成道会ブログ

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森との組み手

2019-10-28 10:07:00 | 格闘技、武道


大濠公園でのスパーリングが無くなって数年後、私は成道会を発足。

森は大道塾の九州地区大会で優勝、決勝進出の常連となり、本戦の北斗旗でも「九州に森あり」と、常に注目を集める強豪選手の一人となっていた。

そんなある日、森から連絡があって、ひさしぶりに組み手をやってみることになった。

大濠公園の時と同様に、顔面への手による攻撃はグローブ着用か、素手の場合は掌底までという独自ルールを双方了解の上で行なう。

森としては大会に向けて、スパーリングをより多く消化しておきたいとの意向があったのかも知れない。

私はその当時、門下生の育成途上でガチの組み手からは大分遠ざかっていた。
この動画の2カ月前にも森と組み手を行なったが、カウンターの膝蹴りをもらい、ダウンこそ免れたものの左下肋骨を骨折、全治2カ月となり、回復してすぐの組み手となった。

組み手をやるのであれば、常にその中に身を投じておかないといつの間にかカンが鈍ってしまい、本人もそのことに気が付いていないことが多く、やっている人間と実際にぶつかりあうとそのギャップを痛感させられることがある。
相手が現役の格闘技選手ともなれば、そのギャップは言うまでもない。
そのことを痛感させられた出来事でもあったのだが、おかげで組み手の緊張感は取り戻すことが出来た。

森との組み手はこれが最後となったが、35歳の頃の思い出のある組み手となった。


太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/


大濠公園でのスパーリング

2019-10-14 08:33:00 | 格闘技、武道


大濠公園でのスパーリングは2~4週間に1回くらいの割合で行なわれ、参加者も少しずつ増えてきて、多い時は10名くらいでやっていた。
大道塾、芦原会館、真武館などの人たちが来ていた。

太氣拳では、元々、澤井先生の明治神宮の頃から屋外での組み手を当たり前に行なっていたが、通常の道場の人たちにとっては新鮮なものだったのではないだろうか。

動画のトランクス姿は前回のブログでも登場した森卓也君、トレーニングウェアの方は当時、芦原会館に所属していた南幸生君。

森はこの動画が撮影された1994年、地元福岡で開催された真武館主催の「全日本格闘技闘選手権大会・軽重量級」にて、圧倒的な強さで優勝。

南は翌年、京都で開催された奥旨塾主催の「第1回太道体重別選手権大会・軽量級」で、準優勝している。

なので、動画で見る以上にレベルはあったのものと考える。

大濠公園でのスパーリングは1年くらい続いたが、学生だった参加者が就職などで福岡を離れたり、私自身も結婚し、現在の仕事である整体業が忙しくなってきて、組み手ができる休みの日が不定期になってきたこともあって自然消滅した。

福岡に帰ってからしばらくの間、こんな形で組み手を続けることが出来たので、組み手のカンや緊張感を鈍らせないでいることが出来ていた。



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