成道会ブログ

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静から動、動から動

2011-06-14 17:20:00 | 格闘技、武道
佐藤聖二先生の講習会に参加するようになってから、自身の稽古においてはまず、立禅に変化が現れている。

以前、韓氏意拳の講習会に参加していた私の門下生がおり、韓氏意拳の考え方や立禅に至る前段階での形体訓練というものがあるとのことで、その方法を教えてもらったところ、私の立禅が少し変わった。
数カ月して歩法に変化が見られた。

以来、その方法で立禅を組み続けていたのであるが、佐藤先生からより正しく数種類の形体訓練を指導されてから、これまで以上に立禅に変化が感じられ、意拳でいうところの斜面力、三角力、螺旋力などがより正確に理解できる様になっている。

これまで、立禅はこれから始まる動作のための待機状態、つまりニュートラル・ポジションという認識であった。
確かに「動」に移行するための「静」であるのだけれど、「動」から「動」に移行していく段階で静止している様な状態でもある、との認識に変わりつつある。

「静」→「動」であるのだけれど、「動」→「動」でもある。「動」→「動」のひとコマでありながら「静」→「動」でもある。

これは、コマが高速で回転していると一見止まっている様に、滝から流れ落ちる水が同じ様な形であるけれど、実は常に水が落下している動きの連続であるのように、静止している様で実は全く止まっていないのと似ている。

私の現在の立禅では、片時も止まっているという感じが無く、止まっている様であるが体内では常に活動がある。

これは、各自が立禅によって自身の身体を通して確認するより他ないと思われ、動きの質の変化はこれによってでしか得られないのかも知れない。
単なる脱力による効率的な動きの獲得とは異なると思われる。

各人、立禅を組むと皆それぞれに同じ形をとっていながら、その姿勢を保持するために活動している筋肉が異なる様でもある。

これを、先人が獲得した境地にまで高めていくには形体訓練を正確に把握した上で、立禅に入る方法を学ぶしかないのかも知れない。

成道会の稽古体制では現在、中心となっている日曜日の太氣拳の稽古に導入していくには時間の関係上、無理があるため、第1、第3木曜日の稽古時に研究を進めている。
会員各位には、是非ともその重要性を理解してもらい、積極的に参加されることを希望するところである。


太氣拳成道会
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