が自らの保身のため、恣意的に人を逮捕、起訴。そんな歴史だけは絶対に繰返してはならない ※75回目の紹介

2017-02-23 22:00:00 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。75回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

----------------

**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

14 崩れた検察側のシナリオ P206~

 それにしても、渡眞利はなぜあれほどまでにウソをつくのだろう。渡眞利は完全に検察の操り人形になっていた。検察の主張を代弁しているのみだった。ここまでマインドコントロールするのは不可能だ。私に対する敵意に満ちた態度も、恨みだけだとは思えない。何かほかに実利的な動機があるような気がしてならないのだ。

 その謎を解くカギが、平成14年11月25日に東京駅近くで起きた暴力団員射殺事件にあるようだ。殺されたのは山口組系暴力団の組長で、犯人はなんと、亀谷直人組長だった。

 最近、この射殺事件と私の口封じ逮捕を関連づけて報じるメディアが出始めている。月刊誌「創」(15年3月号)に掲載された元公安調査庁職員の野田敬生氏のリポートをはじめ、「テーミス」(同4月号)、「週刊文春」(同4月17日号)などである。

 これらの記事を総合すると、私の事件以降、亀谷組長が山口組関係者らにさかんに「検察とのパイプ」を吹聴するようになったという。渡眞利が贈収賄事件をでっちあげ、服役してまで検察に”恩を売った”というわけだ。確かに渡眞利と亀谷組長がいなければ、検察は私を逮捕でっきなかったことは間違いない。亀谷組長は、私の事件で築いた「検察とのパイプ」を山口組内での影響力拡大に利用しようとしたのである。

 そして、実際に山口組本家サイドから、ある検察工作を依頼され、多額の工作資金を引き出した。この白昼堂々の射殺事件は、その検察工作に関するトラブルの延長に起きたハプニングだったという。殺された組長は、山口組関連の裁判対策担当責任者だった。

 もしこれが本当ならば、検察は自らの犯罪を隠蔽するため、暴力団を利用して私の事件をでっちあげたが、利用された暴力団が反対に検察に恩を売ったことを利用しようとして、多額の現金を動き、殺人事件にまで発展したことになる。この裏事情についても現在、調査中で真偽のほどは定かでないが、いずれにしても本件事件の「闇」があまりに深く、また申告であるのは確かなようだ。

 亀谷組長は殺人で起訴され、2月12日に東京地裁で初公判があったが、検察は亀谷組長の殺人の動機を明らかにしなかった。そこに「闇」が隠されているからだろう。

 一方、渡眞利は表面上、この殺人事件には異常なほど無関心を装っている、だが、実は第9回公判(2月21日)で弁護人が亀谷組長の殺人事件の骨子を尋問したが、それまで饒舌だった渡眞利が急に無口にうつむき、何度もつばを飲み込み喉ぼとけを動かすようすがはっきり観察できた。渡眞利は、この裏の真相を知っているに違いないのである。

 私は、自分の潔白を証明するのはもちろんだが、公判を通じて「裏の真相」を国民の前に明らかにしたいと考えている。それが容易ではないことは覚悟のうえだが、こうなった以上はやり遂げるのが私の使命である。

 闘いは、これからも続く。しかし検察のでっちあげ逮捕、起訴が少しずつ明らかになっている。検察と指定暴力団との裏の実情も、これから明らかとなるであろう。

 検察は逃げないでほしい。私の逮捕、起訴が公訴権濫用でない正当なものであるというなら真正面から取り組んでもらいたい。それが結局は健全な検察となるための試金石なのである。でっちあげ逮捕、起訴の”原田明夫検事総長は近いうちに退官することになろう。次の検事総長は、検察が何をするところなのかをはっきり理解し、真実の追及のみを使命とすることの大切さをわかる人になってほしい。結局、それが国民のためになるのである。

 そして多くの国民、マスコミはどうか、この事件がどういう事件なのか、その真実は何なのか、逮捕、起訴の真の目的はなんであったか、検察と指定暴力団の裏の実情がどういうものであったのか、しっかりとした目で判断してほしい。客観的に冷静な目で見てほしい。それが検察の暴走を抑制する唯一の方法だからである。

 検察が自らの保身のため、恣意的に人を逮捕、起訴するような、そんな歴史だけは絶対に繰り返してはならないのだ。

 

※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』の紹介は今回で終了します。

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


2月22日(水)のつぶやき

2017-02-23 02:21:50 | つぶやき

【フクシマ見聞録】3・11「日本に行く事が怖い。何を持って行けばいいですか」「雨に濡れないための服を」 ※84回目の紹介

2017-02-22 22:00:26 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。84回目の紹介

