8月に入ってすぐに左膝の手術を受けて来た。
症名は前十字靱帯損傷(断裂)と半月板損傷。
3年前の2010年6月のブログで、当年2月に行った組み手の最中に左膝を負傷した記事を書いているが、その後の稽古で、時々、膝の外側に瞬間的な痛みが生じていたが、膝の不安定感や外れる感じはなくなっており、怪我の形跡はほとんど見られなくなっていた。
瞬間的に膝の外側に鋭い痛みが生じることはあったので、半月板の損傷は多少残っていると思われたが、十字靱帯の損傷に関しては、あるとしても部分的なものであろうと考え、現状のままで稽古を継続しても何ら問題なかったので、そのまま保存して組み手を含めた稽古をそのまま続けていた。
それが、今年の2月、洗車中に脚立の上でバランスを崩して落下、左足を地面に着いた瞬間「ボキッ!」という異音と共に激痛が生じてその場にうずくまった。
膝は腫れあがってまともに稽古もできなくなっってしまったが、3週間位で腫れは引き、痛みも無くなった。
通常の稽古もほとんど問題なく出来る様になったが、何らかの動作で膝が「ガクッ」と外れる様になってしまい、その症状が頻繁に現れるようになってしまった。
自身で膝を押し込むと「ボキッ」といって元に戻るのだが、日常生活の何気ない動作、例えば寝ている最中に寝返りをうったりとかしても、同様に症状が現れる様になってしまい、さすがにこれはヤバいと思って病院に行ったら、案の定、前十字靱帯の損傷(断裂)、さらに半月板の損傷と診断された。
3年前の状態では、その後、あらゆる運動がほぼ問題なく出来ていたことを考えると、その段階では前十字靱帯の損傷は部分的なものであったのかも知れない。それが今回の受傷で完全に断裂したものと考えられる。
日常生活を送る上では問題ないのだが、今後も武術を続けていくためには、前十字靱帯と半月板の手術は止むを得ない状況となった。
正直、十字靱帯の断裂を覚悟した時は「もうこれで、組み手をやることもなくなるかも知れんな」と思い、少しホッとしたというか「まぁ俺も46だし、武術そのものを辞めるわけではないし、それも仕方ないか。手術は受けずにこのままで行こうか」等と割とサバサバした気持であった。
しかし、2~3日もすると「こんな不完全すぎる状態で武術を続けていいのか?否、武術そのものを辞めるわけではないけれど、このままでは翼のない鳥と同じではないか?こんなんで武術を続けていく意味があるのか?」なんていう思いが湧き上がってきた。
私自身、自分の武術に何ら満足できているわけではなく、まだまだ途上段階にあるとしか思っていない。
この武術のなんたるかを自身の身体で体現することナシにしまえていいのか?
こんな中途半端な状態のままでリタイアするなど死んでもご免だ。
達成できるかどうかは別として、死ぬまで追求していくことだけは辞めたくない。
前十字靱帯と半月板の手術を受けることを決めて、46歳にしての再起を決意した。
現在、術後、約3週間が過ぎ、左膝はなんとか90度くらい曲げられるようになった。
ずっと左足に負担をかけないように注意しているので、左足は右足の3分の2くらいの太さになっている。
損傷した十字靱帯は切除して、太もも裏側の半腱様筋という箇所の靭帯を採取し、代用組織として移植、再建するので、その代用組織としての靭帯が、本来の前十字靱帯の強度に熟成、再構成されるのに、1年はかかるとのことである。
それまで、少しでも早く復帰することを目指すのではなく、より確実に復帰することを目標に取り組んでいきたい。
太氣拳の場合、稽古の中核が立禅や這い、試力などであるから、今の自分の様な状態になっても最も大切な稽古を続けていくことができる。
むしろ、この様な状況では迷うことなく立禅に取り組めるので、これからの1年でより強化される可能性が高いと確信している。
手術を受けた翌日には病室のベッドに腰掛けて立禅を組んでみた。
立って出来ないのであれば、イスやベッドに座ってでも立禅は組める。
そして、それが補助的な稽古を仕方なく取り組んでいるわけでなく、この武術の体系の最も核たる部分を徹底的に確立、強化している作業であることは間違いない。
太氣拳という武術は内臓の病気にでもなって寝込んでしまわない限りは、ひたすらに続く、続けられる武術である。
本当に生涯、取り組み続けることを余儀なくされる武術である。
くさい言葉かも知れないが、何歳になっても夢を見続けられるのは幸せなことである。
どんな状態でも夢を見続けられる、そんな武術に取り組めているのは幸せなことである。
太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/
