原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

「緊急事態」だった点を強調し、総量規制を適用せず、四七〇〇兆ベクレルの漏出をゼロ扱いしていた

2011-12-16 12:48:22 | 未分類

保安院 海への汚染水 ゼロ扱い

福島第一原発事故で、何度も放射性物質を含む汚染水が海に漏出したが、経済産業省原子力安全・保安院は「緊急事態」を理由に、法的には流出量は「ゼロ」と扱ってきたことが本紙の取材で分かった。今後、漏出や意図的な放出があってもゼロ扱いするという。政府は十六日に「冷温停止状態」を宣言する予定だが、重要な条件である放射性物質の放出抑制をないがしろにするような姿勢は疑念を持たれる。

 原子炉等規制法により、電力事業者は、原発ごとに海に出る放射性物質の上限量を定めるよう決められている(総量規制)。福島第一の場合、セシウムなどは年間二二〇〇億ベクレルで、年度が変わるとゼロから計算される。

 しかし、四月二日に2号機取水口近くで高濃度汚染水が漏出しているのが見つかり、同四日には汚染水の保管場所を確保するため、東京電力は建屋内のタンクに入っていた低濃度汚染水を意図的に海洋に放出した。

 これら二件の漏出と放出だけで、原発外に出た放射性物質の総量は四七〇〇兆ベクレル(東電の試算)に達し、既に上限値の二万倍を超える。

(略)

 保安院は本紙の取材に対し、事故への対応が最優先で、福島第一は損傷で漏出を止められる状態にない「緊急事態」だった点を強調し、総量規制を適用せず、四七〇〇兆ベクレルの漏出をゼロ扱いする理由を説明した。

 「緊急事態」に伴う特例扱いは「事故収束まで」続くとも説明したが、具体的な期間は「これからの議論」とあいまい。

 今後、仮に放射性物質を含んだ処理水を放出したとしても、ゼロ扱いを続けるという。

(東京新聞 2011年12月16日)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html


プルサーマル撤回求める意見書案可決 札幌市議会

2011-12-16 12:41:42 | 未分類

プルサーマル撤回求める意見書案可決 札幌市議会

 第4回定例札幌市議会は14日の本会議で、北電泊原発(後志管内泊村)3号機のプルサーマル計画の白紙撤回などを求める意見書案を全会一致で可決し、閉会した。

 意見書はプルサーマル撤回のほか、泊原発1、2号機の再稼働について、高度な安全対策が構築されるまで容認しないことを道などに要求。防災対策重点地域(EPZ)拡大を含む道の原子力防災計画見直しも求めた。泊関連の陳情5件を含め、欠席した民主党・市民連合の小川直人氏、川口谷正氏以外の全議員が賛成した。<北海道新聞12月15日朝刊掲載>

(北海道新聞 2011年12月15日)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/337959.html


【原発】大震災でドラム缶1200本転倒 福島第一

2011-12-16 12:33:14 | 原発の異常情報

【原発】大震災でドラム缶1200本転倒 福島第一

 福島第一原発で放射線を浴びた金属などを保管しているドラム缶が、東日本大震災で1200本も転倒していたことが分かりました。

 第一原発の事故前に放射線を浴びた金属やコンクリートは、ドラム缶に入れられて「固体廃棄物貯蔵庫」に保管されています。東京電力は、事故から8カ月ほどたった先月の調査で、17万本あまりあるドラム缶のうち、1210本が東日本大震災で転倒していたことを14日に明らかにしました。さらに、そのうちの32本はふたが開いていました。東京電力は、転倒したドラム缶の整理整頓やふたを閉めるなどの対応を急いでいます。

撮影:東京電力

(テレ朝News 2011年12月15日)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20111214-00000050-ann-soci