【フクシマ見聞録】

3・11「日本に行く事が怖い。何を持って行けばいいですか」

「雨に濡れないための服を」

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2014年1月25日のツイートから

 

福島行-そんな自分の気持ちを察したのか、諍いが消耗してゆくと
女は一拍間を置いて言った。

「-アキラ。私タチはナゼコノヨウナ喧嘩をシテイルノカ-」
”、、、。”「アノタイヘンな状況の後、私ハ眠レナクナッタ。
コノ先、ドウナッテユクノカ、ワカラナイ。
私タチは、ハナレバナレにナッテシマッタ-

 

-「アキラを喪イタクナクナイ。」電話口で泣く音が聞こえた。
「今ノ私ニハ、誰ニモ味方ガイナイ-」慰めるほかなかった。
”-私は$$$の味方。できることはなんでもするよ。心配しないで”
そんなやりとりを終えて電話を切ると午前3時だった。
翌日にメールが届き、外国人向けの格安の物件一覧を-

 


-を扱う賃貸アパートの情報が載っていた。その一つ一つを見ていったが、
自分の払底しかけてきた金では払えぬものばかりだった。
その日の昼、世話をしてくれた福岡の女性から連絡があり、
彼女の仕事明けにお宅にお邪魔することになった。天神の近くのマンションに
住んでいた彼女に向かうと、-

 

-自分の絵のポストカードが幾枚か部屋に飾られていた。
「ギターを習いはじめたんです」女性は言って、アコースティックギターをすこし弾いた。
「-なかなかうまくならない。」女性は言って、福岡にあるギターショップと
ライブハウスの話を自分にした。”弾いてみてもいいですか”自分が言うと、-

 

-ギターを差し出す。それまで毎日のように弾いていたギターを手に取りネックを握ると、
手からギターとの間にあった水のような肌なじみの感覚が薄れているのを感じた。
「これからどうされるんですか-」女性は言った。”-先が見えません”
自分は言った。女性との知り合いは、二年ほど前からで-

 

-下北沢の一角で絵を見せていると入ってきてくださったことから始まっていた。
自分はその頃、食う、ということを絵のテーマにしていて、
早朝の築地にゆき魚を買い求め、描き写し、神のようなものにかたちを
変えるという作業を繰り返していた。魚類は無数にいて、長い時間をかけて連作してゆく-

 

-その過程にあった。ずっと、描いてゆく。死ぬまで-。それが頓挫したように
思われていた。海が、汚されていた。連作を言い出す物造りは、
おおむね肉体の力が減衰してきたと見てもいい。

30半ばを越えて、20代の頃のようにそれが無意味であれ、
体から湧き出してくれるものの枯渇を感じていた。-

 

-ほっておいても湧き出してくるものがなくなり、しかし磔刑のように
何かを造ってゆくことを自分で決めた以上、
良くも悪くも理性的な概念をひねりだして
それに寄って制作を続けなければならない。

その衰えのようなものは、職を探す上でも自分に
懸念としていつも浮上してくるのだった。-

 

-その制作上の頓挫も自分に重くのしかかるのだが、それ以上に、
自分が無防備に自分が居る場所が無制限にあり続けるということを
前提としていたということが、自分の致命的な甘さとして突きつけられていた。
自分の判断に致命的な甘さがある。そのことに気づきもしなかった-。-

 

-一人頼らなければならない自分そのものに信が置けない。それは
これからの現実と向かいあってゆく上で、なによりも大きな重しと
なって自分の中にあった。作っていただいたカレーを食うと、
福岡の女性はノートパソコンを貸してくれた。ホテルのロビーに
毎晩を金を投じて情報を拡散していることを-

 

-話すと、貸してくださったのだった。「-パソコンを買ッタヨ。」
その晩電話で女は言った。自分は、福岡に自分の絵を観てくださっていた
知り合いがいて今日パソコンを借してくれた、
もう電話じゃなくてもよくなった、そう伝えると、
一転して硬い調子で女は言った。「知リ合イ、、。ソレは女カ。」-

 

-自分は口調におどろいて言った。”誤解しないでほしい。
昔からの知り合いなんだ。”「アキラハ私ノイナイウチに他ノ女ト
会ッテイルノカ。信ジラレナイ-。」自分は弁明逐われ、
一応の納得を得たのちにパソコンの通信に切り替えた。
「ヤハリ、私ハ日本二戻ル。ドバイ経由で大阪二行ク-

 