症名は前十字靱帯損傷(断裂)と半月板損傷。
3年前の2010年6月のブログで、当年2月に行った組み手の最中に左膝を負傷した記事を書いているが、その後の稽古で、時々、膝の外側に瞬間的な痛みが生じていたが、膝の不安定感や外れる感じはなくなっており、怪我の形跡はほとんど見られなくなっていた。
瞬間的に膝の外側に鋭い痛みが生じることはあったので、半月板の損傷は多少残っていると思われたが、十字靱帯の損傷に関しては、あるとしても部分的なものであろうと考え、現状のままで稽古を継続しても何ら問題なかったので、そのまま保存して組み手を含めた稽古をそのまま続けていた。
それが、今年の2月、洗車中に脚立の上でバランスを崩して落下、左足を地面に着いた瞬間「ボキッ!」という異音と共に激痛が生じてその場にうずくまった。
膝は腫れあがってまともに稽古もできなくなっってしまったが、3週間位で腫れは引き、痛みも無くなった。
通常の稽古もほとんど問題なく出来る様になったが、何らかの動作で膝が「ガクッ」と外れる様になってしまい、その症状が頻繁に現れるようになってしまった。
自身で膝を押し込むと「ボキッ」といって元に戻るのだが、日常生活の何気ない動作、例えば寝ている最中に寝返りをうったりとかしても、同様に症状が現れる様になってしまい、さすがにこれはヤバいと思って病院に行ったら、案の定、前十字靱帯の損傷(断裂)、さらに半月板の損傷と診断された。
3年前の状態では、その後、あらゆる運動がほぼ問題なく出来ていたことを考えると、その段階では前十字靱帯の損傷は部分的なものであったのかも知れない。それが今回の受傷で完全に断裂したものと考えられる。
日常生活を送る上では問題ないのだが、今後も武術を続けていくためには、前十字靱帯と半月板の手術は止むを得ない状況となった。
正直、十字靱帯の断裂を覚悟した時は「もうこれで、組み手をやることもなくなるかも知れんな」と思い、少しホッとしたというか「まぁ俺も46だし、武術そのものを辞めるわけではないし、それも仕方ないか。手術は受けずにこのままで行こうか」等と割とサバサバした気持であった。
しかし、2~3日もすると「こんな不完全すぎる状態で武術を続けていいのか?否、武術そのものを辞めるわけではないけれど、このままでは翼のない鳥と同じではないか?こんなんで武術を続けていく意味があるのか?」なんていう思いが湧き上がってきた。
私自身、自分の武術に何ら満足できているわけではなく、まだまだ途上段階にあるとしか思っていない。
この武術のなんたるかを自身の身体で体現することナシにしまえていいのか?
こんな中途半端な状態のままでリタイアするなど死んでもご免だ。
達成できるかどうかは別として、死ぬまで追求していくことだけは辞めたくない。
前十字靱帯と半月板の手術を受けることを決めて、46歳にしての再起を決意した。
現在、術後、約3週間が過ぎ、左膝はなんとか90度くらい曲げられるようになった。
ずっと左足に負担をかけないように注意しているので、左足は右足の3分の2くらいの太さになっている。
損傷した十字靱帯は切除して、太もも裏側の半腱様筋という箇所の靭帯を採取し、代用組織として移植、再建するので、その代用組織としての靭帯が、本来の前十字靱帯の強度に熟成、再構成されるのに、1年はかかるとのことである。
それまで、少しでも早く復帰することを目指すのではなく、より確実に復帰することを目標に取り組んでいきたい。
太氣拳の場合、稽古の中核が立禅や這い、試力などであるから、今の自分の様な状態になっても最も大切な稽古を続けていくことができる。
むしろ、この様な状況では迷うことなく立禅に取り組めるので、これからの1年でより強化される可能性が高いと確信している。
手術を受けた翌日には病室のベッドに腰掛けて立禅を組んでみた。
立って出来ないのであれば、イスやベッドに座ってでも立禅は組める。
そして、それが補助的な稽古を仕方なく取り組んでいるわけでなく、この武術の体系の最も核たる部分を徹底的に確立、強化している作業であることは間違いない。
太氣拳という武術は内臓の病気にでもなって寝込んでしまわない限りは、ひたすらに続く、続けられる武術である。
本当に生涯、取り組み続けることを余儀なくされる武術である。
くさい言葉かも知れないが、何歳になっても夢を見続けられるのは幸せなことである。
どんな状態でも夢を見続けられる、そんな武術に取り組めているのは幸せなことである。
太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/