成道会ブログ

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大会参加にあたって

2014-12-07 21:38:00 | 格闘技、武道
大会結果として書き込んだように、門下生である私の長男が大会への参加を開始している。

対外試合の場数を踏むことが実力の養成につながることは言うまでもなく、これからも門下生本人の意向があれば積極的に奨励していきたいと考えている。

成道会は太氣拳の研究団体であり、競技試合への出場をメインとした練習体系とは異なる武術としての稽古体系を保持しているが、組み手への対応のために打撃練習や対人練習を初期段階から組み込んでいる。

そこで、成道会としての大会への参加は、太氣拳としての実力を検証するものと言うよりは、太氣拳にいたる前段階での打撃技術の試験、検証の場とも位置付けられる。

かつて、澤井先生は経験者しか入門を許可しなかったと言われる。
ある程度、武道や格闘技の経験を積んだ者が、その経験の上に太氣拳の訓練を積み重ねることで、特に組み手においてはその適応がなされる、と考えてもよいのかも知れない。
これには異論があるとも思われるが、成道会としては組み手を目指す初期段階では太氣拳とは異なっても、組み手において必要な打撃と対応技術をまっ先に養成することを必須としている。
将来的に太氣拳の有する特異な技術が組み手の場で運用できるかどうかは本人次第である。

私は若年時、大会へ出場していた頃、太氣拳の動きで臨んでいたこともあったが、あまり有効ではなかったと考えている。
大会で勝つためにはその競技に即応した動き、技術が要求され、それは太氣拳の組み手とは異なる性質のものが要求されると言ってもよい。
組み手そのもの目的がどこにあるかによって変わる。
しかし、大会へ出場するからには勝つことを目標にして取り組むべきであり、そのために打撃の能力を向上させ、その競技に対応できる動きを身に付けて行くことは言うまでもなく必須である。

私の経験からしても、体力も旺盛で、時間的にも余裕のある若年時に大会をひとつの目標にして取り組むことは、一定期間に一気に組み手の実力を引き上げることができるので、大変に有意義であると考える。

太氣拳本来の目的から外れてしまわないか、と言われても、それ以上に得られべきるものが多く、この時期にしかできない経験を積むことを優先する。
成道会にて武術に取り組んでいくために、その前段階としての格闘技としての性能を、より実際的な場において検証、養成する。

見た目は太氣拳ではなく、一般的な打撃系の格闘技であるとしても、その内実は立禅によって養成された身体内部の構造能力や弾力を試合専用の動きとして使いこなしているとも言えるので、外見上の動きの類似性よりも、試合での結果にこだわり続ける。

試合ではそれに適合した動きが要求され、勝つための対応、研究は必須であるが、本人の各種能力がその中にどれだけ反映されてくるかが興味深い。

今回、11月には福岡で開催された全九州格闘技連盟主催の格闘技交流大会、京都で開催された全日本新空手道連盟主催の新空手道京都大会へ参加させていただき、大変、有意義な経験を積むことができた。

大会への参加にあたっては、大会そのものがアマチュアリズムに則った競技性、安全性が確立されたものでなければならない。
いかに実戦的であっても危険性が高すぎる大会や、競技会としてよりも興行としての開催意義が高いと判断される大会へは成道会として参加することはなく、門下生が選手として出場して、その経験がその後の本人の武術人生にプラスになると判断される大会にしか参加していくつもりはない。

今回、参加させていただいた大会は、競技性、安全性ともに確立されており、安心して門下生を選手として送り出せるものであった。

それぞれの大会によって出場してくる選手にも特徴があって大変勉強になった。
大会での選手の動きを研究して、その対応策を研究したり、その動きや技術を学ばせてもらうことは、成道会内部の組み手のレベルアップにもつながるものと考える。

大会結果は、上位入賞などの好結果が残せた場合、ブログ上で公開していく。

今回、出場させていただきました格闘技交流大会、主催の全九州格闘技連盟の代表でもある拳武会代表の中村太先生、拳志会代表の井田裕厳先生、及び、大会スタッフの方々、新空手道京都大会、主催の全日本新空手道連盟の代表であるKSS健生館館長の久保坂左近先生、及び、大会スタッフの方々、大変、有難う御座いました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。


太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/