-「仕事ガモラエルと思ウ。ドバイに行キ、大阪へ行くチケットヲ取ッタ。
-日本二行ク事ガ怖イ気持チガアル。アキラ、私ハ何ヲ持ッテユケバイイデスカ。」
ふいに聞かれ、自分は迷った末に言った。”雨に濡れないようにしたほうがいい。
雨に濡れないための服を-”-

 

-2011年3月20日すぎの大阪に向かう上で、それが果たして正解なのか。
高規格マスクだったのか。その時の自分は確たるきもちを持てないまま答えた。
その頃付け焼刃のように仕入れていた被曝に関する情報からは、
そんな答え方しかできなかった。苦いものを感じた。-

※次回に続く

 2017/2/23(木)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】「釈放指揮書がまだ届いてないですが、まもなく保釈されますよ」 ※74回目の紹介

2017-02-22 22:00:00 | 【フクシマ見聞録】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。74回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

14 崩れた検察側のシナリオ P204~

 午後5時前、保釈。拘置所には弁護人が迎えに来てくれた。正面門には報道陣が約50人詰めかけていて、一斉にフラッシュがたかれた。来る前に乗るのが困難なほどだった。

 長い勾留から解放され、外の空気を吸ったときは、なんともいえない喜びがあった。弁護人に合わせて歩くと、足元がフラフラして足が弱っていることに気づいた。それから車に乗って弁護士事務所へ向かった。

 久しぶりに見る大阪の街だった。事務所では、綱と娘が待っていた。勾留生活で私は少し細かくなったが、妻も同じく細かくなったようだった。

 その後、司法クラブで消え記者会見し、この理不尽な口封じ逮捕と調査活動費におる裏ガネ問題を、公判を通じて徹底的に追及していく決意を述べた。

 保釈後の4月2日、「週刊朝日」編集部の依頼でジャーナリストの立花隆氏と対談した。立花氏は私の話をほぼ全面的に受け入れてくれた。そして、

「第1次逮捕時の新聞記事を見ただけで、法曹界のことを少しでも知っている人なら『これはおかしい』と思うはずです。裁判は実質無罪の可能性が高いとおもうんですが、裁判官もどういう表現でそこにもっていくのか、すごく興味があります」

と語った。まさにそうだ。問題は裁判体がどう処理するかにかかっている。

 真実がシロであることは、渡眞利の証人尋問を見ればいくらなんでも理解してもらえたと思う。あとは贈賄側の渡眞利の証人尋問を見ればいくらなんでも理解してもらえたと思う。あとは贈賄側の渡眞利を有罪にした裁判対が、収賄側の私を無罪にするかどうか。私としては、この裁判対を全面的に信頼するしか方法はない。

 第1次逮捕の電磁的公正証書原本実記録、不実記録電磁的公正証書原本共用、詐欺については、これまでくりかえし説明してきたように法的にも実態的にも罪が成立しない。検察が主張する犯罪構成は、すでに崩壊している。

 第2次逮捕の収賄については、私が渡眞利から数次にわたる飲食などの接待を受けたのは事実だが、いずれも懸案のマンション買戻し契約に関する接待であり、衛星放送事業のスポンサー探しに関する接待である。少なくとも私の職務とはいっさい関係ないものだった。しかも、起訴状によれば、私が計28万円相当の接待を受けたとされているが、私は渡眞利に対し無利子無担保で200万円貸付ており、84万円しか返済されていない。残債116万円から28万円を弾いても、まだお釣りがくるような話である。

 これが、偽りのない真実だ。

 裁判は4月4日で渡眞利の証人尋問が終わった。後は弁護側から無実のための反証を開始する。

 

※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(崩れた検察側のシナリオ)は、

2017/2/23(木)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


2月21日(火)のつぶやき

2017-02-22 02:18:10 | つぶやき

【フクシマ見聞録】3・11「女はドイツ国営放送が事務所を大阪に移したと。”東京には戻りたくない”」 ※82回目の紹介

2017-02-21 22:00:21 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。82回目の紹介

【フクシマ見聞録】

3・11「女はドイツ国営放送が事務所を大阪に移したと。

”東京には戻りたくない”」

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2014年1月24日のツイートから

 

福島行-「アキラ。フクシマフィフティ、の方タチの名前が分カリマスカ-」
そうして福岡駅の南側の角にあるホテルに移らさせてもらった晩、女が電話口で言った。
”なんだって-?”「フクシマ、フィフティ。」”何だよそれは”
「今ノタイヘンな状況のゲンパツの中二入ッテイッタ方タチがイル。-

 

-「50ニン、と言ワレテイル。今、コノ方タチの名前と、ドンナ方タチナノカ、
ドイツで調ベヨウとシテイルが、ドウシテモ分カラナクテ、困ッテイル-。

ドイツだけデハナクテ、アメリカ、ヨーロッパのメーディア、ミナ、
ソノコトを調ベヨウトシテイル。分カリマスカ」舌を巻くような思いだった。-

 

