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成道会・素面掌底式組み手

2020-03-09 21:02:00 | 格闘技、武道



マスク式で攻防の実感をつかんで後、顔面のプロテクトを薄くして太氣拳本来の素面による組み手に移行する。

素面で攻防する場合、外傷のリスクが避けられないものとなるので、太氣拳の場合は拳は使わないで掌底までとする方式が多く採用されていたものと思う。

しかし、掌底と拳とでは打ち方、使い方に違いがあり、ただ単に素面で掌底にすれば実践に近い攻防になる、とも言えない部分がある。
技術の構築が全く異なってくる。
そこで成道会ではグローブ式を併用することで拳を使う技術を研究しながら、素面素手の組み手でディフェンス感覚を養成しようとした。

動画は私、中野浩二、田中旭臣、神谷泰、原卓嗣。

素面で行われる組み手は、防御面においてわずかな緩みが大きなダメージにつながるので、攻撃する際の間やタイミングがより繊細になってくると思われる。

しかし、顔面の外傷などのリスクは当たり前に高くなるので、社会人にとっては取り組みにくい一面があり、成道会では、現在、素面掌底式の組み手は行わず、グローブ式のみで組み手を行なっている。

我々はプロの格闘家を目指すわけではなく、社会人として取り組むことが出来る武術の方法を模索しなくてはならない。

組み手を必要な訓練として採用したならば、そのリスクをゼロにすることはできないけれど、ゼロに近づける努力は続けるべきだと考えている。

手元にある過去の動画のいくつかを整理と保存の意味から編集、アップしてきたけれど、それも今回が最後。
記録映像としては全部のうちの一部でしか過ぎないのだけれど、印象に残る動画のいくつかはこのような形で保存することができた。

しかし、どれも10年以上前の映像で、私の内勁が変化し始めたのはこれらの動画よりも数年以降である。
そしてそれは今現在も変わり続けており、この武術に対する捉え方や考え方も大きく変わった。

53歳の現在でも変わり続けていることが自身の身体で確認できる以上、この武術をまだまだ続けていきたい。


太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/