-福岡へやってきてまだ二週もたっていない状況で、事故の状況はごく大まかな解説、
専門家の予断をゆるさない予想、そんなものばかりだった。

やがて明らかになってくる(と言っても部分的なものだが)
当時の原発内での状況、周囲の動き、そんなものはほとんど情報として欠けていた。
知る術がなかった-

 

-その向こうで、海外のメディアは彼らの存在を知り、その名前の特定を急いでいた。
「今、コノ方タチは、ヒーローのヨウニ伝エラレテイル。」女が言う。”、、、分かった。

調べてみるよ。ただ、力になれるかはわからない。なにしろ、何も分からないんだ。
”ヒーロー。女の言葉に自分は自分の服の匂い-

 

-を嗅いだ。肌着や靴下、ズボンなど詰め込んでリュックに入れていたが、
一番上に来ているパーカーは一着しかなかった。福岡へやってきてから
一度も洗濯もしていなかった。逃

げるためにやってきた福岡で、自分は体臭の移った藍色のパーカーを着、
先の展望もなく、無為にうろうろしているばかりだった-

 

-惨めものだった。避難するうえで多大な力となった女に、どうにかして
何かを返したい。しかし”調べてみるよ”とは言ったものの、
当然、自分の辿れる情報の範囲ではその福一にとどまった
50人の男たちの名前は分かりはしなかった。
名もわからない男達が、修羅場で作業をしている。-

 

-電話を切り、午前2時を回った暗がりの中で一人彼らのことを
想像してみるが、防護服、全面マスク、暗がり、究極の修羅場、
そんなことしか分からない。電源の落ちた場所で何かを
しているマスクの男たちの手元は、
想像のフレームから切れた場所にある。
自分は寝てしまった。-

 

-ホテルのフロントに、美貌の若い女がいた。自分、父と母
(兄は、あらかじめ取っていた連休が終わると「進めているプロジェクトがある。
自分だけ逃げて潰すことはできないよ」と言い、一人東京へ戻っていた。)が
移ってきた当初は愛想よく笑みを返していたが、
日数がすぎると硬い表情を向けるように-

 

-なっていた。両親の部屋へ海苔を取りにいくとユニットバスの
いたるところに洗濯した衣類が下がっている。

ロビーの清掃の時間だったが、部屋から出てゆかず、
皆で海苔のパックをあけて飲み下している。奇妙な家族と映っていたのだろう。
夕刻になるとロビーへ自分はやってきて、-

 

-5分間100円のパソコンの前に座り、原子力資料情報室の後藤将志氏が
伝える解説を文字おこしし、要約してミクシィで誰彼となく伝えていた。
詳細は省くが、依然として福一の危機的な状況を伝えていた。
再臨界に達する可能性が依然としてあり、そうなった場合には誰も近づけなくなる。-

 

-そうなったら最後、全てが制御不能に陥る。ドイツの気象台が、
放射性物質拡散の予報図を公表していた。濃度によって色が塗り分けられた
炎のようなものが、日本列島の福一のあるあたりに食いついて、
海の方へ尾をひいて揺れている。
風の向きによって、その尾が内陸へまわってゆく時があった。-


-その情報の時差を直すことを書き添えて、連日書き広めていた。
”眠れるようになったのか-”自分は電話口で女に聞いた。

「マダ、アマリ眠レナイ。少シは良クナッテキタガ。」女は言った。
「ヤハリ、ドイツにハ仕事がナイ。私ガヤッテキタ日本デノ仕事は、
ドイツデハモウ書イテイル人がイテ-

 

-「私ノ入ル場所ガナイ-。日本ノ仕事で得ラレル様ナコネクションは、
ドイツデハ無理カナ、、、。日本二戻ルコトヲ考エ始メタヨ。」

女はドイツ国営放送が事務所を大阪に移したことを言った。
「東京ニハ戻リタクナイ-。福岡デ二人デ住ンデ、
大阪二通ウスタイルナライイカと思ウ。-

 

-「アキラハドウ思ウカ。」”、、、今の生活は、$$$(女の名)
に救ってもらった命だと思っている。そうするなら全力で協力するよ。

ただ、たいしたこともできないけど。
-情けないね”「コレカラ福岡ノ物件ヲコチラで少し調ベテミル。
後デ送ルカラ調ベテクダサイ」そう言って電話を切ると、-

 

-まもなくしてメールが届き、ある画像が添付されてあった。
枝野幸男がパジャマ姿でくまのぬいぐるみを枕元に寝入っている写真だった。
『Edano nero』という字が入っていたように記憶している。
睡眠の話からそうしたようだった。

そこにはもう一つ、何かのアドレスが書き添えてあった。-

 

-それは以前のつぶやきに書いた原発事故を下痢をかかえた
キャラクターに例えたテアニメだった。

「-ゲンパツくんのおなかの調子がわるくなっちゃった。

でもだいじょうぶ。お医者さんがちゃんときくおクスリをあげてる」
そんなナレーションが付けられていた。そこに-

 

-女の「Akira,what do you think aout this?(明、これをどう思う)」
と書き添えられている。

ユーモアなものとして並べたつもりらしかったが、
不快以外のなにものでもなかった。

”おもしろくないよ-”自分は返信した。
”下痢便でこどもが癌になると思ってるのか-

 

-”人が、白血病になると思ってるのか。
”自分は不快感をそのままに書き送った。ふいの自分の瞋恚にぶつかり、
女は再度電話をかけてきた。「ナゼ、ソンナニ怒ルノカ。
私が作ッタンジャナイヨ。日本人ダロウ、コレを作ッタノハ。」自分は言った。
「いいか。こやって本当のことを隠してるんだ。-

 

-”やわらかい形にして。嘘ばっかりじゃないか。放射能が行った場所から
ほとんどの日本人は逃げてない。

情報も与えられてないで被曝したんだ。やがて病気になることを知っていながら、
そうしたんだ。これから子供に病気が出てくるはずだ。
おとなにもな。そのこと全然このアニメは伝えてないだろう。-

 

-”事故が起きて、いまだにこんなものばっかり表に出てくる。
こうやって、日本人は騙されてきたんだ。甘く、
やわらかいかたちでごまかされて、忘れさせられてな。

日本人の俺にこんなものを送ってきて、
いったいどういうつもりなんだ”ひどい喧嘩になっていった。
それは決定的なもののように思われた-

※次回に続く

 2017/2/22(水)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】「釈放指揮書がまだ届いてないですが、まもなく保釈されますよ」 ※73回目の紹介

2017-02-21 22:00:00 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。73回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

14 崩れた検察側のシナリオ P202~

 しかし、さらに重要なのが渡眞利の運転手の運転日報である。検察側は、勤務時間中にデート嬢と情交したと主張する「グランドカーム」での接待があったのは、7月18日だと特定してきた。そこで、この日の運転日報を見てみると、午前8時40分渡眞利社長宅着→9時10分発→9時30分弥生ヶ丘墓地で墓参り→13時長田警察署で差し入れ→15時元町の宮内弁護士事務所着→16時15分発→17時二ノ宮(風呂屋)着となっている。

 渡眞利はこの日、午後1時半に私と待ち合わせて、ホテルへ行ったと供述、証言している。それが、私が勤務中にデート嬢の接待を受けたという唯一の根拠だ。しかし、その運転日報をみれば渡眞利がその時間、大阪にいなかったことが読み取れる。明らかに逆アリバイが成立しているのである。

 もちろんこの事実を適示されても、渡眞利が素直に認めるわけがない。第8回公判で弁護人から追及されると、

「それは運転手(公判では実名)の行動はわかるけれども、私が一緒に行動していたかどうかはわからんね」

 などと言い訳し、最後は突然、その日の記憶がよみがえったようで、

「その日は、運転手と別行動だったね」

と、きっぱり断定してしまった。大丈夫だろうか。

 ちなみに弥生ヶ丘の墓地には渡眞利家の墓地があり、二ノ宮にhs渡眞利の行き付けの風呂屋がある。

 以上が、私が勾留中に書いたいわゆる「獄中手記」である。

 ここから先は、保釈後、新たに付け足したものである。

 第10回公判(3月7日)後に弁護団が出した保釈申請が、11日にようやく認められた。ところが12日に面会に来た知人から、午前10時20分より大阪高等裁判所で抗告審が始まると聞かされた。検察官が地裁の保釈決定に対して抗告していたのだ。あくまでも私を「外」へ出したくないということらしい。

 午後3時過ぎ、拘置所の看守より抗告棄却されたと聞かされ、正直、ホッとした。

「釈放指揮書がまだ届いてないですが、まもなく保釈されますよ」

 そう聞くや、気の早い私はさっさと荷物を片付け始めた。裁判記録、本、衣類など、ダンボールで7~8箱になった。

 

※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(崩れた検察側のシナリオ)は、

2017/2/22(水)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


2月20日(月)のつぶやき

2017-02-21 02:18:19 | つぶやき